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(Photo by Kazuhiko Maita)

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アイコンツキノワグマ編 1999.2.01〜1999.06.29 photo.

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gif. 最新のクマ関連情報はこちらをご覧下さい。

99/06/29   岩手県でクマ威嚇の新技術講習会/クマを威嚇する新技術を知ってもらおうと、県自然保護課は27日、岩手県矢巾町総合射撃場で、県猟友会を対象に「威嚇技術講習会」を開いた。人里に出てくるクマに対し、ゴム弾をぶつけたり、爆音の出る花火弾で脅かしたりすることで人間の怖ろしさを教え、人里に出てこないよう学習させるというものだ。米国やカナダでは広がりつつある方法だが、日本では北海道斜里町でしか使われておらず、同町職員の山中正実さんが講師となり、県猟友会員約80人が、ゴム弾や花火弾を試射した。約30メートル先の的をめがけて花火弾が発射され、耳をつんざくような爆音がとどろくと「これならクマは逃げるに違いない」などと驚きの声が挙がった。県自然保護課の氏家誠悟係長は「クマと人間の共生にとって望ましい方法であり、県内でも活用されれば」と話していた。(平成11年6月28日 朝日新聞岩手)

99/06/29   岩手県でクマ追い払い用威嚇弾の講習会/27日に岩手県紫波郡矢巾町の射撃場において、(社)岩手県猟友会の恒例の射撃大会が開かれた。今回は岩手県自然保護課の発案で、北海道斜里町役場環境保全対策室自然保護係長の山中正実氏が講師として招かれ、斜里町で実施して効果を上げている、威嚇弾(ゴム弾、花火弾)によるクマ追い払いの特別講習会が開催された。クマの追い払いに威嚇弾を使用しているのは、日本では斜里町だけである。北米では一般的に使用されている。威嚇弾を使ってヒグマを追い払っている映像を見ながら山中氏の説明を聞いた後に、各地区の代表者がゴム弾と花火弾を実際に実射し、その威力や射程距離、命中精度などについて学んだ。
         知床国立公園がある斜里町では、毎年多くのヒグマが出没し、住民や観光客に目撃されている。1998年のヒグマ目撃件数(累計)は560件もあり、6月から9月だけで約80%を占めている。野生のヒグマにお菓子を与えようとする愚かな観光客や、ゴミや残飯を平気で捨てていくキャンパーなどが後を絶たず、地元ではヒグマ対策と人対策に毎年多くの犠牲を払っている。


         (コメント)
威嚇弾について/威嚇弾をクマ対策に使用しているのは斜里町だけですが、猿害防除では既に各地で使用されており、効果を上げています。ゴム弾は米国からの輸入物ですが、花火弾は国産化されています。ただし、以前ドイツから輸入されていたものの方が爆発が大きかったそうです。ゴム弾の有効射程が30〜40メートル。花火弾は70〜80メートル。花火弾はクマに当てる必要がないので、クマが潜んでいるやぶの中に打ち込んでも効果があります。ゴム弾は40メートルを過ぎると威力が極端に落ちます。ゴム弾はもともと暴徒鎮圧用に開発されたもので、殺傷能力は少ないのですが、至近距離からの発砲は殺傷能力が十分あるため実弾扱いです。花火弾は空砲扱いになります。銃器は12番のポンプアクションのショットガン、スラッグ銃身を推奨します。威嚇弾は火薬の量が少ないので、セミオートだと次弾が装填されない場合があるからです。また、万一クマが反撃してきた場合に備えて、次弾に実弾を装填するか、実弾を装填したハンターとチームを組み、バックアップしてもらう方がより安全に作業が行えます。

威嚇弾の使用にかぎらず、問題行動がエスカレートする前の、初期段階で被害防除の行動を実施すると効果が大きい。(以上は斜里町役場の資料を参考にさせていただきました。)
         尚、威嚇弾の発注先は下記の通りです。公費での注文にも対応してくれます。
                   三進銃器製作所
                   東京都荒川区東日暮里5-20-6
                   TEL:03-3806-6234 FAX:03-3891-3600

                   ゴム弾 1箱5発入り/3,500円
                   花火弾 1箱25発入り/12,250円


99/06/29   icon新潟県のクマ情報/弊社のホームページをご覧になった島村様より新潟県のクマ情報をお寄せいただきました。
         6月27午前七時半ころ中魚中里村倉俣の釜川橋下の水田に子熊グマがいるのを付近の住民が発見。十日町署に届けた。同署によると、同じ時間に別の住民も同所でクマを目撃していおり、集落も近いことから警察、村役場、地元猟友会の15人が日中、付近の警戒にあたり住民に注意を呼びかけている。(新潟日報6月27日朝刊23面)


99/06/26   icon「くま」が日欧米の医療分野で活躍!?松下電器産業が開発した高齢者向けぬいぐるみロボット「くま」が、欧米に進出する。試作品の発表と共に、かわいいだけでなく、離れた場所から一人暮らしのお年寄りを見守れる機能が評価され、海外からの問い合わせが殺到した。松下電器産業では相次いで北米での国際会議に出品し、2001年にも世界同時発売をしたい考え。このぬいぐるみロボット「くま」は、CPUとメモリーを備え、利用者が話しかけると簡単な会話をしたり、液晶画面の目の部分が喜怒哀楽の表情も見せ、手を取ったり頭をなでたりの接触も感知し、データを蓄積する。これらのデータは定期的に医療機関や福祉施設に転送され、健康状態をチェックする手助けとなる。(平成11年6月26日 朝日新聞)

99/06/25   icon岩手県で熊の調査を実施中/ツキノワグマによる農作物被害を減らすため、岩手県自然保護課が昨年度から取り組んでいる(電波発信機による)追跡調査が、軌道に乗りだした。人里で捕獲したツキノワグマに発信器付き首輪を取り付け、唐辛子入りのスプレーを噴きかけて放す(条件付け放獣)もので、今年度になって4頭捕獲された。既に3頭の首輪が脱落しているので、現在は1頭について追跡しているが、再び人里に下りてきた様子はなく、「スプレー」が効いているという。こうした「条件付け放獣」には農家などから反対する声もあるが、野生動物保護の意味合いもあり、同課では「熊と人間の共生を考える上で、重要な調査」と期待を寄せている。(平成11年6月25日 朝日新聞岩手版)
         
(コメント)「条件付け放獣」には当社の熊撃退スプレー・カウンターアソールトが使用されています。実際の追跡調査(ラジオテレメトリー調査)は県から委託を受けた民間の研究団体(岩手県ツキノワグマ研究会)が行っておりますが、調査終了までは守秘義務の制約があるため、本調査に関したお問い合わせは岩手県自然保護課までお願いいたします。
          
岩手県自然保護課 TEL: 019-651-3111(代表)

99/06/23   icon帯広市周辺でヒグマ出没中/取引先のフライフィッシングのプロショップ(帯広市)からの情報です。帯広市から30分圏内の河川では、ヒグマが多数出没しているそうです。今年は雪解けが遅く(現在も山に残雪がある)、ようやく魚が釣れだしたそうです。この方面に釣りに行く方は、ヒグマに注意してください。

99/06/23   icon岩手県で人身被害発生/6月22日午後3時半頃、岩手県釜石市甲子町で地元の男性(76)が自宅付近の畑でツキノワグマに遭遇し、頭や左腕などに約1週間の人身被害を負った。現場はJR釜石線陸中大橋駅の東側。男性は自宅から約80メートル離れた畑で農作業中、子グマを連れた親グマに突然襲われた。畑は茂みに囲まれた山間にあり、ダイコンやイチゴを栽培していた。市では防災無線で注意を呼びかけ、猟友会も警戒にあたっている。釜石市では6月に入って熊の出没情報が相次いでいる。(岩手日報 平成11年6月23日朝刊)
         
(コメント)五葉山などの山に囲まれている釜石市には、毎年クマが出没しています。特に6月はイチゴの収穫時期なので、それを狙って麓まで下りてくるクマが複数いると考えられます。過去にもイチゴ畑の周辺でクマによる人身被害が発生しています。特に、茂や林と接している山間の畑は、クマの生息地にわざわざクマの好物を植えているようなものなので、注意が必要です。

99/06/23   icon岩手県盛岡市に熊出没/6月22日午前10時20分頃、岩手県盛岡市浅岸の綱取ダムの湖畔で、釣りをしていた男性が近くの山林から下りてきたクマを発見した。届け出を受けた盛岡東署の調べでは、クマは体長1メートルを越す成獣。場所は市立綱取スポーツセンター南側のダム湖ボート発着場近く。(岩手日報 平成11年6月23日朝刊)
         
(コメント)この近辺はクマの生息地なのでクマがいても当たり前と考えた方がよい。綱取ダムにはバス釣りを楽しむ釣り人がたくさん訪れます。当然ゴミやジュースの空き缶類がたくさん投げ捨てられるので、処理をきちんとしないとクマを引き寄せることになります。

99/06/23   iconマタギサミット・月山宣言/6月19日~20日に山形県朝日村湯殿山ホテルにおいて、「第10回ブナ林と狩人の会/マタギサミットin朝日」(主催/マタギサミットin朝日実行委員会、後援/朝日村、朝日村観光協会、田麦俣観光協会、協力/狩猟文化研究所)が開催された。新潟県、秋田県、山形県、岩手県、長野県内のマタギ関係者を中心に約150人が参加した。今年のテーマは、各地で深刻な社会問題になっている「猿害」対策。19日は猿害対策のスペシャリスト・高木直樹氏(獣害対策研究所代表)が、「猿害の実態と対策について」と題して講演を行った。
           20日は早朝に湯殿山参詣をした後、田口洋美氏(狩猟文化研究所代表)の講演・「シベリアの少数民族の狩猟について」、パネルディスカッション・「里山の動物たちとマタギ」、全体討論・「ブナ林と狩人の会について」が行われ、
月山宣言・「21世紀のマタギについて」が満場一致で採択された。

99/06/23   icon岩手県盛岡市に熊出没/6月18日午後6時40分頃、盛岡市上米内畑地区でツキノワグマが1頭歩いているのを住民が目撃した。通報を受けた盛岡東署の調べでは、クマは体長150センチほどの成獣。目撃した男性の自宅から30メートル北側の畑から、米内川にそそぐ菖蒲沢上流に向かい登っていった。(岩手日報 平成11年6月19日)

99/06/18   icon岩手県陸前高田市でクマ出没/17日午前6時半頃、手県陸前高田市矢作町生出の県道をツキノワグマが歩いているのを地元の人が発見し、大船渡警察署に通報した。目撃されたのは成獣で、子供を連れていたかは不明。県道に面した山にはいったと見られる。現場は生出小学校から500メートル離れた地点で、児童の通学路にあたっている。大船渡警察署は防災無線で注意を呼びかけ、地元猟友会も警戒にあたっている。(1999年6月17日 岩手日報夕刊)
           (コメント)この周辺には渓流釣りで全国的に有名な気仙川が流れています。この地域には以前からクマは出没しており、パチンコ屋の残飯を食べに通っていたクマもいたそうです。

99/06/18   icon東京都でクマを捕獲/ 東京・奥多摩の森で14日、一頭のツキノワグマの子が捕まった。人間とクマの共存をめざす「奥多摩ツキノワグマ研究グループ」が五月から始めた学術捕獲で、仕掛けていたワナにかかったもの。子グマは体重などを測定された後、行動調査用の発信器を取り付けられ、再び森に放された。
           今国会で改正鳥獣保護法が可決、有害鳥獣駆除や狩猟が大幅に規制緩和され、権限も国から都道府県や市町村に移行することになった。この改正は、増えすぎたシカ、サルなどよる食害被害を防ぐ必要性が出てきたためだが、一方で、安易な駆除の増加によって、本州最大の野生ほ乳類ツキノワグマなど貴重な野生動物の減少に拍車がかかる心配も指摘されている。
           「奥多摩にもクマがいることを知ってほしい」と研究グループ代表の山崎晃司・茨城県自然博物館学芸員(37)。「クマは環境の指標動物。地元にだけ保護を押しつけるのではなく、外部の人にもクマに対する正しい知識を理解してもらえば、出没したからすぐ駆除という方向にはならないはず」と強調する。
            環境庁野生生物課による最新の調べによると、1996年度に有害鳥獣駆除や狩猟の目的で殺されたクマは1725頭(北海道のヒグマを除く)にのぼる。(1999年6月18日 読売新聞ニュース速報)

99/06/18   icon広島県で人身被害発生/16日午後6時50分ごろ、広島県湯来町多田の林道で、同町伏谷男性(52)が猟犬の散歩中にクマに襲われ、顔や首などをつめでひっかかれ重傷を負った。 広島県警廿日市署によると、杉田さんは犬がほえたため近づいたところ、突然クマに襲われた。自分の車で現場から約2キロ離れた民家へ助けを求め、民家の住人が119番したという。(1999年6月17日 共同通信ニュース速報)
          
(コメント)犬は3頭連れていたと今朝のテレビニュースで報じていました。クマが隠れているところへ、不用意に近づいたため、犬で興奮しているクマを怒らせたのかもしれません
99/06/18   icon広島県で人身被害発生/16日午後6時50分ごろ、広島県湯来町多田の林道で、同町伏谷男性(52)が猟犬の散歩中にクマに襲われ、顔や首などをつめでひっかかれ重傷を負った。 広島県警廿日市署によると、杉田さんは犬がほえたため近づいたところ、突然クマに襲われた。自分の車で現場から約2キロ離れた民家へ助けを求め、民家の住人が119番したという。(1999年6月17日 共同通信ニュース速報)
          
(コメント)犬は3頭連れていたと今朝のテレビニュースで報じていました。クマが隠れているところへ、不用意に近づいたため、犬で興奮しているクマを怒らせたのかもしれません。

99/06/11   icon岩手県釜石市に熊出没/6月6日午後5時50分頃、岩手県釜石市甲子町の甲子川沿いの桜並木に、ツキノワグマの子グマが1頭が出没。人だかりができ、クマは驚いて桜の木に登った。周囲はしだいに大騒ぎとなり、捕獲しようとする人、「かわいい」と歓声を上げる親子、「親グマが近くにいるかも知れないので危険」と警告する人など現場は一時騒然となった。クマはよるになって闇に紛れて茂みに逃げ込んだが、釜石署員がその後も周囲を警戒した。釜石警察署によると同日は、甲子町、礼ケ口町、小佐野町で計4件、大きなクマと小さなクマの目撃情報が寄せられていた。(岩手日報 平成11年6月7日朝刊)

99/06/07   icon尾瀬で人身被害発生/新潟県と群馬県、福島県の境にある尾瀬湿原で6月6日、木道を歩いていた夫婦の観光客が森から出てきたクマに遭遇し、人身被害を負いました。尾瀬では春からクマが数多く目撃されていました。(平成11年6月7日 NHK衛星放送 BS1ニュース)
         
(コメント)冬眠から目覚めたクマは、食べ物(山菜など)を求めて湿原や湿地に移動します。また、観光地や登山道、キャンプ場などでは、観光客や登山者、キャンパーが残していった残飯やゴミ、空き缶に誘引され、クマが出没する例が全国的に増えています。人間の食料や残飯・ゴミ・空き缶によって餌づけされたクマは、人間に対する恐怖心が薄れ、人間を攻撃したり、場合によっては死亡させる危険性が高くなると、クマの生態に詳しい専門家は警告しています。カムチャッカ半島で死亡した動物写真家の星野道男氏や、今年の5月8日に北海道木古内町で死亡した男性は、このような餌付け状態のヒグマに殺された(食害された)と多くの専門家がコメントしています。
         また、6日は日曜日で7000人〜8000人の観光客が尾瀬を訪れていたそうです。結果的にクマは人に囲まれ、追い上げられる形になり、森から逃げ出してきたところ(木道で囲まれた湿原にクマがいたとの情報も寄せられています)、たまたま観光客がいたので襲ってしまったのかもしれません。5月3日に宮城県仙台市の泉が岳で発生した人身被害も、当日は事故のあった付近に推定1000人が山菜採りに入山していそうです。周囲を人間に囲まれ、逃げ場を失ったクマがパニック状態になり、移動中に偶然遭遇した人を反射的に襲ったとも考えられ、尾瀬のケースと共通していると考えられます。
クマの棲息している観光地では、今後とも同じ様な事故が発生する危険があります。
観光客によるゴミの投げ捨てとクマの誘因、人的プレッシャー、オーバーユース、クマ等野生動物が棲息している観光地・国立公園の利用方法等の問題は、人間の側で考え、解決すべき事ではないでしょうか。この点、北米の国立公園と比較して、日本は全く立ち後れています。クマなど野生動物との接し方や守るべき事、危険性と注意事項をきちんと観光客につたえるべきで、事故が起きてから「注意を呼びかける」などとは、はっきり言って管理者の怠慢です。米国ならば、「クマが棲息しているのに、クマにの警告を出さなかった。だから怪我をした。」と、管理者が被害者から訴えられたことでしょう。クマの棲息する国立公園や国定公園・観光地などをかかえている行政の方は、知床国立公園に接している斜里町役場の取り組みを参考にされると良いと思います。

99/06/07   icon岩手県内で人身被害発生/6月5日午前8時頃、岩手県沿岸北部の野田村間明地区の山林内で、茨城県から観光で訪れていた男性(55)が親子連れのツキノワグマに遭遇した。男性は親グマに攻撃を受け、顔面と両腕に大けがを負った。(岩手日報 平成11年6月6日朝刊)
         
(コメント)野田村では以前にも通学路などにクマが出没しています。また、野田村に近い普代村や田野畑村でも、過去にクマによる人身被害が発生しています。田野畑村ではデントコーンやリンゴなどの農作物・果樹被害が毎年発生しています。そこで、昨年から地元の農協では国庫補助のツキノワ対策事業が始まりました。当社からもクマ被害防除簡易電気柵を約13セット納入しており、クマ被害防除に効果をあげています。

99/06/07   icon岩手県内で人身被害発生/6月3日午後3時頃、岩手県沿岸北部の大槌町小槌地区で、農家の女性(57)が自宅裏の畑に行く途中で親子連れのツキノワグマに遭遇し、親グマから攻撃を受け、顔面と両腕、背中に全治2週間のけがを負った。(岩手日報 平成11年6月4日朝刊)

99/06/01   icon新刊情報 Vol.2/本日発売になった新刊「ツキノワグマのいる森へ」(米田一彦・著/(株)アドスリー・発行)の紹介ページを新しく作りました。当社でも販売しております。御注文希望の方はここをクリックしてください

99/05/27   icon新刊情報/米田一彦氏の新刊「ツキノワグマのいる森へ」((株)アドスリー発行)が、6月1日に丸善(株)出版事業部から発売になります。当社の熊撃退スプレー・カウンターアソールト南部熊鈴が写真入りで紹介されています。

99/05/24   icon東北各地で人身被害発生/5月に入ってから5月21日のまでに、宮城県、山形県、岩手県、福島県でツキノワグマによる人身被害が発生しています。これからこの方面に山菜やキノコ採りで出かける予定の方は、事前に地元の警察署か役場に電話をかけ、最近のクマ情報を入手することをお勧めします。クマによる事故はこれからが本番です。

99/05/24   5月3日にクマによる人身被害が発生した泉ヶ岳(宮城県)は、百万都市・仙台市の中心から直線距離で約20キロしかありません。年間43万人の観光客らでにぎわう泉ヶ岳で、なぜクマによる人身被害が発生したのでしょうか。5月17日発行の河北新報によると、事故が起きたのは仙台市泉区泉ヶ岳北東斜面、スプリングバレースキー場から林道を1〜2キロ入った地点。タラノメやコシアブラを採っりに林道から300メートルほど入った笹やぶの中で突然音がした。A(67)さんが「カモシカかな」と思ったとたん、50メートルほど離れたところにいたBさん(62)が「助けてくれ! クマにやられた。」 駆けつけると既にクマの姿はなく、Bさんは血だらけだった。顔に生々しい爪痕が残り、噛まれた跡もあった。
 事故現場に通じる林道は一部が舗装され、車も行き違えるほど整備されていた。事故から数日後に記者が現地を訪れた時にも、現場近くで多くの人が平然と山菜採りに励んでいた。事故当日は連休中ということもあり、約1000台収容の泉ヶ岳スキー場駐車場は約半分近く埋まり、千人単位の人が山には行っていたと、泉ヶ岳勤労者野外活動センターの自然保護員針生忠治(64)さん記者に話した。「クマが人間に取り囲まれて逃げ場を失ったと思い、攻撃に出たのだろう」と、針生氏は推測する。
 「クマの生息地に人間が勝手に入っていると考えて欲しい。」と語るのは、ホームページでクマによる被害の回避を訴えている盛岡市の登山用品卸会社代表藤村正樹さん(41)。「できるだけ早く自分の存在をクマに知らせるのが礼儀。鈴やラジオを鳴らすことを勧めます。」と忠告する。
 宮城県自然保護課によると、同県に棲息するツキノワグマは平成5年の時点で約300頭。正確な数は分からないが、泉ヶ岳には相当数のクマが棲息していると考えた方がよい。
 仙台市では、年間50件近いクマの目撃情報が寄せられる。自然の豊かさの証拠とも言えるが、青葉区新川では昨年9月、キノコ採りの二人がクマによる人身被害で軽傷を負った。昨年は5頭にツキノワグマが有害鳥獣駆除で殺されている。 “人間の皆さん。ボクたちも消して迷惑をかけたくはありません。皆さんがどんどん山に入ってくることに驚いているんです。” 物言えぬクマの気持ちを代弁すれば、こんな感じか。知恵をしぼって被害を避ける義務は、もちろん人間の方にある。(1999.5.17河北新報 「街いま」)


99/05/18   岩手県盛岡市にツキノワグマが出没/5月17日の午後5時45分頃、盛岡市浅岸字橋場の県道北側斜面で、体長1mほどのツキノワグマを、車で通りかかったドライバーが目撃した。近くには幼稚園や住宅もあることから盛岡東署ではパトカー3台を出動させて、住民に注意を呼びかけている。(1999.5.18 岩手日報朝刊)

99/05/18   野生動物被害対策の新刊/(社)全国林業改良普及協会から野生動物(シカ・カモシカ・ツキノワグマ・イノシシ・サル等)の被害とその対策に焦点を当てた「野生動物の生態と農林業被害」(著者/三浦慎悟)・・・が出版になった。本書によると、全国的なアンケート調査に寄れば、近畿・中国・東海地方では、昼餐関知域の耕作放棄の理由の一つとして、10%以上の世帯が野生動物による「被害問題」をあげているそうだ。毎年繰り返される野生動物の被害によって、生産意欲はおろか「定住意欲」さえも奪われている同胞がいることを、私たちは知っておくべきである。

99.05.10  岩手県内で人身被害発生/10日午前10時ごろ、岩手県岩手郡葛巻町の山中で、山菜取りをしていた男性(68)がクマに襲われ、顔などをひっかかれ2週間のけがを負いました。岩手署の調べでは、現場は国道340号から約1.7キロ入った通称アセイチの沢沿い。男性はクマとの遭遇を避けるためにバイクのクラクションを鳴らしながら山菜取りをしていたそうだ。しかし、大人の背丈ほどのクマに遭遇し、持っていた鎌で抵抗したが、伏せたところを起こされ右顔面挫創、右目挫創などのけがを負わされた。男性は自力で下山し、現在入院注。(1999.5.11 岩手日報朝刊)

         
警告! クマの生息地に山菜取りなどで入る人は、クマと遭遇しないような工夫、被害を受けない工夫をしましょう(クマの生息地に入るということは、目的の如何に関わらず、リスクを負う覚悟が必要です)。また、山に生ゴミや弁当の残り(食べ物の臭いが付いたアルミ箔や包み紙も含む)、ジュース類の空き缶を捨てて帰ると、クマがその味を覚え、積極的に人間の食べ物を求めるようになります。そして、次にそこに来た人がクマと遭遇して襲われる可能性が高くなります。山や川辺にゴミや空き缶を捨てて帰る人は、山や川辺に行く資格がありません!


99.05.07  縄文遺跡からツキノワグマの牙/岩手日報では「いわて・21世紀への遺産」というシリーズを連載している。4月15日の夕刊のNO.487には、岩手県宮古市近内(ちかない)地区で発掘された「近内中村遺跡」が紹介された。この遺跡からは、縄文時代晩期前半(約3000年前)のお墓の範囲と重なるように、シカやイノシシ、ツキノワグマの頭骨だけがまとまって見つかった。イオマンテのような何かの儀式が行われたのかもしれない。また、この一角からはツキノワグマの牙(犬歯)に穴を開けたものが、楕円形に並ぶように8点出土した。ツキノワグマの持つ偉大なパワーと呪力を得るために、ツキノワグマの牙に加工を施し装飾品にしたのかもしれない。勾玉のルーツはクマの牙(または爪)という説もある。両者を比べてみると、実によく似ている。

99.05.07  岩手県紫波町に熊出没/5月6日午前中に、岩手県紫波町北沢のリンゴ園で、リンゴの受粉促進用に置いていた養蜂箱2個が荒らされているのが発見された。周囲に残っていた足跡などから、犯人はツキノワグマとみられている。現場は紫波町北東部の丘陵地帯。盛岡市境に接し、最も近い人家から約200メートル離れている。現地を調べた鳥獣保護員によると、出没したのは体重50キロ程度の子グマと推定され、再出没する可能性があるそうだ。紫波町生活環境課は現地の状況を確認し、付近の住民に注意を呼びかけている。今後は地元猟友会の協力を得ながら、麻酔銃を使っての捕獲を念頭に、周辺での警戒を強める。(岩手日報 1999.5.7朝刊)

99.05.03  宮城県内で人身被害発生/3日午前11時ごろ、仙台市泉区福岡岳山の泉ケ岳の笹藪で、山菜採りに来ていた同市在住の男性(62)がクマに襲われ、左ほおから鼻にかけて大けがをした。クマは逃げた。宮城県警泉署や泉区役所は付近に入山しないよう呼び掛けている。(毎日新聞ニュース速報)
 警察の調べによると、その男性は友人と2人で午前7時ごろから山菜採りに来ていてクマと遭遇した。現場は泉高原スプリングバレースキー場のロッジから約3キロ離れた沢付近で、近くに舗装道路が通っている。普段はあまり人の入らないところだが、この日は十数人が山菜採りをしていたそうだ。

99.04.25  今年の福島県はクマの目撃が多い?/仕事で4月23日、24日に福島市、郡山市、会津若松市をまわってきました。今年の冬は福島県内の山には積雪が少なく、クマが活動するのが早かった・・・という話を、地元のアウトドアショップのオーナーから聞いてきました。また、春山でクマを見た人が何人もいるそうです。5月の連休にこの方面に行かれる方は、クマとの遭遇にご注意ください。

99.04.25  岩手県内でクマが出没/遠野市在住のハンターの話では、4月中旬から遠野市内でクマが出没しているそうです。

99.04.03  岐阜県で人身被害発生/当社のホームページをご覧になった、岐阜県在住のHさんからクマ情報が寄せられました。4月3日午後1時40分ごろ岐阜県益田郡馬瀬村と郡上郡明宝村の境、標高1000メートルの頂上付近で、枝打ちをしていた、森林組合員がクマに襲われ顔などに大怪我を負いました.この組合員は同僚3人と枝打ち作業中に、木から下りたところを襲われたようです。それに気ずいた同僚が、木から下りて石などを投げつけたところ、クマは逃げていった、とのことです。(岐阜新聞 平成11年4月4日) 貴重なクマ情報をお寄せいただきまして、どうもありがとうございました。

99.03.07  東京都奥多摩町:3月6日発行の朝日新聞社の英字新聞「Asahi Evening News」に、"If you go down to the woods today, watch out for bears"(もしも君が今日森に行くなら、クマに気をつけなさい)という記事が掲載されました。
        ほとんど知られていませんが、実は東京都内(東京西部の奥多摩町)にも数十頭の野生ツキノワグマが生息しています。その奥多摩町では、1993年から昨年までに、クマによる人身被害が7件(内4件では被害者が重傷を負う)発生しています。 去る3月1日に奥多摩町で開かれたヘレロ博士夫妻講演会・「クマを知っていますか?」(WWF日本委員会・主催/日本クマネットワーク、奥多摩町、他・共催/奥多摩ツキノワグマ研究グループ、他・後援)の取材を通して、クマがなぜ人を襲うようになったかについて書かれています。
        クマが人に危害を加えるようになった原因は、残飯の投げ捨てやクマの生息地への侵入など、人間の側に原因があります。ヘレロ氏の"A fed bear is a dead bear,"という言葉の意味は、「残飯やゴミの味を覚えた熊は、それを求めて人と接触するようになり、危険な動物として駆除されます。すなわち、あなた方が山や川に捨てていった残飯や空き缶が、危険なクマを生み出し、そして熊の命を奪うことになる・・・」という警告です
        ●「
Asahi Evening News」に掲載になった、この記事は下のホームページで読むことができます。
          http://asahi.cab.infoweb.or.jp/english/enews/enews.html#enews_20037

なお、「
Bear Attacks」の著者・ステフェン・ヘレロ(Stephen M. Herrero 1939~)博士はカナダ・カルガリー大学環境計画学部教授で、クマと人間との軋轢と被害防除法について長年研究されているクマ研究のスペシャリストです。なお、今年の5月に北海道大学図書刊行会(TEL: 011-747-2308)から「ベア・アタックス」(S・ヘレロ・著/嶋田みどり・大山卓愁・訳/日本クマネットワーク監修・解説)が、翻訳出版にされる予定です。札幌のエコネットワークで予約受付中ですので、興味のある方は直接お問い合せください。
         エコネットワーク TEL:011-737-7841 FAX:011-737-9606

●99.02.01  静岡県のツキノワグマ静岡県ではツキノワグマによる剥皮被害(皮剥)にあったヒノキを売却し、その収入でブナ、ミズナラなど広葉樹を県民のボランティア200名ほどで、口坂本悠久の森に植林する自然林創造事業に、平成11年度に取り組む予定。関東以西ではツキノワグマが杉やヒノキの樹皮を剥ぎ、幹を傷つける被害(剥皮被害)が大きな林業問題になっている。





gif. ツキノワグマ情報 Vol.2 1998.08.03〜1998.12.16

gif. ツキノワグマ情報 Vol.1 1998.02〜1998.07.31

gif. Go BearInformation


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