ベア・アタックス

 クマの動物行動学的研究の第一人者が、多数の事例に基づき、襲撃の原因を詳細に分析した本である。
補章「星野道夫の死」を新たに書き下ろしした。



書名:『ベア・アタックス』〜クマは人をなぜ襲うか〜(上巻、下巻)
著者:
Stephen Herrero(スティーブン・ヘレロ)
訳者:嶋田みどり・大山卓悠
解説:日本クマネットワーク
発行:北海道大学図書刊行会
価格:各巻 2,400円+税

問い合わせ先:

.北海道大学図書刊行会
北海道札幌市北区北9条西8条 北大構内
Tel 011-747-2308 Fax 011-736-8605




第1巻の目次

●日本版に寄せて
はじめに
1章 グリズリーベアが襲う
2章 グリズリーベアに出くわす
3章 グリズリーベアを挑発する
4章 餌づけと人慣れの危険性
5章 その他の攻撃
6章 怪我にいたらない攻撃
7章 寛容なブラックベア
8章 ブラックベアの補食性
9章 クマとの遭遇を避けるには

●第2巻の目次
10章 クマはどんな動物か
11章 クマの進化
12章 食物と居場所
13章 活動の痕跡
14章 学習能力と本能
15章 攻撃と服従
16章 田舎や奥地のクマと人間
17章 クマの管理
 補章 星野道夫の死
解説
 日本と北米のクマ対策
 北海道のヒグマ
 日本のツキノワグマ
訳者あとがき
索引

メモ:
 『ベア・アタックス』はとても凄い本です。ご夫婦で昨年来日し、北海道と東京の奥多摩町で記念講演された、カルガリー大学(カナダ)のスティーブン・ヘレロ博士がクマがなぜ人を襲うかについて書き、1985年に出版されたバイブル的クマの専門書です。星野道夫氏がカムチャッカ半島でヒグマに襲われ死亡した事故がきっかけとなり、星野道夫氏の友人だった嶋田みどり氏や大山卓悠氏によって翻訳された本です。専門書といっても、一般の人にも理解しやすいように私たち日本クマネットワークのメンバー有志がアドバイスなどで翻訳作業をサポートしてきました。また、日本クマネットワークのクマ専門家によって、日本のヒグマやツキノワグマについての現状や人との軋轢、被害対策の取り組みなどについて解説文が加筆されています。さらに、星野道夫氏の理解者でもあるスティーブン・ヘレロ博士自らが、「星野道夫の死」と題した章を新たに書き加えられた記念すべき貴重な本です。


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