Bear Gallery No.3
有限会社アウトバックはクマと人間との共存を模索した様々な活動を、国内と海外でおこなっています。
OUTBACK TRADING COMPANY LTD. does the various activities of searching
for coexistence with the bear and the human being in our country and
the foreign countries.
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2001 May '13th
International Conference on Bear Research & Management'
Jackson, Wyoming USA 参加
今回の国際クマ会議(International Conference on Bear
Research &
Management)には日本から約20名ほどの研究者が参加し、内数名がポスター発表で日本のクマについての研究を発表した。
日本から参加した私たち研究者の有志は、ヒグマの研究者である間野勉さん(北海道自然環境研究センター)の企画で、会議の終了後にイエローストーン国立公園の管理官に案内していただき、同国立公園のシステムやクマなど野生動物保護管理の視察を行いました。以下はその時撮影した写真です。
I participated "13th International Conference on Bear Research &
Management" in Jackson of Wyoming of USA on 2001 May. After the
conference, I inspected a Yellow Storn National Park with the some
researchers who participated from Japan.
Grizzly Bear (Ursus arctos horribilis)
"Grizzly Bear" in Yellowstone National Park on May
26, 2001
photograph by Masaki Fujimura / owner of OUTBACK
「グリズリーベア」
夕方、イエローストーン国立公園の某所で渋滞が起きていた。
クマ渋滞と呼ばれている。ここではオオカミ渋滞、バイソン渋滞、ムース渋滞などが日常茶飯事だ。
道路に沿って川が流れており、対岸に1頭のグリズリーベアがいた。
どうやら川を渡河してこちら側に渡りたいのだが、
車と人がたくさんいるので渡れず、かなり苛ついているようだった。
その後クマは川の上流に移動して川を渡り、一旦中州に上陸し、対岸に渡った。
撮影地:米国ワイオミング州 イエローストーン国立公園
(撮影時期:2001年5月26日 撮影者: 藤村正樹)
Yellowstorn National Park
イエローストーン国立公園にて。(撮影時期:2001年5月27日
撮影者: 藤村正樹)
Elk
(Cervus elaphus)
草を食べている雄のエルク。イエローストーン国立公園やその周辺では、たくさんのエルクを見ることができます。ごく普通にいるっていう感じでした。(撮影時期:2001年5月27日
撮影者: 藤村正樹)
平成13年10月4日付けの岩手日報(朝刊)に気になる記事が載っていました。
日本で今とても問題になっている狂牛病(牛海綿状脳症)と似て、シカの仲間の脳がスポンジ状になる「慢性消耗症(CWD)」が米国内で発生していることが確認されたそうです。米国農務省によると、非常にまれとされてきたCWDがワイオミング州などの一部の野生シカに15%以上の高率で確認され、過去数年間にコロラド州などの農家が飼育した14頭のエルクがCWDであることが分かったそうです。
この問題に対して、米国農務省は10月2日までに緊急事態を宣言し、病気の拡大防止などに260万ドル(約3億円)を拠出することを決めました。ただし、「感染の詳しい状況は分からないが、予防処置が無く、牛や人間など他の動物に感染する可能性は否定できない」として、緊急実態調査の実施も決めたそうです。
Bison
(Bison bison)
草を食べているバイソンの群。バイソンもイエローストーン国立公園にはたくさん棲息しています。道路を車で走っていたときに、車の前を子牛を連れたバイソンの群が横切ったときは、かなりハラハラどきどきでした。動物園などで飼育されているバイソンは何度も見ていますが、野生のバイソンはさすがに威風堂々としていて、迫力がありました。(撮影時期:2001年5月27日
撮影者: 藤村正樹)
Bison
(Bison bison) and sightseer
道路がある丘の下には、境界を区切るかのように川が蛇行して流れ、その向こうには草原が広がっていました(写真左側)。そこには、映画「ジュラシックパーク」の中のワンシーンを思い起こさせるような光景が眼下に広がっていました。茶色の塊がたくさんあると思ったら、それらは全てバイソンだったのでビックリ! 草を食べているバイソン、土浴びをしているバイソン、走り回っている子供のバイソン・・・・・。
道路脇の駐車エリアには車がたくさん停まっていて(写真右側)、双眼鏡やカメラ、ビデオカメラを手にした観光客が、野生のバイソンたちの自然な暮らしぶりを眺めていました。ちょっと、日本の国立公園では考えられないような光景でした。(撮影時期:2001年5月26日
撮影者: 藤村正樹)
"Grizzly Bear & spectatores" in Yellowstone
National Park on May 27, 2001
photograph by Masaki Fujimura / owner of OUTBACK
「グリズリーベア&観光客」
時折小雨がぱらついていたが、たくさんのギャラリーがグリズリーベア見たさに次から次へと集まってくる。
道路ではイエローストーン国立公園(YSNP)名物のクマ渋滞が起きていた(右側の写真)。
たくさんのギャラリーとパパラッチに見られているのは、当のグリズリーベアも気がついているようだった。
彼(彼女)は時折こちらを見ている(左側写真に小さく写っている茶色の塊がクマです)。
いつものことなので慣れているのか、距離があるので安心しているのか、クマは草を食べ続けていた。
現場に居合わせた非番のYSNP管理事務所の職員から無線で連絡を受け、
制服を着たレンジャーが駆けつけてきた。
クマを近くで見るために接近を試みている、ルールを守らない観光客達は注意を受けていた。
撮影地:米国ワイオミング州 イエローストーン国立公園
(撮影時期:2001年5月27日 撮影者: 藤村正樹)