過去の新規情報 VOL.2-5-1




赤鉛筆 過去の新規情報 (2002.01.01〜2002.06.29)

2002/06/29    gif.新製品・熊よけチャグチャグ発売開始!!icon  クマ被害策一筋14年の実績を持つ有限会社アウトバックは、オリジナルデザインの新しいクマよけ鈴「熊よけチャグチャグ」を本日から発売開始します。「クマよけチャグチャグ」には金メッキを施された真ちゅう製の2個の鈴を使用しています。この鈴は、馬産地・岩手県(滝沢村・盛岡市)の伝統的な祭り「チャグチャグ馬コ」で使用されているものと同じ鈴を使用していおり、「チャグチャグ」ととても良い音色がします。ベルト部分が牛革とナイロンベルトの2種類があり、価格はそれぞれ2,000円と1,800円です。「クマよけチャグチャグ」詳細についてはこちらをご覧下さい。

2002/06/29   オホーツク文化とヒグマicon  6月26日に東京大学総合研究博物館(東京都文京区本郷)で開催中の企画展・『古代オホーツクと氷民文化ー北の異界』を見てまいりました。同企画展は東京大学が収蔵している膨大な学術標本(コレクション)を主として展示しています。

 続縄文時代と擦文時代にかけて、サハリン、北海道、クリール列島のオホーツク海沿岸にオホーツク人と呼ばれる人々が住んでいて、「オホーツク文化」と呼ばれる独自の文化を形成していました。オホーツク文化は時代の流れの中に消えていくのですが、その一部はアイヌ文化に継承されていると考えられています。
 例えば、アイヌ文化として有名は「イオマンテ」(クマ送りの儀式)は、捕獲して2年〜3年飼育した仔グマを殺し、その魂を天の世界(神の世界)に送り返す動物儀礼です。オホーツク文化の竪穴住居祉内には、その一角に祭壇が設けられており、そこに動物の頭骨を累々と積み重ねて祀る骨塚があります。その多くはクマの頭骨を重ねて飾っていました。枝幸町梨泊遺跡4号竪穴では50頭、常呂町常呂川河口遺跡15号竪穴では42頭、常呂町トコロチャン跡遺跡では102頭のクマの頭骨が見つかっています。さらに、オホーツク文化の遺跡からはクマを表現した多くの動物意匠遺物が出土しています。ただし、オホーツク文化にはまだまだ不明な点が多く残されているとのことです。
 今回の『古代オホーツクと氷民文化ー北の異界』では、遺跡から発掘されたたくさんのオホーツク文化の遺跡が展示されています。特に注目したいのは、クマを表現したたくさんの動物意匠遺物です。それらは、オホーツク人達の芸術作品でもあります。リアルなクマ、ユーモラスなクマなど、どれも素晴らしい作品でした。オホーツク人にとってクマはどのような存在だったのでしょうか。
 それから、1931年1月〜2月にドイツ人の医師・ニール・G・マンロー氏によって、二風谷(アイヌの集落)で撮影されたイオマンテの儀式の記録映画が、展示場内で常時上映されています。とても貴重な映像なので、一見の価値があります。なお、この企画展は7月14日まで開催しています。入場料は無料です。詳細や地図は以下のウェブサイトをご覧下さい。

           ●東京大学総合研究博物館: http://www.um.u-tokyo.ac.jp/

2002/06/29   
増えるクマの出没icon  岐阜県、山口県、兵庫県、岩手県など全国各地から「今年はクマの出没が早い」、「クマの出没が増えている」、「今まで出たことがない地域にクマが出没している」・・・といった情報が寄せられております。合わせて、今年はエルニーニョ現象による地球規模の異常気象が危惧されております。今後の気象やクマの動向に、関心を持って注意を払うことが肝心です。

2002/06/25   
クマによる人身事故発生(岩手県)icon  6月24日に岩手県山田町で、1人で山菜採りをしていた山田町の男性が、クマに攻撃を受けて足に大けがを負いました。

2002/06/25   相互リンクしましたicon  「春夏秋冬おさんぽ雑記」は群馬県桐生市在住の主婦 坂井さんが趣味で運営しているウェブサイトです。桐生市の自然や、そこに生息している野生動物などの情報も載せています。当社のウェブサイトと相互リンクしています。なお、坂井さんからは「私の住んでいる桐生市にある山でも、ツキノワグマの生息が確認されているので、山歩きをする際には、ゴミ拾いをこころがけています。」というメッセージを頂いております。ぜひ皆さんも「春夏秋冬おさんぽ雑記」を宜しくお願いいたします。

2002/06/24   
全国でクマの被害が増加icon  日本や世界各地で発生している様々な災害の情報を、インターネットで提供しているレスキューナウ・ネットのウェブサイトで、クマ被害情報の掲載も始めました。

2002/06/24   
公園近くにクマ出没(青森県)icon  6月17日午後5時半ごろ、青森県青森市羽白の野木和公園の近くの杉林内で、近くで山菜採りをしていた青森市在住の男性(53)がクマを発見し、110番通報しました。青森署の調べによるとクマは体長1メートル。野木和公園は青森市の中心地から約5.5キロ北西にある行楽地です。下北野生生物研究所の森治所長は、「専門家の目で見れば、青森市郊外でも生活の痕跡が残っていることは多い。目撃があってもおかしくはない」と話しています。(平成14年6月18日 朝日新聞・青森版)

2002/06/24   
札幌市・定山渓でヒグマ出没icon  6月12日午後6時20分頃、札幌市南区定山渓の国道で、走行中のバスの運転手が道路を横断しているヒグマの子グマを発見し、110番通報しました。 (平成14年6月13日 北海道新聞)

2002/06/24   
北方四島の択捉島でヒグマなどの調査icon  日本とロシアで行われている北方四島ビザなし専門家交流の一貫として、「択捉島生態系専門家交流訪問団」(団長・山中正実/財団法人自然トピアしれとこ管理財団)が6月11日に北海道根室港から出発しました。主催したのは北海道大学の研究者達で運営されている民間非営利団体(NPO)法人・北の海の動物センター。調査は択捉島と周辺海域でヒグマやシマフクロウなどの動植物の生態を調べる予定です。 (平成14年6月12日 北海道新聞)

2002/06/24   
映画で危機管理を学ぶMagLight icon  22日(土)から全国で上映が始まった、メル・ギブソン主演の戦争映画「ワンス・アンド・フォーエバー」(ONCE AND FOREVER)を観ました。この映画の原作は、ベトナム戦争に従軍したハル・ムーア氏(当時アメリカ陸軍中佐)と、UPIの記者として戦闘に立ち会ったジョー・ギャロウェイ氏の共著『WE ARE SOLDIERS ONCE...AND YOUNG』です。その原作を元にして、ライダル・ウォレス監督がドキュメンタリー・スタイルでリアルに映像化している、とても迫力のある作品でした。この映画の特徴は、実際に行われた戦闘を事実に沿って作られていることです。原作の著者、ハル・ムーア氏とジョー・ギャロウェイ氏は全面的にこの制作に協力しており、単なる娯楽映画としては作られていません。それだけに、戦争という危機的状況において、リーダーはどう判断し、どのように行動するべきか、何が「生」と「死」の分かれ目だったのかなど、とても勉強になった映画でした。映画もとても素晴らしい内容で、若い女性の方も多数御覧になっていましたが、あちこちからすすり泣く声が聞こえてまいりました。ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。
 なお、映画を御覧になる方は、ぜひパンフレットを購入されることをお薦めします。ベトナム戦争(映画の背景)について知るための、とても良い資料になります。また、原作の『WE ARE SOLDIERS ONCE...AND YOUNG』は
Amazon.co.jpで購入することも可能です。

          「ワンス・アンド・フォーエバー」 
http://www.gaga.co.jp/nelinda/syousai.asp?in_ID=25647
          「ワンス・アンド・フォーエバー」公式ページ:
http://www.once-jp.com/main.html (macromedia Flash Playerが必要)

2002/06/19   
新製品・クマ避けチャグチャグが発表になりましたicon  有限会社アウトバックでは馬産地・岩手県で江戸時代から続いている伝統的な祭り「チャグチャグ馬コ」で使用されている鈴を使った、新しいクマ避け鈴・「クマよけチャグチャグ」を発表しました。鈴は金メッキを施した真ちゅう製で、「チャグチャグ」ととても良い音色がします。ベルト部分が牛革とナイロンベルトの2種類があり、価格はそれぞれ2,000円と1,800円です。発売は平成14年6月下旬の予定です。6月21日(金)より予約申込みの受け付けを開始します。「クマよけチャグチャグ」の詳細についてはこちらをご覧下さい。

2002/06/19   
熊鈴・クラシックが入荷しましたicon  品切れが続きご迷惑をお掛けしておりました、カナダ製クマ避け鈴「熊鈴クラシック」が入荷しました。ただし、円安などの影響で仕入れ価格が高騰しております。よって、「熊鈴クラシック」の価格を1,100円(税別)と改訂させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
 なお、今回入荷分にブラックの「熊鈴クラシック」が約20個入ってきました。今回のみの限定品ですので、品切れの際はご容赦願います。

2002/06/19   
岩手山の登山解禁日icon  噴火の可能性があり、入山が規制されている岩手山では、今年も7月1日から一部入山規制が緩和されます。県警によると、昨年は7月から10月までに2万7千人が入山したとのことです。西根町山岳協会高橋時夫会長は、「登山者カードの記入などルール、マナーを守りながら登山を楽しんで欲しい」と呼びかけています。(平成14年6月17日 岩手日報)
2002/06/15    テディベア生誕100年展(岩手県)icon  1902年にドイツのシュタイフ社から初めてのクマぬいぐるみ・ベア「PB55」が誕生してから今年で100年目を迎え、世界各地でテディベア生誕100年を記念する行事やイベントが開催されています。日本でも「テディベア生誕100年展」(主催:テディベア生誕100年展実行委員会、財団法人日本玩具文化財団、後援:ドイツ連邦共和国大使館、文部科学省、日本赤十字社、他)が開催され、4月に東京銀座・三越デパートを皮切りに、全国各地を巡回中です。
 6月14日からは岩手県盛岡市・川徳デパートにて同展示会が開催になりました。今回の展示会には1904年にドイツ・シュタイフ社で製造された5ジョイントのテディベア「PB55」や、1912年にタイタニックの悲劇を悼むイギリスのために、限定600個製造された幻のブラック・テディベアなど貴重なコレクションや、世界各地で製造された200体以上のテディベアが展示されています。また、シュタイフ社の象徴とも呼ばれる「モーションディスプレイ」(クマやウサギなどたくさんの可愛らしいぬいぐるみが動く大きな展示物)も展示されています。モーションディスプレイは発明家でもあり、テディベアの生みの親でもあるリヒャルド・シュタイフが画家シュロブスニーとともに考案したものです。
 14日に同展示会を見てまいりました。そして、財団法人日本玩具文化財団・常務理事&事務局長の佐藤豊彦氏にお会いしました。今回はスペースの関係で野生のクマについて紹介するパネルは展示できなかったが、今後もテディベアや同財団の活動を通して、クマと人との共存にむけて貢献していきたいとのお話しをおうかがいしました。
 なお、「テディベア生誕100年展」は川徳(盛岡市菜園1-10-1 TEL:019-651-1111)で6月26日まで開催されています。ぜひ多くの方にその素晴らしい、そして愛らしいたくさんのテディベア達を御覧いただきたいと思います。見ていると、テディベア達が何かを語りかけてくるのを感じられます。

2002/06/15   
タケノコが不作でクマは山麓へ出没(秋田県)icon  秋田県秋田市の取引先の方からうかがった情報です。今年の秋田県は例年よりもクマの出没が早かったそうです。さらに、今年は山菜のタケノコの生育があまり良くないので、クマが山麓の方に出没しているとの話でした。そのためか、熊撃退スプレー「カウンターアソールト」の問い合わせが増えているそうです。この方面に出かけられる方はご注意下さい。

2002/06/15   
NPO日本ツキノワグマ研究所からお知らせ(広島県)icon  以下は特活法人日本ツキノワグマ研究所(理事長・米田一彦)からのお知らせ(転載記事)です。
 「西中国山地の各市町村・県ごとには、クマの目撃情報を収集しているところもありますが、全体としては足並みがそろっていない印象があります。そこで、当NPOを窓口にしたクマ目撃情報の収集を計画してみました。詳細:
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/ 当NPOの会員の一部の方に、そのボランティアリーダーをお願いしてあり、その方向けの説明会を以下の日程で行う予定です。会員以外の方の参加も歓迎ですので、希望者は事前に溝口までメールでご連絡下さい。」

          
2002年7月6日 13:00-16:00 計画説明会 (NPOツキノワグマ研究所事務所)
           7月7日 9:00-12:00  近くの山でクマの痕跡観察会(兼自然観察会)
          ※7月6日はシュラフ持参で有れば、事務所で宿泊可能。
          問い合わせ:日本ツキノワグマ研究所(特定非営利活動法人)
                〒738-0301  広島県佐伯郡吉和村1107
                tel/fax : 0829-77-2080
                e-mail : mizo73@hotmail.com (溝口 紀泰)


2002/06/13   
オホーツク文化展(東京)icon  北海道やサハリンなどのオホーツク海沿岸部を中心に、5〜10世紀に栄えたといわれているオホーツク文化。その人々の暮らしを紹介する『北の異境〜古代オホーツクと氷民文化』展が東京・本郷にある東京大学総合研究博物館で7月14日まで開催されています(月曜日休館)。展示の中心は土器や骨角器など約400点ですが、その骨角器の中には「クマ骨偶」などのようにトドなどの海獣や鯨の骨で作られたものもみられます。「クマ」との関わりも興味深く、同文化の動物デザインの4割はクマを表現したものです。(平成14年6月13日 朝日日報)

          
●東京大学総合研究博物館: http://www.um.u-tokyo.ac.jp/

2002/06/12   
テディベア生誕100年展・岩手県で開催icon  世界中で子供にも大人にも人気の高いクマのぬいぐるみといえば、もちろん「テディベア」です。今年は「テディベア」の生誕100周年に当たります。それを記念した特別展「テディベア生誕100年展」(主催:テディベア生誕100年展実行委員会、財団法人日本玩具文化財団、後援:ドイツ連邦共和国大使館、文部科学省、日本赤十字社、他)が、4月2日から東京を皮切りに、9月30日まで全国各地を巡回して開催中です。そして、6月14日〜6月26日は岩手県盛岡市菜園のパルクアベニュー・川徳で開催されます。
 この特別展には、世界1の所蔵点数を誇るスイス・バーゼルブッペンハウス博物館から、貴重なコレクションが日本で初めて展示される他、元祖テディベアのドイツ・シュタイフ社からもモーションディスプレイが初登場。その他にも貴重なアンティークベアも勢揃いします。お近くの方はぜひご覧下さい。

          
会場:川徳 6階催事場(盛岡市菜園1-10-1 TEL:019-651-1111)
          入場時間:午前10:00〜午後7:00(最終日 午後5:00閉場)
          入場料:一般・大学生 600円、高校・中学・小学生 300円(小学生未満無料)


2002/06/12   
クマ出没マップ(岩手県遠野市)icon  民話のふるさと岩手県遠野市にはカッパの他にも、ツキノワグマも生息しています。その遠野市役所のウェブサイトには、クマの被害や事故を未然に防ぎ、クマ事故防止の啓蒙と普及の目的で、「クマ出没注意報」がアップされています。「クマ出没注意報」には平成13年度と平成14年度のクマ出没マップの他に、クマ被害の状況や人身被害状況の情報、クマによる被害や事故に遭わないためのアドバイス等が公開されています。また、果樹やニワトリ、稲、デントコーンなどの被害現場の写真も公開されています。なお、平成13年度は9人の方が人身被害にあい、重軽傷(1人死亡)を負っています。他の自治体のウェブサイトでも、遠野市のように積極的な取り組みがあると良いと思います。
 遠野市のウェブサイトでクマ情報を見るには、トップページの検索欄に「クマ」と入力して、該当ページを捜してください。

          
●民話のふるさと・遠野市のウェブサイト:http://www.tonotv.com/tonocity/

2002/06/11   
エルニーニョ情報icon  とても気になる発表が気象庁から出されました。気象庁は10日、南米ペルー沖の海水温が上昇する「エルニーニョ現象」(EL NINO)が今夏の前半にも発生する可能性が高まったとの見通しを発表しました。エルニーニョは世界的な異常気象を発生させ、日本でも長い梅雨や冷夏になりやすい傾向があります。気象庁の発表のように、今年の夏にエルニーニョが起こり、日本が冷夏になった場合、農作物の被害発生はもとより、ブナ、ドングリ(ミズナラ)、クリなど堅果類の豊凶にも影響があり、クマの異常出没や人身被害の多発につながる可能性も高くなるので警戒が必要です。
 なお、エルニーニョについての詳細は、
気象庁のウェブサイトに「エルニーニョ監視速報(No.117)」がPDF形式でアップされているので、そちらをご覧下さい。

          
●エルニーニョ現象の情報が得られるウェブサイト
           Pacific Marine Environmental Laboratory(PMEL) http://www.pmel.noaa.gov/
           米国海洋大気局(NOAA) 
http://www.noaa.gov/
           気象庁 
http://www.kishou.go.jp/
           独立行政法人農業技術研究機構 東北農業研究センター 『水稲冷害早期警戒システム』 
http://ss.tnaes.affrc.go.jp/~reigai/htbin/reigai.cgi


2002/06/11   
クマの活動が活発化(兵庫県)icon  東中国クマ集会実行委員会(兵庫県)の前田常雄さんの情報によると、5月上旬はツキノワグマの情報が少なかったが、5月中下旬に入り、各地でクマ出没の知らせが入るようになったとのことです。この時期は警戒心の強い子連れのクマが動き回っている、親グマから離された若いクマが人里に出没しやすい、交尾期に入りクマも緊張している等の条件が重なっています。集落付近へのクマ出没や、山野での人身事故が発生しやすいので注意が必要です。

2002/06/11   
クマの車輌事故(岩手県)icon  6月9日午後8時20分頃、岩手県釜石市新町の国道283号線で、遠野市方面に進行中のタクシーと道路を横断しようとしたクマが接触した。クマはそのまま逃げた。現場は住宅地に近いため、釜石市や釜石警察署は防災無線で注意を呼びかけている。(平成14年6月8日 岩手日報)

2002/06/11   
第3回野生鳥獣保護管理検討会icon  6月14日(金)に経済産業省別館10階 1028号会議室にて第3回野生鳥獣保護管理検討会が開かれます。議題は1.地域個体群管理について 2.被害防除について等です。本検討会は公開で行われますので、傍聴を希望される方は環境省自然環境局野生生物課に直接お申し込み下さい。なお、一般の傍聴可能人数は20人のみですので、申込者多数の場合には抽選となります(締切は13日午後1時)。詳細は下記のウェブサイトをご覧下さい。お問い合わせ・お申し込みは下記にお願いします。

          
第3回野生鳥獣保護管理検討会: http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=3396

          
問い合わせ先
          環境省自然環境局野生生物課 千田、山本
          TEL : 03-5521-8282(ダイヤルイン) FAX : 03-3581-7090
          E-mail : shizen_yasei@env.go.jp


2002/06/09   
クマが鶏舎を襲う(岩手県)icon  6月7日午前5時頃、岩手県山形村荷軽部にある日向ブロイラーの鶏舎のフェンス6カ所が壊されているのが発見された。鶏舎周辺にはクマの足跡やブロイラーの羽根などがあり、村ではクマによる被害とみて駆除用のワナを仕掛けた。また、行政無線で住民に注意を呼びかけている。

2002/06/09   
北上川を渡るクマを目撃(岩手県)icon  6月7日午前8時20分頃、岩手県水沢市羽田町小谷橋付近の北上川で、1頭のクマが中州に泳いで渡っているとの目撃情報が水沢署にに寄せられた。同署と水沢市環境課などが現場を捜索し、周辺に注意を呼びかけている。(平成14年6月7日 岩手日報・夕刊)

2002/06/09   
市街地に出没親子グマ射殺(岩手県)icon  岩手県水沢市中心部で6月6日に目撃された親子グマは、同市山崎町の住宅地にある民家の裏手の物置小屋の床下部分に潜んでいた。午前3時半頃、物置小屋の周辺を防護ネット(体育館で使うひもネット)で遠巻きに囲み、市から駆除の依頼を受けた地元猟友会が日の出を待って午前4時過ぎに駆除した。母グマは体長135センチ、体重100キロ、子グマは体長90センチ、体重は20キロ。市街地へのクマ出没で、市内の幼稚園や小学校は6日に集団下校をした。また、水沢署員、市消防団員、市職員、水沢保健所員、猟友会会員ら約50人が夜通し警戒にあたった。徹夜で現場に詰めていた後藤水沢市長は、「山に帰せば一番良かったが、住民の安全を考えるとやむを得ない対応だった」と受け止めている。(平成14年6月7日 岩手日報・夕刊)

2002/06/07   人家の庭に親子グマ出没(岩手県)icon  6月6日午前4時50分頃、岩手県水沢市太日通り1丁目の民家の庭に親子グマが出没した。通報を受けた水沢署の調べでは、出没したクマは親子2頭。水沢市などは住民に注意を呼びかけている。目撃した女性(70)によると、庭の前を子グマが横切った後、親グマが目の前に立ち止まった。女性は驚いて叫び、腰が抜けたように転び込んだら、親グマも走り去った。
 現場はJR水沢駅南側約700メートル地点で、東北線沿い東側にある住宅街。同市では5日にも親子グマの目撃情報があったばかり。(平成14年6月6日 岩手日報・夕刊)

2002/06/07   
ワールドカップチケット販売の謎MagLight icon  韓国の釜山で昨晩行われたワールドカップのフランスVSウルグアイの対戦は、一瞬も目を離すことができない熱戦でしたね。さて、本日から売れ残った入場券の、電話での予約販売がきょうの正午から始まります。ところが、数日前に「WORLD CUP SOCCER 2002  チケット 残りわずか!! www.worldcuptix.jp 」とだけ印刷されている怪しいFAXが当社に送信されてきました。そのウェブサイトを確認してみると、非公式のインターネットによるチケット販売サイトでした。そこに提示されている販売価格が正規のものか、暴利を得ているものかは不明ですが、皆様もトラブルに巻き込まれないように注意してください。

          
【関連サイト】
           FIFA公式サイト 
http://www.fifa.com/
            FIFAワールドカップオフィシャルサイト(Yahoo) 
http://fifaworldcup.yahoo.com/jp/

2002/06/07   
鉄道マニアが作った熊のウェブサイトicon  「クマさんの鉄道と環境の民俗学」はちょっと変わったクマのホームページです。鉄道と渓流釣りの情報が満載です。そして、くまたいら村というふしぎな集落のホームページを見ることができます。興味のある方はぜひご覧下さい。

          
●クマさんの鉄道と環境の民俗学: http://www1.ocn.ne.jp/~ohhokuma/

2002/06/06   
クマのテレビ番組(岩手県)icon  6月7日(金)のPM 7:30~PM7:55に放送の「クローズアップ岩手」(NHK総合)では、『なぜ増えるクマ被害』という番組が予定されています。なお、同番組は岩手県内の放送となります。

2002/06/06   
札幌市内にヒグマ出没02(北海道)icon  6月1日午前5時半頃、北海道札幌市西区平和の「平和の滝」駐車場から自然歩道を500メートル入った山林内で、犬の散歩中の男性がヒグマを目撃しました。男性から通報を受けた札幌西署では、パトカーを出して山菜採りの自粛を呼びかけています。(平成14年6月1日 北海道新聞)

2002/06/06   
札幌市内にヒグマ出没01(北海道)icon  5月24日に札幌市の定山渓小天狗岳登山道8合目付近 で、ヒグマの糞が発見されました。さらに周囲の地面を掘り起こした爪跡らしきものも発見されています。 定山渓地区では毎年ヒグマが出没しており、昨年の5月にはヒグマに襲われて死亡したとみられる男性の遺体が、土に埋められた状態で発見されています。今年はワールドカップの大会で、札幌に出かけられる方も多いと思います。札幌市郊外はヒグマの生息地ですので、十分に注意が必要です。怖いのはフーリガンばかりではないのですから。
 なお、ヒグマ対策には熊撃退スプレー
「カウンターアソールト」をお薦めします。また、フーリガン対策には携帯用唐辛子スプレー「OC-10」をお薦めします。

          
●クマ出没情報を公表している、札幌市のウェブサイト: http://www.city.sapporo.jp/minami/minamihp/html/14kuma/kum0101.htm

2002/06/06   
なぜクマが人を襲うのか?icon  なぜクマが人を襲うのでしょうか?どうしたらクマに襲われずに済むのでしょうか?なぜクマの被害が起きるのでしょうか?どうしたらクマの被害を防ぐことができるのでしょうか? その疑問に答えることができるのは「クマ」です。つまり、クマの生態を知り、たくさんの事故や被害の事例を正確に科学の目で調べていくことによって、その答えを知ることができるはずです。そこでお薦めしたいのが『ベア・アタックス』〜クマはなぜ人を襲うか〜上下2巻(スティーブン・ヘレロ博士著/嶋田みどり・他・訳/北海道大学図書刊行会・刊/各2,400円)です。
 著者のスティーブン・ヘレロ博士はカナダ・カルガリー大学の名誉教授で、クマの動物行動学のスペシャリストです。豊富な事例をもとに、クマはなぜ人を襲うのか、なぜ被害者はクマに襲われたのかを科学的に、そして一般にも分かりやすく書かかれた本が『ベア・アタックス』です。同書の翻訳・監修作業には日本クマネットワーク(代表・青井俊樹)のヒグマとツキノワグマの専門家が多数参加しており、ヒグマとツキノワグマの現状報告も収録されています。さらに、ロシア・カムチャッカでヒグマに襲われ死亡した、野生動物写真家の星野道夫氏の信奉者でもある著者によって、補章「星野道夫の死」が日本語版に新たに書き下ろされました。ぜひ多くの方に読んでいただきたい力作です。

 なお、
『ベア・アタックス』〜クマはなぜ人を襲うか〜上下2巻はアウトバックでも販売しております。上下2刊を同時に御注文いただくと、送料がサービスになる特典がつきます。クマの事故が発生しやすい時期ですので、ぜひこの機会にご利用下さい。御注文はこちらをご覧下さい。

2002/06/06   
クマ錯誤捕獲のウェブサイトicon  広島県吉和村にあるNPO日本ツキノワグマ研究所(代表・米田一彦)が「イノシシ捕獲用ククリ罠にクマが混獲される問題」のウェブサイトをインターネットにアップしました。イノシシ捕獲用のくくり罠でクマを捕獲することは、厳密には法律違反です。しかし、現実にはワナを設置したハンターが罪に問われることはほとんどありません。そのため錯誤捕獲によって、結果的に駆除されているクマは少なくありません。法律違反がまかり通り、罪のないクマが殺され続けている日本の悲しい現実です。

          
【くくり罠による錯誤捕獲の関連サイト】
          ・NPO日本ツキノワグマ研究所のウェブサイト 
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/
          ・日本クマネットワーク(代表・青井俊樹)が
環境大臣に宛てたククリ罠の錯誤捕獲について照会
          ・環境省より
日本クマネットワークに届いた「くくり罠錯誤捕殺について(回答)」

2002/05/28   
クマのテレビ番組(NHK)icon  5月29日(水)にNHK総合でPM 19:30~PM 19:55から放送の「クローズアップ現代」にて、『駆除か管理か~模索つづくクマとの共生~(仮題)』という内容の番組が放送になります(※放送日の変更があるかもしれません)。12年ぶりに今春から北海道の一部地域で解禁された春グマの予察駆除(殺傷的被害対策)と、長野県軽井沢町で行われている、民間の野生動物研究機関に委託した非殺傷的手段によるクマ対策が紹介されます。クマ保護管理の模索を続ける北海道と軽井沢町の事例を通して、人と野生動物との共存について考えることが今回のテーマです。なお、同番組はNHK長野放送局が昨年から取材を続けてきた力作です。ぜひご覧下さい。

          
NHK総合テレビ (再放送:NHKBS1 同日21:30〜)
          5月29日水曜日 19時30分〜19時55分 ※放送日は変更がございます。
          「クローズアップ現代」 駆除か管理か〜模索つづくクマとの共生〜
           キャスター国谷/スタジオ解説員:NHK科学担当

2002/05/28   
ブナなど落葉広葉樹で植樹祭(岩手県)icon  5月23日(木)に岩手県山形村小国の国有林内で三陸北部森林管理所久慈支所主催の平成14年度植樹祭が行われ、約100人の参加者がブナ、コナラ、クリ、ケヤキ各50本ずつ植えた。(平成14年5月28日 岩手日報)

(コメント)三陸北部森林管理所久慈支所(TEL:0194-53-3391)に問い合わせたところ、今回はイベント的な目的もあって落葉広葉樹を植林したそうです。ブナやコナラ、クリなどに実が実るまでには長い時間が必要だが、その間の草刈などはボランティアが現れないと難しいとの話でした。せっかくの素晴らしい試みですので、堅果類が結実するようになるまで、何とか育てていただけたらいいですね。

2002/05/27   
人身事故情報(福島県)icon  5月26日午後零時10分頃、福島県天栄村羽島の山林で、山菜を採りに来ていた福島県白河市の男性2人(66歳、50歳)が熊に襲われ、腕や顔などに重傷を負った。(平成14年5月27日 日本経済新聞、福島民友)

2002/05/27   
テレビ番組(岩手県内)に出演しますicon  5月27日(月)のP.M.17:05からNHK総合(盛岡放送局)の「@いわて」に、アウトバックの藤村が出演します。出番は番組の中の「いわて銀河系」のコーナーです。「クマビジネスでクマを守る」(仮題)という内容なので、藤村がクマの世界に足を踏み入れたいきさつや、クマ避けグッズの話、クマによる事故を未然に防ぐためのアドバイスなどをお伝えする予定です。お近くの方はぜひご覧下さい。

2002/05/24   
臨時休業のお知らせicon  5月24日(木)は業務をお休みさせていただきます。25日(土)は平常通り営業しております。よろしくお願いいたします。

2002/05/24   
熊撃退スプレーの有効期限変更のお知らせicon  弊社で輸入・販売をしてる熊撃退スプレー「カウンターアソールト」の有効期限について、米国の製造メーカーに確認したところ、3年から4年に変更になったことが本日判明いたしました。これまで有効期間は製造から3年とされておりましたが、最新の研究によって「4年間は効果が持続する」ことが判明したということです。ただし、このことを弊社に伝えることを忘れていたと、メーカーの担当者から謝罪を受けました。弊社で制作しているパンフレットや説明書には「有効期間は3年」と印刷されていますが、本日より「有効期間は4年」と訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。

2002/05/24   
クマのテレビ番組・訂正icon  5月27日(月)のNHK・クローズアップ現代で、クマを取り扱った番組を放送するとお伝えいたしましたが、本日NHKのウェブサイトで確認したところ、27日には別の問題(老後防止)について放送されることが分かりました。よって、クマの放送日が分かりましたら改めてお伝えいたします。

2002/05/24   
人身事故情報(秋田県)icon  5月22日の午前9時頃、秋田県西仙北町刈和野の山中で、タケノコ採りから戻る途中の70歳の女性2人がツキノワグマに遭遇し、転倒した際にTさんが右腕の骨を折るなどのけがをしました。もう1人がとっさに熊よけの笛を吹き、クマは逃げていきました。秋田県大曲署の調べでは、クマが杉林から突然飛び出してきて、驚いて倒れたTさんの上にのしかかってきたので、一緒にいた友人が必死で笛を吹いたそうです。クマは体長約1メートル。北仙北町の猟友会が駆除に乗り出しました。今春、秋田県内では山菜採りの男性が1人、クマに襲われて大けがをしています。昨年度クマによる農作物被害が増えた秋田県は、420頭のクマを駆除しています。(平成14年5月23日 朝日新聞)

2002/05/21   
人身事故情報(岩手県)icon  5月20日の午後0時半頃、岩手県葛巻町柄刈地内の山林でクマによる人身事故が発生した。同町に住む男性Nさん(76)が1人で山菜採りに出かけ、戻る途中でクマと遭遇して、頭と前頭部・右手首にけがを負った。Nさんは自力で数キロ歩き、植林作業者に助けをお求め、病院に運ばれた。(平成14年5月21日 岩手日報)

2002/05/16   
クマ被害対策icon  JA福島経済連が毎月発行している『落葉果樹』2002年6月号に、(有)アウトバック 代表取締役・藤村が執筆した「クマの生態と果樹の被害防止策」が掲載になりました。ツキノワグマの生態とクマ被害の原因について説明し、クマ対策のために堅果類(固い殻の実のなる木)の造林を行っている事例や、各地で実施されている先進的なクマ被害防止策の紹介などをさせていただきました。なお、今月号の『落葉果樹』の特集は、「気象変動を予測した摘果管理」です。『落葉果樹』についてのお問い合せ先は以下の通りです。

          お問い合せ先:福島県福島市飯坂町平野字三枚長1−1
                 JA福島経済連 園芸部青果販売課
                 『落葉果樹』誌編集事務局
                 TEL: 024-554-3291 FAX: 024-554-3289

2002/05/16   
クマのテレビ番組(NHK)icon  5月27日(月)PM 7:30~PM 7:55にNHK総合で放送の『クローズアップ現代』で、クマと人との共存の取り組みについて紹介される予定です。番組の中では、今年10年ぶりに解禁された北海道の春グマ駆除と、長野県軽井沢町で行われているクマ保護管理の取り組みが放送されます。なお、番組の放送予定や内容の変更があるかもしれませんので、予めご了承下さい。

2002/05/15   
ITT社ナイトビジョンの新価格icon  原子力発電所の警備や海上保安庁による不審船の巡視にも利用されている、米国ITT社のナイトビジョン(夜間暗視装置)の価格が改定になりました。新価格はこちらをご覧下さい。

2002/05/10   
人身事故情報(岩手県)icon  5月8日午前1時半頃、岩手県宮守村達曽部の農家の庭にクマが出没し、犬の吠え声を聞いて様子を見に外に出た家人の男性Sさん(63)が遭遇したクマに襲われて顔面裂傷の重傷を負った。遠野署などの調べでは、Sさんがクマに襲われた現場は玄関から5メートル先の物置小屋近く。Sさんは庭でミツバチを飼い、自宅近辺にクマがよく出没することから、庭の所々に音が出るようにトタンを敷いていた。
 宮守村役場と遠野署は周辺に警戒を呼びかけている。また、地元猟友会10数人が8日午前6時半から捜査しているが、クマは発見されていない。(平成14年5月8日 岩手日報・夕刊)

2002/05/01   
人身事故情報(群馬県)icon  4月30日午後4時半ごろ、群馬県嬬恋村田代で農業を営む男性Tさん(74)が、自宅から約1.5キロ離れた松林で山菜採りの最中に、前方から現れたクマに攻撃を受け左腕を骨折したほか、頭などにも怪我をして重傷。Tさんは自力で車を運転して自宅に戻り、救急車を呼んで長原町内の病院に運ばれた。(平成14年5月1日 朝日新聞 群馬県版)

2002/04/27   
お知らせicon  明日からゴールデンウィークが始まりますが、弊社は次の日程で業務をお休みさせていただきます。皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

           
お休みします:4月28日(日)〜29日(月)。5月3日(水)〜8日(火)

2002/04/27   
新刊『モンタナの風』icon  米国モンタナ州に家を建て、家族と生活を共にしながら野生動物の写真を撮り続けている、野生動物写真家・原田純夫さんが執筆した『モンタナの風』(新潮社/1,800円)が4月20日に出版されました。本書は『シンラ』(新潮社)に連載されていた『モンタナ風土記』(1997年1月号〜1998年12月号)をまとめたものですが、新たに3話加筆されました。
 筆者の原田純夫さんはとてもユーモアのある方で、いつも楽しいメールを送ってくれます。『モンタナの風』のあちこちにも、原田さんらしいウィットにとんだ「ひねり」が加えられています。読み進むうちに、しだいに眉間の皺が消え、肩こりも治り、心がさわやかになっていく・・・、そんな素敵な本です。しかも、モンタナの雄大な自然やそこに棲むグリズリーベアやマウンテンゴート、オオカミ、バイソンなど多くの野生動物、人々の暮らしなどの写真もたくさん掲載されているので、写真集として眺めているだけでもじゅうぶん楽しめます。

 内容は、第1話「晴れときどき曇り、ところによって一時雨か雪」、第2話「トムの背中を見つめるジェッド」、第3話「ハクトウワシの消えた理由」、第4話「恐竜の骨を発見してきました」、第5話「インディアン・ダンスに共振した日」、第6話「ウマにささやく人」、第7話「コヨーテの孤独」、第8話「意外なモンタナの環境意識」、第9話「新案、クマ撃退法」、第10話「北海道ヒグマ役人の驚きとぼやき」、第11話「ナヤフキ『走る少女』』、第12話「電力会社のミサゴ対策」、第13話「89ドルのハックルベリー」、第14話「なるか、オオカミの復活」、第15話「丘陵のハンティング」、第16話「住みたいところを作る夫婦」、第17話「クロアシイタチの絶滅」、第18話「中古物件は奥が深く、屋根が薄い」、第19話「アカリスの子育て日記」。
 原田さん一家はグリズリーベアが出没する地域に住んでいらっしゃいますが、特に第9話では
カレリアン・ベアドッグによるクマ対策が紹介されています。また第10話には、北海道からモンタナへクマ対策の視察に来た道庁職員に同行したときのことが紹介されています。クマ対策の先進地といわれている米国・モンタナ州と、ヒグマと人の軋轢が特に問題となっている北海道渡島半島地域の実状の違いを知ることができます。第8話ではグレイシャー国立公園周辺の小中学校で実施されている環境教育プログラムについて、第14話では合衆国魚類野生生物局がモンタナ州などで進めている「ロッキー山脈ハイイロオオカミ復活プログラム」の状況と2002年3月時点での近況が紹介されています。それから、15話で紹介されているモンタナ州の狩猟制度を、鳥獣法の見直しと問題が多い我が国の狩猟制度の改革のために、ぜひ日本の狩猟者団体や環境省も参考にしていただきたいものです。詳細については、『モンタナ風土記』をお読み下さい。

 なお、原田純夫さんは米国の写真月刊誌・『NATIONAL GEOGRAPHIC』(THE NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIATY・刊/日本語版も日経ナショナルジオグラフィック社から発売中)に写真が掲載された、日本人で3番目の野生動物写真家です。ロッキー山脈に生息するマウンテンゴートに魅了され、その生態を撮り続けることをライフワークとしています。そのマウンテンゴートの素晴らしい写真が、特別に掲載されています。野生動物や自然の好きな方、アウトドアや環境問題に興味のある方、肩こりや頭痛にお悩みの方、仕事や人生に悩んでいる方には(もちろん、その他の方にも)ぜひお薦めしたい1冊です。ぜひご一読下さい。

         ●原田純夫さんの著書:
『感動! アカリスの森』
         ●
原田純夫さんの作品を紹介するページ

2002/04/27   
JWCS ワイルドライフ・カレッジicon  特定非営利活動法人野生生物保全論研究会(JWCS)では5月31日からワイルドライフ・カレッジ 2002年セミナーを開講します。第1回は5月31日(金/18:30〜20:00)に『野生生物を保護するとはどういうことか?そしてその方法は?』というタイトルで、講師に羽山伸一(野生動物学/日本獣医畜産大学専任講師/JWCS理事)さんをお招きします。会場は環境パートナーシップオフィス会議(東京都渋谷区)で、受講料は全5回/6,000円(会員・サポーター:5,000円)、1回につき/1,500円(会員・サポーター:1,200円)、定員は各回50人です。2回目以降のセミナーは次の通りです。問い合わせ・お申し込みはJWCS事務局までお願いいたします。

          第2回 6月14日(金) 18:30〜20:00
          タイトル:野生動物の立場に立って・・・
          講師:小原由美子(東京成徳短期大学教授)

          第3回 6月27日(木) 18:30〜20:00
          タイトル:アフリカ熱帯林における野生生物保護の現実
          講師:西原智昭(野生生物保全研究者/JWCS主任研究員)

          第4回 7月11日(木) 18:30〜20:00
          タイトル:野生生物保護の法律と国際条約の実態
          講師:坂元雅行(自然保護法/弁護士/JWCS事務局長)

          第5回 7月18日(木) 18:30〜20:00
          タイトル:あなたが作る野生生物保護プロジェクト
          講師:戸川久美(JWCS事務局次長)

          お問い合せ先:特定非営利活動法人野生生物保全論研究会(JWCS)(担当:飯嶋)
          〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-4末広ビル7F 
          TEL/FAX:03-3595-1171 E-mail:jwcs@blue.ocn.ne.jp  URL:
http:/www.jwcs.org

2002/04/24   
人身事故情報(岩手県)icon  4月23日午前5時15分頃、岩手県釜石市大渡町の竹林で、同竹林所有者の地元の男性(50)がタケノコ採りの最中にツキノワグマと遭遇し、人身事故を負った。男性を負傷させたクマは体長1.6メートルぐらいのクマ1頭。釜石署の調べによると、男性は左顔面にかすり傷を負ったほか、左手の中指を噛まれたが、いずれも軽傷で済んだ。22日には現場から100メートル離れた民家の裏でクマの目撃情報があり、市役所では防災無線で注意を呼びかけていた。現場が小学校の通学路にもなっていることから、市農林課は23日午後に有害駆除でクマを捕獲するワナを設置する予定。(平成14年4月23日 岩手日報・夕刊)

2002/04/22   
新刊・『クマにあったらどうするか』icon  4月21日朝日新聞の読書欄に『クマにあったらどうするか』(姉崎等・片山龍峯 著)が紹介されていました。評者は恵泉女子学園教授の新妻明夫氏です。それによると、ヒグマの本として秀逸なのはいうまでもなく、違う視点からの読み方もできる本」と評されています。お薦めの1冊です。

2002/04/18   
新刊・『ホッキョクグマの王国』icon  4月10日に出版された動物写真家の福田俊司 写真集『ホッキョクグマの王国』をご紹介します。福田俊司さんが長年撮影を続けてこられた、ロシアとカナダの北極圏に生息する地上最大の肉食獣・ホッキョクグマの知られざる生態が、写真集の中に多数写し出されています。雪穴から姿を現した可愛らしいホッキョクグマの新生児、ホッキョクグマがセイウチをハンティングする瞬間、ホッキョクグマどうしのボクシング(?)、子グマに授乳している母グマなど、厳しい極北の自然の中で生きているホッキョクグマが生き生きと写されたています。その他にも、極北の自然やそこに生活する様々な野生動物も紹介されています。
 また、30年以上もホッキョクグマの調査と研究を続けている、ロシアの研究者・アナトリー・A・コーチネフの「ホッキョクグマの一年」(福田俊司訳)が,巻末に掲載されています。ホッキョクグマの研究書としても価値が高いと思います。ホッキョクグマを見たり、撮影するためのアドバイスものっています。興味のある方はぜひお求め下さい。

          
福田俊司 写真集『ホッキョクグマの王国』(写真・文/福田俊司、文一総合出版、4000円)
          お問い合せ:(有)北関東カラーエージェンシー TEL;028-634-8981

2002/04/12   特報・熊本県で幻のクマ撮影に成功!?icon  3月17日に熊本県の某村内の山林にて、ご夫婦で植物の撮影をしていたアマチュアカメラマンが、谷底にいたツキノワグマのような黒い動物を撮影しました。アマチュアカメラマンは望遠レンズで撮影したのですが、三脚を立てることが出来ず、鮮明な写真を撮影することは出来ませんでした。4月5日付朝日新聞(夕刊)の記事には、NPO法人・日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長の、「クマとみて8割方間違いない」とのコメントが掲載。
 さらに、宮崎県高千穂町を拠点にクマの生息調査・撮影に精力的な活動を続けている野生動物写真家の栗原智昭さんは、4月8日に撮影者本人に現地を案内していただき、その時の様子を次のようにレポートしています。以下のレポートは栗原智昭さんの承諾を得たうえで当サイトに掲載しています。転載不可扱いでお願いいたします。なお、レポートの内容に関したご質問・お問い合せは、栗原智昭さんへお願いいたします。
栗原智昭さんのホームページには、たくさんの野生動物の写真の他に、「クマ探し日記」も掲載中ですので、ぜひご覧下さい。
 なお、九州のツキノワグマは既に絶滅しているとみる専門家もおり、生息数については全く不明です。

【野生動物写真家・栗原智昭さんの現地レポート】

 8日、撮影者本人(熊本県の男性・アマチュア写真家・普段から山の植物を中心に撮影)に現場を案内してもらい、話を聞きました。
 現場は熊本県I村の山中。集落からは少し離れていますが、観光案内所や、道沿い最後の民家からはそれほど離れていません(いずれも1km以内)。
 撮影者は奥さんを伴ってこのあたりでよく植物の写真を撮りに来ているとのこと。このときは舗装路脇の木の花を撮ろうとしていたとき、眼下の急斜面(雑木林)で動くものに気がついたといいます。
 その動物はひたすら「何か肉のようなもの」を食べていて、少し離れた木の上ではカラスが物欲しそうにしていたが、その動物は気に留める様子もなかったそうです。大きさは「生後間もない子ウシくらい」。体高が人の腰くらいではないか、と言っています。
 当時、天気は良く、時間は正午頃、落葉樹中心の雑木林は視察時は木が芽吹き始めていたのですが、当時はもっと見とおしが良かったといいます。見ていたのは10~15分間で撮影者はほとんどずっと、奥さんも車に双眼鏡などを取りに行ったとき意外はずっといっしょに見た。最後ご夫妻が現場を立ち去るまでその動物は彼らに気づくことなく、食べることに夢中だったそうです。
 最初はイヌかと思ったが、双眼鏡、超望遠レンズで観察してクマであると確信したうえで撮影したとのこと。動物までの距離は、報道では「70mほど」となっていましたが、実際には40m くらい。
 600ミリ・F88のレンズに2倍のテレコンバータ(1200ミリ・F16相当)、三脚は立てられず、これを一脚のようにして使用。フィルムはISO400でもスローシャッターを余儀なくされ、ブレがきつい写真になったようです。
 その動物が何かを食べていた地点に入って見ると、鹿の死骸がありました。食べていたのは鹿の死肉と考えてよいと思います。また、証言内容と一致することから、この撮影者の観察・証言が非常に正確であることもわかります。
 以上の状況から、見間違いとは考えにくいと思います。また昨年夏に同地域でクマらしい動物に遭遇したという情報を寄せてくれていた人物に場所を確認したところ、今回の現場と1kmと離れていない地点であることが分かりました。
 またI村職員によると、かつて「クマを見た」といって騒いだひとがいた、など、クマの噂がなかったわけではないようです。
 この山域では98年宮崎県側から山に登った登山者が至近距離でクマに遭遇し、その逃げる様子を見届けた、という具体的な証言も得ております。
 以上を総合すると、九州には祖母傾山系以外に、今回の九州山地側にも野生グマが生息している可能性があります。
 僕一人の力では、これだけ広範囲の調査には限界があります。公的機関による本格的な調査が行われることを期待したいと思います。

 
問い合せ先
 野生動物写真家・栗原智昭/MUZINA Press<むじなプレス>/宮崎県高千穂町在住
 tomo.kurihara@nifty.ne.jp
 URL:「自然派宣言!」
http://member.nifty.ne.jp/TomKurihara (「クマ探し日記」随時改訂中)

2002/04/12   
阿仁町クマ牧場まもなく開園icon  マタギの里としても有名な秋田県北秋田郡阿仁町には、ツキノワグマを約80頭飼育している阿仁町クマ牧場があります。同クマ牧場は冬期間閉園していましたが、今年は4月27日(土)から開園します。関係者からおうかがいしたところ、冬に5頭の仔グマが生まれたそうです。生まれたばかりの体重は約300〜400g だったそうです。その仔グマ達も大きく育ち、27日から一般にも公開されます。詳細は阿仁町クマ牧場(TEL:0186-84-2626)または阿仁町役場商工観光課(0186-82-2111)までお問い合せください。

2002/04/11   
BE-PAL2002年5月号に広告を掲載!icon  月刊誌『BE-PAL』(小学館/430円)5月号(4月10日発売 No.251)の174ページに、アウトバックの広告を掲載いたしました。元祖・熊撃退スプレー「カウンターアソールト」やマタギの里・秋田県阿仁町の「叉鬼山刀(またぎながさ)」、創業80年以上の馬具店で熟練した馬具職人がハンドメイドで製作しているクマ避け鈴「南部熊鈴」、クマ避け一筋14年のアウトバックのオリジナル・クマ避け鈴「熊よけリンリン」、山仕事のプロに愛用されているプロ仕様の虫除け「ハチノック」「パワー森林香」、米国の警察官も携帯している携帯用唐辛子スプレー「OC-10」などが紹介されています。
 今月号の『BE-PAL』では、日本で購入可能なティピー(ネイティブ・アメリカンの伝統的なソフトハウス)の全カタログや、人気SUVを利用したデイキャンプの紹介など面白いコンテンツが盛りだくさんです。お近くの書店やコンビニなどでぜひお買い求め下さい。

2002/04/11   
緊急速報・野生動物写真家・原田純夫さんの新刊が間もなく発売!icon  米国・モンタナ州在住の野生動物写真家、原田純夫さんの新刊『モンタナの風』(新潮社/1,800円)が4月20日に発売されます。原田純男さんの話しではカラーページがたくさんあり、月刊誌『シンラ』(新潮社/既に廃刊)に連載していた「モンタナ風土記」がベースになっているそうです。
 僕は原田さんの連載が読みたくてシンラを定期購読していました。毎月たくさんのカラー写真と文章で、雄大なモンタナの自然や、そこに生息している様々な野生動物(バッファロー、オオカミ、グリズリーベアなど)が紹介されていました。新刊『モンタナの風』にはどのようなエピソードと写真が載るのか、今からワクワクしています。詳しい情報が入りましたらまたお知らせします。ぜひお近くの書店かamazon.comなどのオンライン通販でお買い求め下さい。
 なお、原田純夫さんが撮影したマウンテンゴート(シロイワヤギ)の写真は、米国の写真月刊誌・『NATIONAL GEOGRAPHIC』(THE NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIATY・刊/日本語版も日経ナショナルジオグラフィック社から発売中)1995年4月号にも掲載されています。『NATIONAL GEOGRAPHIC』に写真が採用された日本人の野生動物写真家は、これまでに岩合光昭さんと故星野道夫さん、そして原田純夫さんの3人だけです。

2002/04/11   
続報・ホッキョクグマの写真展が明日から開催icon  幻のシベリアタイガーやアムールヒョウなど、数々の貴重な映像の撮影に成功した、野生動物写真家・福田俊司さんの写真展「ホッキョクグマの王国」が明日から開催になります。場所はペンタックスフォーラム(新宿三井ビル1F/TEL:03-3348-2941)で、4月12日(金)-4月25日(木)まで開かれます。時間は10:30a.m.~6:30p.m.、入場無料で日曜・祝祭日も開催しています。命がけで撮影したホッキョクグマ親子の写真や、雪よりも真っ白な可愛いいホッキョクグマの仔グマの写真、その他多数の写真が展示されます。会場には福田俊司さんもいらっしゃるそうです。
 なお、福田俊司さんの
写真集『ホッキョクグマの王国』(文一総合出版刊・4,200円)が4月10日に発売されました。写真展の会場でも販売されるということです。こちらもぜひお近くの書店かamazon.comなどのオンライン通販でお買い求め下さい。

2002/04/06   
BOOKS・新刊紹介 icon  アイヌ民族最後の狩人の聞き書き、『クマにあったらどうするか』(姉崎等・著/木楽舎・刊/1,600円)が4月5日に発行になりました。著者の姉崎等さんとはヒグマの会のヒグマフォーラムと、第7回ブナ林と狩人の会(マタギサミット)で開催された環日本海狩猟者会議で2度お会いしたことがあります。どっしりと落ち着いた方で、自然やヒグマの習性にとても詳しい素晴らしい方でした。また、姉崎等さんにフィールドでの指導を受け、多くの優れたヒグマ研究者が育っています。
 本書は片山言語文化研究所代表の片山龍峯氏が姉崎等さんにインタビューし、その時録音したテープをもとに片山氏が聞き書き・編集したものです。内容は姉崎等さんの生い立ちから狩人になったいきさつ、山やヒグマから教わった知恵や狩人の知恵、ヒグマの生態、アイヌ民族とヒグマの関わり、クマに遭遇したときの対処法、クマによる事故、クマとの共存について、なぜクマ撃ちを止めたかなど、とても興味深い話が盛りだくさんです。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。
問い合わせ・申込み先はこちらをご覧下さい。

「クマにあったらどうするか」目次より
プロローグ クマが私のお師匠さん/第一章 こうしてクマ撃ちになった/第二章 狩人の知恵、クマの知恵/第三章 本当のクマの姿/第四章 アイヌ民族とクマ/第五章 クマに会ったらどうするか/第六章 クマは人を見てタマげている/第七章 クマと共存するために/第八章 クマの生きている意味/エピローグ クマに組み伏せられても生きのびるには


2002/04/03    クマとの遭遇情報(静岡県) icon  静岡県在住の方から、静岡県内で渓流釣りをしていたときに、ツキノワグマと遭遇したとの情報が寄せられました。クマとの距離は川を挟んで約100メートルほどでしたが、クマがの情報提供者を確認した途端、川岸から川の中に走り出してきたのでとても驚いたそうです。
 遭遇したのは平成14年3月28日午後13時頃で、場所は静岡県磐田郡龍山村の某渓流でした。幸い事故になりませんでしたが、友人からは「静岡県にはクマがいない」と聞いていたので、大変驚いたそうです。なお、静岡県もクマの生息地です。静岡県内でクマの調査をしていた専門家の話では、昨年はクマによる人身事故は起きていないとのことです。
 今年は暖冬と異常に暖かい春の影響で、山の雪溶けも例年よりも早まっています。雪解けの早い年は、早い時期から人が山に入るので、クマによる人身事故が増える確率が高くなります。これからの季節、山菜採りやタケノコ採りなどでクマの生息地に行かれる方は、今年は特に注意が必要です。

2002/04/03   
「千と千尋の神隠し」にヒントを与えた童話 icon  クマとは直接関係しないことですが、「へぇ〜、そうなんだ!」とチョット驚いた話題を紹介します。300億円も稼ぎ出した、宮崎駿監督作品の大ヒットアニメ・「千と千尋の神隠し」には、実はヒントを与えた童話がありました。4月3日付朝日新聞(岩手版)の記事によると、盛岡市在住で、宮沢賢治の古里・花巻市出身の作家・柏葉幸子さんの『霧のむこうのふしぎな町』(講談社刊)が、「千と千尋の神隠し」制作のヒントになったそうです。宮崎駿監督は「もののけ姫」を制作する前にこの作品を読み、いったん映画化を考えたそうです。朝日新聞の記事には宮崎監督自身も「『霧のむこうのふしぎな町』からも(千と千尋の神隠しの)発想のきっかけをもらっています」と明かしていると書かれてあります。岩手県人として、とてもうれしいことです。

 「霧のむこうのふしぎな町」は、魔法使いの子孫達が住む霧の谷に住み込んだ少女リカが、懸命に働きながら成長していく物語だそうです。作者の柏葉さんは、同作品で第15回講談社児童文学新人賞(1974年)、第9回日本児童文学者協会新人賞(1976年)を受賞しています。
 花巻市では「花巻に映画の灯火を再び市民の会」(鎌倉淳会長)と連携して、4月13日から19日まで花巻市図書館で、柏葉幸子さんの「童話作品展」を開催します。20日には「花巻に映画の灯火を再び市民の会」が主催して、花巻市文化会館で「千と千尋の神隠し」の自主上映会も開かれます。

2002/04/01   
改訂版・レッドデータブック発売中icon  環境省野生生物課が編集した日本版レッドデータブックの改訂版、『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物・哺乳類』(定価3,000円)が発売になりました。申込みは(財)自然環境研究センター書籍事業部までお願いいたします。

          ●(財)自然環境研究センター書籍事業部
           TEL:03-5824-0951 FAX:03-5824-0952
           東京都台東区下谷3-10-10

2002/04/01   
テディベア生誕100年展icon  世界中で子供にも大人にも人気の高いクマのぬいぐるみといえば、もちろん「テディベア」です。今年は「テディベア」の生誕100周年に当たります。それを記念した特別展「テディベア生誕100年展」(主催:テディベア生誕100年展実行委員会、財団法人日本玩具文化財団、後援:ドイツ連邦共和国大使館、文部科学省、日本赤十字社、他)が、4月2日から9月30日まで全国各地を巡回して開催されます。
 この特別展には、世界1の所蔵点数を誇るスイス・バーゼルブッペンハウス博物館から、貴重なコレクションが日本で初めて展示される他、元祖テディベアのドイツ・シュタイフ社からもモーションディスプレイが初登場。その他にも貴重なアンティークベアも勢揃いします。
 4月2日〜4月8日は東京・銀座三越で開催されます(入場時間/10:00 a.m.~20:00 p.m. 入場料/一般・大学生 500円、高校・中学生 300円)。その他の開催場所・開催期間や詳細については、下記の公式サイトをご覧下さい。なお、岩手県盛岡市のパルクアベニュー川徳でも6月14日〜6月26日に開催されます。

          ●テディベア生誕100年展・公式サイト:
http://www.teddybear100th.com/

2002/04/01   
ウルフルズicon  3月27日に人気ロックグループ・「ウルフルズ」のニューアルバム、『ウルフルズ』(東芝EMI、3000円)がリリースされました。そのジャケットには、なぜかヒグマの着ぐるみを着ているウルフルズのメンバーが写っています。どんなメッセージが込められているのでしょうか?

2002/03/28   
NHK・デジタルハイビジョン〜極北のホッキョクグマicon  3月29日の午後7時30分〜9時30分、デジタルハイビジョン放送で、『ハイビジョンスペシャル 極北の大自然 ホッキョクグマと出会う〜今夜決定!岩合光昭の新たな挑戦』が生放送されます。カナダチャーチルに生息するホッキョクグマと多くの生きものたちの生態を、カメラマン岩合光昭さんがハイビジョンカメラで紹介します。番組中、岩合さんに今後撮影して欲しいテーマをリクエストしていただいたり、生まれたばかりの仔グマに名前をつけたりと、視聴者と一体となった新しい自然番組を目指す画期的な番組です。
 デジタルハイビジョンならではの実験的企画ですが、岩合さんと一緒に視聴者も極北の自然を体感出来る仕組みになっています。詳細は
こちらをご覧下さい

2002/03/26   
エルニーニョ現象とクマ被害の関係icon  既にマスコミで報じられており、ご存じの方も多いかと思いますが、赤道付近の海水温の高い状態が続いており、エルニーニョ発生の初期段階にあると専門家は見ています。エルニーニョ現象が起こると大気は大きな影響を受け、世界各地で大雨や冷害、干ばつなどの異常気象がもたらされます。2月12日に気象庁は「エルニーニョ現象が夏まで起こる可能性がある」との見通しを発表しています。エルニーニョが発生すると特に日本では梅雨明けが遅れ、冷夏や暖冬になる傾向があります。今回は大規模なエルニーニョが発生すると、米国航空宇宙局(NASA)や米国海洋大気局(NOAA)の研究者は予測しています。
 最近ではエルニーニョ現象は1997年春から1998年夏と、1993年春から夏にかけて発生しています。特に平成5年(1993年)は日本各地で異常気象が頻発し、北海道と東北では大冷害、九州では台風と大雨の被害によって稲作が近年まれにみる大打撃を受けました。そして、全国的に米不足となり、スーパーの棚から米が消え、米の出し惜しみや米泥棒が横行し、政府はなりふり構わず外米を緊急輸入したのでした。

 冷害で影響を受けたのは人間だけではありませんでした。クマの大切な食料となる堅果類も不作・凶作となり、エサを求めてクマが人里や人家付近を徘徊する異常出没が起こりました。人身事故や農作物の被害は増え、多くのクマが有害駆除によって命を失いました。そして、今年のエルニーニョ現象は1993年と傾向が似ているということです。
 弊社では2月以降エルニーニョ現象に特に注目し、それに関連する情報の収集と情報発信、警告に努めております。ぜひ皆さまも今後の推移を注意深く監視されることをお薦めいたします。そして、
「エルニーニョ現象」「長雨・冷夏」「クマの異常出没」「人身被害と農作物被害の増大」をワンセットとしてお考え下さい。すなわち、「エルニーニョ現象」が発生すると判断した場合、クマ被害対策を早期に実施することによって、予測される被害を最小限に押さえることが可能になります。このことは、クマに限らず他の野生動物(ニホンザル、イノシシ、シカなど)の被害防除にも共通すると思います。

          
●エルニーニョ現象の情報が得られるウェブサイト
           Pacific Marine Environmental Laboratory(PMEL) http://www.pmel.noaa.gov/
           米国海洋大気局(NOAA) 
http://www.noaa.gov/
           気象庁 
http://www.kishou.go.jp/
           独立行政法人農業技術研究機構 東北農業研究センター 『水稲冷害早期警戒システム』 
http://ss.tnaes.affrc.go.jp/~reigai/htbin/reigai.cgi

2002/03/19    山陰ツキノワグマ研究会が発足icon  このほど鳥取県に「山陰ツキノワグマ研究会」が発足し、その発足会及び総会が3月21日に開かれます。発起人は鳥取県民が中心ですが、興味のある方はどなたでも参加できるとのことです。21日の発足会にも参加は自由(無料)です。当日はクマ研究者・米田一彦さん(NPO法人日本ツキノワグマ研究所・理事長)の記念講演も予定されています。

          
山陰ツキノワグマ研究会・発足会及び総会
          期日:平成14年3月21日
          時間:13:00〜16:30
          場所:米子コンベンションセンター ビッグシップ
             鳥取県米子市末広町74番地(JR米子駅前)

          お問い合せ:小村洋子(島根県立情報科学高等学校)
                Email:CQW21041@nifty.ne.jp
                TEL&FAX:0859(29)9730

2002/03/19   
米国・ニュージャージー州のクマ対応icon  米国・モンタナ州在住の友人から、ニュージャージー州のクマ対応の情報が寄せられました。転載の承諾が得られましたのでご紹介します。米国東部にあるニュージャージー州では、住宅地などに出没するアメリカン・ブラックベアを3つのカテゴリーに分類し、それぞれの状況に応じた対策手段を予め定め、それをもとにスタッフが出没対応しています。詳細はこちらをご覧下さい。

2002/03/19   
東中国クマ集会のウェブサイトicon  1996年に設立され民間団体、東中国クマ集会がホームページを開設しました。これまでの活動報告や、クマの生態や出版物の販売など多彩な無いようですので、ぜひご覧下さい。東中国クマ集会は関西を中心にクマの問題に積極的に取り組んでいます。

          東中国クマ集会 
http://www.h5.dion.ne.jp/~minaguro

2002/03/19   
岐阜大学ツキノワグマ研究会のウェブサイトicon  岐阜大学ツキノワグマ研究会のホームページが新設されました。岐阜大クマ研はクマの皮剥問題にも積極的に取り組んでいます。ぜひご覧下さい。

          岐阜大学ツキノワグマ研究会のホームページ
          
http://www.h3.dion.ne.jp/~ursus/index.html  (パソコン用)
          
http://www.h3.dion.ne.jp/~ursus/i/index.html  (I-Mode用)
          
http://www.h3.dion.ne.jp/~ursus/ez/index.hdml  (EZ-Web用)

2002/03/14   
ホッキョクグマの写真展icon  野生動物写真家・福田俊司さんの写真展「ホッキョクグマの王国」が、4月12日(金)-4月25日(木)までペンタックスフォーラム(新宿三井ビル1F/TEL:03-3348-2941)で開かれます。時間は10:30a.m.~6:30p.m.、入場無料で日曜・祝祭日も開催しています。なお、福田俊司さんの写真集『ホッキョクグマの王国』(文一総合出版刊・4,200円)が4月10日に発売予定です。

2002/03/13   
テロ戦争でホッキョクグマも受難icon  9.11テロを契機として、急速に右に傾きつつある米国政府だが、アラスカ州のホッキョクグマにもその影響が表れている。
 新聞報道によると、9.11テロ後に連邦議会では、エネルギーの自給率を上げるために油田開発の推進派が勢いを増しているそうだ。石油業界とのつながりが深いブッシュ政権は、2月の予算教書でも開発を提唱し、「国家安全保障にとって急務」だと演説している。そして、狙われているのがアラスカ州北部の「極地野生生物保護区」など北極海側に残された約8万平方メートルのツンドラ平野。そこにはホッキョクグマなど数多くの野生動物が生息している。極地野生生物保護区での石油開発は現在禁止されているが、既に解禁法案が下院を通過しており、上院の投票に向けて激論が飛んでいる。(平成14年3月12日 朝日新聞)

2002/03/13   
ヒグマ猟禁止(ロシア・カムチャッカ州)icon  ロシアのカムチャッカ州行政府は、2003年から5年間のヒグマ猟全面禁止を3月5日に発表した。密猟や外国人ハンターの増加(2000年には米国やカナダのハンターが300頭捕獲)で、ヒグマの生息数が激減したのが原因。同州に生息している正確なヒグマの個体数は不明だが、約6千頭から2万5千頭とみられている。(平成14年3月6日 北海道新聞)

 以前知人のハンターから、盛岡在住の某ハンターがロシア(詳しい場所は不明)でヒグマ猟を行ったときの話を聞いたことがあります。それによると、あちらではヘリコプターに乗ってヒグマを捜すそうです。気に入ったヒグマが見つかると、ハンターとガイドは地上に降りて待機します。ヘリコプターの操縦士は、ハンターの隠れている場所へ空中からヒグマを追い上げます。射程距離に入いると、ガイドの指示でハンターはライフル銃でヒグマを撃ちます。もしも撃ち損じた場合には、ガイドがそのヒグマを仕留めます。そのハンターは自分で仕留めたそうですが、「1発撃つのに100万円かかった」と話していたそうです。北海道新聞によると、外国人がロシア政府からヒグマの狩猟許可証を取得するには、仕留めた獲物の持ち出し料を含めると、1万3千ドル(約170万円)かかります。また、私が聞いた話では、ロシアでのヒグマ猟ビジネスには、ロシアン・マフィアが絡んでいる場合が多いということです。

 北米ではテロの影響でホッキョクグマの生息地が脅かされ、ロシアでは密猟と外国人ハンターの増加でヒグマの生息数が激減、中国のクマ牧場では多くのクマが生きたまま胆汁を搾り取られているし、東アジアでは熊の胆(熊胆)目当ての密猟が横行、北海道ではまもなく春グマの予察駆除が解禁・・・・、地球上にはクマの安住の地はないのでしょうか!?

2002/03/13   
生物多様性国家戦略icon  環境省では生物多様性国家戦略の見直しを進めており、見直し案の骨子(素案)についての意見を平成14年1月28日から募集しておりました(平成14年3月11日終了)。それに先立ち、WWFジャパン(財団法人世界自然保護基金日本委員会)では全国各地から「新・生物多様性国家戦略」策定に向けて幅広く、様々な方々から意見を集め、国家戦略の内容に反映できるように働きかけていました。全国から寄せられた意見は、インターネットで公開されています。

 クマに関係するものでは「日本のクマの保全について」(
日本クマネットワーク・代表・青井俊樹)や「人と軋轢を生じている大型ほ乳類の種の保全対策、および動物園のあり方に関して」(地球生物会議・代表・野上ふさ子)などがあります。両者の意見の中で興味深い点があります。前者は北海道が今春から解禁を予定している春グマの予察駆除に反対していますが、本州(秋田県・山形県・新潟県・長野県など)で行われている春グマ駆除に関しては、厳しい制限を加えた「管理狩猟」(春期の狩猟)として認めるように提言しています。それと対照的に、後者は「春グマ駆除」の早急な全面禁止を提言しています。詳しくはこちらのサイトをご覧下さい

2002/03/11   
ITT 夜間暗視装置の価格改定icon  米国製のITT NIGHT VISION(夜間暗視装置)の価格及びラインナップが変更になりました。詳しくはこちらをご覧下さい

2002/02/20   
日本クマネットワーク事務局が替わりましたicon  クマの研究者が主体となって運営している民間団体、「日本クマネットワーク(JBN)」の役員改選が行われ、現代表の青井俊樹さん(岩手大学農学部農林環境学科・教授)が再選されました。また、藤村正樹事務局長(有限会社アウトバック)の任期満了にともない、片山敦さん(株式会社野生動物保護管理事務所関西分室)が青井代表から新事務局長に任命をされました。JBN及び新事務局のお問い合せ先はこちらをご覧下さい。

2002/02/20   
平成13年度ツキノワグマ保護管理対策検討委員会開催(岩手県)icon  2月19日午後13:30から、岩手県盛岡市内丸の盛岡地区合同庁にて「平成13年度ツキノワグマ保護管理対策検討委員会」が開催されました。今回の主な議題は「ツキノワグマ特定鳥獣保護管理計画の策定について」で、学識経験者・関係団体・研究団体・行政機関・市町村から構成された16名の検討委員と、事務局(岩手県環境生活部自然保護課)、盛岡地方振興局保健福祉環境部と岩手県環境保健研究センターの担当者が参集し、検討委員会(以下委員会)が行われました。
 特定鳥獣保護管理計画とは平成11年9月に行われた鳥獣保護法の改正において、特定鳥獣の増加に伴い深刻化している農林被害の発生や生態系の攪乱(かくらん)の防止、ある種の地域個体群の絶滅の回避などを、科学的・計画的な保護管理(生息数のコントロールや生息環境の保全・被害対策など)によって計画的に解決していくための手法の一つとして定められたものです。そして、都道府県が施行主体となって「特定鳥獣保護管理計画」を策定することが義務づけられており、岩手県ではホンシュウジカに関する特定鳥獣保護管理計画(平成13年度策定)と、ツキノワグマに関する特定鳥獣保護管理計画の策定が行われます。今回の委員会は後者によるもので、県では平成14年度中の策定を予定しています。計画の期間は平成15年から平成18年までの4年間としており、国の第9次鳥獣保護事業計画(平成14年度〜平成18年度)内としています。
 委員会では最初に検討委員の紹介と委員長と委員長の代行が互選され、それぞれ由井正敏(岩手県立大学総合政策学部・教授)さんと三浦慎悟(独立行政法人森林総合研究所東北支所・地域研究官)さんが選任されました。次ぎに事務局から計画の概要や今後のスケジュール、資料などの説明が行われました。その後に各検討委員と事務局との間で、時間を大幅に延長した活発な質疑応答が行われました。詳細につきましては、後日発表されるであろう、プレリリースを待ってお伝えしたいと思います。

2002/02/15    筑紫哲也 NEWS 23でクマ問題を放送予定icon  IBC岩手放送が制作した『クマは何を訴える?』が、昨年12月に同テレビ局のニュース番組と年末特番で放送され、とても好評でした。
 さて、IBC岩手放送に勤める友人から、
2月15日(金)PM23:30~TBS系全国ネットで放送される『筑紫哲也 NEWS 23』に、『クマは何を訴えるのか?』が放送されることに決定したとの連絡が今朝入りました。内容は多少アレンジされ、番組の後半に放送されるだろうとのことです。岩手県が抱えているクマの問題について知る機会ですので、ぜひ多くの方に御覧いただきたいと思います。以下は同番組について日本クマネットワーク(JBN)のMLに投稿したものです。

[jbn:1199] 岩手県内でのマスコミ報道と、ある新聞記者の回想からの抜粋(2001年12月20日投稿)

昨晩はIBC岩手放送という民放のニュース番組で、ツキノワグマの特集『クマは何を訴えるのか?』が放送になりました。
番組の中で、今年県内では24人の人身被害(内1人死亡・死亡事故は27年ぶり)が発生し、最悪の記録を更新したこと、また、有害駆除で捕殺されたクマも127頭にのぼ り、25年ぶりに100頭を越えたことが報じられました。
放送された内容は、遠野市のハンター(今年の「第9回クマを語る集いin盛岡」でも 講演していただいた、遠野市猟友会所属の藤谷さんです)が同テレビ局の若い女性リポーターを山に案内 し、山が開発や伐採によって荒廃してしまった現状や、クマが人里に下りて来るようになった原因、なぜ被害が起こるのか、有害駆除への批判、クマとの共生への方策などを語って聞かせる部分にあてられ、この特集も内容や編集がとても良い作品に仕上 がったと感じました。

「地元に住んでいてクマのことをほとんど知らなかった。今回の取材でとても勉強に なった」と、その女性レポーターが事務局(注釈:当社)に取材に来られたときに教えてくれまし た。

2002/02/15   
狩猟者人口の減少・高齢化とベア・エキスパート・ネットワークicon  日本の狩猟者(ハンター)は、自然保護団体や愛護団体から目の敵にされています。しかし、都道府県の鳥獣保護関連予算の何割かは、狩猟者が各自治体に納める税金(狩猟者登録税、入猟税などによる都道府県の平成11年度鳥獣行政関係収入の合計は約35億4千万円/環境省の統計資料より)でまかなわれていることや、自治体や研究者が各地で行っている野生鳥獣の調査に、狩猟者や猟友会(狩猟者の団体)が協力しているという事実を、自然保護団体はもとより一般にもあまり知られていません。
 また、狩猟の基本は生息地を保全し、獲物(狩猟対象鳥獣)の保護・繁殖を図ることです。獲物が激減したり、絶滅してしまっては狩猟そのものが成立しないからです。そのために、猟友会によっては野生動物の保護管理や生息地の保全活動に力を入れているところも少なくありません。例えば群馬県の(社)桐生猟友会は野生動物保護管理委員会を設け、専門家の助言を得ながら科学的な知見による野生動物保護管理に積極的に取り組んでいます。また、岩手県では県内の狩猟者や鳥獣保護員による働き掛けで、春グマの予察駆除が平成5年に全面禁止になりました。

 ただし、「有害鳥獣駆除制度」と行政の取り組みについては、批判を受けても当然でしょう。本来であれば国民や地域住民から税金を得ている自治体の職員が、自らの公務として銃や罠を手にし、必要に応じて加害鳥獣を捕獲・処分するべきです。趣味の目的で狩猟を行っている民間人及び民間団体に、公共の目的である有害鳥獣駆除を押しつけ続けてきたことが、様々な弊害を生み出す温床となっているからです。(ただし、役場の職員が被害対策や有害駆除を行っている町村も何例かあります。)
 現在の法令(鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律、銃砲刀剣類取締法法、火薬類取締法など)と行政システムでは、野生鳥獣の被害対策及び野生動物の保護管理に狩猟者団体と狩猟者が必要不可欠とされています。特に野生鳥獣による被害者(農家、林業家、養蜂家、地域住民など)からは、地元の狩猟者が役所や警察よりも頼りにされている場合も少なくありません。
 しかし、狩猟者人口の減少(狩猟者登録数は昭和45年の53万人をピークに平成11年度で約20万人に減少)と狩猟者の高齢化が、とても深刻な問題となっています。マタギや猟友会の集まりに行くと、「クマよりも先にマタギ(またはハンター)が絶滅する」という話を必ず耳にします。フィールドや野生動物の生態、自然環境などについて熟知したベテランのハンターは高齢化し、年々その数も減少しています。さらに、後継者不足も問題です。
 狩猟人口の減少と後継者不足の原因として、狩猟に係る手数料や税金が高額・狩猟鳥獣の減少・狩猟者登録や更新手続きが面倒・狩猟場所の減少・自然保護団体や愛護団体からの批判・狩猟のイメージの悪化・レジャーの多様化・銃の所持や保管の規制が厳しい等が挙げられます。日本では野生動物の保護管理、とりわけ被害対策に関しては狩猟者(猟友会)に大きく依存しています。この状態が続くとすれば、日本の鳥獣保護行政はお先真っ暗です。

 そのような事態を回避ためにも、弊社では次の提案を行っています。
(1) 趣味の狩猟と公共目的の有害鳥獣駆除は、法制度的に明確に分けるべきである。(2) 国及び各自治体は北米の野生動物保護管理局のような専門の行政機関を新たに設置し、野生鳥獣と生息地の保護管理(調査・研究・被害防除・加害獣の特定・有害鳥獣駆除・教育普及・狩猟の監視と取り締まり・生息地の保全や国立公園の管理と運営・人材育成)等を専門知識と経験を備えた専従職員が行うこととする。そして、必要に応じて民間企業やNGOやNPOなどの民間団体(猟友会も含む)、一般ボランティアなどの協力を得る。

 さて、北海道でも狩猟者の高齢化と後継者不足が問題となっております。特にヒグマ猟ができるベテランのハンターは年々減っています。ヒグマと地域住民との軋轢が特に深刻な渡島、桧山両支庁では、地域政策推進事業「渡島半島地域ヒグマ保護管理計画」を実施しており、新年度から新たに
「ベア・エキスパート・ネットワーク」に取り組みます。「ベア・エキスパート・ネットワーク」とは、ヒグマの捕獲を指導する「捕獲指導員」を各市町村の推薦でリストアップしておき、ヒグマの出没や被害が起きた地域にエキスパート(専門家)として派遣し、現場の調査や分析、加害獣の捕獲やその指導に当たってもらう制度です。当初はエキスパートを24人ほど予定し、捕獲技術のマニュアル化も予定しています。

 ところで、広島県でも平成11年から「クマレンジャー」という制度を実施しています。ツキノワグマの出没や被害が起きた地域の町村(対象地域は、西中国山地の16町村)から要請があれば、クマレンジャーに登録している狩猟者とクマの専門家が5人1組で現地に出動します。そして、 目撃情報があれば住民に注意を促しながらパトロールを行います。また、花火弾(非殺傷的な威嚇弾)によるクマの追い払いも実施します。クマが襲ってきたり、手負いになるような危険な場合には駆除も行いますが、原則としてクマの捕殺はおこないません。ただし、「被害の実態を知らずに保護を主張する人が多いが、地元の被害意識は根強い」「活動が住民に理解されないとやりきれない」と、クマレンジャーの登録者からも不満が出ています。さらに、「クマレンジャーがうまくいっていないのは、行政の予算が少ないのも原因」と、専門家からも指摘されています。

 渡島、桧山両支庁の関係者には広島のクマレンジャーの実例を研究していただき、ぜひ「ベア・エキスパート・ネットワーク」を実りあるものにしていただきたいものです。

          
狩猟関係統計は環境省の次のサイトからダウンロードできます。
           
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wildbird/simple/s-index.html

2002/02/15   
再・SECURITY SHOW 2002のご案内MagLight icon 平成14年3月5日(火)ー8日(金)東京国際展示場・東京ビッグサイトにてSECURITY SHOW 2002(主催:日本経済新聞社)が開催になります。防犯・安全管理機器やシステムの展示会としては国内最大規模のものです。同展示会の詳細やお問い合せはSECURITY SHOW 2002のサイトにお願いいたします。
 なお、今年は同展示会に弊社は出展いたしません。


        第10回 SECURITY SHOW 2002
        会期:2002年3月5日(火)〜3月8日(金) 午前10時〜午後5時 (最終日のみ午前10時〜午後4時30分)
        会場:東京国際展示場[東京ビッグサイト] 東3ホール (東京都江東区有明3-21-1)
        入場料:1,500円 (下記の各展示場共通入場券)
        同時開催:RETAILTECH JAPAN, IC CARD WORLD, JAPAN SHOP, 建築・建材展, フランチャイズショー&ビジネス・エキスポ

        SECURITY SHOW 2002事務局
        
http://www.shopbiz.jp/2002/o_index.phtml?PID=0200&TCD=SS (資料のダウンロードができます)

        
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2002/02/14   
金華山の野生ジカのテレビ番組icon 2月17日(日)PM23:00~TV朝日系列「素敵な宇宙船地球号」で、『野生ジカに起こった大異変--金華山の一年』というテレビ番組が放送になる予定です。以下は友人から寄せられたメールの転載です。なお、番組に登場する東京大学の高槻成紀先生(東京大学総合研究博物館助教授/動物生態学)は私たち岩手県ツキノワグマ研究会の名誉顧問でもあり、『北に生きるシカたち』(どうぶつ社・刊)や『「自然史の窓、2・歯から読みとるシカの一生』(岩波書店・刊)等の著者でもあります。南 正人さん(理学博士)は星野リゾート・ピッキオのリーダーで、大西信正さんはピッキオの研究員です。ピッキオでは長野県軽井沢町でツキノワグマの保護管理・被害対策にも取り組んでいます。金華山のホンシュウジカについてはこちらのサイトをご覧下さい。2002年3月8日(金)〜12日(火)に金華山で予定しているシカ調査のボランティアを募集しています。

(転載開始)
内容は東京大学の高槻さんとピッキオの大西を中心に描き、過密な生態系の問題点を指摘しようとしたものです.高槻さんらの長年にわたる調査を背景に、大西の個体識別と個体追跡調査、生け捕りや死体回収などの調査など、金華山で高槻グループと南・大西グループが共同で続けてきた調査が紹介されます。
 また、鹿の生け捕りシーン、出産シーン、生後すぐの子鹿の捕獲シーン、クラッシュや交尾シーンなども出てきます。学会などで発表している金華山について、ご理解いただける一助となればと思っております。
 一年間の四季の取材で、美しい島の四季と鹿の生態も描かれています。ぜひご覧ください.(転載終了)

2002/02/12   
BE-PAL3月号に謝罪と訂正文が掲載されるicon 『BE-PAL』(小学館)2月号の記事に関して弊社では「抗議及び訂正文掲載の要望書」を提出し、BE-PAL編集長から回答を得られたことは既にお知らせしたとおりです。その謝罪と訂正文が『BE-PAL』3月号(p182)に掲載されました。とても小さく、しかも、他2件の謝罪訂正文との抱き合わせで目立たないように書かれているのはとても残念です。小学館及びBE-PAL編集部の反省はこの程度ということでしょうか。

2002/02/12   
特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所icon 宮城県仙台市に昨年オープンしたばかりの「せんだいメディアテーク」にて、特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所の運営を語る会が催されました。特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所(理事長・米田一彦/本部・広島県吉和村)は平成13年8月21日に内閣府から承認を受けて発足し、現在は関東と四国に支部があり、本部と併せて7名の研究員を擁しています。同法人は「野生鳥獣の保護管理に関する総合的調査研究事業」、「野生鳥獣による被害対策支援事業」、「野生鳥獣に関わる被害対策技術者の育成事業」、「野生鳥獣からの人命救助活動事業」、「野生鳥獣の保護管理に関する国際協力事業」、「自然との調和を図る町作り支援事業」、「自然環境を利用した青少年の環境教育事業」、「鳥獣保護思想の啓発及び普及のための研究成果の情報発信事業」を主な活動目的としています。
 同法人の運営を語る会では、特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所を立ち上げるに到った経緯や、同法人の現況と今後の具体的な活動目標などについて、理事長の米田一彦さんから説明がありました。その後の質疑応答では、参加者からクマの生態などの質問や、同法人に対する要望などが多数出されました。
 最後に、今回の運営を語る会をセッティングした同法人理事で「ツキノワグマの棲処の森を守る会」代表の板垣悟さんから、「ツキノワグマの棲処の森を守る会」が宮城県川崎町で地元のハンターと共同で実施している「クマの畑」の経過報告を行いました。それによると、昨年も「クマの畑」周辺のデントコーン畑にはクマ被害がなかったということです。
 なお、
特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所では法人会員、個人会員、賛助会員を募集しております。お問い合せは特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所にお願いします。また、同法人では韓国や中国でのクマの調査・密猟防止活動や、クマの住む森の整備活動も行っております。会費や寄付金の振込先は以下の通りです。弊社も特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所の法人会員です。

          
特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所
          738-0301 広島県佐伯郡吉和村1107番地
          TEL&FAX:0829-77-2080 Email: Kazuhiko.Maita@ma3.seikyou.ne.jp

          郵便振替口座
          特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所
          01340-2-13473

2002/02/12   
三島由紀夫は熊が好きだった!?icon 作家の故三島由紀夫氏が15歳の頃に書いた童話『仔熊の話』の原稿が、山梨県山中湖村の三島由紀夫文学館の収蔵品から発見されました。『仔熊の話』は400字詰め原稿用紙16枚の作品で、1枚目に三島由紀夫の本名「平岡公威」の署名が残っている。大阪の営林局に引き取られた熊を見に出かけた主人公の少年が、その後熊が温泉宿に売られたことを聞き、熊の安否が気になり、その宿を訪ねて熊に再会する物語が、少年の視点で表現されている。(日本経済新聞 平成14年2月11日)

2002/02/12   
Macworld Tokyo 2002の事前予約が開始icon 3月21日〜23日に、東京国際展示場「東京ビッグサイト」にて、アップルコンピューターの日本最大のイベント『Macworld Tokyo 2002』が開催されます。毎年20万人近くの参加者があり、大変な人気を呼んでいます。その入場券の事前予約が2月9日より開始になりました。詳しくは公式サイトをご覧下さい。

2002/02/04   
日本ツキノワグマ研究所の運営を語る会icon 2月10日(日)に「せんだいメディアテーク」(宮城県仙台市)にてNPO法人日本ツキノワグマ研究所主催の『日本ツキノワグマ研究所の運営を語る会』が開催されます。開催時間は午後1時から午後4時まで。昨年9月に広島県吉和村に設立されたNPO法人日本ツキノワグマ研究所(米田一彦所長)の、今後の運営や東北特有のクマの問題に同法人がどのように関わっていったらよいのかなどについて参加者と語り合います。語る会は東京、大阪に続き3回目で、東北地区住民が対象となります。語る会についてはNPO日本ツキノワグマ研究所までお問い合わせ下さい。詳細はこちらをご覧下さい

          NPO法人日本ツキノワグマ研究所
          TEL:0829-77-2080

2002/02/03   
映画とアップルコンピューターicon 岩手県盛岡市は毎月一日が映画の日なので、どの映画館でも新作を1,000円でみることができます(ちなみに、毎水曜日は女性サービスデイで1,000円です)。2月1日はトム・クルーズ主演の『VANILLA SKY』(監督・CAMERON CROWE)を観ました。映画の劇中にアップル・コンピューターのApple Cinema Display(液晶ディスプレイ)が登場します。自動車事故で顔に怪我を負ったデヴィッド(トム・クルーズ)が、弁護士や会社の役員達(7人の小人)とインターネット回線でやりとりする場面に登場する大型の液晶モニターがそれです。トム・クルーズの主演の『ミッション:インポッシブル』、『M:I 2でもアップルコンピューターのラップトップコンピューター(PowerBook)が登場しています。
 2月2日にはジャン・レノ & 広末涼子主演の話題作『WASABI』(監督・LUC BESSON)を観ました。この映画は最高です、皆様にもお薦めします!! ユベール役のジャン・レノは超格好いいし、末広涼子さんの演技や表情、その涙は感動モンです。見なっきゃ一生悔やみますぞ! モモ役で登場するミシャル・ミューラーがまた最高にイイ! それに、僕の大好きな秋葉原(場面設定では新宿)や京都(清水寺)、帝国ホテルが登場します。場面のなかでアップル・コンピューターのiMac(フラーワーパワー)が登場しています。どこに出てくるかは見てからのお楽しみです。

2002/02/02   
講演会・人とツキノワグマの共存は可能かicon NGOツキノワの会が主催する講演会、『人とツキノワグマの共存は可能か〜最新クマ事情〜』が下記の日程で催されます。保護と駆除が同時に行われているツキノワグマの生態やその問題点について、長年ツキノワグマの調査研究を続けている獣医師の山元郷介さんが講演する予定です。お問い合せはツキノワの会・事務局までお願いいたします。詳細はこちらをご覧下さい。

          ■講演会『人とツキノワグマの共存は可能か〜最新クマ事情〜』
          ■主 催 ツキノワの会
          ■日 時 平成14年3月23日(土)14時〜17時頃
            秩父市熊木町8−18(西武秩父駅徒歩5分、駐車場あり)
          ■講 師 山元 郷介(にっさい動物病院 獣医師)
          ■問合わせ: ツキノワの会 庭山
           TEL/FAX048−685−4615)
            E-mail ur6j-nwym@asahi-net-or.jp

2002/02/01   
クマ対策も含まれる学校の危機管理マニュアルicon 岩手県教育委員会は1月31日、学校や教育施設での事件・事故、自然災害、テロなどへの対処方法を総合的にまとめた危機管理マニュアルを作成したことを公表した。実例に基づいた40例で対応や予防策を掲載し、29日までに県立学校や市町村教育委員会などへ発送した。
 内容には授業中の事故、不審者の侵入、盗難、空からの落下物などの他に、クマ出没時の対応や危機終息時の対応、予防策なども含まれている。例えば、クマが学校周辺に出没した際の予防策として、(1)笛や鈴などを生徒や児童の身につける、(2)残飯などのクマを誘引する物を学校の周りに捨てない、(3)廃棄果樹などを適切に処分する、などを挙げている。
 さらに、教育長が必要だと認めれば、危機が発生した学校などに、県教育委員会のメンバーらで作る「危機対応支援チーム」を派遣することも盛り込まれている。(平成14年2月1日 朝日新聞・岩手版)

尚、県教育委員会に確認したところ、岩手県庁内の情報公開センターや各地方振興局のサブセンターで、この危機管理マニュアルを閲覧することは可能だということです。

2002/01/31   山岳写真家の岡田昇さんいぜん行方不明icon 岐阜県上宝村の北アルプス奥穂高岳に撮影のために入山し、1月7日以降連絡が途絶え安否が心配されている山岳写真家の岡田昇さんの対策本部が、岡田さんの友人や関係者によってICI石井スポーツ登山本店内(東京都新宿区百人町)に設置されました。対策本部の中沢正男さんによると、県警のヘリコプターは捜索を続けているが、積雪と厳しい気象条件のために捜索は難航しているそうです。

          
お問い合せ先:岡田昇さんの対策本部/本部長 越谷英雄
                 東京都新宿区百人町2-2-3
                 ICI石井スポーツ登山本店内
                 TEL:03-3208-6601 FAX:03-5273-2795


2002/01/31   
可愛らしいヒグマの写真集 by 岡田昇icon 冬山遭難で現在行方不明の山岳写真家・岡田昇さんが撮影した、『ヒグマのコグマ』なが〜い冬以外は元気です(写真・文:岡田昇/発行:三五館)を紹介します。写真集『ヒグマのコグマ』には、ロシア・カムチャッカ半島南端のクリル湖畔で撮影された、元気いっぱいのヒグマの子グマ達がたくさん登場します。お母さんグマに寄り添う小さな仔グマ。兄弟と雪の上でレスリングを楽しむ子グマ。砂浜に寝ころんで大きなあくびをしている子グマ、遡上してきたベニザケを捕らえて嬉しそうなお兄さんグマ、頭に手を置き「反省!」ポーズのおかしな子グマ・・・。『ヒグマのコグマ』を見ていると、いつのまにか自分の顔がほころんでいるのに気がつきます。『ヒグマのコグマ』はまさに癒し系の写真集といえるでしょう。僕は自信を持ってお薦めします!

2002/01/31   
新・生物多様性国家戦略の意見を募集中icon 環境省では1月28日より、生物多様性国家戦略(素案)についてのパブリックコメント(意見)を広く一般から募集しています。生物多様性国家戦略とは平成5年(1993年)に発行された国際条約「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)」によって、各加盟国は「生物多様性国家戦略」を作り、それに沿って実施することを義務づけられています。日本では行政主導で「生物多様性国家戦略(原案)」が平成7年7月までに策定され、8月にパブリックコメントを募集したのち、平成7年11月に正式に決定されました。そして現在、その見直し作業が行われています。生物多様性国家戦略(案)と意見募集の詳細については環境省のサイトもしくはパブリックコメント募集のサイトをご覧下さい。

2002/01/28   
続・小学館の社長とBE-PAL編集長に抗議文を提出!icon 1月16日付で株式会社小学館とBE-PAL編集部あてに提出した「抗議及び訂正文掲載の要望書」に対して、1月25日付で株式会社小学館・BE-PAL編集長・黒笹慈幾氏より回答が寄せられました。
 それによると、『BE-PAL』 2002年2月号の記事の中で、4.「やはり
長サを作っていた本家は昨年廃業、森吉でただ1軒の鍛冶屋となってしまった。」と「廃業」と書いたことは誤りだと判明されたので、BE-PAL3月号(2月9日号)誌上にて、訂正とお詫びを掲載することに決め、故西根 稔さんご遺族の誠子さん(故西根 稔さんの奥様)と西根 登さんにその旨を伝え、了解してもらったと、述べられてありました。
 また、1.「
マタギの里で鍛えられた、野遊び専用のナタ」、2.「旧来の8寸よりも、やや切っ先が鋭い」、3.「長サ」の3点については、文章の解釈の違いだと思われるが、貴重なご指摘・ご意見として今後取材などの参考にさせていただきます。ありがとうございます、と述べられてありました。

 今回の弊社が小学館とBE-PAL編集部に対して行った
「抗議及び訂正文掲載の要望書」の主旨は、現在も営業中であり、弊社の取引先である西根打刃物製作所が「廃業」と書かれたことへの抗議と、マタギ文化と叉鬼山刀(マタギナガサ/マタギが使っている伝統的な狩猟刀)の啓蒙と発展に多大な貢献と業績を残して、昨年の7月に死去された故西根 稔さん(三代目西根正剛)の名誉を守るためでした。小学館及びBE-PAL編集部にもその事をご理解していただき、弊社の目的がほぼ達成されましたので、今回の「抗議及び訂正文掲載の要望書」運動はひとまず終了させていただきます。皆様の応援とご支援に感謝いたします。どうもありがとうございました。(文責/有限会社アウトバック 代表取締役 藤村正樹)

 さて、故西根 稔さんは研究熱心で、優れた鍛造師であり、人格も人柄も素晴らしく、とても面倒見の良い方でした。故西根 稔さんの人柄と叉鬼山刀の素晴らしいできばえに魅了された支持者・信奉者は全国にたくさんおります。それは日本だけではありません。カナダのイヌイットや米国のネイティブ(インディアン)、ロシアの狩猟官にも、故西根 稔さんの叉鬼山刀の愛用者はおります。彼らはナイフ・コレクターではありません。日々の生活や仕事・狩猟の中で、故西根 稔さんの叉鬼山刀を使い続けている人々です。故西根 稔さん自身も熊撃ちを35年以上続けてきたマタギであり、自分が鍛造した袋ナガサをヤリ(タテ)にして、熊にとどめを刺した経験もありました。狩猟や山菜採り、渓流釣り、キノコ狩りなどで日々フィールドテストを繰り返し、自分の寿命を縮ませるようにして、故西根 稔さんは改良を加えながら叉鬼山刀を作り上げてきたのでした。
 故西根 稔さんの奥様・西根誠子さん(西根打刃物製作所 代表)から、「叉鬼山刀の中にいつまでもお父さんは生き続けています」とお聞きしたことがあります。どうかこれからも、故西根 稔さんが作り上げた
叉鬼山刀をよろしくお願いいたします。

2002/01/24   
三代目助丸作鮎の切り出しicon 刃物の町で有名な新潟県与板でも、名工として誉れの高い三代助丸こと碓氷金三郎翁の鮎の切り出し小刀が、『ナイフマガジン』2002年2月号(発行・ワールドフォットプレス)の連載「鉈と小刀 日本民族のナイフ考」(執筆者・関根秀樹)の中で紹介されています。ただし、文末に関根秀樹氏が紹介している『鍛冶屋の教え』の著者・かくまつとむ氏は、『BE-PAL』(小学館) 2002年2月号において大変なでたらめを書き、今問題になっている最中です。

2002/01/24   
小学館の社長とBE-PAL編集長に抗議文を提出!icon 現在発売中の『BE-PAL』(小学館) 2002年2月号の「今月のいいね MONO TOPICS」の中で、マタギの伝統を伝えるナタとして、鍛造師・西根 登さん(秋田県森吉町)の剣鉈が紹介されている。この文章を書たのは『鍛冶屋の教え 横山祐弘職人ばなし』(小学館文庫)や『ニッポン鍛冶屋カタログ』(小学館)の著者で、フリーライターのかくまつとむ氏(鹿熊 勤)であるが、事実を曲げた誤った情報が堂々と書かれており、故西根 稔さんの遺族や知人、マタギナガサの関係者の間で現在問題となっている。さらに、小学館という大手出版会社が、読者に誤った情報を流布した罪は軽くはない。弊社の取引先であり、公私ともにおつき合いさせて頂いている故西根 稔(三代目西根正剛/叉鬼山刀の製作者)さんの西根打刃物製作所(秋田県阿仁町)に対する営業妨害であり、故人の功績を土足で踏みにじる行為である。また、弊社の営業活動にも支障が出ていることから、相賀昌宏・株式会社小学館代表取締役と黒笹慈幾・BE-PAL編集長宛てに、1月16日付けで「抗議及び訂正文掲載の要望書」を提出したことを皆様にご報告致します。23日現在、小学館側からまだ回答が寄せられていないことを付け加えます。

誤りを指摘した主なカ所:
 1.「
マタギの里で鍛えられた、野遊び専用のナタ」(小学館の『BE-PAL』 2002年2月号から引用) →「マタギの里」として観光に力を入れているのは、マタギ発祥の地・阿仁町(秋田県北秋田郡阿仁町)であり、西根 登さんが鍛冶屋を営んでいる森吉町(秋田県北秋田郡森吉町)ではない。しかも、森吉町にはマタギの文化はない。西根打刃物製作所は阿仁町荒瀬に所在し、故西根 稔さん自身も30年以上熊撃ちを続けていたマタギであった(西根 登さんはマタギではない)。すなわち、西 根登さんの剣鉈を「マタギの里で鍛えられた」と表現するのは誤り。読者に誤解与えている。
  西根 登さんは故西根 稔さんの弟弟子であるが、叉鬼山刀(マタギナガサ/マタギが使う狩猟用の伝統的なナタ)を世に広めたのは故西根 稔さんであって、西根 登さんではない。叉鬼山刀を作り続け、世にその名を広めた功労者である西根 稔さん(三代目西根正剛)が昨年の7月に亡くなられた後、ご遺族とご親戚とで親族会議がもたれた。その席で、故西根 稔さんが作り上げた叉鬼山刀(マタギナガサ)の技を絶やさないために、西根 登さんに「叉鬼山刀(マタギナガサ)」の製作を委託し、できあがった
袋ナガサと柄付ナガサは西根打刃物製作所が通して販売することに話がまとまっている。筆者は何も裏付けをとらずに、勝手な思いこみだけで、『BE-PAL』(小学館) 2002年2月号の文章を書いている。

 2.「狩猟集団マタギが活躍した秋田県阿仁地方には
「長サ」と呼ばれる独特の剣鉈がある。」(小学館の『BE-PAL』 2002年2月号から引用) → 秋田県阿仁町のマタギが使用している狩猟用のナタはナガサと呼ばれていて、通常「ナガサ」または「山刀」と表記されている。「長サ」という表記は一般的に使われていない。「長サ」は 西根 登さんが経営している西根鍛冶店の商品名ではないのか。

 3.「近年、マタギの名を冠した刃物をよく見かけるが、
マタギ文化のど真中に住む西根さんが淡々と鍛える長サこそ、正真正銘の”マタギナイフ”といえるだろう。(小学館の『BE-PAL』 2002年2月号から引用) → 1で述べたように、『BE-PAL』 で紹介されている「長サ」を作っている西根 登さん(森吉町在住)は、マタギ文化のど真中には住んいない。この文章がデタラメであることが分かる。ちなみに、この文章自体も私(有限会社アウトバック代表取締役の藤村正樹)が書いた叉鬼山刀の説明文に大変よく似ていることを付け加えておく。

 4.「やはり
長サを作っていた本家は昨年廃業、森吉でただ1軒の鍛冶屋となってしまった。」(小学館の『BE-PAL』 2002年2月号から引用) → これが最大の嘘であり、最も問題とされているカ所である。「本家」とは故西根 稔さんの西根打刃物製作所を指し、西根打刃物製作所は廃業などしていない!現在は故人の奥様が西根打刃物製作所の代表として営業を継続しており、弊社とも取引を行っている。営業を続けている企業を、小学館は自社の出版物よって勝手に「廃業」と公言している。当の西根 登さんでさえ、「本家は昨年廃業」と書かれたことを知って、とても心配しているそうだ。
 また、ナガサを「長サ」という商品名で販売しているのは西根 登さんの西根鍛冶店(森吉町)である。本家の西根打刃物製作所(阿仁町)は「長サ」という呼び方はしておらず、「叉鬼山刀(マタギナガサ)」「袋ナガサ」「柄付ナガサ」という商品名で昔から販売している。なお、「叉鬼山刀」と「袋ナガサ」は西根打刃物製作所の商標である。さらに、西根打刃物製作所の「叉鬼山刀」は優良県産品として秋田県から認定を受けている。

2002/01/21   
山岳写真家の岡田昇さん行方不明icon 1月19日午後1時頃、北アルプス奥穂高岳付近へ撮影に向かった東京都福生市の山岳写真家・岡田昇さん(48)と、7日以降連絡が取れなくなっていると、知人から岐阜県警神岡署に連絡が入いった。県警ではヘリコプターで捜索を続けているが、20日現在まだ発見されていない。(平成14年1月20日朝日新聞・その他報道)

 岡田昇さんの著作には、ヒグマが登場するものも少なくありません。僕がが大好きな作品は、写真集・『BEAR』〜火と水の国カムチャッカの生命(発行・情報センター出版局)や『カムチャッカ探検記ー水と火と風の大地』(発行・三五館)、『冬の都の物語』〜氷と海の知床半島(発行・情報センター出版局)などです。木に引っかけておいたザックをずたずたに引き裂かれ、中の食料をアメリカクロクマに食い荒らさた経験を持つ岡田昇さんは、「ヨセミテ国立公園内では、食料は全てテントの中や外に置くことを禁じている。そこに生息する野生動物に刺激を与え、食生活を変え、ひいてはその野生の性格を変えてしまうからだ。(中略)そういえば、キャンプ場のあちこちにあるゴミ箱は厚い鉄板で頑丈に作られて、クマでも破れないようにしてあった。人間の残した残飯の味を覚えると、臭覚の受ける刺激からキャンパーにまといつくことにもなりかねないからである。一度味をしめると、所有欲の強いクマは人間を敵対視するどころか、しまいには餌とみなし襲うようになるからだ。」と、1988年に出版された『冬の都の物語』(情報センター出版局)の中で述べています。また、ロシア・カムチャッカ半島での撮影時には、相撲の小錦関よりも大きなヒグマと2メートルを切る距離(!)で遭遇したこともあります。
 岡田昇さんが無事生還されることを、心よりお祈り申し上げます。


2002/01/19   
児童文学作家のいぬいとみこさん死去icon 「地球のてっぺんにちかい、北極の海に、北極グマのおかあさんがすんでいました。」・・・で始まる『北極のムーシカミーシカ』(角川文庫)の作者のいぬいとみこさんがお亡くなりになりました。

 児童文学作家のいぬいとみこさん(本名・乾富子)が1月16日に肺炎のため東京都内の病院で死去されました。77歳でした。いぬいとみこさんの作品には『ながいながいペンギンの話』(毎日出版文化賞受賞)や『光の消えた日』(路傍の石文学賞受賞)、『山んば見習いのむすめ』(サンケイ児童出版文化賞受賞)などがあり、数々の賞を受賞しています。葬儀は1月26日午後1時から東京都大田区池上1-19-35の大森めぐみ教会で執り行われます。喪主はいとこの清水慎弥氏。連絡先は東京都杉並区高円寺南1-4-31、清水さん方。(朝日新聞 平成14年1月18日)


 物語はこう続いています・・・。

「冬です。
 かあさんグマは、ゆきの土手の下に、大きなあなを、ほりはじめました。からだが、すっぽりとはいるくらいの、ふかい、ふかい、ゆきのあなを・・・・」

 いぬいとみこさんのご冥福をお祈り申し上げます。

2002/01/18   徳島県内でツキノワグマの足跡が見つかるicon 平成14年1月13日に徳島県剣山山系の天狗塚(1,812m)西側中腹で、残雪の上に残されたツキノワグマらしい動物の足跡を徳島県小松島市西尾頼政さん(41)が見つけ、写真に撮影した。足跡が発見された東祖谷山村でクマの足跡が写真に撮影されたのはこれが初めて。写真を見たNPO日本ツキノワグマ研究所の米田一彦所長によると、「ツキノワグマの足跡に間違いない。5歳以上の成獣で、体重60キロぐらいだろう」とのこと。詳細は徳島新聞のサイトをご覧下さい。(徳島新聞 平成14年1月17日)
 なお、四国のツキノワグマは環境省のレッドデータブックで「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されており、今回の足跡の発見は貴重なデータとなることでしょう。

2002/01/18   
SECURITY SHOW 2002のご案内MagLight icon 平成14年3月5日(火)ー8日(金)東京国際展示場・東京ビッグサイトにてSECURITY SHOW 2002(主催:日本経済新聞社)が開催になります。防犯・安全管理機器やシステムの展示会としては国内最大規模のものです。同展示会の詳細やお問い合せはSECURITY SHOW 2002のサイトにお願いいたします。

        第10回 SECURITY SHOW 2002
        会期:2002年3月5日(火)〜3月8日(金) 午前10時〜午後5時 (最終日のみ午前10時〜午後4時30分)
        会場:東京国際展示場[東京ビッグサイト] 東3ホール (東京都江東区有明3-21-1)
        入場料:1,500円 (下記の各展示場共通入場券)
        同時開催:RETAILTECH JAPAN, IC CARD WORLD, JAPAN SHOP, 建築・建材展, フランチャイズショー&ビジネス・エキスポ

        SECURITY SHOW 2002事務局
        
http://www.shopbiz.jp/2002/o_index.phtml?PID=0200&TCD=SS (資料のダウンロードができます)

        
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2002/01/18   
震災対策技術展のご案内MagLight icon 平成14年2月14日(木)・15日(金)に第6回震災対策技術展((主催:財)神戸国際観光コンベンション協会・(財)神戸市防災安全公社)が下記の2会場で同時開催になります。シンポジウムやセミオナー、出店各社による各種防災機器・設備の展示などが行われる予定です。参加費は神戸会場は無料、横浜会場は有料(1,000円)です。詳細及びお問い合せは「震災対策技術展」事務局までお願いいたします。なお、先着1名の方に横浜展示会場特別招待券を差し上げますので、希望者は氏名・連絡先住所・連絡先電話番号・年齢・職業を記入の上メールを有限会社アウトバック(outback@cup.com)にお寄せ下さい。締切は今月末です。

        
第6回震災対策技術展  テーマ:わすれるな神戸! 備えよう東海・東南海地震!
        神戸会場:神戸国際会議場(神戸ポートアイランド)
        横浜会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)

        「震災対策技術展」事務局  107-0052 東京都港区赤坂8-5-26 赤坂DSビル
                      TEL:03-5775-2855 FAX:03-5775-2856
                      
http://www.exhibitiontech.com/etec
                      E-mail: info@exhibitiontech.com

        
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2002/01/18   
岩手県松尾村の源太ヶ岳で遭難事故発生icon 平成14年1月13日14時30分頃、岩手県松尾村の源太ヶ岳(1,545m)に登山中の4人の岩手医科大学登山パーティーが、雪崩に巻き込まれて遭難した。3人は自力で脱出し、携帯電話で110番通報して救助を要請した。行方不明となっていた1人、岩手医科大教授の堀口正治さん(55)は翌朝遺体で発見された。堀口さんは遭難した源太ヶ岳に冬だけで通算20回以上登る冬山のベテランだった。(岩手日報 平成14年1月15日)
 遭難事故が起きた翌日、以前からの予定だったので、スノートレッキングをするために松尾村松川温泉を訪れた有限会社アウトバック代表の藤村が、現地で耳にした情報は以下の通りである。源太ヶ岳登山口付近でお会いした、雪の調査に訪れた大学関係者から、雪崩が発生したのは頂上から下がった源太ヶ岳東斜面だと、指でさして教えていただいた。現地対策本部となった松川温泉・狭雲荘の従業員の話では、13日の午前中は天気が良かったが、午後からは風が強く吹いた(13日には岩手署と岩手県警察本部は救助ヘリコプターを急行させ、捜索が行われたが、強風のために救助を断念していた)。堀口さんらパーティーは入山届けを出していなかった。彼らは狭雲荘の駐車場に断りもなく勝手に車を停めていたが、泊まり客と従業員が見ていたので、発見が早くなったのだろう。14日午前3時頃から救助隊の第1陣が出発し、午前6時頃に第2陣が出発した。狭雲荘に設置された現地対策本部に待機していた捜索隊はほとんど寝ていなかったようだ。行方不明の堀口さんは14日の午前7時頃に発見されたが、警察の到着を待って午前7時35分に死亡が確認された。捜索活動は午前中の早いうちに全て完了したということでした。
 14日の松尾村松川付近は、風もなく快晴の穏やかな天気が午後3時過ぎまで続いました。前日に犠牲者が出るような遭難事故が起きたとは、とても想像がつきませんでした。お亡くなりなった堀口正治さんのご冥福をお祈り申し上げます。

2002/01/17   四国でツキノワグマの足跡が見つかるicon 昨年の12月にツキノワグマの足跡を発見してデジタルカメラで撮影して、その画像を送っていただいたK氏から、別の登山者が発見したクマの足跡の記事を送ってくださいましたのでご紹介させていただきます。Kさんありがとうございました。

 12月16日早朝に香美郡物部村と徳島県の境にある山に徳島県側から登山道を登った高知県高知市在住の男性が、残雪に残ったツキノワグマの足跡を見つけ、写真撮影した。四国のツキノワグマは環境省のレッドデータブックで「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定され、四国ではカワウソに次いで絶滅が危ぶまれている野生動物だけに、男性も大喜びだ。
 四国のツキノワグマ目撃情報は、多くが剣山系だが、高知県稀少動物(哺乳類)調査員の山崎三郎さんによると「指の跡の先についている爪痕から、間違いなくツキノワグマ。保護対策への貴重な資料になる。」男性は「四国の山々に登り始めて14,5年。シカやウサギにあったことはあるが、クマはない。足跡だけでも『いたんだ』と、親近感がわいてきました」と、うれしそうに話している。(高知新聞 平成13年12月30日)

2002/01/08   
New iMac, New iBookが登場!!icon 米国カリフォルニア州で開催されているMacworld Conference and Expoで、7日午前9時(米国時間)からApple Computer Inc. CEOのSteve Jobs氏の基調講演が行われ、白いお椀を伏せたような半円形の本体に、アームで15インチTFT 液晶ディスプレイをビルトインしたユニークなデザインの新型iMacを発表しました。さらに、人気絶頂のラップトップiBook(12.1インチ液晶ディスプレイ)に、14.1インチ型液晶ディスプレイを備えた新型iBookも発表されました。
 新型iMacは映画スターウォーズに登場するロボットのような、とても斬新でユニークなデザインだったのでビックリ!さすがアップルといったところか。1月から3月にかけて3機種のiMac が順次発売になるが、クロック周波数800Hzと700HzのPowerPC G4が搭載される。メモリとハードディスクの容量も128MBと256MB、40GBと60GBに選べることができ、上位2機種にはアップルプロスピーカーが標準装備される。Super Drive(CD-RW&DVD-R)搭載のiMacは224,800円で1月出荷開始予定。Combo Drive(CD-RW&DVD-Rom)搭載のiMacは189,800円で2月出荷開始予定、CD-RW Drive搭載のiMacは159,800円で3月出荷開始予定です。
 仕事でパソコンを利用している友人の中には、「家に帰ってまでパソコンを見たくもない」と吐いて捨てるように話す人も少なくないが、アップルのパソコンは、デスクトップでもポータブルでも、「使っていて楽しい」、「いつも側に置いておきたい」と感じられるようなデザインのものばかりです。今回発表された新型iMacを写真で見た限りは、(チョット意味が違うかもしれませんが)SonyのAIBOとも共通したインターフェイスが感じられました。早く実物を見てみたいものです。なお、新型iMac, iBookの詳細については以下のサイトをご覧下さい。


     アップルコンピューターのサイト 
http://www.apple.co.jp/
     
Macworld Conference and Expo速報を報じているサイト http://www.zdnet.co.jp/macwire/

2002/01/07   
MacWorld Expo SF 2002icon あと数時間後(米国太平洋時間1月7日午前9時)に米国カリフォリニア州モスコン・センターにて、Macworld Conference and Expo San Francisco 2002が開催になります。今回のMacWorld Expoで最も注目されることは、液晶ディスプレー型の新型iMacが登場するかもしれないということです。既に多くの憶測が飛び交っていますが、この件に関してアップル社から正式なコメントは発表されていません。でも、もうすぐその事実が判明します。なお、7日に予定されている、アップル社CEO Steve Jobs氏のキーノートは、午前9時からインターネット経由でQuickTimeを使って全世界に発信されます!!興味のある方は米国アップル社のサイトをご覧下さい。”2002年1月7日 アップルが変わる、歴史が変わる”

2002/01/07   iPodがWindows PCで使える!?icon Windows PCでiPod(アップル社が昨年11月に発売したMP3プレイヤー)を使用するするためのソフト"XPray Technology Preview 3" がMediafourのサイトからダウンロードできます。詳細はiPodUserのサイト(News & Info.)をご覧下さい。

2002/01/01   
マレーグマの赤ちゃんデビューicon 高知県野市町の県立のいち動物公園では昨年8月12日に、ワシントン条約で「絶滅の恐れがある種」として登録されているマレーグマの赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんグマは父親のワンピィと母親のタオチィの間で誕生し、既に4ヶ月が経ち体長約60センチ、体重約10キロに育ちました。県立のいち動物公園では平成14年1月2日から午後に3時間だけ時間を限って一般公開する予定です。同時に、赤ちゃんグマの名前も一般から公募します。なお、マレーグマの赤ちゃんの飼育が成功したケースはまれで、国内では東京都の多摩動物園で1頭が順調に育っています。(平成13年12月27日 朝日新聞・高知版)

2002/01/01   
高知県でクマの足跡を発見!?icon 環境省のレッドデータブックには、「保護すべき地域個体群」として四国山地のツキノワグマが登録されており、四国4県でのツキノワグマの生息数は数頭、多くても20頭前後とみられています。その高知県内で、昨年の12月にツキノワグマらしい大型獣の足跡が発見され、デジタルカメラで撮影されました。発見者のKさんから12月23日に日本クマネットワーク事務局に撮影された画像5枚が届きました。それを専門家に鑑定していただいたところ、複数の専門家から「ツキノワグマに間違いない」という回答が寄せられています。Kさんは12月23日に高知県内の某山を登山中、積雪の上に残された足跡を発見したということです。さらにKさんからの情報によると、12月30日付の高知新聞に剣山系で、登山道の残雪の上で撮影されたツキノワグマの足跡の写真が掲載されていたそうです。
 現在四国山地のツキノワグマについては、(財)高知県生態系保護協会が調査を行っており、徳島県内に設置したセンサー付の自動撮影カメラによって、昨年ツキノワグマの撮影に7年ぶりに成功しています。

2002/01/01   
長野県「クマ保護管理計画」の意見公募icon 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律が平成11年に改正されて以降、各自治体で「特定鳥獣保護管理計画」の策定作業が進んでおります。長野県では「特定鳥獣保護管理計画(ツキノワグマ)」の策定に当たり、意見募集(パブリック・コメント)を実施しております。詳細は下記のサイトをご覧下さい。

          
http://www.pref.nagano.jp/rinmu/sinrin/happyou/bear-pc.htm
          問い合わせ・意見書の提出先:長野県森林保全課森林鳥獣保護係 (電話)026-235-7270
          募集期間:平成13年12月26日(水)〜平成14年1月22日(火)

2002/01/01   
秋田県は有害駆除でクマを300頭以上捕殺!icon ツキノワグマの里への出没や農作物被害などが多発した秋田県では、平成13年10月17日時点で有害駆除による捕殺数が304頭に達した。捕殺数の合計が300頭を超えたのは、昭和61年の400頭以来。秋田県は昨年春に実施した生息調査に基づく、今年のクマの県内推定生息数は1107頭としている。これほど多くクマが目撃されたのは、エサ不足が原因と専門家は見ている。(平成13年10月18日 秋田魁新報)


gif. Old Bear Information 2-4-3 (2001.08.02~2001.12.28)

gif. Old Bear Information 2-4-2 (2001.06.01~2001.07.31)

gif. Old Bear Information 2-4-1 (2001.01.01~2001.05.31)

gif. Old Bear Information 2-3-2 (2000.07.01~2000.12.22)

gif. Old Bear Information 2-3 (2000.01.11~2000.06.23)

gif. Old Bear Information 2-2 (1999.10.04~1999.12.24)

gif. Old Bear Information 2-1 (1999.01.17~1999.09.28)

gif. Old Bear Information 1-1 (1998.03.06~1998.12.14)

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