iconクマ本(くまぼん)ライブラリー】について

クマ本ライブラリー館長
藤村 正樹   

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『クマ本』とは・・・・裏本のようないかがわしい類の本では、けしてございません。
クマ関連書籍のことを『クマ本』と(勝手に)呼んでいます。

ところで、私がクマに興味を持ったきっかけは、熊撃退スプレー(
カウンターアソールト)をアメリカから輸入することになったことでした。
それは、1990年のことです。
それまでは、クマについてほとんど何も知りませんでした。
そこで、クマについていろいろ知りたいと思い、図書館や県の自然保護課、環境庁、専門機関等に問い合わせましたが、その当時は私の探求心を満足させてくれるような収穫は、ほとんど何もありませんでした。
「それなら、クマの情報を自分で集めてやろう。」と決心し、私のクマ情報収集の旅が始まりました。

情報は必要とする人が、必要とするときに手にしてこそ、本当の価値が生まれると思います。
国の命運を左右するような情報でも、それを必要としない人にとっては一銭の値打ちもありません。
「必要な情報を、それを必要としている人に提供したい」と、常々思っています。
クマ本ライブラリーが、クマに興味を待たれた皆様の、少しでもお役に立てば幸いです。
洋書は紀伊国屋書店、丸善、アマゾンドットコムなどのホームページから入手できるかも知れません。

このコーナーはアウトバックと、当ホームページにお立ち寄りいただいた皆様で作るコーナーです。
皆様が推薦するクマ本、お気に入りのクマ本を、メールでご連絡下さい。
『クマ本ライブラリー』に加えさせていただきます。
ただし、内容がクマに関連するもの、内容にクマが登場するものに限らせていただきます(多少はずれてもかまいませんけど)。
小説、専門書、絵本、マンガ、学会誌、報告集、洋書、既に絶版になったものでも、もちろんオーケーです。
メールを送る際には、a.本のタイトル、b.著者、c.出版社、d.価格、e.出版社電話番号、f.コメント(d.、e.、f.は任意)をお知らせ下さい。

楽しい情報、有意義な情報はみんなで分かち合いましょうよ!


クマ以外の野生鳥獣保護管理及び野生鳥獣被害防除対策本ライブラリー 




     

       ツキノワグマの子グマ達(秋田県阿仁町クマ牧場)


icon 『生かして防ぐクマの害』
icon 『ツキノワグマのいる森へ』
icon 『ベア・アタックス』
icon 田口洋美(狩猟文化研究所 代表)さんの著作を紹介するコーナー
icon 斎藤 純さんの著作を紹介するコーナー
icon 原田純夫さん(野生動物写真家)の著作を紹介するコーナー

郵便箱アイコンメールの送り先。

outbe.ck@cup.com

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(最終更新日 2008.11.13)
【クマ本ライブラリー】(蔵書数/2009年4月21日現在 115冊)gif

a. 本のタイトル、b. 著者、c. 出版社、d. 価格、e. 出版社の電話番号、f. コメント・その他 g. ISBN

1.  a.
クマを追う b.米田一彦(まいたかずひこ) c.どうぶつ社 d.¥1,800 e.03-3339-7123

2.  a.
山でクマに会う方法 b.米田一彦 c.山と渓谷社 d.¥1,275 e.03-3436-4055 f. 山でクマに出会わないするためのノウハウがぎっしり詰まっています。もちろん、その逆をやればクマに出会うことができるでしょう。ベストセラー!

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※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

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3.  a.
ツキノワグマを追って b.米田一彦 c.小峰書房 d.¥1,200 e.03-3357-3521

4.  a.
四季・クマの住む森 b.米田一彦 c.中央法規 d.¥1,400 e.03-3379-3861

5.  a.
まるきばしをわたる b.米田一彦 c.大日本図書 d.¥1,400 e.03-3561-8679 f.新刊

6.  a.
北の森にヒグマを追って b.青井俊樹 c.大日本図書 d.¥1,204 e.03-3379-3861

7.  a.
ウエンカムイの爪 b.熊谷達也 c.集英社 d.¥1,400 e.03-3230-6393 f.重版されています。同作品は第10回小説すばる新人賞を受賞しました。

8.  a.
林業と野生鳥獣との共存に向けて b.由井正敏、石井信夫 c.日本林業調査会 d.¥3,800 e.03-3269-3911

9.  a.
SOSツキノワグマ b.東根千万億(あずまねちまお) c.岩手日報社 d.¥1,300 e.019-653-4111

10. a.
鳥獣害の防ぎ方 b.由井正敏・他 c.(社)農山漁村文化協会 d.¥1,442 e.03-585-1141 f.絶版

11. a.
北アルプス動物物語 b.千葉はんじ c.山と渓谷社 d.¥980 e.03-3436-4055

12. a.
ヒグマ b.齋籐禎男 c.思索社 d.¥1,800 e.03-404-2481

13. a.
エゾヒグマ b.北大ヒグマ研究グループ c.夕文社 d.¥2,060 e.03-815-8421

14. a.
春告獣(エゾヒグマ) b.木村盛武 c.共同文化社 d.¥1,600 e.011-251-8078

15. a.
慟哭の谷(どうこくのたに) b.木村盛武 c.共同文化社 d.¥1,600 e.011-251-8078

16. a.
ツキノワグマ b.岐阜県哺乳動物調査会 c.岐阜新聞・岐阜放送 d.¥1,900 e.0582-64-1151

17. a.
ツキノワグマ〜追われる森の住人 b.宮尾嶽雄 c.信濃毎日新聞社 d.¥1,700 e.0262-36-3377

18. a.
ヒグマとツキノワグマ b.G.F.ブロムイコ、藤巻裕蔵&新妻昭夫・訳 c.思索者 d.¥1,648 e.03-404-2481

19. a.
大雪山ヒグマ物語 b.小田島 護 c.創降社 d.¥720 e.03-3263-1471

20. a.
岩手の動物たち b.阿部 禎 c.岩手日報社 d.¥1,500 e.019-653-4111

21. a.
森の動物100不思議 b.由井正敏・他 c.(社)日本林業新技術協会 e.03-3261-5281 f. 弊社代表の藤村が、ツキノワグマについて執筆しています。

22. a.
シベリア博物誌 b.福田俊司 c.偕成社 d.¥1,500 e.03-3260-3221

23. a.
Bear Aware b.Bill Schneider c.Falcon Press Publishing Co., Inc. d.$6.95

24. a.
SAFE TRAVEL IN BEAR COUNTRY b.Gary Brown c.LYONS & BURFORD, PUBLISHERS d.$10.95

25.  a.
Bear Attacks b.Stephen Herrero c.LYONS & BURFORD, PUBLISHERS d.$12.95 f.1999年10月に翻訳本が出版される予定でしたが、2000年5月中の出版に延期になりました。1999年2月に著者のスティーブン・ヘレロ氏が来日し、北海道江差町と東京都奥多摩町で記念講演を行いました。奥多摩町での講演と報告集が、WWFジャパンから発行されています。

26. a.BEAR〜火と水の国カムチャッカの生命 b.岡田 昇 c.情報センター出版局 d.¥5,400 e.03-3358-0231 f.写真集

27. a.
SIBERIA b.福田俊司 c.朝日新聞社 d.¥3,600 e.03-3545-0131 f.写真集

28. a.
動物への愛 限りなく b.田中光常 c.世界文化社 d.¥1,360 e.03-3262-5111

29. a.
羆吼ゆる山 b.今野 保 c.中央公論 d.¥800 e.03-3563-1431

30. a.
朝日連峰の狩人 b.志田忠儀&西澤信雄 c.山と渓谷社 d.¥1,500 e.03-3436-4055
    志田忠儀氏が紹介されているホームページを見つけました。
   
http://wta.lucksnet.or.jp/spacepao/15musef/02tikyuf/21tf/079t.html

31. a.
北の山里に生きる〜みちのくの自然と人生 b.根深 誠 c.実業之日本社 d.¥1,700 e.03-3535-4441 f.新刊

32. a.
白神の意味。(世界遺産【白神山地】の意味を探る) b.八木浩司&齋籐宗勝&牧田 肇 c.自湧社 d.¥1,500 e.019-636-1211 f.新刊

33. a.
シートン動物誌第4巻〜グリズリーの知性 b.今泉吉晴 c.紀伊國屋書店 d.¥3,500 e.03-3439-0172

34. a.
野生の動物に会いたくて b.増井光子 c.八坂書房 d.2,060 e.03-3293-7975 f.ヒグマとツキノワグマの話しが3題掲載されています。田中豊美氏(動物画家)の挿し絵も必見!

35. a.
北極の日本晴れ〜氷を歩いて2千キロ b.大場満郎 c.光文社 d.¥1,400 e.03-5395-8112 f.1997年、世界で初めて北極海単独横断徒歩行に成功した大場満郎さんの記録。シロクマを当社が提供した熊撃退スプレーで追い払いました。

36. a.
夜の森番たち b.斉藤 純 c.双葉社 d.¥1,800 e.03-5261-4818 f.「ぼくが書きたかったのは、現代の民話とでもいうべき物語だ。」と斉藤氏は述べている。どこにクマが出てくるかは読んでからのお楽しみ。凝った装丁は必見! 実は、斉藤純さんは私と腐れ縁が続いている1級上の先輩です。彼の作品をぜひ読んでくださいね。

37. a.
寄生虫の世界 b.鈴木了司 c.(NHKブックス)日本放送出版協会 d.¥1,000 e.03-3780-3339 f.目黒寄生虫館で購入した本です。p131に「クマ肉の食中毒」の話しが紹介されている。原因は、クマに寄生していた旋毛虫が原因でした。

38. a.
「クマの時代」〜少女民族学パート2 b.荷宮和子&大塚英志 c.(カッパサイエンス)光文社 d.¥790 e.03-3942-2241 f.サブタイトルの通り、野生の熊とはまったく関係のない本です。ただし、私も著者とは別の意味で、今はクマの時代だと思います。

39. a.
NATIONAL GEOGRAPHIC 1998年1月号(日本版) c.日経ナショナルジオグラフィック社 d.¥840 e.03-5605-7420 f.ジョン・L・エリオット氏のホッキョクグマ」の記事が掲載。

40. a.
Inexpensive Ways of Improving Zoo Enclosures for Mammals(低予算でできる哺乳類の動物舎改善法) b.トレバー・プール、グレアム・ロー c.Universities Federation for Animal Welfare e.Tel: +44 (0)1707 658202 Fax: +44 (0)1707 649279 f.イギリスの動物福祉大学連盟で刊行した本です。洋書を扱っている書店(丸善)で取り寄せるか、直接申し込むと入手できると思います。動物福祉大学連盟のホームページのアドレスはhttp://www.users.dircon.co.uk/~ufaw3/ です。


生かして防ぐクマの害
41. a.生かして防ぐ クマの害 b.米田一彦(まいたかずひこ) c.農文協 d.¥2,200 e.03-3585-1141 f.新刊 クマの専門家米田一彦氏がまとめたクマ対策の専門書。クマ被害防除対策の担当者やクマ研究者の必読書です。

   
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42. a.
「東中国山地のツキノワグマ」パンフレット b.c.同パンフレット作成委員会  d.¥100 e.紹介ページはこちらです

43. a.
月の輪熊は山に帰った! b.米田一彦(まいたかずひこ) c.大日本図書(株) d.¥1,300 e.03-3561-8678 f.平成10年9月に出版された、米田一彦氏(日本ツキノワグマ研究所長)の新刊です米田さんの西中国地方での活躍(奥山放獣など)が子供にも分かりやすく巻かれています。子供に読ませたい1冊です。

44. a.
ヒグマと人間 〜身近なクマと私たち〜 b.ヒグマの会・監修 苫小牧民報社編集局・編 c.苫小牧民報社 d.¥700 e.0144-32-5311 f.1997年4月から5月にかけて、苫小牧市、千歳市とその周辺でヒグマの出没が相次いだ。そして、ゴルフ場に出没したヒグマが捕殺されてしまった。1997年10月12日に苫小牧市でヒグマフォーラム(ヒグマの会主催)が開催された。この本は、ヒグマの出没から捕殺までの経緯を振り返り、ヒグマと人間との共存を考えるフォーラム(ヒグマフォーラム)の内容を紹介する形式をとった、ユニークな啓蒙所である。

45. a.
〜森の新聞第20号〜 『ヒグマの原野』 b.青井俊樹 c.(株)フルーベル館 d.¥1500 e.東京都文京区本郷駒込6−14−9 Tel 03-5395-6613 f. 「生きものたちの生活しやすい環境をつくる」をテーマにした、フルーベル館の「森の新聞」シリーズの20冊目の本です。著者は北海道大学ヒグマ研究グループのOBで、現・北海道大学演習林南ステーション長兼和歌山演習林長、日本クマネットワーク(民間NGO)の代表を務める青井俊樹氏(農学博士)です。
 
「(テレメ調査中のヒグマ行動を柱に)子供向けワイルドライフ・マネイジメント入門書をめざしたつもり・・・」と書かれた手紙が、著者から届いた本の中に添えられていました。その内容の深さと興味深いヒグマの行動に魅了され、一気に完読してしまいました。カラー写真や図版もふんだんに使われています。
 1996年9月15日に北海道勇払原野の森で、1頭の雄のヒグマが捕獲され、電波発信機付きの首輪を装着後に森へ放逐されました。そして、著者とその調査グループは、テレメ調査を開始するのですが、謎に包まれているヒグマの生態が、次々と明らかになっていきました。例えば、道央自動車道、国道36号線、JR線を横切り、苫小牧市を横切って日高山地と支笏湖の近くにある樽前山麓を、ヒグマが行き来していることが、日本で初めて確認されました。また、ヒグマが元気なオスジカを続けて襲って食べたことが確認されたのも、北海道では初めてのことでした。
 ぜひ皆さんにもお薦めしたいし、たくさんの子供達にも読んで欲しい本なのですが、この「森の新聞」シリーズは書店にはあまり置かれていないそうです。入手を希望される方は書店に注文するか、(現在、版元では品切れ中で、返本時期になるのを待つしかないようです)出版社に直接著者に問いあせてみてはいかがでしょうか。


46. a.『ベア・アタックス』 b.Stephen Hererro(スティーブン・ヘレロ)・著/嶋田みどり・大山卓・訳/日本クマネットワーク・監修&解説 c.北海道大学図書刊行会 d.上・下各¥2400 e.札幌市北区北9条西8条 北大構内 Tel 011-747-2308 Fax 011-736-8605 f. 2000年8月刊行

※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

  有限会社アウトバックで『ベアアタックス』を販売します。上下巻御注文の方には送料無料です。

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46. a.どうぶつの 妊娠・出産・子育て b.和秀雄・坪田敏男・他共著 c.(株)メディカ出版 d.¥2000 e.大阪府吹田市広芝町18-24 Tel 06-6385-6911 f.様々な動物の妊娠・出産・子育てについて、それぞれの専門家が執筆しています。クマの不思議な発生生理、着床遅延について、岐阜大学獣医学科の坪田敏男氏が分かりやすく説明しています。

47. a.金沢のマダギ達(かねざあのまだぎだず)/大槌町金沢「クマの巻き狩り」今と昔 b.金沢マタギ会編 c.金沢マタギ会編 d.¥2500 (送料込) e.阿部守雄(金沢マタギ会事務局長) 〒028-1133 岩手県上閉伊郡大槌町金沢27-27 f.大槌町のマタギ達の聞き語りを、町立金沢小学校に勤務されていた佐々木久夫氏がまとめた本です。

48. a.野生動物の生態と農林業被害 /共存の論理を求めて b.三浦慎悟・著 c.(社)全国林業改良普及協会 d.本体価格 \923(税・送料別) e.107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル7階 TEL:03-3583-8461 FAX:03-3583-8465 振替 00180-7-83178 f. 著者の三浦慎悟氏(森林総合研究所東北支所保護部長)は「この小著は、被害問題を抱える農林業関係者、野生動物や自然保護に関心を持つ方々に加え、とりわけ関係行政や関係機関の方々を対象に書いた。それは、野生動物の被害問題への対応や、その保護と管理には、行政的な支援や枠組み無しに、成立しないと考えたからである。この本がわが国における『野生動物管理』のささやかな入門書となれば幸いである。」と、「はじめに」で述べられているように、日々野生動物被害対策で悪戦苦闘されている、多くの役所職員の皆様にご一読いただきたい1冊です。

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49. a.ツキノワグマのいる森へ b.米田一彦・著 c.(株)アドスリ− d.¥1800+税 e.〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-16-7 ピュア虎ノ門3F TEL 03-3459-0006 FAX 03-3459-6894 f.日本ツキノワグマ研究所長の米田一彦氏の新刊です。形態はAB版(210×182),144ページ。

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50. a.マタギを追う旅 〜 ブナ林の狩りと生活 b.田口洋美・著 c.慶友社 d.¥3800+税 e.〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-48 TEL 03-3261-1361 FAX 03-3261-0246 f.狩猟文化研究所代表で、ブナ林と狩人の会(マタギサミット)幹事の著者が、1981年からマタギの世界を歩き続けた旅の記録である。新潟県朝日村三面、長野県信濃秋山郷、秋田県阿仁が収録されている。平成11年7月21日に発行。

51.a.
THE GREAT BEAR b.Edward Abbey,Rick Bass他 c.Alaska Northwest Books d.カナダ$21.95 e.P.O.Box3007 Bothell,WA 98041-3007 U.S.A #Ph.1-800-343-4567 f.現代アメリカ・カナダ作家17人による短編を集めたアンソロジー。それぞれ舞台となった地区と書かれた年で分類されている。グリズリーについての話で、ブラックベアは出てこない。1996年、カナダで買いました。(当ホームページをご覧になったお客様から寄せられた情報です。感謝、感謝

52. a.
「クマを知っていますか?」ヘレロ博士夫妻の講演録 b.Dr.Herrero講演録刊行委員会 c.WWFジャパン広報室 d.¥200+送料200円(切手可能) e.東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F EL:03-3769-1711 f.1999年3月1日に東京都奥多摩町で開催された、カルガリー大学(カナダ)教授・Stephen Hererro氏夫妻講演会の講演録。収録されている内容は、「奥多摩でのクマと人間の軋轢事例の整理」(山崎晃司/奥多摩ツキノワグマ研究グループ)、クマと共存のあり方について〜カナダでの事例」(スティーブン・ヘレロ博士)、クマとのつきあい方について」(リンダ・ウィッギンス女史)です。また、資料編として「奥多摩山地のツキノワグマ」・「奥多摩町における人身事故」・「奥多摩町におけるクマと畜産の軋轢」などが収録されています。クマの被害や人間との共存の取り組みが、分かりやすく説明されている冊子です。お薦めします。

53. a.熊撃ち b.吉村 昭 c.筑摩書房 (ちくま文庫) d.350円 e.エ03ー3291ー7651(営業) 03ー3294ー6711(編集) f.実際におきた羆による人身事故を題材に孤独な猟師を描いた短編集。全編を覆う重苦しい空気と淡々とした語り口に読んだ当時、戦慄が走りました。
(当ホームページをご覧になったお客様から寄せられた情報です。感謝、感謝

54. a.エゾヒグマ 残された聖域 b.久保敬親・著 c.山と渓谷社 d.? e.〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-48 TEL 03-3261-1361 FAX 03-3261-0246 f.久保敬親氏は1992年5月20日に、同社から写真集・『野生 ANIMALS』を発表しています。その中には北海道大雪山で撮影した、エゾヒグマの生き生きとした写真が13枚納められていました。どの写真からも、ヒグマの息吹が直接頬に感じられるような感動を受けたことを覚えています。いつか、久保敬親氏がヒグマの写真集を世に出されることを願っていましたが、ようやく実現になりました。ぜひ、お手にとってご覧ください。

55. a.
マタギー狩人の記録 b.戸川幸夫 c.新潮社(1962)

56. a.クマは警告する b.宮沢正義・著 c.ほおずき書房 d.? e.(株)星雲社 〒112-0012 東京都文京区大塚3-21-10 TEL 03-3947-1021 f.弊社のホームページを御覧になったお客様からご紹介を頂きました。どうもありがとうございます。

57. a.西中国山地 動物たちは今・・・ b.中国新聞社・編集 c.株式会社ぎょうせい・発行 d.2900円 e. 東京都中央区銀座7-4-12 TEL.03-268-2141 FAX.03-268-2315 f.動物たちの営みを通して、人間・地域のあり方を問いかける。冬眠せず人里に出没して残飯をあさり、人を襲う森の王者クマ。民家の屋根裏で越冬する珍獣ヤマネ。その他。1989年発行。

58.  a.羆 嵐(くまあらし) b.吉村 昭 c.新潮文庫・発行 f.実際の事件をもとに構成されたドキュメンタリーで、熊と人間の戦いが手に汗握る迫力をもって描かれています。※弊社のウェブサイトを御覧になった方からお寄せいただいた情報です。

59.  a.北海道の自然 ヒグマ b.犬飼 哲夫 門崎 允昭 著 c.北海道新聞社・発行 f.北大教授らのヒグマに関する研究にもとづいた一般人向けのヒグマ解説書。ヒグマについての動物学的考察から、人身被害、アイヌの熊送りまで、大変興味ぶかい解説書。ただし、絶版の可能性あり。※弊社のウェブサイトを御覧になった方からお寄せいただいた情報です。

60. a.FIELD GUIDE TO THE GRIZZLY BEAR b.Lance Olsen・著 c.GREAT BEAR FOUNDATION d.U.S. $6.95 e.Great Bear Foundation P.O. Box 2699, Missooula, Montana 59806 (406)721-3009 f. クマの民間団体(NGO)が出版した、グリズリーベアの生態や生息地、被害防除などを簡単にまとめた冊子です。Great Bear Foundationの代表をしているチャールス・ジョンケル博士は、クマの専門家であり、熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を開発した研究チームのリーダーだった方です。平成12年6月に米国モンタナ州に視察した際に入手した本です。

61. a.WILDERNESS LEGEND b.George Laycock・著 Henry H. Holdsworth 撮影 c.North World Press d.U.S. $16.95 e.5900 Green Oak Drive, Minnetonka, Minnesota 55343 1-800-328-3895 f. The National Wildlife Federationが監修した、グリズリーベアの生態や生息地、なぜ人を襲うのか、アラスカでグリズリーベアをどこで見る事ができるか・・・などが書かれています。カラー写真がたくさん載っているので、見ているだけでも楽しくなります。平成12年6月に米国モンタナ州に視察した際に入手した本です。

62. a.BLACK BEAR b.Daniel J. Cox・著&写真 c.Chronicle Books e.275 Fifth Street, San Francisco, Calfornia 94103 f. アメリカンブラックベアの写真集です。四季の移り変わりを通して、ブラックベアのファミリーや、たくさんのブラックベアが登場します。ふてぶてしい顔のオスグマ、やんちゃな子グマ、木の上で眠っている親父グマ・・・、クマって見ているだけで、Happy。平成12年6月に米国モンタナ州に視察した際に入手した本です。

63. a.BEARS For Kids b.Jeff Fair・著 Lynn Rogers 撮影 c.North World Press d.U.S. $6.95 e.5900 Green Oak Drive, Minnetonka, Minnesota 55343 1-800-328-3895 f. 実は著者のJeff Fair氏とカメラマンのLynn Rogers 氏の写真集 "THE GREAT AMERICAN BEAR"という写真集を、10年近く前に海外通販で購入していました。この本を見つけたとき、懐かしい人のであったような気持ちがしました。この本は子供向けに作られているので、アメリカンブラックベアの写真が大部分です。それも、生まれたばかりの赤ちゃんや、やんちゃな子グマの写真がたくさん載っています。子供にも分かりやすくクマの生態(生活)が書かれている本です。平成12年6月に米国モンタナ州に視察した際に入手した本です。

64. a.THE GREAT AMERICAN BEAR b.Jeff Fair・著 Lynn Rogers 撮影 c.North World Press d.U.S. $39.00 e.5900 Green Oak Drive, Minnetonka, Minnesota 55343 1-800-328-3895 f. 著者のJeff Fair氏は、「クマおじさん」の愛称で知られている、米国でも有名なアメリカンブラックベアの研究者です。アメリカンブラックベアの写真がふんだんに使われている、ハードカバー191ページの本です。クマの出産から冬眠まで、その生態について書かれています。また、人とクマとの軋轢の問題や、被害防除法についても書かれています。見応え、読み応えのある一冊です。

65. a.BERAS b.Donald Dewey・著 c.HEADLINE BOOK PUBLISHING PLG d.12.95ポンド e.Headline House, 79 Great Titchfield Street, London W1P 7FN f. クマの進化の過程から、人間とクマの関わり合いの歴史、世界のクマ、星座や民話、民俗学の中のクマ、ブラウンベアの生態・・・など、たくさんの写真と豊富な情報によって構成されている素晴らしい本です。世界中のクマの写真(中には貴重なものもあり)は見物です。

66. a.ナヌークの贈りもの b.星野道夫・著&写真 c.小学館 d.1460円(税別) e.5東京都千代田区一ツ橋2−3−1 03-3230-5739 f. 故星野道夫さんの写真集です。主人公はナヌーク、シロクマ・・・氷の世界の王者です。「ナヌーク」と「ぼく」、「風」の会話・・・「われわれは、みな大地の一部。おまえがいのちのために祈ったとき、おまえはナヌークになり、ナヌークは人間になる。(中略)その時、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」。ぜひ書店で手にとってご覧ください。

67. a.月刊たくさんのふしぎ1998年3月号「クマよ」 b星野道夫c福音館書店 d700円 e03(3942)1226 fあの星野道夫さん文・写真で「いつかおまえに会いたかった」と自分とクマとのあいだに流れる別にあるもうひとつの時間を描いた、こどもも大人も楽しめる作品です。(情報をお寄せいただいたOさん、どうもありあがとうございます。)

68. a.カムチャッカ探検記〜水と人風の大地 b. 岡田昇 c. 三五館 d. 2000円+税 e. TEL:03(3226)0035 FAX: 03(3226) 0170 f. 登山家でしゃんかでもある著者が、ロシア・カムチャッカ半島の自然に魅せられ書きあげた作品です。前代未聞のヒグマ観察、人跡未踏の最北活火山初登頂・・・手に汗握る長編ノンフィクション。

69. a.ヒグマのコグマ b. 岡田昇 c. 三五館 d. 1456円+税 e. TEL:03(3226)0035 FAX: 03(3226) 0170 f. 子グマの成長は驚くほど早い2歳の子グマ(ヒグマ)でも体は平均的日本人よりもデカク、いっぱしに親から自立して生きている。カムチャッカ、クリルコの長期取材によって誕生した、絵本のような写真集。

70. a.ひぐまの冬ごもり b. 加納菜穂子 c. 新日本出版社 d. 1068円+税 e. TEL:03(3423)8402 f. ヒグマ博物館に勤めるヒグマ博士が小学校低学年から中学年向けに書いた絵本です。野生のヒグマが秋に荒食いをする頃から、冬ごもり、冬ごもり中の出産、春になり越冬穴から出てくるまでを、子供にも分かりやすく、そして野生ヒグマの生態を正確に書き表しています。よい絵本選定図書、全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協議会選定図書、中央児童福祉協会選定図書、日本子どもの本研究会選定図書。

71. a.どうぶつシリーズ1「クマのすべて」 はじめて出合う、CD-ROM図鑑:WIN/MACハイブリッド版 b. 監修;上野動物園園長 斎藤勝 c. トランスアート d. 2980円+税 e. TEL:03(5821)4463 FAX:03(5821)4464 URL. http://www.transart.co.jp/fumif. CD-ROMのなかにクマに関する情報が音声、ムービー、画像などで含まれています。子どもが楽しめるように、クマのキャラクターが突然動き出すなど、楽しい工夫がたくさん盛り込まれています。ただ残念なのは、米国で制作されたソフトの日本版なので、登場するのは北米に生息している3種類のクマ、グリズリーベアとアメリカン・ブラックベア、ホッキョクグマだけです。日本のツキノワグマやヒグマについても、情報を入れてくれたら100点満点だったのですが。


72. クマ本ではないですが、番外編として・・・a.
「感動! アカリスの森」〜ロッキー山脈の四季〜 b. 原田純夫 c. 芳賀書店 d. 1,600円+税 e. 03-3263-1956(代) f. ロッキー山脈に生息しているマウンテンゴートに魅せられて、家族で米国モンタナ州に移住した野生動物写真家・原田純夫さんの作品です。詳細はこちらをご覧下さい。

※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

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73. a.しれとこライブラリー(3)
「知床のほ乳類ll」 b. 編集;斜里町立知床博物館、著作権者;斜里町立知床博物館  c. 北海道新聞社 d. 1,890円(税込み) e. 発売:北海道新聞社出版営業部 TEL:011(210)5744 FAX:011(232)1630 道内の書店、北海道新聞取扱店で購入できます。道外の方は北海道新聞社出版営業部に代金引換で御注文下さいとのことです。送料は300円です。お問い合せ先;北海道新聞社出版営業部 北海道札幌市中央区大通西3丁目6番地  TEL:011(210)5744 FAX:011(232)1630。

f. 『「知床ライブラリー」は知床の自然や歴史を多くの方に知っていただくシリーズとして、斜里町立知床博物館の開館20周年を機会に刊行を始めました。これまでに知床で行われたさまざまな調査研究の成果を、それに携わった研究者の協力をいただいてわかりやすく紹介しております。(中略)この巻ではその中でも知床のシンボルとも言えるヒグマを中心に紹介しています。』(「知床のほ乳類ll」刊行に寄せてより)と書かれているように、同書の大部分の記述がヒグマに関することで占められています(本文232ページ中127ページ)。この1冊に日本のヒグマのすべてが書かれているといっても過言ではないでしょう。ヒグマの調査研究を行っている斜里町役場職員の、山中正実さんと岡田秀明さんの最強コンビが、同書のヒグマのパートを執筆しているからです。研究者や文筆家、狩猟者が書いたヒグマの本はたくさんありますが、現場で毎日のようにヒグマと向き合っている、現役の行政マン(※)が執筆した本は、おそらく本書が日本で初めてではないでしょうか。それだけに、知床の自然の四季の移り変わりとともに詳しいヒグマの生態が、一般にも分かりやすく書かれています。しかも、写真や図表は最新のものがふんだんに使われています。ヒグマの素晴らしさばかりでなく、年間180万人もの観光客が押し寄せる知床国立公園が直面している、ヒグマと人間との軋轢の問題や、トラブルを防ぐために奔走している斜里町役場の職員の取り組み(日本で最も優れているクマ対策、被害防除策、保護管理策など)があますところなく紹介されています。これまで日本で出版されたクマに関する書籍の中ではトップクラスと、自信を持って推薦できる1冊です。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいものです。なお、斜里町は博物館に配属されている学芸員が5人もいる町としても有名です。

 そこで、当社ではこんなキャッチフレーズを考えてみました。----
ヒグマを知りたいなら「知床のほ乳類ll」を読め。道民1人1冊。北海道(特に知床方面)に行くなら「知床のほ乳類ll」は必読!ヒグマが怖い人は超お奨めの1冊。ヒグマ愛好家の座右の書。クマの研究を志すなら「知床のほ乳類ll」を絶対読むこと。知事は道内すべての行政関係者に「知床のほ乳類ll」を読むように行政命令を出すべき。本州でクマの被害対策や保護管理を担当している自治体職員の必読書・「あなたの抱えている問題はこれ1冊で解決!」などなど-----------。

※米国では連邦政府や各州ごとにWildlife, Fish and ParksやFish&Wildlife Service等の名称でWildlife Management機関(野生動物保護管理の行政機関)が設置され、野生動物の専門官(スペシャリスト)が配属されています。野生動物の専門官はクマやシカなど様々な野生動物の調査研究、人との軋轢問題の対処、住民の苦情処理、保護区の監視や巡回、環境教育や教育普及・広報活動、問題を起こした野生動物の管理捕殺、狩猟や釣り人の監視と管理、疾病鳥獣や保護された野生鳥獣の飼育・野生への再放逐などの業務を幅広く行っています。残念なことに先進国と自負している日本には、国や地方自治体にもそのような行政組織は存在していません。多くの自治体は農林系や環境保健系のセクションが、野生動物の保護管理(被害対策やその指導、有害鳥獣駆除の許認可など)を業務の一部として行っているばかりです。もちろん、担当者の大部分は野生動物の生態や野生動物保護管理学と言った専門知識は備わっておらず、独学と日々の経験からそれらのことを学ぶしかありません。さらに、せっかく職場や業務に慣れ、地元の研究者や猟友会・自然保護系NGO関係者との関係が作られても、数年ごとに他の部署へ配置替え(移動)になり、いつまでたっても日本の行政機関には野生動物の保護管理は育たない状態が続いています。大変憂慮されることですが、多くの国民はその事を知らず、マスコミも問題として取り上げることはほとんどありません。


74. a.集英社コンパクトブック 「
熊と少年」 b. W・モーレー(Walt Morey) 著/藤原英司 訳 c. 集英社 f. 初版が1967年ですので絶版になっているかもしれません。原作は"Gentle Ben" です。某所の図書室で発見したクマ本です。舞台はアラスカの港町。日の当たらない納屋で、ベンと名付けられた1頭の巨大なグリズリーベアが鎖につながれていた。1人の少年が納屋に忍び込み、ベンと友情をはぐくんでいた。その後様々な事件が起き、ベンも殺されそうになるが、最後はハッピーエンドで終わっていました。

P.S. アマゾン.コムから原作"Gentle Ben"を購入できることが分かりました。興味のある方は注文してみては。

75. a.
聞き書き  奥羽山系に拾うマタギの残映 b.郷右近忠男 c. 創栄出版 e. TEL:022(362)3442 FAX:022(362)8676 f. この本も某所の図書室で発見したマタギ本です。熊とマタギのやりとりなど、昔から伝えられてきた伝承が多数記録されていました。

76. a.Bears b.Deborah Hodge・著 Pat Stephens by Illustrated c.KIDS CAN PRESS LTD. d. $5.95 e.85 River Rock Drive, Suite 202 Buffalo, NY 14207 f. イエローストーン国立公園のビジターセンターで購入したクマ本です。北米に棲息する3種類の熊について描かれた、子供向けの絵本です。しかし、生態やヒトとの軋轢、テレメトリー調査のことなどもきちんと紹介されています。

77.
 a. A SIERRA CLUB BOOK 「MARK OF THE BEAR」 b.Paul Schulley・著  d. $30.00 f. イエローストーン国立公園のビジターセンターで購入したクマ本です。帰国後に気がついたのですが、この本は限定本でした。著者の自筆サインと製本番号(僕のはNo.580)を発見!この本は北米に棲息している3種類の熊、グリズリーベア、ポーラーベア、ブラックベアについて書かれていますが、その大部分はグリズリーベアについて取り上げています。素晴らしい写真がふんだんに使われており、クマ好きにはたまらない1冊です。ア〜、買っててよかった!

78. a. NATIONAL AUDUBON SOCIETY~FIELD GUIDE TO THE Rocky Mountain d. $19.95 e.NATIONAL AUDUBON SOCIETY http://www.audubon.org f. イエローストーン国立公園のビジターセンターで購入した、ロッキー山脈に棲息する野生生物と植物のガイド本です。グリズリーベアとブラックベアについて各1ページしか記述がありませんが、北米ロッキー山脈沿いを旅する方にはお薦めの本です。

79. a. 熊と向き合う b.栗栖浩司・著  c. 創森社 d. 1905+税 円 f. 著者の栗栖浩司さんは広島県戸河内町役場の現職の職員で、長年クマ対策を実践してきた、クマの世界ではとても有名な方です。広島方式と言われているお仕置き放獣(唐辛子スプレーで学習付けして山に放獣)を普及させた中心人物の1人です。行政の立場からクマと人との問題に、真正面から取りくみ続けてきた著者が書きあげた貴重な記録です。

80. 
a. ヒグマのコグマ なが〜い冬以外は元気です b.岡田昇・写真・文  c. 三五館  d. 1,500円 f. 写真家・登山家・天文家の著者が、ロシア・カムチャッカ半島南端のクリル湖に滞在し、ヒグマを観察しながら撮影したヒグマの仔グマ・子グマの写真集です。見ているだけで心が癒されます。 g. ISBN4-88320-059-0 C0072 P1500E

81. a. ホッキョクグマの王国 b.福田俊司・写真・文 c. 文一総合出版 d. 4,000円 f. 野生動物写真家・福田俊司さんの写真集です。平成14年4月10日に発売。、写真集『ホッキョクグマの王国』の中には四季を通してのホッキョクグマの様々な生態や、ホッキョクグマのセイウチ・ハンティングや育児などの貴重な写真、北極圏に生息する多くの野生動物や植物などの写真が多数収められています。そして、30年以上ホッキョクグマの調査・研究を続けているアナトリー・A・コーチネフの書いた「ホッキョクグマの一生」(福田俊司・訳)が初めて日本語で掲載されています。学術書・研究書としての価値も高い一冊です。

82. a. クマにあったらどうするか b.姉崎 等、片山龍峯(聞き書き) c. (株)木楽舎  d. 1,600円(税込) e. TEL:03(3524)9572  〒101-0045 東京都中央区築地7-15-11 f. 本書は片山言語文化研究所代表の片山龍峯氏が、アイヌ民族最後の狩人である姉崎等さんにインタビューし、その時録音したテープをもとに片山氏が聞き書き・編集したものです。内容は姉崎等さんの生い立ちから狩人になったいきさつ、山やヒグマから教わった知恵や狩人の知恵、ヒグマの生態、アイヌ民族とヒグマの関わり、クマに遭遇したときの対処法、クマによる事故、クマとの共存について、なぜクマ撃ちを止めたかなど、とても興味深い話が盛りだくさんです。平成14年4月5日発売。

     ※メールでの『クマにあったらどうするか」の注文先:月刊『ソトコト』編集部 担当 畠山泰英さん(hatakeyama@sotokoto.net)
     〒104−0045 東京都中央区築地7−5−11 tel. 03-3524-0561 fax.03-3524-0560
      代金引換で注文を受け付けています。ただし、代引手数料が210円加算されます。

モンタナの風
83. a. モンタナの風 ISBN4-10-453501-X b.原田純夫(文・写真) c. (株)新潮社  d. 1,800円(税別) e. TEL:03-3266-5111(読者係)  〒162-8711 東京都新宿区矢来町71 f. 米国モンタナ州に家を建て、家族と生活を共にしながら野生動物の写真を撮り続けている、野生動物写真家・原田純夫さんの作品です。本書は『シンラ』(新潮社)に連載されていた『モンタナ風土記』(1997年1月号〜1998年12月号)をまとめたものですが、新たに3話加筆されました。原田さん一家はグリズリーベアが出没する地域に住んでいらっしゃいますが、特に第9話ではカレリアン・ベアドッグによるクマ対策が紹介されています。また第10話には、北海道からモンタナへクマ対策の視察に来た道庁職員に同行したときのことが紹介されています。平成14年4月20日発売。

※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

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84. a. Bear Dogs b. Ted Wood・写真・文 c. Walker & Company d. $16.95 f. 米国とカナダでクマ対策に活躍中の民間団体 "Wind River Bear Institute" (WRBI)と、彼らの活動を支えているクマ対策犬 "Karelian bear dogs" (カレリアン・ベアドッグ)達の活動を、子供向けに分かりやすく写真と文章で紹介した本です。2002年11月に星野リゾート・ピッキオの招待で来日し、長野県軽井沢町で『北米地域におけるカレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策』の講演を行ったWRBI代表で、カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラムを開発したCarrie Huntさんからこの本を寄贈していただきました。この本はできたばかりなので、たぶん日本ではまだ販売されていないかもしれません。たぶん、通信販売などで取り寄せはできると思います。多くの方にぜひ読んでいただきたい1冊です。なお、Carrie Huntさんはグリズリーベアや野生動物学の専門家で、熊撃退スプレー「カウンターアソールト」の開発者の1人でもあります。

キャリーハント (Carrie Hunt)

1954年生まれ(アメリカ国籍)。南米チリで育ち、スペイン語も堪能。 アメリカ・ユタ州在住。
1977年 モンタナ州立大学 (動物学専攻)
1984年 モンタナ大学 大学院 (野生動物学専攻)

8歳の時に、クマと人間が共存できるための力になりたいと心に決める。クマ被害防除対策の研究では25年のキャリアを持つ。
大学時代に殺傷能力のないクマ撃退の道具をつくろうと試行錯誤を重ね、唐辛子エキス(カプサイシン)を主成分としたスプレーを開発する。その時に商品化された
カウンターアソールトは現在日本でも使用されている。大学卒業後は様々な野生動物の研究機関で主にクマ担当として働き、1995年にはウィンド・リバー・ベア・インスティテュート(WRBI)を設立。現在に至る。


”ウィンド・リバー・ベア・インスティテュート(WRBI)”

国や州政府の野生生物保護管理機関、民間団体等と連携し、クマ対策事業を行う。 
ここで行われているプログラムは、【パートナーズ・イン・ライフ(Partners In Life Program)】と呼ばれ、特殊な訓練を施したカレリアン・ベア・ドッグ(KBD)、花火弾、ゴム弾などを使用し、人馴れしたクマやゴミに餌付いてしまったクマに問題が発生している現場でお仕置きや追い払いをする。その他にも人間の教育、地域住民の教育、行政への教育、KBDのトレーニングや人材育成等にも取り組む。このプログラムにより、クマにゴミや人家の周辺に近付かないように教えることで、被害を減らし、それによって殺されるクマの数も減少している。野生動物との共存を念頭においたクマを生かす保護管理を実行している。 ※ウィンド・リバー・ベア・インスティテュート(WRBI)は民間団体です。


カレリアン・ベアドッグ(Karelian bear dog)

フィンランドとロシアの国境に跨るカレリア地方でヒグマ猟のために改良されてきた優秀な犬。クマ対策のための特殊な訓練を受けたKBDはクマを一箇所に留めておくことが出来るなどパートナース・イン・ライフ・プログラムに最適。人間にも非常にフレンドリーで普及啓発活動にも大きく貢献している。

85. a. 熊から王へ(講談社選書メチエ) b.中沢新一 c. 講談社  d. 1,600円(税別) e. TEL:03(5395)5817  〒112-8001 東京都文京区音羽2-12-21 f. 著者の中沢新一氏は中央大学の教授で、宗教学者でもあり、思想家です。本書は大学で実際に行われた講義を記録した本です。といって難解な書物ではなく、学生に講義しているように書かれているので一般にも分かりやすい。本書では、ヨーロッパやロシア、アジア、日本、岩手県(!)、北米、南米などで各民族に伝わる神話や伝承を紹介しながら、ネアンデルタール人の時代から現代に至るまでの、熊と人との精神的な結びつきについて、説明されています。もちろん、熊と人との結びつきだけではありませんが、一読に値する素晴らしい内容の書物です。

 中沢氏はこう語ります、「ヨーロッパばかりではなく、シベリア地方でも、北アメリカ大陸のインデアン世界でも、人々は熊という動物には、きわめて古い時期から、格別の関心を示していたようです。」「いずれにしても、人間と動物の世界とのつながりを考える神話的思考にとって、熊は特別な動物でした。」と。ユーラシア大陸北部で旧石器時代の後期に発生した熊をめぐる原神話が、その後の人類の移動拡散とともにアメリカ大陸を渡り、それを横断し、南米大陸の突端までたどり着いたのではないかと。その過程で、例えばサハリン(樺太)島のニヴフ族に伝えられている熊神話が、かたちと登場人物を変えて、北米と南米のインディアンたちの間に、ジャガーや蝶々を重要な登場者とする神話として見いだされるように、「熊」は様々な動物に置き換えられたのではないかと。そして、熊神話がみちびく太平洋を取り囲む環が、1万年以上もの時間をかけてつくられていったのではないかと。この本を読み終え、私は熊と人との精神的な結びつきがより一層強く感じられるようになりました。

86. a. 神様(中公文庫) b.川上弘美 c. 中央公論社  d. 457(税込) e. TEL:03(3569)1431  〒104-8320 東京都中央区京橋2-8-7 f. ある日、くまにさそわれて散歩に出る。河原に行って、くまと二人で弁当を食べる・・・。「神様」という1999年に紫式部文学賞を受賞した川上弘美さんの短編です。「神様」を含め、本書には「夏休み」「花野」「河童玉」「クリスマス」など9編の短編が載っています。そして、どの短編にも不思議な生き物(?)がごく普通に登場します。普通ではない者たちが、登場人物達と普通に生活してる違和感というか、読んでいる自分が何かおかしいような、そんな不思議な感覚(川上弘美ワールド?)を読みながら楽しめる本です。
 ところで、「神様」とは人の神様のことではなくて、「熊」の神様のことです。著者も「あとがき」で「もしあのとき『神様』を書かなければ、今ごろは違う場所で違う生活をしていたかもしれない。不思議なことである。やはりこれも、何かの『縁(えにし)』なのだろう。」と書かれているとおり、川上弘美さんも「熊」に御縁がある方なのでしょうか。プロフィールには「お茶の水女子大学理学部生物学科卒業」とあり、何となく納得です。


87. a. 命のいとなみ 下北半島のツキノワグマ物語 c. 東奥日報社  d. 2381(税別) e. TEL:017-739-1111・出版部  〒030-0180 青森市第二問屋町3丁目1番89号 f. 岩手県石鳥谷町在住の漆山さんからご紹介いただきました。東奥日報社のウェブサイトには次のように紹介されています。「ツキノワグマの親子3頭がたわむれる姿、子グマ2頭の愛くるしい様子をはじめ、ヒバ原生林、北限のニホンザルなど豊かな自然をレンズがとらえた。本文ではクマの追跡から出会いまでの苦労、数メートルまで接近し観察した様子を詳細に記録・観察し、時には情緒深くつづった。」

88. a. MOUNTAIN BEARS b Wayne Lynch c Fifth House Publishers d $14.95(USA), $19.95(Canada) e 不明 f 北米のクロクマとヒグマの一年を美しい写真と文章で紹介しています。アメリカクロクマの幼獣は生まれてから数ヶ月は青い目をしており、その後徐々に茶色になることや、クロクマの足裏の皮は冬眠中にはがれて更新されることなど、知らなかった事実も写真で紹介されていました。 g 1-894004-28-0 

89. a. ブルーベア b.リン・スクーラー/訳・永井 淳 c. 集英社  d. 2,520円 e. TEL:03-3230-6393  〒101-8050 東京都千代田区一ツ橋2-5-10 f. 著者のリン・スクーラー氏は故星野道夫さんの友人であり、本書は彼と星野道夫氏との友情の物語を記録した本と表現しても良いかもしれません。
リン・スクーラー氏はアラスカに30年以上住み続け、写真家やテレビ局の撮影隊、観光客などを船を使ってアラスカの大自然に案内するアウトフィッターです。そして、野生動物フォトグラファーとして雑誌『アラスカ』の大賞2回と、『ナショナル・ワイルドライフ』の大賞を受賞しています。

本書は彼の処女作であり、筆者と星野道夫さんとの出会いから、星野道夫さんと共にした数々の撮影旅行の思い出が、筆者の生い立ちなどを取り混ぜながらまとめ上げられています。そして、星野道夫さんの悲報と、彼が独自で調べた星野道夫さんがカムチャッカでヒグマに襲われ命を失ったいきさつ、星野道夫さんの葬儀に参列したときの様子なども書かれていました。

本書のタイトルにもなっている「ブルーベア」(blue bear)とは、別名「グレイシャーベア」(glacier bear/glacierとは「氷河」の意)とも呼ばれ、アメリカクロクマ(American black bear)の体毛が青みを帯びた個体を指しています。個体数がとても少なく、アラスカの沿岸の限られた地域でしかあまり目撃例がないということです(アラスカ南東部にあるSt. Elias Rangeの山々が、ブルーベアの生息地という説もある)。筆者のリン・スクーラー氏は星野道夫さんから啓示を受け、彼と一緒にブルーベアを撮影することを夢見ていたのでした。星野道夫さんの突然の死によって、夢を実現させることができなくなりましたが、やがて念願のブルーベアを発見し、その撮影に成功しています。

本書は、私が今年これまでに読んだ本の中で、最もお薦めしたい本の1冊です。

90. a. 相剋の森 b.熊谷達也 c. 集英社  d. 2,205円 e. TEL:03-3230-6393  〒101-8050 東京都千代田区一ツ橋2-5-10 f. 1997年にヒグマを題材とした作品『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、2000年にはオオカミを題材とした作品『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞を受賞している作家の熊谷達也さんの新刊です。人とクマとの軋轢の問題、クマと人との共存の問題、マタギの伝統的な狩猟文化と現行の狩猟制度のギャップ、有害駆除と春グマの予察駆除の問題などについて、ノンフィクションという形態をとりつつも、真正面から取り組んでいる作品でした。このような作品が世に出ることを、私は長い間待ち望んでおりました。

熊谷達也さんの『相剋の森』は、クマの保護管理に取り組んでいる行政担当者、猟友会関係者、研究者、NGOやNPOの関係者、クマに興味を持っている全ての人々、マタギや伝統的な狩猟文化に興味を持っている全ての人々、クマの保護や愛護を唱えている人たち、狩猟に反対を唱えている人たちにぜひ読んでいただきたい素晴らしい作品です。 g. ISBM4-08-774670-4 

91. a. Anima 1991年No.223号(創刊18周年記念号) b. c. 平凡社  d. 920円 e. 現在取り扱っている所 TEL:03-3230-6393  〒101-8050 東京都千代田区一ツ橋2-5-10 f. 『Anima』は既に廃刊になっています。バックナンバーは札幌市のエコネットワークで 購入可能です。eはエコネットワークの連絡先です。この号には巻頭特別企画として、ロシアのカムチャッカ半島で、森林レンジャーとして巨大なヒグマたちと20年間過ごしてきたヴィタリィ・A・ニコラエンコ氏の寄稿文が、ニコラエンコ氏が撮影した数々のヒグマの写真と一緒に掲載されています。なお、ヴィタリィ・A・ニコラエンコ氏はヒグマの撮影中にクマに襲われ、2003年12月30日に遺体となって発見されています。

92. a. 邂逅の森 b.熊谷達也 c. 文藝春秋社  d. 2,000円+税 e. TEL:03-3265-1211  〒102-8008 東京都千代田区紀尾井町3-23 f. 1997年にヒグマを題材とした作品『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、2000年にはオオカミを題材とした作品『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞を受賞している作家の熊谷達也さんの新刊です。同作品は2004年6月に山本周五郎賞を受賞し、さらに同年7月15日には第131回直木賞を受賞しました。

大正時代、秋田県阿仁町のマタギの家に生まれ育った、1人のマタギの数奇な人生を描いたノンフィクションである。読み進むうちに、マタギと呼ばれる人々の文化や伝統、信仰、風俗、習慣、狩猟法などが自然と理解されてくる。また、当時の時代背景を通して、日本の近代狩猟史なども忠実に説明されている。男と女の愛欲の描写や、ヌシと呼ばれている巨大なクマとの格闘シーンが圧巻である。




93. a. 小国マタギ 〜共生の民俗知 b.佐藤宏之(編著) c. 農文協  d. 2,800円 e.03-3585-1141  f. 本書は平成12年〜14年度にかけて、(財)日産科学振興財団の研究助成を受けて行われた課題研究「東北マタギの伝統的狩猟活動から見た動物資源の持続的利用に関する学術研究」(研究代表者:佐藤宏之東京大学 助教授)の成果をまとめたもので、佐藤宏之氏(東京大学大学院人文社会系研究科 助教授/考古学)をリーダーとして15人の専門家によって執筆されている。マタギの集落が現存している山形県置賜郡小国町をフィールドにして、地理学、気象学、史学、植物地理学、動物生態学などの様々な視点から、小国町の生活文化やマタギ文化などの成立や将来についての調査結果がまとめられた中身のとても濃い良書です。詳細はこちらをご覧下さい。 g. ISBN4-540-03145-7

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94. a. 第十四世マタギ 松橋時幸一代記 b.甲斐崎 圭 c. 中公文庫/中央公論社  d. 800円+税 e. TEL:03-3563-1431  〒104 東京都中央区京橋2-8-7 f. この本は同タイトルで1989年に筑摩書房から単行本として刊行されている。山という自然やその山すそ野の山間の集落を舞台として、山間に生きる今の時代のマタギの暮らしと人物の、一生の間に繰り広げられる様々なドラマを書いてみたかったと、筆者はあとがきで述べている。ここに登場する主人公の松橋時幸さんは、第14世のマタギであり、現役のシカリ(マタギの統率者)でもある。私も松橋さんには何度もお会いしており、その度にマタギのことや山のこと、クマのことなどの貴重なお話しをおうかがいしています。マタギについて興味をお持ちの方でしたら、是非お読みいただきたい本です。

95. a. こおりの くにの シロクマおやこ b.写真・文/前川貴行 c. ポプラ社  d. 1,000円+税 e. TEL03-3357-2213  〒160-8565 東京都新宿区須賀町5 f. 野生動物達の世界をテーマに、精力的に撮影に取り組む動物写真家・前川貴行さんの初めての写真絵本です。極寒のカナダ・ハドソン湾で暮らす、ホッキョクグマの親子の微笑ましい写真がたくさん紹介されています。母グマに寄り添って眠る2頭の子グマの写真には、安らぎと平和が感じられます。また、オッパイにむしゃぶりつく子ども達を愛おしそうに抱いている母グマの表情には、「慈愛」が感じられます。とても素晴らしい癒し系の写真がたくさん載っていますので、お子様や愛する彼女へのプレゼントに最適です。 g. ISBN4-591-07484-6

96. a. クマの畑をつくりました〜素人、クマ問題に挑戦中 b.板垣 悟 c. 地人書館  d. 1,600円+税 e. TEL03-3235-4422、FAX03-3235-8984  〒162-0835 東京都新宿区中町15番地 f. 宮城県仙台市のNGO 「ツキノワと棲処の森を守る会」では、代表の板垣悟さんや会員の佐藤善幸さん達を中心に、クマによる農作物被害を防ぐなどの目的で、クマの畑(クマに食べさせるデントコーン畑)を耕作する活動を続けています。この度、その活動が『クマの畑 〜素人、クマ問題に挑戦中〜』(板垣悟・著/地人書館・発行/1680円・税込)にまとめられ、発売になりました。

次はこの本の紹介文からの引用です、「これは餌付けなのか、それとも被害対策の救世主か なぜそうまでした『クマの畑』をつくるのか いかにしてクマに多くの関心を集めるのか もっとクマのことを知ろうよ! クマの将来を憂う 素人による クマ問題への挑戦」。 『クマの畑 〜素人、クマ問題に挑戦中〜』は全国の書店、Amazon.comでお求め下さい。店頭にない場合は、ツキノワと棲処の森を守る会でも注文をお受けしますとのことです(送料/1冊300円/2冊以上は無料)。 g. ISBN4-8052-0759-0

97. a. 動物地理の自然史 -- 分布と多様性の進化学 b.増田隆一・阿部 永 編著 c. 北海道大学図書刊行会  d. A5判・302頁・並製・定価3150円(本体3000円+税5%) e. Tel: 011-747-2308, Fax: 011-736-8605  〒060-0809札幌市北区北9西8 北大構内 北海道大学図書刊行会 f. 本書は,5部15+2章から構成されている。序章において,これまでの日本列島にかかわる動物地理学を概観した。第I 部では,分子系統解析という新しい手法を用いて,従来の動物分布境界線を再考している。第II部では,日本固有種や南西諸島の動物集団を対象にして,地理的変異と種分化や集団分化との関係そして宿主と寄生虫との生物地理的関係が議論されている。第III部では,考古遺跡から出土する動物骨について形態的特徴や分子系統からみた地域変異の変遷,さらにそこから推定される家畜化の歴史を論じている。第IV部では,山脈や砂漠が生みだす局地的ならびに大陸間 におよぶ動物地理が語られている。そして,第V部では飛翔能力を獲得した動物の動物地理とその進化の過程が考察されている。終章においては,次の新しい展開への橋 渡しとして,総合科学としての動物地理学の展望について語った。
動物地理学が古典的な学問だと誤解している研究者とその卵たちに贈る必読の書。

なお、著者の増田隆一氏(北海道大学 創成科学共同研究機構 ゲノムダイナミクス研究部門 遺伝的多様性研究室)はヒグマやツキノワグマのミトコンドリアDNAを調べ、ヒグマやツキノワグマが日本列島に大陸から渡ってきた年代やルートなど解明に取り組んでいます。本書の中でも「第3章 ヒグマの系統地理的歴史とブラキストン線」を執筆されています。

98. ジャンル:童話 a.なめとこ山のくま b.宮沢賢治 c.岩波文庫他、複数の出版社から出版されています  f.寒村に生まれた人間。それを取り囲む山々の生き物たち。この両者の宿命を描いた作品。生きるための狩猟と趣味のハンティングとの違いを示す、大人向きの寓話。

99. ジャンル:海外小説 a.熊 b.フォークナー c.岩波文庫  f.アメリカのミシシッピーの森に生息する伝説の大熊オールド・ベン。猟師たちは毎年、狩猟シーズンの訪れとともに森へ入りベンを追う。しかしその度に出し抜かれ、表れた巨体に気圧され、放った犬は逃げ出し、仕留められずにシーズンを終えるのだった。この物語の主人公は、そんな先輩猟師たちからベンの話を聞かされて育った少年。まだ猟師見習いだった彼は、森で初めて出会ったベンの存在感に圧倒的に惹かれてゆく。少年の成長物語としても、動物小説としても読める一作。発表後100年以上を経た今でも名作として読み継がれている。
※No.98, No.99は、当社のウェブページを御覧になった神奈川県在住の松尾様よりご紹介いただいた作品です。情報をお寄せいただきありがとうございました。

100. a. The 16th INTERNATIONAL CONFERENCE ON BEAR RESEARCH AND MANAGEMENT Abstracts Program Information b.c. INFS - National Wildlife Institute, Provincia Autonoma di Trento - Forest and Wildlife Service d. 非売品 f. 2005年9月27日〜10月1日まで、イタリア・トレンチーノ州のRIVA DEL GARDAで開催された第16回国際クマ会議の要旨集&プログラムです。世界中から約400名の参加者があり、グリズリー、ブラウンベア、アメリカン・ブラックベア、アジア・クロクマ、マレーグマ、ヒマラヤグマ、スペクタクルベア、ホッキョクグマなどについて、口頭発表やポスター発表、ワークショップなどが催され、連日会場は熱気に包まれました。本書には57件の口頭発表、126件のポスター発表の要旨が掲載されています。


101. a.ヒグマが育てる森 b.前田菜穂子 c.岩波書店  d. 2005年12月22日発行・定価2300円+消費税 四六判 上製・222頁 ISBN4-00-0001938-4 e. Tel: 03-5210-4000  〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋2-5-5 f. 森林生態系の頂点に君臨し、その生息が生態系の豊かさの「ものさし」となるクマ。ヒグマの研究と保護にたずさわり、「ヒグマのお母さん」と呼ばれる著者の壮絶な人生を通して、野生と人間との共存の可能性を探る優良本です。(http://www.bk1.co.jp/product/2631675

いま,クマが自然の生態を知る指標として見直され,実は森そのものを育てている存在であることが明らかになってきている.クマの研究と保護,世界的なクマネットワーク作りにたずさわりながら,有害駆除されたヒグマに残された小グマを育て上げ「ヒグマのお母さん」と呼ばれた著者の人生を通して,野生と人間との共存の可能性を探る.(
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/4/0019380.html


102. a.Bear World クマたちの世界 b.写真・文 前川貴行 c.青菁社  d. 2007年2月22日発行・定価3,600円(税別) サイズ245×250m 108頁 上製本フランス装カバー付 ISBN978-4-88350-045-1 e.株式会社 青菁社 TEL 075-721-5755  〒603-8053 京都市北区上賀茂岩ケ垣内町89-7 

f. 「自然に魅了され、自然と深く関わって生きていこうと思いました。そしてそのためには何をしたらよいだろうと考え、ふと思いついたのが自然の中で写真を撮ることでした。僕にとってのクマの存在とは、まさに自然を象徴するものです。 とても美しく、素晴らしい魅力に満ちあふれ、その圧倒的な存在感で魂を揺さぶり、人に畏怖と畏敬の念を抱かせる。 そしてクマを追い求め自然の奥へと向かうことが、自分自身の未知なる領域を開拓することにもつながっていきます。」と、ネイチャーフォトグラファーの前川貴行さんは「あとがき」で述べています。

確か山形県小国町で開催されたマタギサミットの会場で、僕は前川さんと初めて出会い、その後おつき合いをさせていただいています。ある日その前川さんから、2007年に東京都写真美術館で開催された日本の新進作家 Vol.5『地球(ほし)の旅人 --- 新たなネイチャーフォトの挑戦』の案内が届きました。会場で運良く前川さんと再会し、「まもなく出版される写真集です」と言ってプレゼントされたのが『Bear World クマたちの世界』でした。

『地球(ほし)の旅人 --- 新たなネイチャーフォトの挑戦』に展示された前川さんの素晴らしい作品の多くが、『Bear World クマたちの世界』にも収録されています。ホッキョクグマ・グリズリー・ブラックベアー・エゾヒグマ・ツキノワグマ......様々な環境で生きるクマたちの世界を捉えた前川貴行さんの写真集をぜひ多くの方にご覧いただきたいと思い、当社でも販売させていただくことにしました。国内であれば送料サービスで発送(郵送扱い)させていただきます。


※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

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103. a.BEAR VIEWING INALASKA b.Writeing by Stephen F. Stringham, Photo by Kent Fredriksson c.FALCON GUIDES  d. 2007年発行・定価 $12.95  f. 2007年11月にメキシコのモンテレーで開催された、第17回国際クマ会議の会場で入手したクマ本です。熊の王国アラスカで、クマを観察するためのガイドブックです。写真多数掲載。

104. a.White Sprit Bear b. Writing by Tess Tessier, Foreword by Dr. Jane Goodall c.HANCOCK HOUSE PUBLISHERS LTD.  d. 2000年発行・定価 $12.95 ISBN0-88839-462-4  f. 2007年11月にメキシコのモンテレーで開催された、第17回国際クマ会議の会場で入手したクマ本です。カナダ・ブリティッシュコロンビア州の一部の地域にしか生息していない白いアメリカクロクマは、「White Spirit Bear」と呼ばれ、神聖な生き物として昔からネイティブアメリカンに大切に守られてきました。この写真集は、ライターで冒険家でもある1925年生まれの魅力的な女性、Tess Tessierによって編集されました。そして、序文を書いているのが、野生チンパンジーの研究で有名なJane Goodall博士です。


105. a.ロッキーの掟・大自然に生きる動物たちの知恵 b. 原田純夫 c.世界文化社 d. 2002年 8月発行・2,200円(税別) ISBN:4418025154  f. ロッキーの自然にこだわり撮影を重ねてきた著者の、エッセイと野生動物や風景のカラー写真で構成された作品集。「家庭画報」に1年間連載されたフォトエッセイ「ロッキー動物記 〜生命の輪〜」に加筆した13編。グリズリー、エルク、マウンテンゴート、オオカミなど14種類の動物にスポットを当て、彼らがロッキー山脈の豊かな自然の中で、他の動物や環境とどのように関わり合って生きているかが、著者の実体験を元に描かれている。本物の「野生」が凝縮された一冊。

※この書籍は有限会社アウトバックでも販売しています。

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106. a.ツキノワグマ b.写真・文 宮崎 学 c.偕成社  d. 2006年10月発行・定価1,400円(税別) 161頁 ハードカバー ISBN978-4-03-745120-2 e.偕成社 TEL 03-3260-3221  〒162-8450 東京都新宿区市谷砂土原町3−5 

f. なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか?自然や社会構造が変化すれば、動物も自ずと変わってくる。その変化を鋭く視つめ続けてきた動物写真家の宮崎学氏が、ファインダーを通してその変化を明らかにし、私たちに動物や自然からのメッセージを訴えかけてくる良書です。本書は全国学校図書館協議会選定及び日本図書館協会選定となっております。
センサー連動の自動撮影カメラとらえた生々しい野生ツキノワグマの生態写真をはじめ、クマによる被害現場や生息地、痕跡などの写真が多数掲載されており、とても視覚的にも分かりやすい本です。


107. a.森の写真動物記「クマのすむ山」 b.写真・文 宮崎 学 c.偕成社  d. 2008年5月発行・定価2,000円(税別)29×23cm 40頁 ハードカバー ISBN978-4-03-526850-5 e.偕成社 TEL 03-3260-3221  〒162-8450 東京都新宿区市谷砂土原町3−5 

f. 表紙の写真を見たとたん、思わず笑みがこぼれてきました。なんと、ツキノワグマが三脚にセットした一眼レフカメラで撮影しているのかと見間違えるような写真です。実は、好奇心の強いツキノワグマが、三脚にセットした自動撮影カメラに悪戯(?)をしている様子を、別の自動撮影カメラが撮影した写真でした(笑)

本書は、ユニークな視点から野生動物の生態をファインダーに収め続けてきた動物写真家の宮崎学氏のツキノワグマの写真集です。撮影フィールドは、人も多く利用している中央アルプスの遊歩道で、そこにセンサー連動の自動撮影デジタルカメラをセットして撮影が行われました。その他にも、様々な形態のクマの糞シリーズや、養魚場被害・養蜂被害・剥皮被害などの現場を撮影した被害現場シリーズ、秋にクマが堅果類の木に登ったときに作られるクマ棚を撮影したアッと驚く写真など、見応えのある写真が多数掲載されています。


108. a.月刊「街 もりおか」2008年6月号 b. 編集人・斎藤純、発行人・高橋克彦、執筆者・藤村正樹、他多数 c.杜の都社  d. 2008年6月1日発行・定価250円(税別)18×13cm 60頁 ソフトカバー  e.有限会社杜の都社 TEL&FAX 019-625-5835 〒020-0015 岩手県盛岡市本町通2−13−8 川口印刷工業株式会社 本町営業所3F 

f. タウン誌「街もりおか」は40年の歴史(日本で三番目に古いそうです。一番古いのは「銀座百点」)を持つ由緒のあるタウン誌です。作家・鈴木彦次郎氏が中心となり、1967年に創刊した月刊誌です。流行にとらわれず、記録性を重んじ、歴史・文学・音楽・映画などの芸術文化を広範に紹介しています。

盛岡の芸術文化、歴史にくわしい先代の編集人・斎藤五郎氏から、今年4月にバトンを渡された作家の斎藤純(第五代目編集人)さんは、斎藤五郎さんのご子息です。また、同じく新発行人に就任した作家の高橋克彦さんは、斎藤純さんの大先輩・師匠にあたります。実は、私と斎藤純さんは友人で、斎藤五郎さんと私の父は友人の関係にありまして、そのような経緯から「クマ被害防除について書いて欲しい」と依頼を受けて書いた文章が、2008年6月号p38に掲載されている「熊とのトラブルに備えてーベア・リスク・マネージメントの薦め」です。

なお、斎藤純さんの作品の中に、クマも登場する『夜の森番たち』(双葉社)があります。

40年の歴史を持つ老舗のタウン誌といっても、赤字経営とのこと。建て直しが斎藤純さんの最優先の課題だとか。興味をお持ちの方は、ぜひ有料で本誌をご購入下さいませ。

■定期購読について■
月刊誌「街もりおか」 一冊 250円×12ヶ月に送料込みで 一年3800円です。
           郵便振替番号02210−9−54909
           ご希望の方は電話またはファクスにて、斎藤純(編集長)あてにご一報いただければ幸いです。
           電話番号&ファクス 019−625−5835
           メールアドレス  morinomiyakosya@yahoo.co.jp

109. a.しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナ のおはなし b.作・絵 あかし のぶこ c.(財)知床財団  d. 2008年10月発行・定価1,500円(税込・送料別)297mm×258mm 48頁 e.(財)知床財団 TEL 0152-24-2114  〒099-4356 北海道斜里郡斜里町岩宇別531番地 知床自然センター内 Email: info@shiretoko.or.jp http://www.shiretoko.or.jp/information/books.htm

f. ヒトとヒグマがともに生きる道はあるはずだ。そのためにはまずヒグマを知ってほしい。その思いを、ある出来事をきっかけに全く違う運命をたどることになる双生児のヒグマのお話しに託しました。巻末の解説ページでは、ヒグマの豆知識や、知床で行われている共生への取り組みを紹介しています。

作者のあかしのぶこさんは、京都生まれ。旅行で訪れた知床にできるだけ長くいたいと、(財)知床財団がコーディネートを行う知床ボランティアとして活動。縁あってそのまま知床に居着き、絵本作家として活動中。斜里岳のふもとに夫と犬、鶏、兎、亀と暮らしています。

この絵本は、北海道国際航空(AIRDO)の支援を受けて進めている、知床キムンカムイ・プロジェクトの一環として作られました。


110. a.地の果てに住む(原題 "EDGES OF THE EARTH") b.著: Richard Leo 訳:野田知佑 c.飛鳥新社  d. 1994年3月発行・定価1,600円(税込) ISBN 4-87031-162-3 e.飛鳥新 TEL 03-3263-7770  〒101 東京都千代田区神田神保町3-10 

f. 著者のリチャード・リオは、1952年に米国のシカゴで誕生。ハーバード大学卒業後、作家修行をしながらニューヨークで働く。1981年行き詰まりを感じていた仕事を辞め、一路アラスカに一番近い街、タルキートナから70キロ離れた、美しくも過酷な原野に暮らす道を選ぶ。著者は、アラスカで暮らす様々な人々と出会い、そして別れ、ニューヨークからアラスカに連れてきた美しい妻との別居と離婚、ハーバード大からの大親友との再会と別れ・・・など、アラスカの原生的で雄大な大自然(Wild)の中で経験を積みながら、最愛の息子と忠実なソリ犬たちと一緒に10年以上も住み続けている。

本書は、人里離れたアラスカの原野(Wild)に10年間住んでいる著者が、アラスカに住むに至った経緯と、アラスカの原野に自分が切り出した木材でログハウスを建て住み続けている日々の生活や彼の思想や経験などについて書かれています。

本書の中で、当社が扱っている熊撃退スプレーを指していると思われる一文を見つけたのでご紹介します。
『猟銃を熊の撃退用に持っていたのだが、今では猟に使うのみで、護身用としてはまったく使っていない。森を歩くときは熊を近づけないために、殺虫剤サイズの唐辛子スプレーを持っている。子グマを連れた気の立った母熊をわずかな鉛玉で撃退するのは、考えるだけで恐ろしい。これを吹きつけて、襲ってきたグリズリーを追い払った人を二人知っている。だからサケを釣りに沢に降りるときはこの缶を携帯している。」(引用:
飛鳥新社刊『地の果てに住む』p322)

実は、本書を最初に読んだのは1994年か1995年頃でした。最近、ショーン・ペン監督作品『イントゥ・ザ・ワイルド』(原題 "Into THe Wild")という映画を観たので、この本のことが気になり読み返しました。

『イントゥ・ザ・ワイルド』
は実話を元にした米国映画です。米国東海岸の裕福な家庭に育ったクリストファー・マッカンドレス青年(22)は、1990年にジョージア州アトランタのエモリー大学を優秀な成績で卒業。その直後、24000ドルの貯金を慈善団体に寄付し、IDカードなどを燃やして自分を一度リセットしてから、両親や仲の良かった妹にも告げずに、「北」に向かう旅(方知れず)へと出発します。

クリスも旅の途中に様々な人々と出会い、別れ、そして多くの貴重な経験を積みます。そして、旅の最終地点であるアラスカの荒野(Wild)に1992年5月に到達します。クリスはバックパッカーなので、所持していたものはわずかな食糧と衣類、寝袋、キャンプ用の小型ストーブや燃料、狩猟のためのライフル銃と弾薬などに限られていました。山を越え川を渡り、アラスカの原野を奥へ奥へと進むうちに、幸いにも放置されていたおんぼろのバスを発見します。そして、クリスはそこに寝泊まりし、雄大で過酷な大自然と野生動物に満ちあふれ、自分以外のヒトが存在しないアラスカの原野の中で、彼の理想とした生活を1人で実践するのですが・・・・。それから数ヶ月後、偶然に近くを通りかかったヘラジカ猟のハンターによって、クリスの死体が発見されます。クリストファー・マッカンドレス、24歳で死去。映画の詳細は
イントゥ・ザ・ワイルド』オフィシャル・ページを御覧ください。

同じようにアラスカの原野(Wild)を目指した2人の高学歴の青年が、1人は10年以上もその中で生活し、1人はわずか数ヶ月で命を失ってしまう・・・。
2人のその違いに、僕はとても興味を持ち、考えさせられました。そこで、以前読んだ『地の果てに住む』を読み返したのでした。


111. a.エコロジー講座「生きものの数の不思議を解き明かす」 b.編集/日本生態学会齊藤隆、共著/正木隆、岡輝樹、松田裕之、吉村仁 c.文一総合出版  d. 2009年4月1日発行・定価1,800円(税別)ISBN978-4-8299-0141-0. e. TEL 03-3260-3221  〒162-0812 東京都新宿区五軒町2-5 川上ビル TEL:03-3235-7341 

f. 本書は日本生態学会主催、第12回日本生態学会公開講演会企画実行委員会の企画による公開講演会「数えることで見えてくる! 生物の数の不思議」(2009年3月20日岩手県盛岡市で開催)の講演内容をまとめたものです。本書に収められた講演内容は以下の通りです。

「生きものの数はなぜ変わる? 動物の数から何が分かるのか? 個体群生態学への招待」 齊藤 隆(北海道大学フィールド科学センター)
ブナの豊作は予測できる? 森林の結実を測り、予測する・・・ブナの豊凶の全国予報への途」 正木 隆(独立行政法人森林総合研究所)
ブナの豊作予測でクマとの共存の可能性を探る・・・クマとブナの微妙な関係」 岡 輝樹(独立行政法人森林総合研究所野生動物研究領域チーム長)
「素数ゼミというけれど、どうして「素数」なのだろう? 素数ゼミの秘密」 吉村 仁(静岡大学)
「食卓の魚に変化が! サンマはいつまで豊漁か?・・・漁獲量の変動と環境にやさしい漁業の未来」 松田裕之(横浜国立大学)
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112. a.矛盾なき労働と食文化「マタギ」 b.田中康弘 c.瑛(えい)出版社  d. 2009年4月10日発行・定価1,500円(税別)ISBN978-4-7779-1312-1  e. 〒162-0812 東京都世田谷区用賀4-5-16 TEL 03-3708-5181

f. マタギのアイデンティティーは山と共に暮らす生活スタイルにある。彼らは熊やウサギ、川魚、山菜や茸など、山にある様々な恵を頂いて命を繋ぐ。しかし、時代が変化し、マタギは消えつつある。そんなマタギの今を写真に捉えることをライフワークにしたカメラマンが贈るフォットエッセイです。
なお、著者が「あとがき」に書いているように、この本は故西根稔(三代目西根正剛/
叉鬼山刀を完成の域に鍛え上げた鍛造師)さんとの出会いから全てが始まりました。マタギ西根稔、鍛造師三代目西根正剛は著者にとって今も大切な師匠だとのことです。new.gif

113. a.僕は猟師になった b.千松信也 c.リトルモア  d. 2008年9月21日発行・定価1,600円(税別)ISBN978-4-89815-244-7  e. 〒151-0051 東京都世田谷区千駄ヶ谷3-55-6 TEL 03-3401-1052 new.gif

114. a.2005年現代農業9月号 別冊「鳥害・獣害 こうして防ぐ」 b. c.(社)農山漁村文化協会 d. 2005年9月1日発行・定価1,200円(税別) e. 〒151-0051 東京都港区赤坂7-6-1 TEL 03-3585-1141 new.gif

115. a.これならできる 獣害対策 b. 井上雅央c.(社)農山漁村文化協会 d. 2008年12月25日発行・定価1,500円(税別) e. 〒151-0051 東京都港区赤坂7-6-1 TEL 03-3585-1141 new.gif


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