Ｙ２Ｋ（西暦2000年）問題の発生によって、予想されているトラブルを紹介するページです。
当社が加入している商工会からも、「コンピューター西暦2000年問題 こんなトラブルが予想されます！！」という通知が届きました。
そこで紹介されていたトラブルは次の通りです。
事務系システム
オフコンやパソコンで主に納品書や請求書の発行など事務作業に使用しているシステム）
１．販売データの日付を1900年と誤って処理するので、請求書が正しく集計されない。
２．古いデータを自動的に消去する機能があると、入力したデータが直ちに消去される。
３．財務管理システムや給与計算システムでは、2000年以降の日付が入力できないことが予想される。
なお、財務管理システムでは、例えば３月決算の場合、この４月から2000年対応システムに変更しないと、データの変換や再入力など思わぬ手間がかかることがある。
制御系システム
工作機械など製造設備に制御機器として使用されているコンピューター。また、電話やＦＡＸのように、液晶画面に日付が表示される機能は、機械内部にカレンダー機能を持っている。
これらの設備機械や機器は、最悪の場合、動かなくなることが予想されます。動いたとしても、閏年の関係で、2000年2月29日以降、日付が１日ずれることもある。
建設業・・・測量計器で動かないものが出る可能性あり。
卸売業・・・倉庫や配送部門への出荷指示書が正常に発行できなくなる。
メーカーへオンラインで発注している場合、正常に発注できなくなることがある。
在庫管理システムが正常な在庫を示さないことが予想される。
製造業・・・オンラインで発注している場合、受注を受け付けなかったり、エラーが発生されると予想される。
生産管理システムで、納期が1900年*月*日になり、製造指示書がでなくなったり、出荷指示ができなくなることが予想される。
製造機械から実績データを収集し、原価管理などを行っている場合、データが収集されなかったり、集計が正常になされないことがある。
工作機械などの機械装置を制御しているコンピューターが誤作動を起こしたり、動かなくなる可能性がある。特に、日時を指定して自動運転している機械装置や製造年月日を印字する装置（包装紙など）は運転が止まったり、日付がずれることがある。
小売業・・・日付けを扱った顧客管理システムでは、正しく顧客の絞り込みがされません。
レジ（POSシステムを含む）が動かない可能性がある。
POSレジが発行するレシートの日付が00年*月*日になります。
POSシステムから売上データの集計ができないことがあります。
問い合わせ先
●岩手県産業情報センター 0120-200-451
●岩手県商工労働観光部経営金融課 019-651-3111
医療関係のトラブル
医療機関が使用しているマイコンを搭載した医療機器が正常に動かなくなる。在宅患者が日常的に利用している、人工呼吸器やペースメーカーなどが、正常に働かなくなるなどのトラブルが予想されている。
厚生省は12月6日、全国の重点医療機関2292施設が、11月末までに、マイコン搭載医療機器の模擬テストなどを完了させたと発表、「対策は実質的に終了した」として”安全宣言”を出している。はたして政府の発表を全面的に信用して大丈夫だろうか？
医療機器メーカーなども、機器本体の安全性を確認したとはいえ、「何が起きるのか分からない」との声もあり、関係者は気を緩められない。多くの医療機器メーカーは医療機器や在宅患者向けにも万一に備え、年末年始の大気人員を増員するなど対策も進めている。例えば、医療機器大手のテルモでは、土臼あの医療機器を利用している在宅患者向けに、電力などが停止した場合の対応策を説明した文章を配布している。さらに、全国の営業拠点でも総勢40人が年末年始を待機する予定だ。（参考資料：日本経済新聞1999年12月7日）
保険・損保
大手損保の東京海上保険では年末年始の不測の事態に備え、12月中の保険契約はできるだけ早い時期に処理するように、全国の営業所と契約会社に内部通達を出しています。
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