過去の新規情報 VOL.2-2



赤鉛筆 過去の新規情報 (1999.10.04〜1999.12.24)

99/12/24    ツキノワグマ侵出防止検討会icon岩手県盛岡市内丸の盛岡地区合同庁舎で、12月21日に平成11年度第1回ツキノワグマ侵出防止技術検討会(議長・三浦慎悟農水省森林総合研究所東北支所保護部長)が開かれた。有害駆除での捕獲状況、クマによる人身被害発生状況、調査経過などが説明され、奥山放獣のあり方について意見交換がなされた。参加した委員は13名。県の発表によると、本年度(12月20日現在)の人身被害状況は18件18人。有害駆除の許可件数は140件(12月7日現在)で、前年度に比べて58件増えた。捕獲頭数は73頭(前年度よりも39頭増加)で、うち放獣したのは19頭(前年度より11頭増加)。検討会では、県のツキノワグマ保護管理事業で、奥山に放獣された12頭の熊の行動パターンや放獣方法などについて、専門家からの説明をもとに、委員が話し合った。(岩手日報 平成11年12月22日)

99/12/24    
岩手県版レッドデータブック検討会icon絶滅の恐れがある岩手県野生生物の生息状況を列記する県版レッドデータブック作成検討会(委員15人)が12月21日に、盛岡市内丸の盛岡地区合同庁舎で開かれた。稀少野生生物保護の基礎資料となるレッドデータブックは大きく分けて「岩手の自然環境」「調査、選定の概念」「重要な動物編」「重要な植物編」など6部構成。レッドデータブックの前提資料となる野生生物目録は「掲載種概要」「動物編」「植物編」などの5部構成に成ることが決まった。(岩手日報 平成11年12月22日)

99/12/24    
年末年始 米国はテロ警戒強化icon米国政府は西暦2000年を期した米国民・関連施設に対するテロの危険性が内外で高まっていると判断し、警戒を強化した。緊急即応チームの配備や大使館業務の一部縮小、旅行者への警戒呼びかけなどが主な対策。国内やヨルダン、パキスタンでイスラム系のテロリストと見られる逮捕者が増えている。さらに、先週米国で、ワシントン州都カナダとの国境で大量の爆薬物を持ち込もうとしたアルジェリア系容疑者が逮捕されている。(朝日新聞 平成11年12月22日)

99/12/17    
「山肉」の専門店にクマ、イノシシ、鹿が連日入荷icon長野県下伊那郡信濃村の肉料理店「星野屋」に、猟師が仕留めたクマ、イノシシ、鹿が連日運び込まれている。入荷の最盛期は11月の狩猟解禁後、雪の降り始めるまでの12月。12月2日には130キロのクマが佐久市から運ばれてきた。星野屋は大正時代から続くクマや鹿など「山肉」の専門店。飯田下伊那地方を中心に県内全域から山肉が集まる。この季節は取れたばかりの新鮮な山肉の刺身や煮込みを求め、東京や名古屋からも多くの客が集まる。クマや猪の体には大量のダニが寄生しているが、「きれいなものほどたくさんの虫が付くってことですかね」と、三代目店主の片町彰氏の弁。(信濃毎日新聞 1999年12月3日)

           ※長野県在住のYサンから、この新聞記事をお寄せいただきました。どうもありがとうございます。「ハンターの狩猟欲や人間がクマなどの「山肉」を興味本位で食べあさるグルメ欲をあおる可能性があるのでは・・・」と、この記事を読まれたYサンは危惧されておりました。その可能性を否定しませんが、食肉や野生鳥獣についての正しい知識と、常識を持った人間であれば、その心配はないと思います。心配があるとすれば、マスコミの興味本位・無責任報道と、グルメの意味を勘違いしている部類の人間だけでしょう。「大量のダニが寄生している」こと自体、その獣は不健康だという証拠ですし、まして獣の肉を刺身で食べるなど論外です。寄生虫に感染するリスクを覚悟しなくてはなりません。
高知医科大学名誉教授の鈴木了司博士は著書「寄生虫の世界」(NHKブックス)の中で、クマ肉による寄生虫の感染例を紹介しています。少し引用させていただきます。1974年に青森県内で射殺したツキノワグマの肉を、刺身にして食べた猟友会員30人中、15名が下痢や全身の発疹、高熱、腹痛、まぶたのむくみ、急性リュウマチのような筋肉痛と関節炎に見まわれたそうです。原因はツキノワグマの肉に寄生していた旋毛虫でした。さらに、1979年には札幌市の郷土料理店で飼育されていたヒグマの冷凍肉(ルイベ)を食べた13名が旋毛虫症を発病。1981年には三重県四日市市郊外の食堂で、ツキノワグマを食べた437人中60人が免疫学的検査で陽性だったそうです。ただし、狩猟と獣肉についての私の考えについて、下記にコメントします。

           
コメント/私は個人的には獣肉を食べるは好きです。自分が仕留めた鳥獣の肉を、自分でさばき、調理をして、家族や友人と一緒に食べるのが長年の夢でした。今年から実猟を始め、夢が実現する日も近いと期待しています。さて、皆さんは狩猟や野生鳥獣の肉を食すことに、どのような印象をお持ちでしょうか?否定的な方が以外と多いのではないでしょうか。日本人は農耕民族だから獣の肉を食べる習慣があまりないとか、生き物を殺すのは残酷だとか、様々な意見をお持ちだと思います。
           以前、クマの愛護団体の代表の方に、「家畜を殺して食べることに抵抗はないのか?」という質問をしたことがあります。その方の返事は、「家畜は殺しても良い」という内容だったと記憶しています。確かに、スーパーマーケットやデパートの食品売場に行けば、牛や馬、豚や鶏などの家畜肉が、部位に切り分けられ、ミンチにされたり切り刻まれて、発泡スチロールのトレーにきれいに並べられ、ラップで包まれた状態で売られています。その肉を買う人々は、家畜がどのように殺されているかを知る事はありません。調理する際にも、自分の手を血や脂肪で汚すことさえないでしょう。私は子供の頃に、酪農をしていた親戚に毎年夏になると預けられていました。また、肉の卸し問屋に勤めていた経験もあるので、家畜や食肉の知識を多少持っています。自分が飼育している家畜を殺して食べることには、(経験はないですが)かなり抵抗があります。ところが、肉の塊になってしまうと、不思議なことに気にならなくなります。
           縄文時代末期から既に米の栽培は我が国でも始まっていたそうですが、私たちの祖先は長いあいだ鳥獣を捕獲して、貴重な蛋白源や衣服、医薬品などに利用してきたのは紛れもない事実です。江戸時代まで獣肉を食すことは忌み嫌われる風潮もありましたが、「山肉」を販売する店も存在し、獣肉を食す文化は連綿と残っていました。特に山間地や陸の孤島と言われるような地域では、最近まで狩猟は貴重な収入源であり、食料であり医薬品でもありました。明治維新以後の西洋文化の大衆化に伴い、獣肉の需要も次第に増えいきました。そして、大規模な開発や富国強兵という国策の影響で、多くの野生鳥獣の命が奪われていきました。大量の毛皮が輸出され、貴重な外貨を稼ぎ出した時期もあったのです。それらの事実からも、多くの野生鳥獣の屍の上に、日本の今の繁栄が築かれていると表現しても、あながち誤りではないと思います。
           おしかりの言葉を受ける覚悟で、あえて発言させていただきます。「狩猟は残酷だ」という考え方は、(100%ベジタリアンの方は別ですが・・・)単なる「きれい事」ではないでしょうか。人間は生きるために、植物や肉を食べなくてはなりません。植物にさえ感情があるといわれています。野生鳥獣であっても、人に飼育されている動物であっても、感情を持ち、血が流れている生き物です。多くの命を奪って生きる私たち人間は、とても業の深い存在だと思います。自分の手で生き物を殺さず、自分の手を血で汚すこともなく、かつて生きていた鳥獣の肉を食べることは「きれい」であり、自分の手で命を奪い、自分手を血で汚して得た肉を、自ら調理して口にすることが「汚れた」行為なのでしょうか?命の大切さ、命のはかなさ、己の業を本当に知っているのは後者の方だと、私は思います。「若い者にはジッちゃん年を取ったな〜とバカにされるが、子供を連れたクマを見るとわざと弾を外すようになった。若いときはクマを獲りたい一心だったけれど、この年になってようやっとクマがかわいそうに思えてきた。」と、しみじみと話す、70歳を過ぎた秋田県阿仁町の老マタギの言葉を、私は死ぬまで忘れないでしょう。

99/12/17    プーさんあしらった洋菓子iconタカラブネ(TEL:0774-46-6002)からウォルトデズニーの人気キャラクター「クマのプーさん」をあしらった洋菓子シリーズが発売になった。デコレーションケーキはプーさんの住居をイメージした箱とセットで、ふたを開けるとパーティーを楽しむ砂糖菓子のプーさんが現れる仕掛けがある。この他にも計4種類の「クマのプーさん」シリーズがある。

99/12/14    
iMacにお薦めのソフトicon昨日は1日中寒い日でした。盛岡は雪で真っ白です。岩手のスキー場はそろそろいいですよ。この季節になるとクマネタがほとんど入って来なくなります。秋田県阿仁町の14世マタギの松橋時幸さんに教わったことですが、クマは冬至の前後2週間に冬眠するとのことです。そろそろ冬眠の時期ですね。
          そういうわけで、今回はiMacやG3,G4 Macintoshにお薦めのソフトを2つご紹介します。
「MacMP3」(株式会社アクト・ツー)は音楽CDのオーディオデータを、簡単にMP3ファイルにエンコードするソフトです。つまり、音楽CDをカセットテープやMDに録音するような感覚で、パソコンに録音(?)するようなものです。試しに浜崎あゆみさんの「LOVEappears」(AVEX INC.)を1枚丸ごとMP3ファイルにエンコードして、付属のプレーヤーで再生してみました。もうばっちりです。PowerBookにMacMP3とMP3ファイルを入れておけば、CDプレーヤーや音楽CDが無くても、どこでもお気に入りの音楽を楽しむことができます。ちなみに、「LOVEappears」は2枚組のCDアルバムで超お奨めです。Disc2はなんとエクストラCDです。浜崎あゆみさんのプロモーションムービーのクリッピングや、写真をパソコンで楽しむことができます。浜崎あゆみさんのホームページにも直接ジャンプできるんですよ♪
           もう一つのお薦めソフトは
「INTERNET Ninjya4」(株式会社アイフォー)です。このソフトはインターネット上の各種情報(ホームページ丸ごと、画像など)を手軽に取り組むためのソフトです。たとえば、クマの情報や写真を捜してあちらこちらのウェブサイトを見て回ったとします。気に入ったたくさんのホームページを丸ごと取り込んでおけば、接続を切ってからゆっくり読むことができます。画像も簡単に取り組めるので、クマの写真集を作ることができるし、集めた画像でスライドショーを楽しむことも可能です。実は、「川村かおり」さんという ミュージシャンを捜していました。10年以上前にオールナイトニッポンのパーソナリティーをしていたときに、彼女を知りました。とても素直に感情を表に出す人だったので、とても心に残りました。ある雑誌でパンクロックシンガー、「Sorrow 川村かおり」として活躍していることを偶然知りました。早速「goo」で検索してみると、彼女のファンが作っているホームページが見つかりました。そこで紹介されていた「Sorrow」の画像データを、「INTERNET Ninjya4」を使って取り組んでみました。ただし、MP3やINTERNET Ninjya4などで取り組んだ(著作権が設定されている) オーディオデータや画像データは、個人で楽しむ以外に使用することはできませんよ。

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●個人的な趣味で恐縮ですが、Sorrow 川村かおりを紹介するHPです。アルバム「SORROW」、「MACARONI」共にイケテます!
                        
http://www.toshima.ne.jp/~taku/index.html

99/12/07     
続続報・警察官がクマに発砲icon岩手県雫石町で11月21日に、猟友会員を襲ったクマに短銃を3発発砲して人命を助けた、盛岡西署西山駐在所の高橋重一巡査部長が12月6日、県警本部長から表彰を受けた。猟友会員ととっくみあいになったクマを3発で倒した高橋巡査部長は、短銃射撃の技能は警察内部でも最上級だった。ほぼ毎年のように県警の射撃大会に出場する腕前であるが、「正直言って、ねらいを定める暇はなかった」と、高橋巡査部長は当時を振り返った。(朝日新聞 1999年12月7日) 

99/12/07    2000年1月1日幕開け瞬間に、新種ウイルスが世界を発病!?icon「西暦2000年幕開けの瞬間、ウィルスにご注意ください。」と、コンピューターウィルス対策ソフトを販売しているトレンドマイクロ株式会社(東京)が、12月7日付日本経済新聞に全面広告を使って、緊急警告を発信しました。詳細はY2K(2000年)問題をご覧ください。

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情報処理振興事業協会(IPA)のホームページでは「ウィルス対策6つの心得」、「不正アクセス対策6つの心得」を掲載しています。ご一読をお薦めします。

99/12/04     
お知らせiconクマ情報を提供する、NTT DoCoMoのi-mode対応のホームページ(テスト版)をアップしました。
               
http://outback.cup.com/i-modeindex.html

99/12/03    
1ヶ月を切ったY2K、共同通信社が電話で全国アンケートicon共同通信社が電話で全国の200世帯(20歳以上の男女)を対象にY2Kについて、11月17日から11月22日にかけてアンケートを実施した。その結果、驚くべき事実が判明した。詳細はY2K(2000年)問題をご覧ください。

99/12/03    米国政府はロシアや旧ソ連諸国、中国などの障害発生を懸念icon米国政府は旧ソ連構成国やロシア、中国など一部の国で、Y2Kによる障害で、混乱が発生することは避けられないという見方を強めている。米国務省はロシアなど4カ国に駐在する米外交官や家族に対して、2000年問題の混乱を避けるため、海外に退去することを認めた。詳細はY2K(2000年)問題をご覧ください。それから、Y2K(2000年)問題のページに、「主な国の2000年問題危険度一覧」を載せました。

99/12/03     
お知らせicon(有)アウトバックはパンダのマークでおなじみの国際自然保護NGO、(財)世界自然保護基金日本委員会の法人会員になりました。今後も、人とクマとの共存を目指して努力を続けてまいる所存です。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

99/12/03     続報・警察官がクマに発砲icon11月21日に岩手県雫石町で発生した、警察官がクマにピストルを発射したことについての続報です。12月1日に岩手県滝沢村で、狩猟者のある講習会が開かれました。その席で、講師に立った岩手県警察署の方から聞いた話です。狩猟者登録をしていない警察官が、短銃をツキノワグマに発射した行為は、厳密に言えば狩猟法に違反しているそうです。ただし、ハンターがクマに襲われている状態で、ハンターの安全を守るために警察官は発射した訳なので、「正当行為に即した行為として罰しない」という理由で、違反にはならないそうです。たとえば、お医者さんが手術のために患者の体をメスで切る行為も、厳密には「傷害罪」にあたるそうです。これも、「正当行為に即した行為として罰しない」という理由で、(当然ですが)医者は法律でばっせられません。

99/12/03     
岩手県で18件目の人身被害発生icon11月17日午後2時半頃、岩手県三陸町越喜来小山の山林の中のシイタケ栽培所で、収穫作業中の男性(67)が、付近の沢から上がってきたツキノワグマに人身被害を受けた。男性は顔に重傷を負い病院に収容された。(岩手日報 1999年11月18日)

99/12/03     続報・宮崎県内でクマの足跡?icon弊社のホームページをご覧になった大阪府在住のN氏より、宮崎県のクマ騒動を取り扱った新聞記事を3件お寄せいただきました。本当にどうもありがとうございました。
           ●宮崎県臼杵郡高千穂町上野のS氏(51)方の裏山で、11月5日午前9時頃、クマのような動物の足跡をS氏の奥様が発見した。この足跡は二つついていた。幅13センチ、長さ15センチだった。九州では1987年11月、大分県境にある祖母・傾山系の笠松山(標高1522メートル)でツキノワグマ1頭が射殺されて以来、生息は未確認。(宮崎日日新聞 1999年11月6日)

           ●大分県の傾山(標高1602メートル)の北斜面にある砂防ダムの堰堤で、
クマらしい動物の爪痕が見つかった。現場を調べた大分県山岳連盟K副会長(61)は、近く現場の写真を九州大学と広島県の研究者に送り、鑑定を求める。(朝日新聞 1998年11月29日) なお、大分県緒方町の観光振興公社には、「クマ係」が1998年12月1日に新設されました。

99/11/25     林野庁が「緑の回廊」の意見を公募icon林野庁が進めている、国有林野における「緑の回廊」の設定方針の骨子(案)に対する国民からの意見の募集(バブリックコメント)しています。「緑の回廊」とは、世界遺産に指定されている白神山地ブナ原生林(青森県、秋田県)や葛根田ブナ原生林(岩手県)などの森林生態系保護地域を中心に、他の保護林とのネットワークの形成を図り、国有林野におけるより広範で効果的な森林生態系の保護を目的とした画期的なシステムのことです。「緑の回廊」の設定には、野生動植物の移動経路の確保と生息・生育地を拡大し、分断された個体群の交流を促進し、個体群の保全と個体群の遺伝的多様性の確保、生物多様性の保全などを目的としていますが、基本的にはクマを想定して回廊がデザインされていること(!)が、「緑の回廊」の設定の骨子(案)に記述されています。パブリックコメントの締め切りは12月2日(必着)です。パブリックコメントの要項、「緑の回廊」の設定の骨子(案)などは、林野庁のホームページからご覧いただけます。ただし、「緑の回廊」の設定の骨子(案)をダウンロードするにはAdobe Acrobat ReaderのPlaginが必要になります。

              icon 林野庁のホームページ・・・http://www.rinya.maff.go.jp/index.html

           【意見書の送り先】
           1. 郵送先:〒100-8952千代田区霞が関1−2−1
                 林野庁国有林野部経営企画課

           2. Fax:03−3592−6259
           3. Eメイル:midori_kairou@nm.maff.go.jp

99/11/25     
Eventicon平成11年11月27日、28日に徳島県内において、第3回獣害対策学習会が開催されます(非公開)。サル、イノシシ、シカ、クマなどの防除技術や調査技術の発表、総合討論、エクスカーションなどが予定されています。(有)アウトバック代表の藤村も、カプサイシン・スプレーを使用したクマ防除法などについて発表する予定です。

99/11/22     
長野県が狩猟自粛を要請icon長野県では、今年度の有害鳥獣駆除によるツキノワグマの捕獲数が10月25日現在で既に178頭と、県の「ツキノワグマ保護管理計画」に定めた駆除目標数の年間150頭を上回るペースで増加していることが、長野県森林保全課のまとめで分かった。県や長野県猟友会では捕獲数がこれ以上増えた場合の生態系への影響を考え、11月15日から来年2月15日までの狩猟期間中、ハンターにツキノワグマの狩猟を自粛するように呼びかけている。県森林保全課によると、昨年度のツキノワグマの有害鳥獣駆除数は56頭、狩猟期間中の捕獲は27頭で合計83頭が捕獲された。97年度は計102頭、96年度が146頭となっており、今年度は過去5年間で既に最多捕獲数に達している。今年の捕獲数が多いのは、「例年になく里に出没するクマが多く、有害駆除として行った」と県森林保全課は説明している。(1999年11月7日 読売新聞)

99/11/22     警察官がクマに発砲icon1999年11月21日午前7時25分頃、岩手県雫石町西根の農道で、同町の人家近くの水田に出没しているクマの警戒にあたっていた地元猟友会の男性(70)が、笹藪から突然飛び出したクマに襲われた。男性は持っていたライフル銃を発砲しようとしたが、安全装置を解除できず、クマに銃をくわえられて落とした。ハンターは逃げたが、クマが追いかけてきたので、付近にあった一輪車を盾にしてにらみ合った。警戒には盛岡西署西山駐在所の警察官2名も駆けつけていたが、クマとハンターが離れた一瞬見計らって、高橋重一巡査部長が約3メートルの距離からけん銃を都合3発発射した。クマは倒れたので、ハンターは自分のライフル銃を拾い上げ、止めを2発発射して絶命させた。クマは推定6才のメスのツキノワグマで、体長120センチ、体重約80キロ。クマの胃の中には何もなく、冬眠に備えて食べ物を求めて里にまで出没してきたと考えられる。高橋巡査部長の発射した弾丸は、3発ともクマの体内から見つかった。今回の警察官の発砲について盛岡西署は「適切な職務執行だった」としている。(1999年11月22日 岩手日報、日本経済新聞、他)

          コメント:ツキノワグマを銃器で捕獲するためには、日本の法律では「狩猟」または「有害鳥獣駆除」の免許(許可)を事前の取得し、法的に定められた期間・場所で、法的に定められた銃器(法定猟具)を使用しなければならない。「狩猟」または「有害鳥獣駆除」の免許を持っていない警察官が、法定猟具ではない「けん銃」をツキノワグマに発砲することは、その目的が「クマの捕獲」であれば明らかに違法である。しかし、今回のように「生命の危機に直面している、市民の人命を守るための緊急処置」であれば、正当な行為であったと考えられる。
          ただし、クマが潜んでいそうな笹藪に、ハンターが石を投げたらクマが出てきたと岩手日報には報じられていた。せっかく威嚇弾の講習会を岩手県猟友会が今年開いたのだから、このような機会に威嚇弾を利用して欲しかったものだ。あるいは、弊社の熊撃退スプレーを発射していれば、今回のように「警察官が発砲」とまでは行かなかったかもしれない。


99/11/22     
輸入プレーリードッグとペスト/1999年11月15日に更新された国立感染症研究所のホームページによると、北米から日本へペットとして輸入されているプレーリードッグは、ペスト感染の可能性もあるので注意を呼びかけています。北アメリカ原産のげっ歯類の一種であるプレーリードッグ(齧歯目リス科)は、ペスト感染に対してきわめて感受性が高いことが知られいます。ペストは致死立の非常に高い伝染病ですが、日本では1926年に発生したのを最後に、国内での発生および海外からの侵入例も報告されていません。プレーリードッグは、北アメリカではペストの重要な感染源とされている動物の一つであり、ペスト菌に対してきわめて感受性が高く、感染すると致死率は90%以上に達するとされています。日本に輸入されるプレーリードッグの正確な数は不明ですが、年間少なくとも7000頭以上、多くて3〜5万頭という推計がなされています。米国では多くの州でプレーリードッグの売買が規制されていますが、テキサス州など一部に売買や輸出が認められている州もあります。プレーリードッグの輸出に先立ち、米国内で検査やノミの駆除が行われているという情報はないそうです(のみによる感染にも注意が必要)。つまり、ペスト菌に犯されている可能性のある野生動物が、全く検査・検疫されないまま、日本に輸入されているということです。幸いなことに、これまでは捕獲されてペットとして飼育された野生のプレーリードッグから直接人間がペストに感染したとする報告はないそうですが、十分注意が必要です。

99/11/15     
icon岩手県遠野市でもクマ出没/11月13日に遠野市で有害鳥獣駆除に携わっている猟友会員から聞いた話です。休猟区になっているリンゴ園に、クマが出没してリンゴを荒らしているそうです。

99/11/15     icon宮崎県内でクマの足跡?/1999年11月5日、宮崎県臼杵郡高千穂町大字上野字田井本平のSさんの奥様が、S家の墓地で大きな動物の足跡を発見。クマではないか?ということで高千穂町公民館長に連絡があった。さらに、教育委員会に連絡があり、教育委員会では、写真撮影と石膏型取りを行った。11月5日の宮崎日日新聞・夕刊ディリー、6日の朝日新聞で取り上げられ、大騒ぎになっています。その足跡の主がツキノワグマか、それとは別の生き物かはまだ分かっていません。

99/11/15     
icon岩手県大船渡市でクマ出没/11月11日午前11時頃、岩手県大船渡市盛町権現堂の吉野神社付近の柿木が、クマに荒らされているのが住民に発見され、市役所に通報された。クマの姿は目撃されていないが、夜間に行動しているとみられ、市では住民に注意を呼びかけている。また、同市では先月下旬から赤崎町内でクマに荒らされたとみられる柿の被害が発生しており、地元猟友会などが警戒にあたっている。(岩手日報 1999年11月12日)

99/11/15     
icon島根県浜田市でクマまた鶏舎襲う/ 28日早朝にツキノワグマが鶏小屋を荒した浜田市後野町で、同日深夜にも、約1キロ離れた別の鶏小屋がクマにおそわれ、チャボ4羽が全滅した。市は回覧文書で周辺住民に注意を呼びかける一方、県の許可を得てわなを仕掛け、駆除に乗り出した。
           新たに被害に遭ったのは、農業平薮貞信さん(77)方の鶏小屋。18日午後11時40分ごろ、庭先で飼犬がほえ、クマのうなるような声が聞こえた。母屋から約10メートル離れた鶏小屋を見に行くと、細い針金の網に直径約50センチの穴があき、4羽のうち、上殺された1羽の死体があるだけだった。29日あさには、その1羽ももちさられていた。
           平薮さんは「長年住んでいるが、クマが鶏を襲うなんて聞いたことがない。植林などで森が変わり、クマの修正まで変わったのか」と驚いていた。市の有害駆除班は28日夕、後野地区の1ヵ所のわなを仕掛けた。29日、体長65センチ、体重20キロの雄の子グマがかかっているのが見つかり、銃殺処分にしたが、鶏子やを襲ったのは別のもっと大きいクマと見られ、新たに罠1ヵ所を仕掛けた。(中國新聞1999年 10月30日)


99/11/15     icon島根県匹見町でクマによる人身被害発生/広島県在住の友人からの私信です。ご本人に許可を得て転載します。
            島根県匹見町石谷の山林で人身事故が発生したことが(10月21日の中国新聞、読売新聞などに)報じられました。新聞が手元にありませんが、匹見町の担当者から現場の様子など写真を見せてもらいました。 襲われたのは山林でワサビを栽培している農家の方でした。ワサビ谷に上がる途中でクマに襲われ大腿をかまれ、顎の骨が折れる重傷でした。 
襲ったクマは胴くくり罠がかかり手負い状態だったということです(罠の違法性の疑いには触れられていませんでしたが、罠に掛かっていたことは新聞にも明記されていました)。少なくとも、猟友会のメンバーであれば使用することはない種類の罠である、と町の担当は言ってましたが。

            翌日、有害駆除として駆除隊が枯れた切り株の根に絡まった状態のクマを射殺しました。見せてもらった写真からは、太さ20cm、長さ約1.5mのクリの枯木に太さ6mmほどの鋼鉄ワイヤーで作られた胴くくり罠(設置径で50cm以上の比較的中、大型ねらいの罠と思われますが)が腹部に食い込み、20cmほどの裂傷がありました。どこでかかったのかは不明ですが、いつごろかかったかは家畜衛生保健所の獣医が分析中とのことでした。見たところ1週間以内(無責任な予想ですが)。上記の条件では枯木でも30キロ以上はあるものと思われます。射殺時の位置は襲ったところから5mもはなれていないところで、スギの切り株の根にからまって動けない状態だったそうです。

            罠の設置状況からそれほど遠くないところかもしれないし、罠自体も限りなく違法性が高いものと思われます。県としては事は慎重にという判断で、有害駆除や来る猟期にむけて、違法性のある罠設置や猟具では行わないようにという通知を出すといってました。

99/11/03     iconクマ撃ちハンターがヒグマの逆襲にあい重傷/北海道音別町で10月31日午前6時半頃、釧路管内音別町音別原野の山中で、ヒグマの狩猟中だった同町の男性(64)が、ライフル銃弾で倒したヒグマに逆襲され、両腕、顔などをかまれ、右手首、ろっ骨6本などを折る重傷を負った。釧路署の調べでは、事故が発生した現場は霧里林道の入り口から約3キロ入った民有林で、林道の入り口近くには民家があった。男性は同日午前5時半頃から狩猟の目的で山に入り、おとりのシカ肉を食べに出てきたヒグマに2発の銃弾を撃った。ヒグマが仰向けに倒れたので、生死を確認するために近づき、一瞬背を向けたときに突然起きあがったクマに襲われた。男性はクマと格闘しながら、約20メートル下の沢に転落した。約20分間クマと格闘し、隙を見て男性は斜面をかけ登り、追いかけてきたヒグマの頭めがけて銃を撃ち、射殺した。ヒグマは体長約1.2m、体重約130キロ、推定3歳のオス。音別町役場によると、事故のあった一帯は、ここ数年クマがよく出没している地域だった。クマ猟は10月1日から解禁になっており、おとり用に2頭分のシカ肉が現場付近に置かれていた。(北海道新聞 平成11年11月1日)

            
(コメント)北海道でのヒグマやシカなどの狩猟鳥獣の狩猟期間は、10月1日から翌年の1月31日までと「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」で定められています。ただし、北海道以外でのクマ猟は、11月15日から翌年の2月15日までと本法で定められています。本法ではベイテッド・ハンティング(baited hunting/おとり用の誘引物を置き、獲物をおびき寄せて獲る猟法)は禁じられておりません。米国でもクマを捕るために、ベイテッド・ハンティングが行われています。しかし、ベイテッド・ハンティングには今年5月に北海道木古内町の林道近くで発生した、釣り人がヒグマに殺された事件と同じ危険性があります。ヒグマは林道脇に投げ捨てられるゴミに誘引され、ゴミに餌づけられ状態になります。餌づけされたクマが居ることを知らずに、釣り人はその林道に入ってきてヒグマに殺されたと多くの専門家は考えています。ヒグマを引き寄せるためのシカ肉が林道付近に置いてあることを、知らずにその場所に近づく人がいれば、おそらくその人はヒグマに攻撃され、最悪の場合には命を失うことになるでしょう。注意が必要です。おとりの餌を置く場合には、事故が起きないように、ハンターは十分注意する必要があります。

99/11/03     
iconBooks/(財)日本鳥類保護連盟の会報「私たちの自然」1999年11月号と、(財)日本自然保護協会の会報「自然保護」1999年11月号の新刊紹介コーナーで、『ツキノワのいる森へ』(米田一彦・著/アドスリー・発行/本体価格1800円)が紹介されました。「自然保護」ではツキノワと住処の森を守る会・代表の板垣悟氏が、次のように本書について紹介しています。「自らの能力をひけらかすことなく静かに森で暮らし、一撃で人を殺す力を持ちながら人を恐れる。逆に人はその秘められた力を過剰に恐れ、本来の姿を知り得ぬまま、「姿を見た」「畑に来た」といっては除殺する。そんなツキノワグマとはいったいどんな生物なのかと思わせるに十分な序章が先のページへ心を誘う。」
           なお、『ツキノワのいる森へ』は当社でも販売しております。

99/11/03     
iconBooks/(財)日本鳥類保護連盟の会報「私たちの自然」1999年11月号に、「ツキノワグマと共存」というタイトルの記事が載りました。執筆者は東京大学秩父演習林でツキノワグマの生態を研究している橋本幸彦氏(東京大学農業生命科学研究科野生動物システム学研究室)です。現在のツキノワグマの生息地や、食べ物、行動域、奥山放獣、クマとのトラブルを防ぐ方法などについて、とても分かりやすく書かれています。その中で、ツキノワグマの食べものが実る林が減少したことが、ツキノワグマの分布域が狭くなっている原因の1つと指摘しています。また、ツキノワグマの1年間の行動圏は、調査の結果、埼玉県の秩父山地ではオスは40〜60平方キロメートル、メスは15〜20平方キロメートルということが分かったそうです。ただし、広さは地域によって変わり、オスで100平方キロメートルを越える地域もあるそうです。「私たちの自然」については下記にお問い合わせください。

              icon 
財団法人日本鳥類保護連盟
                  〒166-0012 東京都杉並区和田3-54-5 第10田中ビル
                  TEL:03-5378-5691 FAX:03-5378-5693


99/11/01     
iconクマ型土製品/岩手日報(岩手日報社)では主に県内で発掘された、縄文時代から弥生時代にかけての埋蔵物を紹介するシリーズ『いわて21世紀への遺産」を継続中です。10月30日夕刊の連載第615回目には、『北からの影響/クマ型土製品』弥生期、信仰に変化』が掲載になりました。縄文時代の遺跡からも、おそらくクマと考えられる動物型土製品が発見されていました。ただし、縄文時代後期・晩期の東日本(本州)では、かなり普遍的にイノシシ型土製品がつくられていて、当時の基本的な動物信仰の対象であったものと考えられています。ところが、弥生時代に入るとその製作は激減し、少なくとも北東北や北海道では「クマ」の造形が主流になりました。岩手県でも多数のクマ型土製品が出土していますが、新聞には滝田(石鳥谷町)と上杉沢(浄法寺町)の両遺跡から出土した、装飾を施されたクマ型土製品のカラー写真が載っています。それらは、縄文時代晩期から弥生時代初期にかけて製造されたものと思われます。前代までのクマらしきものから、明確にクマを表現した造形への変化は、この時期にイノシシに代わって、「クマ」に対する信仰が確立していったことを示唆するものではないかと、浄法寺町教育委員会の中村裕氏は本文中で述べられています。

             icon クマ型土製品の写真を見たい(岩手日報に掲載されたものとは異なります)

99/11/01     
iconBooks/1999年10月31日付の朝日新聞「読書」欄で、『エゾヒグマ 残された聖域』(久保敬親著・山と渓谷社)が、写真家の水越 武氏によって、紹介されていました。久保敬親氏は1992年5月20日に、同社から写真集・『野生 ANIMALS』を発表しています。その中には北海道大雪山で撮影した、エゾヒグマの生き生きとした写真が13枚納められていました。どの写真からも、ヒグマの息吹が直接頬に感じられるような感動を受けたことを覚えています。いつか、久保敬親氏がヒグマの写真集を世に出されることを願っていましたが、ようやく現実になりました。ぜひ、お手にとってご覧ください。

             icon 
クマ本(クマ関連書籍)をもっと知りたい!(蔵本数 54冊)

99/10/27     
iconWWFジャパン・2000年度の助成事業を公募中/WWFジャパン(財団法人世界自然保護基金日本委員会)では1971年創立以来、国内で自然保護活動を行っているグループや個人に助成金を交付し、その活動を支援しています。99年度までの助成は、延べ528件、総額約2億9200万円に達し、各地で成果を上げています。現在、2000年度の助成事業の公募を行っています。申し込み締め切りは1999年11月30日(必着)です。詳細は下記にお問い合わせください。これまでにも、多くのクマ関連の調査・研究・普及活動に、WWFジャパンは助成を行っています。1999年度の助成事業で、クマに直接関連するものは2件です。「クマの森プロジェクト/クマの畑」にツキノワと住処の森を守る会(宮城県)へ30万円の助成。「奥多摩山地において問題を起こしたツキノワグマへの学習付け後の移動放獣の試み」に奥多摩ツキノワグマ研究グループ(東京都)へ30万円の助成。

            【問い合わせ・応募先】 WWFジャパン自然保護室助成事業担当 草刈秀紀
                        〒105-0014 東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F
                        TEL:03-3769-1713 FAX:03-3769-1717
                        e-mail: kusakari@wwf.or.jp     
http://wwfjapan.aaapc.co.jp/

99/10/27     iconクマを殺さずに熊の胆を取る〜ベトナム/10月27日の朝に放送されたNHK衛生第1放送(BS1)のニュースで、ベトナム南部にあるクマを30頭ほど飼育している動物園の話題が紹介されていました。熊の胆(くまのい/胆汁)は様々な病気や癌を治す薬と信じられており、高い値段で売買されています。そのために密猟が絶えず、アジア地域に生息するクマは絶滅の危機にあります。そこで、この動物園では飼育しているクマを麻酔で眠らせ、手術をし、殺さずにクマの胆汁を注射器で抽出しています。抽出されたクマの胆汁は、1ccが約25000円で販売されます。高価にも関わらず、その日の内に完売したそうです。映像に映っていたのはマレーグマとツキノワグマ(アジアン・ブラックベア)でした。

            (コメント)「熊の胆」の問題は大きな国際問題に発展しています。日本を含む東アジアや東南アジアでは、熊の胆は優れた漢方薬として、昔から民間に利用されてきました。近年、野生クマの生息数の減少、国際的保護圧力の増大、熊の胆需要の増大、アジアの金融危機や政情不安、貧富格差の増大、犯罪やテロの国際ネットワーク化など様々な要因から、熊の胆の価格は高騰しています。ロシアにおけるクマの密猟の増加や、米国国立公園内におけるクマの密猟は熊の胆が目的で、ロシア系マフィアやアジア系マフィアが絡んでいると見なされています。中国では国営のクマ牧場で、数万頭の熊が現在飼育されており、生きたままお腹に管が差し込まれ、機械によって胆汁を抽出する技術が既に開発されています。抽出された熊の胆は、貴重な外貨獲得のためにも利用されていますが、国際的な動物の愛護団体からは、「動物虐待」として非難を浴びています。ただし、野生クマの密猟防止と飼育クマの有効利用の観点から、条件付で容認する研究者もいます。また、某国の国家機関が関わった熊の胆の密輸も行われているとの噂もささやかれています。他にも、熊の胆ツアーなる海外旅行が東南アジアでは行われており、熊の胆をめぐる国際問題は暗い霧に包まれています。これらのことから、アジアのクマ類の絶滅がますます進行していると、多くの専門家は危惧しています。野生動物の国際取引を規制したワシントン条約では、アジア産ツキノワグマ(熊の胆など部位も含む)の国際間の取引は、厳しく規制されています。日本では熊の胆を国外に持ち出すことも、国外から持ち込むことも法的に禁じられています。熊の胆が含まれた漢方薬であっても、国内への持ち込みは禁じられています。
            なお、10月26日から28日まで韓国の首都・ソウルで、
第3回 クマの取引きに関する国際シンポジウム(トラフィック・イーストアジア、韓国環境省、国際自然保護連合(IUCN)種の保存委員会(SSC)クマ専門家グループ(Bear Specialist Group)主催)が開催中です。

             
トラフィック・イーストアジア・ジャパンのホームページ  http://www.twics.com/~trafficj/home.html

99/10/26     
iconLink/「旅旅物語」とリンクしました。主なコンテンツは「オーストラリア・パース カンガルー日和」と「カナダ・ロッキーのベージ 」です。後者にはウェブ・オーナーがロッキー山脈を旅して実際に見た、クマやエルク、マウンテン・ゴートなどの野生動物が紹介されています。特にクマの写真が6枚紹介されています。

99/10/25     
T.V. Proguram/10月25日 pm20:00~20:44放送の生きもの地球紀行(NHK総合)で、『新潟からロシアへ、日本最大雁 オオヒシクイを追う』が放送になります。この番組を担当された、NHK科学番組部のI氏からの連絡では、来年の1月にも、新潟県とロシアを行き来しているオオヒシクイの番組が放送になれる予定とのことです。ぜひご覧ください。

           
10/25(月) pm20:00~20:44(NHK総合) 生きもの地球紀行・『新潟からロシアへ、日本最大雁 オオヒシクイを追う』
           2000年 1/23(日)am7:45~8:00(NHK総合) さわやか自然百景・『越後平野 オオヒシクイ舞う福島潟』


99/10/25     
icon岩手県内の今年の人身被害16人/10月24日に岩手県立大学で開かれた野生生物保護学会第5回大会のシンポジウムで、岩手県のクマ被害と対策について、県自然保護課の氏家誠悟氏から報告があった。その中で、今年の岩手県内でのクマによる人身被害者数は16名で、過去最悪であることが発表されました。

99/10/25     
iconクマも軽井沢が好き?/岩手県立大学で開催された野生生物保護学会第5回大会では、21のポスター発表がありました。その中でクマに関連した発表は2題ありましたのでレポートします。

           
『軽井沢町で発生したゴミ箱に餌付いたツキノワグマへの対策』(小山克・樋口洋/軽井沢ツキノワグマ研究グループ、南正人・大西信正/星野リゾート ピッキオ)では、世界的に有名な別荘地・長野県軽井沢町では、別荘地内のゴミ箱に餌付いたツキノワグマが多数出没し問題になっている。そこで、ゴミ箱被害の現状を把握すると共に、クマの基礎生態に関する情報を収集し、熊と人との共存のための対策を立てる基礎資料とする目的で、1998年夏から本調査が行われている。被害の把握のために聞き取り調査、町内のゴミ集積場早朝の見回りを実施(1999年5月〜9月)。クマ行動圏把握のために、5頭のクマに発信器を装着し、テレメトリ調査を実施。その結果、捕獲放逐したクマは1〜3日後には捕獲地点に戻ってきた。このことは、ゴミに強く執着したクマは、ゴミが投棄される限り必ず戻ってくる事を示唆している。スチール製の物置にゴミをしまったが、スチール製の物置はクマに壊され、中のゴミが食害された。ゴミ箱を強固なコンテナ(廃車になったトラックのコンテナを約20万円で購入)にゴミを保管したところ、以後荒らされていない。よってゴミ箱に餌付いたツキノワグマ対策としては、人間が、クマに壊されない頑丈なゴミ箱を設置することで、クマをゴミ箱から引き離す効果が期待される。

            
(コメント)幸い軽井沢町では人身被害は発生していないそうです。ただし、大手資本によってクマなど野生動物の生息地が別荘地等に開発され、棲処を追われたクマが、餌を求めて別荘地や観光施設、人家付近を徘徊する構図は、軽井沢町に限ったことではなく、全国各地で普通に見られる光景です。東北地方のある町で実際にあった話ですが、町営キャンプ場にクマがゴミを食べに出没するので、クマ被害を担当する農林課では、事故防止のために「熊出没注意」の看板を立てようとしました。ところが、キャンプ場を管理する観光課から、「そんな看板を立てられたら、観光客が来なくなるからダメ!」と反対されたそうです。今、クマの生息地にある全国各地のキャンプ場や観光施設、温泉旅館、別荘地、山荘、山小屋などの周辺には、人間が出すゴミを食べにクマが出没しています。事故が起きて初めてマスコミに取り上げられ、大きく報道され騒ぎになりますが、ごく普通のことです。観光客は知らないでそこを利用しているか、知らされていないだけの話です。

99/10/25     
iconクマはクマタカが好き?/岩手県立大学で開催された野生生物保護学会第5回大会では、猛禽類の営巣木がクマに襲われ、ヒナが食害された事例報告がありました。

           『猛禽類営巣僕を襲うツキノワグマ対策』(由井正敏/岩手県立大学、青山一郎/東北森林管理局青森支局、町田禎之/環境エンジニアリング)では、最近、猛禽類の営巣僕にツキノワグマが登って、雛鳥などを襲う事例が報告された。岩手県ではイヌワシのヒナが食害され、宮城県ではオオタカとクマタカの営巣木にクマの爪痕があった。福島県では育雛中と思われる巣が、クマによって7月に破壊された。栃木県でもクマタカの営巣木に爪痕があった。これらの巣があった木は、いずれもアカマツかスギであり、クマは木の実を食べに登ったのではなく、卵雛を狙ったものと考えられる。そこで、クマの登上防止のために、トタン板を下部樹幹に巻く実験を行った。その結果、育雛初期にトタンを巻いたイヌワシの巣では繁殖に成功した。クマに襲われた年の秋にトタンを巻いたクマタカの営巣木では、クマタカはトタンを巻いていない近くの木に巣を移動したが、繁殖には成功した。トタン板は目立たない暗色のものを用い、クマの好むペンキ塗装を行わないことが肝心である。

            
(コメント)岩棚に作られたイヌワシの巣が、ツキノワグマに襲われて雛が食べられたことは、イヌワシ研究家・写真家の須藤一成氏から数年前に連絡をいただいたことがあります。マタギ研究家の田口洋美氏によると、ツキノワグマが猛禽類の巣を襲うことはよくあることだそうです。彼も、イヌワシの巣で昼寝をしているクマを見たことがあります。とはいえ、猛禽類も稀少鳥類ですので、クマッタものです(ウ!!)。

99/10/22     
iconevent野生生物保護学会第5回大会は10月23日、24日の両日、岩手県滝沢村滝沢の岩手県立大学で開催される。全国から研究者や行政担当者ら約80人が参加。岩手県のシカやクマの被害と対策の事例を基にしたシンポジウムや、野生動物の保護をめぐる動きが報告される。学会は一般にも無料で開放され、参加を呼びかけている。初日は自由集会、2日目にシンポジウムが行われるほか、2日間にわたってポスター発表をおこなう。シンポジウムは「野生生物の保護・管理と地域ー被害問題を中心に」がテーマで、岩手県のシカ、クマの被害などを論議する。環境庁、岩手県、遠野市の担当者や遠野市の被害農家、森林総合研究所東北支所の研究者がそれぞれの立場で報告を予定している。(岩手日報 平成11年10月22日朝刊)

            大会事務局/ 岩手県立大学・由井正敏研究室 TEL:019-694-2738 FAX:019-694-2739

99/10/22     
移入種問題/平成12年1月からサル・猫・あらいぐま・きつね・スカンクの入国時とサルを除くこれらの動物の出国時に検査が必要となります。 国外から安易に動物を持ち込むことには、多くの問題があります。たとえば、エボラ出血熱やマールブルグ病、レプトスピラ症という家畜や人間にも感染する細菌を国内に運んでくる危険性があります。また、 国内に生息していない動物を国内に持ち込むことは、遺伝子汚染の原因や、在来種の衰退など生態系に悪影響を与える原因にもなります。さらに、ハクビシンやアライグマのように国外で農作物被害を引き起こしている野生動物(オポッサムなど)が、ペットとして大量に輸入されている現状では、農作物の被害を増やすことになります。
          日本は移入種に対する対応が遅れています。そのネックになるのが法律です。移入種問題に対応するには、一つの法律ではなかなか太刀打ちできません。やっと昨年サルについては、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が、猫、あらいぐま、きつね、スカンクについては、「検疫法及び狂犬病予防法の一部を改正する法律」が平成11年10月2日に成立し、今年度から、上記の動物については、輸入検疫が義務づけられました。詳しくは
農林水産省検疫所のホームページをご覧ください。

99/10/20      icon
event/11月6日に北海道恵庭ビジネスリサーチにおいて、エコ スクール北海道 第1回 「冬の水辺利用」シンポジウムと事例発表・「移入魚類の対策・水生昆虫・都市河川の利用・希少魚類の保護」(主催/NPO エコスクール北海道)が開かれます。詳細はアウトドア情報をご覧ください。

99/10/19     
iconテレビ出演/「クマを巴投げで撃退」に関連して、日本クマネットワーク事務局長の藤村(アウトバック代表)がフジテレビの取材を受けました。本日放送の「スーパーニュース」(フジテレビ系全国ネット 5:55pm~6:54pm)の番組中に、クマとトラブルをおこさないための工夫や、クマと遭遇したときや、クマに襲われたときの対処法について紹介する予定です。ぜひご覧ください。 

99/10/19     
iconクマを巴投げで撃退!/クマの目撃情報が今年相次いでいる岩手県安代町で、10月18日午後2時半頃、安代町姥子石の山林でキノコ採りをしていた地元の男性(73才)がクマに攻撃された。しかし、その男性は逆に巴投げでクマを投げ飛ばし撃退した。本人は軽い怪我だけですんだ。岩手署の調べでは、男性は一人でキノコ採りのために山に入り、帰宅の途中に自宅から500メートル離れた場所で、後方から突然クマに襲われた。顔などを殴られた男性は、その後馬乗りになったクマをとっさに巴投げで投げ飛ばしたそうだ。男性は左手甲に約2センチの裂傷と上唇の打撲で全治約1週間のけがと診断された。クマは3,4才と見られ、体長約170センチだったそうだ。男性は柔道の経験はないが、柔道観戦が好きだった。「馬乗りになられて、囓られる思った。柔道の技は覚えていたので、たまたま足がクマの股に入ったから『ワァーッ』と叫んで投げ飛ばした。これで勝ったと思った。」と説明する。さらに逃げ去るクマを追いかけ、「25メートルぐらい離れたところで立ち止まったが、こっちが逃げるとやられると思い追った」と、付け加える。安代町では9月29日に女性がクマに襲われて怪我を負っている。クマを投げ飛ばした男性も、今年3回目の目撃だった。(岩手日報 平成10年11月19日朝刊) 

            (コメント)岩手県内でのクマによる人身被害はこれが15件目になりました。今回の安代町での事例は、とてもラッキーだったと思います。


99/10/17     
続報・カルフォルニア大地震CNN.com の速報によると、地震の影響により、ロサンゼルスの近くで列車の脱線事故が発生しました。 

99/10/17     
icon意外な祖先を持つヒグマ/『NATIONAL GEOGRAPHIC』 1999年10月号(日経ナショナル・ジオグラフィック社)の自然通信に、「意外な祖先を持つヒグマ」というタイトルの記事が載っています。  アラスカ南東部のアドミラルティ島に生息するヒグマは、ホッキョクグマとの血のつながりが、他のヒグマよりはるかに深いそうです。ユーラシアと北米の熊約450頭の遺伝子を、ジェラルド・シールズ氏とアラスカ大学の研究チームが調べ、アドミラルティ島とその近辺に生息するヒグマは、4万年ほど前に同じ祖先から生まれているそうです。つまり、彼らは古代ヒグマの子孫だというのです。 

             ● 日本版『NATIONAL GEOGRAPHIC』のホームページ 
http://nng.nikkeibp.co.jp/

99/10/17     
icon日本のヒグマとツキノワグマのミトコンドリアDNA遺伝子/日本のヒグマやツキノワグマの祖先は誰なのでしょうか? 彼らの祖先はいつ、どこから日本列島に渡ってきたのでしょうか? 私がいつも疑問に思っていることです。 実は日本でも、日本に生息するツキノワグマやヒグマのミトコンドリア・DNA遺伝子が、北海道大学や北海道環境科学研究センターの研究者らによって調査・研究されています。今月の10月1日〜3日まで名古屋大学で開かれた日本哺乳類学会で、その成果の一部がポスター発表されていました。それによると、ヒグマの北海道集団には3つの系列があることが分かりました。それぞれの地理的分布域は道南、道央ー道北、道東にほぼ分かれ、恐らく大陸において3系列に分かれた後に、北海道に渡ってきたと考えられます。集団の一部は最終氷河期にシベリア/サハリン経由の陸橋を通って、北海道に渡ってきたと考えられます。

           また、日本産ツキノワグマ集団には、少なくとも5つの系列があることが分かったそうです。さらに、その5つを東北ー中部、関西ー中国、四国ー近畿の3大グループに分かることができました。ただし、日本産と大陸産のツキノワグマとの間には、大きな遺伝子レベルの距離があることも分かったそうです。つまり、私たちと一緒に生存している日本産ツキノワグマは、種としては韓国や台湾、中国のツキノワグマと同じでも、遺伝子的には全く同じではないと言うことです。日本産ツキノワグマは、日本にしか生息していない貴重な野生動物だと言うことが、ミトコンドリア・DNA遺伝子の調査で明らかになったわけです。 


99/10/17     カルフォルニア州で大地震発生/米国時間で10月16日(土曜)の早朝、カルフォルニア州でマグネチュード7.0の大地震が発生しました。CNNホームページの速報よると、震源地はロサンゼル市から東に100マイル(約160キロ)付近、Mojave 砂漠のJoshua Treeから北に32マイル(約50キロ)の付近だと、カリフォルニア工科大学の研究者が答えていまする。揺れはラスベガスやサンディエゴでも感じられましたが、今のところロサンゼル市内で大きな被害があったという報告は受けていないと、ロサンゼル市警の警察官は話しています。(CNN.com 米国時間・1999年10月16日午前7時26分更新)

           ● CNN.com http://www.cnn.com/

99/10/17     
iconクマさんGallery/西武百貨店のウェブサイトの中に、「クマさんGallery」を発見しました。もちろん本物のクマではないですが。興味のある方はのぞいてみてください。スクリーンセイバーのダウンロードもできます。
             ● クマさんGallery
http://www.seibu.co.jp/kuma/index.html

99/10/16     
iconクマの目撃レポート/青森県弘前市在住のS氏から、ツキノワグマに遭遇した生々しいレポートが届きました。S氏がクマと遭遇したのは、今年の7月28日午後16時頃で、場所は青森県南津軽郡大鰐町のある渓流です。林道にスクーターを止めて釣りを始めようとしたところ、沢を挟んだ対岸の斜面をクマが駆け降りてきたそうです。S氏との距離は20mほどです。下草をなぎ倒してクマは沢に飛込み、沢を渡って唸り声をあげながらS氏に突進してきました。クマが最もS氏に接近したのは、わずか4〜5mだったそうです。とっさの機転でクマをやり過ごし、幸いにもS氏はクマに襲われずに済みました。本当によかったです。このことがあった後、弘前市内のアウトドアショップで熊撃退スプレー“カウンターアソールト”を購入してくださいました。どうもありがとうございました。

99/10/16   icon政府がY2Kに備えて留意事項案/西暦2000年問題に備え、政府が年末年始へ向けて国民に呼び掛ける留意事項(チェックリスト)の原案が14日に明らかになった。各家庭に2日〜3日分の酌量や飲料水の備蓄の他、常備薬などは事前に入手して保管するように勧めている。また、社会不安につけ込んだ悪質商法や詐欺に注意するよう呼びかける。政府は、今月末の「2000年問題に関する顧問会議」で専門家の意見を聞いた上で、10月29日に高度情報通信社会推進本部(本部長・小渕恵三首相)を開き決定、小渕首相が発表する。(岩手日報 1999年10月15日朝刊)

          
(コメント)首相官邸(コンピュータ西暦2000年問題に関する行動計画など)のホームページを早速見てみました。なんと、最も新しい内容でも今年の7月30日のものでした。あんた何やってんの?! と、いう感じです(目眩がします)。    http://www.kantei.go.jp/jp/pc2000/index.html

99/10/15     icon
products/秋田県大館市の名工・鎌田正三郎〈天然秋田杉マグカップ〉を紹介するページをアップしました。

99/10/14     
iconクマの保護管理に貢献/(有)アウトバックはクマの保護管理・調査・研究活動に努めている4団体(浦幌幌ヒグマ調査会、ヒグマの会、信州ツキノワグマ研究会、日本ツキノワグマ研究所)に熊撃退スプレー・カウンターアソールトを計14本、専用バックルホルスターを計4個、熊鈴・クラシックを計20個寄贈いたしました。

99/10/14     
icon秋田県内の人身事故数/秋田県警察署生活安全部に電話で確認したところ、今年秋田県内で起きた、クマにより人身被害は9件でした。県内全域で出没しており、最近は集落付近までクマが出てくるようになった。山に行くときはラジオや鈴を鳴らし、クマに自分の存在を知ってもらうことが大切だと説明を受けました。

99/10/14     iconカスタムナイフショー/1999年10月16日、17日に東京のラフォーレ原宿で、「第20回記念JKGカスタムナイフショー」が開催されます。今回はラブレス氏も来日する予定です。詳細はアウトドア情報・コーナーをご覧ください。

99/10/13     
icon秋田県で人身被害叉鬼山刀(マタギナガサ)の製作者・西根実さんから寄せられた情報です。今月の上旬に秋田県北秋田郡阿仁町で、クマによる人身被害が発生したそうです。今年の夏は異常に暑い日が続き雨が降らなかったため、ヤマブドウやコクワ(サルナシ)等の漿果類は豊作ですが、クリやドングリなどの堅果類が、山の場所によって不作だったそうです。ところが、里にあるクリは豊作だったので、クマが日中でも出没しています。12日の朝の某社のテレビニュースでは、(北海道で)釣りをしていた人がヒグマに襲われそうになった場面を撮影したビデオテープが放送されました。クマが冬眠するまで、今年は油断できないかもしれません。ぜひ、当社のクマ避けグッズをご利用ください。

99/10/13     icon国際シンポジウム/10月26日から28日まで韓国の首都・ソウルで、第3回 クマの取引きに関する国際シンポジウム(トラフィック・イーストアジア、韓国環境省、国際自然保護連合(IUCN)種の保存委員会(SSC)クマ専門家グループ(Bear Specialist Group)主催)が開かれます。米国ワシントン州で開かれた前回の同シンポジウムには、アジア各国の政府関係者が参加したにもかかわらず、日本の環境庁は参加しませんでした。今回は参加するのでしょうか?詳細はクマ関係イベントのコーナーをご覧ください。

99/10/13     
Event/1999年11月13日に熊本市中央公民館で、第5回熊本自然保護講演会「野生生物の保護と管理」(講師/小野勇一氏 九州大学名誉教授)が開催されます(参加費無料/後援・熊本県環境生活部自然保護課)。詳細は下記事務局までお問い合せください。

           申込み・お問合わせ先/熊本県自然保護関係団体協議会
           <事務局>
           〒869-0511 下益城郡松橋町曲野2278-1 中田方
           電話&FAX 0964-33-2912

99/10/12    
祝・15000カウント突破!/昨日、トップページの来訪者数が15000人目を突破いたしました。当ホームページに関心を持ち、ご来訪していただきました皆様のおかげです。どうもありがとうございます。今後ともコンテンツの充実、情報の更新に努力してまいりますので、これからも宜しくお願い申し上げます。

99/10/12   
icon中央公論でY2K特集/先週発売になった「中央公論」(中央公論社)11月号には、Y2K問題を扱った特集〈2000年問題と危機管理〉が掲載されています。主な内容は東京大学教授で電脳建築家の坂村健氏が「Y2Kパニックはどうして起こったか」と題して、Y2Kパニックの発端や企業の対策、現状と予想されるトラブルなどについて書かれています。他のタイトルと執筆者は次の通りです。「コンピューター社会の落とし穴」(夏井高人/明治大学法学部教授・弁護士)、「ネットワーク・リスクをカバーする」(技術保険グループリーダー、日本損害保険協会・業務Y2K関連プロジェクトサブリーダー)、「Xデーになにがあったか」(鶴岡ルカ/フリーライター)、「情報処理とこつこつ感覚」(安西祐一郎/慶応大学理学部教授・学部長)、「Y2K問題情報チェック」(編集部)。ぜひご一読ください。

99/10/10   
icon政府が国民に備蓄要請/コンピューター西暦2000年問題で、政府は国民に対して、数日から1週間程度の食料、水などの備蓄を要請する方針を固め、具体的な検討を始めました。今月末(10月29日頃)、小渕恵三首相が災害一般に備えることの重要性を訴える形で、国民に発表する予定です。(朝日新聞 1999年10月9日)。

          
(コメント)
          はっきり言って笑っちゃいます。この場に及んでもなお、「西暦2000年問題は社会生活に重大な影響を及ぼすような傷害が発生する可能性が高い」と、政府は国民に対して正直に言えないのですから。JR東日本や小田急電鉄などは、2000年1月1日零時に一時運行停止すると既に公表しています。9月30日に茨城県東海村で我が国最悪、世界でもワースト3の原発事故を起こしたJCO(住友系列の民間ウラン加工施設)に、政府(科学技術庁)は7年も前から全く調査をしていなかったことが、10月8日に判明しました。私の親友の実家も、臨界事故現場から10キロ圏内にあったため、ご両親や兄弟が数日間外出を拘束されていました。しかし、核分裂反応で生じる強い中性子線(放射能の1種)が長時間放出されていたことが公表されたのは、事故が発生してから何日も経った後です。中性子線は20〜30メートルの厚さのコンクリート壁が無くては遮断できません。政府の勧告に従って、数日間も家の中で避難していた10キロ圏内の住民は、その間も危険な中性子線にさらされていたことになります。
         9日の日本経済新聞には、今回の東海村臨界事故の深刻度を示す国際評価尺度をめぐり、政府と非政府組織(NGO)の原子力資料情報室の間で論争が起きていると報じられていました。同尺度は臨界事故の状況把握のため国際原子力機関(IAEA)が定めた基準で、「レベル0」から「レベル7」までの8段階に分かれています。1986年にソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故が「レベル6」で、米国スリーマイル島原発事故が「レベル5」です。政府(科学技術庁)は東海村臨界事故は「レベル4」と公表していますが、原子力資料情報室は「レベル5」に相当すると政府に見直しを求めています(もちろん、科学技術庁は見直す考えはないそうですが・・・)。
         皆さんはこれらの事実を知った上で、あと2ヶ月と20日後に起きるであろうY2Kをどのように判断するでしょうか。政府の発表を鵜呑みにするも良し。自主的に安全対策を講じるも良し・・・。ちなみに、米国の連邦緊急事態管理局は「3日分の水と保存食」の確保を国民に呼びかけ、米国赤十字は「数日から1週間分の備え」を薦めています。ただし、インターネットでは、経済状況に応じて3ヶ月から1年分の備蓄薦めているY2K専門のホームページもあります。「備えあれば憂い無し」・・・古くから伝わる格言は、インターネットの時代にも活きているはずです。

         
icon Y2Kをもっと知りたい方はここをクリックしてください。
         
icon Y2K備蓄リスト
         icon Y2K備蓄リストのホームページ

99/10/08   iconヒグマの記事が載りました/財団法人 日本鳥類保護連盟の機関誌「私たちの自然」10月号のジュニアのぺぇじに、「ヒグマと共存」と題した前田菜穂子さん(のぼりべつクマ牧場・ヒグマ博物館学芸員)のレポートが掲載になりました。その中で、「人の食べ物の味を覚えてしまうと、強く執着し、大胆で危険な、対応を誤ると殺されかねない危険な動物に変わってしまいます。」と述べられています。また、「いざというときの護身用にクマよけスプレーやナタなどを持つこと。」とも述べられていました。

99/10/08   iconY2K問題〜新たなる恐怖〜/コンピューターの誤作動が予測されている西暦2000年問題(Y2K)発生まで、3ヶ月を切ってしまいました。世界的な規模で政財界を中心にY2K対策に取り組まれているのは既にご存じかと思います。最近になって急に注目されてきたのが、Y2Kに乗じて、様々な犯罪や、詐欺、テロが地球的規模で同時多発する可能性が高いと言うことです。シティバンクがユーザー向けに配布した「シティバンク:西暦2000年問題への体制について」では、注意事項として「西暦2000年問題に乗じた、詐欺的犯罪の発生が懸念されています。」と、はっきり明記されています。また、週刊ポスト(小学館 '99.10.15号)で連載の「世界の読み方」では、竹村健一氏が危機管理のプロ・宮脇磊介(みやわきらいすけ/警察庁の要職や内閣広報官などを歴任)氏と対談していますが、そのなかで宮脇氏はサイバー・テロリズム危険性を指摘しています。既に米国ではサイバー・テロリズムの対策が進んでいます。危機感の薄い政治家が多い日本では、当然のようにサイバー・テロリズムの対策は遅れているそうです。
        サイバー・テロリズムと言ってもぴんと来ない方には、小説・日本凍結『Y2Kを狙え!』(大下英治・著/祥伝社・NON NOVEL)をお薦めします。西暦2000年問題のテキストとして利用してもよい内容です。


99/10/08   icon野生生物保護学会のお知らせ/1999年10月23日〜10月24日に岩手県立大学を会場として、第5回野生生物保護学会(岩手県立大学)大会(大会運営委員長 由井正敏)が開催されます。主な内容はポスター発表や自由集会と、大会記念シンポジウム「野生生物の保護・管理と地域・・・被害問題を中心に・・・」です。入場は無料ですので、たくさんの方の参加をお待ちしています(当日は学祭と重なったのでちょっとにぎやかかもしれませんが・・・)。
         
大会記念シンポジウム 10月24日 午前9時〜12時、岩手県立大学共通講義棟3階301室
         自由集会/23日 1.ゼニガタアザラシの保護管理に向けて。 2.第2回イノシシ自由集会。 3.野鳥の生息環境の保護管理〜注目種の生態と保護〜。(1.ヤマセミの生態と保護。2.本州産クマゲラの生態と保護。3.猛禽類保護の通達について。4.鳥類群集の保護。)
              24日 1.生態系の保全とシカの管理。(日本オオカミ協会第3回集会) 2.ニホンザルの管理に向けて。
         ポスター発表/1.日本における養鹿の展開に関する地理学的研究−岩手県三陸町と長野県大鹿村の養鹿を事例に−。2.島根県石見地方におけるニホンイノシシの食性・栄養状態の季節的変化。3.餌付いたニホンザルを野生復帰させるための条件づけの一事例。4.軽井沢町で発生したゴミ箱に餌付いたツキノワグマへの対策。5.猛禽類営巣木を襲うツキノワグマの対策例。その他、合計22題(1999年10月7日現在)

99/10/08   icon新 iMac 登場!/1999年10月7日にアップル・コンピューターは、1998年8月の発売以来、世界中でベストセラー(200万台以上)となった革新的なパーソナルコンピュータ、「iMac(アイマック)」の、より透明感を増したボデーの新型モデル(3機種/iMac,iMac DV, iMac DV Special Edition)を発表しました。7日発表の3モデルは「iMac」、「iMac DV(アイマック ディーヴイ)」そして「iMac DV Special Edition(アイマック ディーヴイ スペシャルエディション)」の3モデルで、いずれも10月16日(土)よりアップルのオンラインストア「The Apple Store(アップルストア)」ならびに全国のiMacデモ展示販売店を通じて販売を開始されます。詳細はアップル・コンピューターのホームページ(新型iMacの写真をクリックする)をご覧ください。

          主な特徴/
iMac 350MHz PowerPC G3プロセッサ採用、64MBのSDRAM(最大512MBまで拡張可能)、約6GB Ultra ATAハードディスクドライブ、スロットイン方式の24倍速CD-ROMドライブ、カラー:ブルーベリーのみ。価格/118,000円 (なんと実質大幅値下げ!)
               
iMac DV 400MHz PowerPC G3プロセッサ採用。64MBのSDRAM(最大512MBまで拡張可能)、約10GB Ultra ATAハードディスクドライブ、スロットイン方式の4倍速DVD-ROMドライブ、最大400Mbpsで作動するFireWireポート(×2)、ビデオミラーリング対応、DVクリエイティブソフトウェア「iMovie」をバンドル。カラー:ブルーベリー、タンジェリン、グレープ、ストロベリー、ライム。価格/148,000円
               
iMac DV Special Edition 400MHz PowerPC G3プロセッサ採用。128MBのSDRAM(最大512MBまで拡張可能)、約13GB Ultra ATAハードディスクドライブ、スロットイン方式の4倍速DVD-ROMドライブ、大400Mbpsで作動するFireWireポート(×2)、ビデオミラーリング対応、DVクリエイティブソフトウェア「iMovie」をバンドル。カラー:グラファイト(注目のニュー・カラー It's cool!)。価格/178,000円
           アップル・コンピューター 
http://www.apple.co.jp/
          米国のアップル・コンピューターのホームページからは、テレビで放映中の新型iMacの広告映像が見られます。
           →→ 
http://www.apple.com/imac/theater.html

99/10/08   iconMac OS9を発表/1999年10月7日にアップル・コンピューターは、インターネットを最大限に使いこなすためのOS(オペレーション・システム)としてMac OS9を発表しました。Mac OS 9のメーカ希望小売価格は1万2,800円で、10月30日(土)より、アップルのオンラインストア「The Apple Store」および全国の正規販売代理店を通じて、販売を開始します。詳細はアップル・コンピューターのホームページをご覧ください。

99/10/08   iconiBookを10月16日より販売開始/1999年10月7日にアップル・コンピューターは、、iMac to go”(アイマック ツー ゴー:持ち運べるiMac)がコンセプトのコンシューマ向けノートブック「iBook(アイブック)」を、10月16日(土)より販売開始することを発表しました。iBookのメーカ希望小売価格は198,000円(税別)で、本年9月14日に発表した31社58店鋪の販売店、およびアップルのオンラインストア「The Apple Store」を通じて販売します。なお、アップルと株式会社西武百貨店は、iBookとiMacの発売を記念し、共同イベント「iWeek in SEIBU(アイウィーク イン セイブ)」を有楽町西武にて10月15日(金)から10月31日(日)まで開催することをリリースしました。また、10月16日(土)および17日(日)には発売記念イベントのほか、iBookの販売を有楽町西武にて実施されます。
            
アップル・コンピューター http://www.apple.co.jp/

99/10/04   iconクマ類のミニシンポ/1999年10月1日〜10月3日に名古屋大学農学部で開催された日本哺乳類学会1999年度(名古屋)大会において、クマ研究者の有志がミニシンポ「クマ類の保護管理計画と生物学」を開催しました。「渡島半島地域ヒグマ保護管理計画について」(小野 理/北海道自然環境課野生生物室)、「リスクの評価と管理のための個体群シュミレーション」(堀野眞一/森林総合研究所、他)、「長野県ツキノワグマ保護管理計画の実施状況と課題」(岸本良輔/長野県自然保護研究所)の話題提供があり、国(環境庁)・都道府県(北海道庁)・市町村(斜里町)のそれぞれの行政担当者と自然保護団体(WWFジャパン)が、現実の政策運営において研究面に望むところについてコメントしました。なお、来年の哺乳類学会は大阪府が開催地に決まりました。学会員でなくても参加・聴講ができます(ただし有料)。

99/10/04   icon改正鳥獣保護法・資料集/平成11年に改正された「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」(鳥獣保護法)の資料集・「改正鳥獣保護法・資料集」が、野鳥法学会から出版になりました。鳥獣被害などの諸問題に的確に対処するには、平素から法律改正に関心を寄せ、その内容を正確に理解し、適切に対処することが必要になります。

             ●お問い合せ先
             WWFジャパン(財団法人世界自然保護基金日本委員会)
             東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F TEL:03-3769-1711


99/10/04   iconヘレロ博士夫妻の講演録/1999年3月1日に東京都奥多摩町で開催された、カルガリー大学(カナダ)教授・Stephen Hererro氏夫妻講演会の講演録「クマを知っていますか?」 が、Dr.Herrero講演録刊行委員会(奥多摩ツキノワグマ研究グループ、WWFジャパン広報室)から発売になりました(1部/200円)。
         収録されている内容は、「奥多摩でのクマと人間の軋轢事例の整理」(山崎晃司/奥多摩ツキノワグマ研究グループ)、クマと共存のあり方について〜カナダでの事例」(スティーフェン・ヘレロ博士)、クマとのつきあい方について」(リンダ・ウィッギンス女史)です。また、資料編として「奥多摩山地のツキノワグマ」・「奥多摩町における人身事故」・「奥多摩町におけるクマと畜産の軋轢」などが収録されています。ヘレロ博士は北米におけるクマの生態研究と被害の調査、被害対策の研究に長年携わっており、彼の著書「Bear Attacks」の翻訳本が、年内に北海道大学刊行会から刊行される予定です。


           ● ヘレロ博士夫妻講演録「クマを知っていますか?」についてのお問い合わせ・申込先
           WWFジャパン(財団法人世界自然保護基金日本委員会)
           東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F TEL:03-3769-1711 URL
http://wwfjapan.aaapc.co.jp

99/10/04   
icon日本クマネットワーク総会/1999年9月30日に岐阜大学農学部で、日本クマネットワークの第3回総会が開催され、今後の取り組みなどについて話し合われました。

99/10/04   icon岐阜大学クマ・シンポ/1999年9月30日の午後1時から岐阜大学農学部で、クマ類の生態と保護管理に関する公開シンポジウム「ヒグマとツキノワグマの生態研究と保護管理の最前線」(主催/岐阜大学ツキノワグマ研究会・他、後援/日本クマネットワーク・他)が開催され、会場にはイスが足りなくなるほどのたくさんの方が参加されました。
第1部「世界のクマ類の生態研究と保護管理」では、国立台湾師範大学生物研究所のYing Wang教授が台湾に生息するツキノワグマの生態や保護策、現状について講演されました。第2部「北海道のヒグマの生態研究と保護管理」では、ヒグマ研究者の間野勉氏(北海道環境科学研究センター)と山中正実氏(北海道斜里町自然保護課)から、ヒグマの保護管理、被害対策などの北海道の取り組み、斜里町の取り組みについてそれぞれ発表がありました。第3部「本州のツキノワグマの生態研究と保護管理」では、信州ツキノワグマ研究会のオスカー・ヒューゲンス(信州大学理学部)が長野県におけるツキノワグマの調査、お仕置き放獣や電気牧柵などによる被害防除策について発表がありました。また、岐阜大学ツキノワグマ研究会顧問の坪田敏男氏と、同研究会の吉田洋氏(岐阜大学農学部)から、岐阜県根尾村で始められた、熊はぎ(クマの剥皮被害)の調査についての報告がありました。



gif. Old Bear Information 2-1 (1999.01.17~1999.09.28)

gif. Old Bear Information 1-1 (1998.03.06~1998.12.14)

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