ツキノワグマに食い荒らされたデントコーン畑
The photographs of damaged corn field by Asian black bear.

(1998年8月18日撮影/岩手県和賀郡沢内村)
photo: Aug. 18, 1998 Sawauti village in Iwate



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 8月18日の朝にクマに食い荒らされたと推測される、デントコーン畑。

We guess that this corn field was damaged at Augast 18, 1998 by Asian black bear. Because, there were some fresh droppings of bear.

 
 倒されたデントコーンをもって帰っても、クマの臭いのついたデントコーンは、牛はいやがって食べない。クマは何日も続けて出没し、畑を壊滅させることもある。それまで育ててきた苦労も、投資したお金も総て水泡と化す。さらに、高いお金を支払って輸入飼料を購入しなくてはならない。2重、3重の損害である。ここのデントコーン畑は3反部半有り、約3ヶ月分の牛の餌をまかなうそうだ。
 野生動物は「無主物」なので、被害に対して国からも、地方からも補償はでない。農家にとって、大きな損害だ。毎年クマが荒らすデントコーン畑をあきらめ、栄養価の低い牧草地に変える農家も多い。

 
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These corns were damaged by Ajian black bear in this early morning.

 まだ実は小さいのに、実を食べていた。例年より今年は出没が早いと、被害を受けた農家の人が話していた。(写真をクリックすると拡大します。)

 
 クマに食い荒らされたデントコーン(とうもろこし)。これは、牛の飼料に使われるデントコーンです。トウモロコシだけでなく、茎や葉っぱも細かく刻んでサイロに詰め込み、冬場の大切な牛の餌にします。

 
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(bear doropping)

 畑に残された、クマの落とし物・・・糞。よく見ると何かの種がたくさん入っている。「これは山のスモモの種だ。」と、農家の方が教えてくれました。(写真をクリックすると拡大します。)
 「クマは食っちゃ糞をし、食べながら糞を垂らし、ひどいときは歩きながら糞をたれていた。」と、農家の方が話していた。
 都会の人方は、「クマを保護しろ、有害駆除も駄目だ」と言うが、被害を受けている農家にとっては「害獣」でしかない。それでも、「山に食う物がないから、クマも出て来るんだなぁ・・・」と、被害を受けているのに、心の中ではクマに同情している。私は、都会の保護団体よりも、彼等の方が立派だと思う。


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