過去の新規情報 VOL.2-4-2




2001/07/26   ああ無惨!錯誤捕獲された子グマを捕殺処分(島根県)icon 7月25日午前5時15分頃、島根県木次町湯村の山林で、イノシシ捕獲用のワナを確認に行った地元の男性Mさん(53)が、クマに右足首を噛まれ、約2〜3週間の怪我を負った。島根県警察木次署の調べによると、午前5時頃、Mさんが自宅から約300m離れた裏山にしかけたイノシシの捕獲ワナに何かがかかった音がしたため、確認に行った。そして、ワナの約15メートル手前でツキノワグマ2頭に遭遇した。Mさんは近くの木に約2mの高さに登ったが、クマに右足首を噛まれた。左足でクマをけりつけ、ようやくクマを退散させた。ワナには体長約80cmの雄のツキノワグマの幼獣が捕獲されていた。同町では有線放送で注意を呼びかけるとともに、猟友会員5人がクマを捜索した。(平成13年7月25日 朝日新聞社サイト

 (コメント)
 今回の事故について木次警察署と島根県農林水産部森林整備課に電話をかけ、お話をおうかがいしました。木次警察署によると、人身被害を起こした親グマはまだ見つかっていないとのことです。ただし、子グマの捕殺については、管轄が違うので分からないという返事でした。
 島根県を含む広島県、山口県の3県では、絶滅が危惧されている西中国山地のツキノワグマを保護するために、各県ごとにツキノワグマ保護管理計画が策定され、様々な保護管理策が実施されています。また、この地域ではツキノワグマは狩猟対象から外されており、狩猟での捕獲は禁止されています。ただし、有害鳥獣駆除による捕殺は認められています。
 島根県ではツキノワグマの有害駆除の許可権限は県知事が持っています(木次警察署では町が許可権限を持っていると誤解していました)。実際には、県の出先機関の所長の判断で、有害駆除の許可が出されているとのことでした。
 水産部森林整備課の担当者のお話では、クマの錯誤捕獲の問題については、以前から指摘を受けており、輪の大きさを小さくするなど、錯誤捕獲しないように研修会を開くなど指導をしてきたとのことです。ただし、法的に規制ができないので、強制力はないそうです。あくまでも、ワナの設置者の自主規制でしかないので、あまり効果はないのではないかと危惧されます。今回の事故に関連し、クマの錯誤捕獲がおきないように、県の出先機関に通知を出す予定だということでした。

 では、なぜイノシシ用のワナで、ツキノワグマが錯誤捕獲されるのでしょううか?
 なぜ錯誤捕獲にもかかわらず、被害を起こしていない子グマが捕殺されてしまったのでしょうか?
 錯誤捕獲されないようにするには、今後どうしたらよいのでしょうか?

 今回使用されたイノシシ用のワナは、発信機付のくくり罠だということです。一般的にくくり罠は、ワイヤーとバネを組み合わせて作られています。丈夫なワイヤーで作られた輪の中に、動物が足を入れた途端、バネの力で輪が締まり、足が抜けなくなります。逃れようとして暴れれば、ワイヤーが益々足を締め付けるので、ワイヤーが骨まで食い込んだり、手首や指がもぎ取れることもあります。
 西日本ではイノシシの被害が大きな問題となっており、数え切れないほどのくくり罠が山野に設置されています。以前、山口県庁を訪ねたとき、庁舎の裏山だけでも数千個のワナがしかけられていると、自然保護課の方が教えてくださいました。
 島根県もイノシシの被害は甚大で、年間1万頭近いイノシシが有害駆除されているそうです。イノシシは農作物などに被害を与えるばかりでなく、中山間地の過疎化に拍車をかける原因にさえなっています。イノシシの被害問題は農業被害ばかりでなく、地域社会の崩壊にまで発展している大きな社会問題でもあります。そのために、イノシシの有害駆除は奨励され、集落単位で取り組んでいる地域も増えており、非常にたくさんの数のワナ(くくり罠や囲い式のワナなど)がかけられています。
 当然ですが、ワナにかかるのはイノシシばかりとは限りません。人や犬もかかることがあるし、今回のようにツキノワグマが錯誤捕獲されることも絶えません。イノシシの被害問題や中山間地の過疎化なども大きく関わっているので、クマの錯誤捕獲を減らすことは簡単ではありません。

 次に、法律の不備と、今だ整備されていない、我が国の野生動物の保護管理システムと人員不足なども、錯誤捕獲の原因として挙げられます。
 人に怪我を負わせたのは親グマだが、錯誤捕獲された子グマも人に怪我を負わす危険性がある。よって緊急避難的処置として(県の出先機関の判断で)有害駆除の許可が出され、錯誤捕獲された子グマが捕殺されてしまいました。しかし、法的には問題がありません。
 狩猟は禁止され、保護されている野生動物であっても、人間が勝手にしかけたワナに錯誤捕獲され、しかもその個体が幼獣であり、さらに被害を発生させていなくても、「危険である」と行政(専門家ではない!)が判断を下せば、簡単に生命を奪うことが法的に認められています。まさにアン・ビリーバルです。
 野生動物の専門家や、保護管理のトレーニングを受けた専門家が現地に赴き、状況を正しく判断し、処置について責任を持って指示を出すべきではないでしょか。残念ながら、日本では夢のような話ですけれど。
 麻酔銃を使えばと、考えられる方も多いと思います。ただし、遮蔽物の多い林の中で、動き回っている(暴れている)クマに麻酔銃で麻酔針を打ち込むことは、ベテランのハンターでも容易ではないでしょう。しかし、性能の優れた(遠距離射撃が可能で命中精度の高い)麻酔銃も市販されているそうですので、不可能ではないと思います。ただし、麻酔銃であっても特別の資格がなければ所持や射撃ができないし、獣医師や医師の資格が無ければ麻酔薬を購入できません。麻酔銃の使用はかなり限定されるのではないでしょうか。

 錯誤捕獲を減らす対策として、いくつか挙げてみますので、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 1.対象獣以外を錯誤捕獲した場合、ワナの設置者に罰金や禁固刑、狩猟免許停止などの厳しいペナルティを加える。
 2.錯誤捕獲個体は原則として放獣する。ただし、専門家の判断を仰いだ上で、状況によっては緊急避難的処置として捕殺も認める。
   なぜなら、ワナにかかったクマが暴れて怪我をし、手負い状態になってしまった場合、放獣しても人身被害をまねく可能性があるので。
 3.錯誤捕獲しないワナの開発と普及に、(研究開発費の国庫からの助成を含め)官民で取り組む。
   例えば、獣害対策研究所の高木さんの実験や、群馬県の(社)桐生猟友会によると、天井部に穴を開けた箱ワナを使用すれば、誤って中に入ったクマは天井部から逃げ出せるとのことです。
 4.1,2,3,を含め、関連法令の修正や改正。
  5.錯誤捕獲され傷ついたツキノワグマの救急医療体制や保護施設、回復したツキノワグマを自然に戻すためのリハビリ施設の整備と、人材の育成に国と県で取り組む。(各県にある鳥獣保護センターの施設の利用は可能か?)


2001/07/25   
クマによる人身被害2件発生(岩手県)icon 7月24日午後3時頃、岩手県山形村荷軽部の山林で、宮城県仙台市の会社員男性Iさん(36)が、クマに頭をかじられ、約2週間のけがを負い入院しました。Iさんは県委託の環境影響調査で、同僚と昆虫を採取していました。

 また、7月24日午後6時20分頃、岩手県川井村小国の牧場で、地元の農業Nさん(62)がクマによる人身被害を受け、手や頭に怪我を負いました。Nさんは牛の世話をしていました。岩手県警地域課によると、今年に入って岩手県内でのクマによる人身被害は5件発生しています。(平成13年7月25日 日本経済新聞)

 山形村役場に問い合わせたところ、同村内でのクマによる人身事故は初めてだとのことです。今年は東北地方各地で例年よりもクマ出没が多いという話がしばしば聞かれます。これからの季節、夏休みやお盆休みなどを利用して、東北地方に遊びに来られる方も多いかと思います。また、最近は集落依存型のクマ(里グマ)が増えておりますので、山や川に限らず、観光地など比較的人の出入りが多い場所でもクマは出没しています。ですから、クマの生息地に旅行される人の心得として、クマの生態を学んだり、地元に問い合わせクマ情報を入手したり、生ゴミや残飯・ジュースの空き缶などを捨てないなどの取り組みが必要です。(F)

2001/07/25   
クマによる人身事故の注意報icon これからの季節、特に東北地方や北海道などの酪農地帯では、家畜の飼料用に栽培しているデントコーン(とうもろこし)を食べにクマが出没します。人の背丈よりも高いデントコーン畑にクマが入り込むと、クマがいることに外からは分かりません。クマは畑のヘリよりも、畑の奥に入って居座り、長時間に渡ってデントコーンを食害する傾向があります。以前、ある農協に委託を受けて、クマ被害防止用電気牧柵の施工を指導した時のことですが、(とても広いデントコーン畑だったので)畑の中にクマが入っているのに気がつかず、農家の方達はそのまま電柵を畑の周囲に施工したそうです。翌朝、畑の中からクマが飛び出した形跡が見つかったと、農協の方から連絡を受けて、私はとても驚きました。
 ただし、異常を感じると畑の中から飛び出して来るのが普通です。デントコーン畑を見回りをしていた人が、中から飛び出して来たクマに襲われ怪我を負う事故も、過去に岩手県内で数件発生しています。
クマの生息地のデントコーン畑には、クマが中に潜んでいる可能性があると覚えておいてください。これからの時期(特に朝晩、日中でも)、デントコーン畑に近づくときには、十分ご注意ください。なお、クマに食害されたデントコーン畑の画像は、こちらでご覧いただけます

2001/07/24   
熊撃退スプレーが入荷しましたicon お待たせいたしました。熊撃退スプレー「カウンターアソールト」が入荷しました。お待たせして申しわけございません。ご予約されたお客様には、順次発送しておりますので、もうしばらくお待ち下さい。なお、「熊よけホイッスル」は8月上旬に入荷予定です。同じく在庫切れになっている「熊鈴・クラシック」は入荷見通しが立っておらず、入荷時期未定です。

 クマ避けグッズと並んで、最近の売れ筋商品は
虫除けグッズです。プロの林業者が愛用している強力な蚊取り線香「森林香」と「パワー森林香」、ハチ退治のプロも使用しているハチ退治スプレー、「ハチノックS」と「ハチノックL」が今売れています!

2001/07/24   
野生生物保護学会第7回大会icon 野生生物保護学会第7回大会が下記日程で開催になります。詳細が分かりしだい改めてお知らせします。

          会期:2001年12月14日(金)〜16日(日)
          会場:兵庫県立人と自然の博物館
          問い合わせ先:兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部
                 三谷、横山
                  FAX:0795-59-2015 E-mail: wildlife@nat-museum.sanda.hyogo.jp

2001/07/24   ヒグマの列車事故(北海道)icon 7月10日午後8持35分頃、上川管内音威子府村筬島のJR宗谷線を走行中の札幌発稚内行の特急スーパー宗谷3号が、ヒグマと衝突し、クマは即死しました。幸い乗客には怪我がありませんでした。(平成13年7月11日 北海道新聞)

2001/07/18   
農作物被害対策はお早めに!icon これからがクマによる農作物被害が本番になります。既に、早いところではリンゴなどの果樹園にクマが出没している時期を迎えております。東北地方の酪農地帯では、8月のお盆前後からクマがデントコーン畑(牛に食べさせる飼料用のトウモロコシ)にクマが出没し、大きな被害を発生させています。最近では水田にクマが入り込み、稲穂を食害する被害も各地で発生しているので注意が必要です。

 果樹や畑作物、デントコーン畑などをクマの被害から防ぐためには、野生動物被害対策用の電気牧柵の設置が有効です。弊社ではニュージーランドのガラガー社(世界で初めて電気牧柵を製造したメーカー)の
パワーフェンシングシステム(野生動物対策用電気牧柵)を販売しており、大変ご好評を頂いております。クマ被害を防ぐためには、被害が発生してからよりも、被害が発生する前に電気牧柵を設置する方が効果があります。

2001/07/18   
京都議定書icon 地球の温暖化や酸性雨、異常気象などの環境問題は、クマ生息地の保全やクマによる被害問題と、密接に関係があります。秋に堅果類の実りが悪いとクマの異常出没が起き、農作物被害が増大、有害駆除による捕殺数も増加します。逆に秋に堅果類が豊作の年は、クマの里出没が減り、農作物被害及び有害駆除による捕殺数も減少します。気温や降水量、日照時間など様々な複雑な要因が、堅果類の豊凶に影響しています。

 さて、世界では京都議定書の批准をめぐり、大きく揺れ動いているのは周知の通りです。1997年12月に日本が議長国となって、日本の京都で開催された国際会議で「京都議定書」が、参加した160カ国によってとりまとめられました。その議長国(ハッキリ言ってホスト役ですよ)がなぜ率先して批准しないのか、私はどうしても不思議でたまりません。別に悪いことをするのではないから、理屈抜きに批准するのが筋ではないかと思うのですが。

 さて、2001年7月14日、
日本環境学会は総会において「京都議定書の批准を要求する声明」が採択され、首相官邸、外務省、経済産業省、環境賞などの官庁に送付することが決まりました。日本クマネットワーク・メーリングリストに転載記事が載りましたので、「京都議定書の批准を要求する声明」についてはこちらをご覧下さい。

2001/07/17   
クマ本の夏! クマ本送料無料サービス開始!icon まもなく夏休み、たくさんの方が北海道や東北、北陸、中部など、ヒグマやツキノワグマの生息地に出かけられると思います。今年はヒグマによる死亡事故が3件(北海道)、ツキノワグマによる死亡事故が1件(岩手県)発生しております。クマと遭遇しない、運悪く遭遇しても事故に遭わないためには、事前にクマの生態を学習したり、地元のクマ情報を知ってくことも大切です。そこで、当社では本日から8月末日まで、『クマ本の夏! 送料無料サービス』を開始します!
『クマ本の夏! 送料無料サービス』
 当社で扱っているクマに関係の書籍(クマ本)を御注文された方には、送料をサービスしてお送りいたします。

サービス期間:2001年7月17日〜2001年8月31日

サービス対象書籍:「
山でクマに会う方法」、「生かして防ぐクマの害」、「ツキノワのいる森へ」、「ベア・アタックス」上巻、「ベア・アタックス」下巻、「マタギを追う旅〜ブナ林の狩りと生活

ただし、書籍以外の商品と合わせて御注文された場合には、通常のサービス扱いとなり、送料無料サービスを受けられない場合がございますので、予めご了承下さい。
詳細はこちらをご覧下さい。

2001/07/17   
注意情報!icon 既に梅雨明けした地域も含め、連日暑い日が続いております。このような季節には、直射日光が車内に差し込むと車内の室温は70度以上になることもあります。特に、エアゾール製品(スプレー缶のこと。弊社で取り扱っているカウンターアソールトやOC-10, ハチノックなどが該当します)を車内に置いたままですと、最悪の場合には車内で缶が爆発することもあるので、特に注意が必要です。
 国内で通常市販されているエアゾール製品は、「高圧ガス保安法」に定められた基準(耐圧能力など)を満たさなくてはなりません。国の安全基準に定められた耐圧能力とは、「摂氏50度の環境化で缶が変形しない、缶が爆発しない」ということです。ですから、
室温が50度を越えた車内においては、市販のエアゾール製品の缶が、変形したり爆発する可能性は十分考えられます。以下は、昨年の7月15日に紹介した情報の再掲載です。JAF(社団法人日本自動車連盟)の会報「JAF MATE」2000年8月号の特集記事を紹介した情報です。

 (ここから昨年に掲載した記事です)今月号では
「炎天下の車内は危険温度!!」という特集を組んでいる。弊社の熊撃退スプレーにも関連することなので、簡単に内容をご紹介する。皆さんも経験があると思うが、真夏の炎天下では、駐車中の車内温度は急激に上昇する。炎天下の車内に置き去りにされた赤ちゃんが、死亡するという悲惨な事故も毎年発生している。JAF MATの実験は、早朝からの5時間と、気温がピークになる午後の3時間で、車内温度がどのように上昇するかを、車内6カ所に設置したセンサーで、30秒ごとの自動計測で調べたものだ。午前7時にはダッシュボードの温度が40度に、さらに午前10時を越えると75度前後に達した。車内温度も上昇を続け、なんと60度前後に達した。午後のテストでは、同型のセダンを2台用意し、A車には何も対策を取らず、B車にはフロントガラスの内側に市販のサンシェードを取り付け、比較を行った。午後の天候は、晴時々曇り、気温は32度前後だった。最初にエアコンをかけて車内の温度を17度前後に冷やしてから、エンジンを止めて温度上昇の変化を調べた。それによると、どちらのダッシュボードも、エアコンが止まってから急激に上昇し、約40分後にはA車は75度、B車は48度となった。室内温度は1時間後では、両車輌ともは58度となった。また、ハンドルはA車は71度、B車は50度、ドリンクホルダーに未開封の状態で置いていたアルミ缶の炭酸飲料は、A車は59度、B車は48度となった。さらに、A車では計測して30分後にはアルミ缶の表面温度が約55度になり、缶が膨張し大きな音を立てて変形し、いつ破裂しても不思議ではない状態となった!

 弊社で輸入販売している熊撃退スプレー・カウンターアソールトのスプレー缶は、国が高圧ガス保安法で定めている基準をクリアーしている。その耐圧能力とは「50度における容器内圧」「50度おける容器内圧の1.5倍又は1.3MPaにおける容器の変形」「50度おける容器内圧の1.5倍又は1.3MPaにおける容器の破裂」の3項目である。カウンターアソールトはその全てに適合している。ただし、車内温度が75度になった場合に、容器内圧がどのくらい上昇するかは不明だ。車内にカウンターアソールトを置いたままのユーザーも多いとは思うが、(特に真夏は)危険なので注意が必要である。私の友人で、勤務先の駐車場に停めていて車の中で、灯油を入れていた携行缶を爆発させた者がいる。幸い炎上はしなかったが、一歩間違えれば大惨事になっていた。また、「JAF-MATE 」の特集の中で、「高温になったチャイルドシートの金属部が、子供の皮膚に触れて火傷を起こした」例を紹介している。子供を守るはずのチャイルドシートが、親の不注意で凶器にもなる。

 太陽熱を吸収したダッシュボードが、熱を蓄熱するストーブ化現象が、車内温度を上昇させる原因の一つと見られるようだ(ダッシュボードを蓄熱しにくい材質に変更するように、JAFはメーカーに働きかけていただきたいものだ)。そこで、
JAFが紹介している有効な対策は、サンシェードでダッシュボードの温度上昇を防ぎ、窓ガラスを開けること。ただし、実験の結果、ウィンドフィルムの遮熱効果はあまり期待できないそうだ。しかし、それらの対策を施していても、体温をはるかに超える約50度という危険な温度になることを、私たちは忘れてはならない!(「JAF-MATE 」8月9月号 発行/JAF MATE社 定価100円 お問い合せ先/電話 03-3436-2811)

          
●JAFの会員は無料で、「JAF-MATE 」のバックナンバー(6年分)をインターネットで検索が可能です。
           詳細はJAFのホームページをご覧ください。
  http://www.jaf.or.jp/  (ここまで昨年に掲載した記事です)

2001/07/13   
悲報icon 皆様にとても悲しいお知らせがあります。世界でただ1人の叉鬼山刀の鍛造師、三代目西根正剛(本名:西根 稔、62歳)さんが7月12日に死去されました。7月14日午後1時から阿仁町斎場にて火葬、7月15日午後1時よりご自宅(秋田県北秋田郡阿仁町)にて葬儀が執り行われます。
 7月3日にお見舞いに行き、西根稔さんにお会いしたときには、まだまだ元気そうでした。いまだに信じられません。ご冥福をお祈り申し上げます。
 西根さん、どうもありがとうございました。

 なお、当社では叉鬼山刀は既に在庫がございません。西根稔さんの死去により、叉鬼山刀は永久に入手できなくなりました。ですので、全ての叉鬼山刀の予約及び販売を中止させていただきます。誠に恐れ入りますが、既にご予約いただいている分につきましても、入手の可能性が無くなりましたので、キャンセルとさせていただきます。どうかご了承下さい。
 また、これまで長い間、叉鬼山刀をご愛用いただいた皆様、どうもありがとうございました。誠に恐れ入りますが、三代目西根正剛さんの一代保証は西根稔さんの死去に伴い、終了させていただきます。
 どうか西根稔さんの鍛造された叉鬼山刀を、末永くご愛用下さい。

2001/07/11   
ヒグマ目撃情報icon 7月8日に札幌市の定山渓豊平川林道で、歩行中のヒグマが目撃されたそうです。詳細はこちらをご覧下さい。北海道へこれから旅行される方、特に札幌市定山渓に行く予定の方は、事前に必ず札幌市役所のクマ情報サイトこちらのサイトご覧下さい。

2001/07/10   TV番組紹介icon 本日放送予定のNHK「プロジェクトX」では、白神山地に計画された巨大林道(青秋林道)建設計画と、その反対運動に立ち上がった地元のナチュラリストとマタギ達について放送されます。7月10日午後9時15分から、NHK総合で放送されます。青森県と秋田県にまたがる白神山地は、現在は森林生態系保護地域に指定及びユネスコの世界遺産に登録され、国によって保護されています。さて、マタギとくればクマ・・・・!?それは見てからのお楽しみです。

2001/07/10   
ヒグマフォーラムin浦幌icon ヒグマと人との共存について話し合う「ヒグマフォーラムin浦幌」(主催:ヒグマフォーラムin浦幌 実行委員会、後援:浦幌町,浦幌教育委員会,十勝支庁,浦幌道有林管理センター,浦幌農協,北海道新聞,十勝毎日新聞,ふるさと十勝)が8月25日,26日に、北海道の浦幌町で開催されます。詳細はこちらをご覧下さい

2001/07/09   
在庫切れのお知らせicon ご好評頂いております熊撃退スプレー・カウンターアソールトの在庫が切れております。お客様には大変ご迷惑をお掛けして申しわけございませんが、次回は7月下旬に入荷予定ですので、どうかそれまでお待ち下さい。なお、予約や資料請求は承っておりますので、こちらをご覧下さい。宜しくお願い申し上げます。

2001/07/06   
これは吃驚(!)のマックねたicon ひさしぶりのマックねたを一つ。これには僕もぶったまげました。世の中には凄い吾人がいるもんですね。7月5日更新のMacWIREで、お恥ずかしながら初めてHALLI MACの存在を知りました。"HALLI MAC"とは、マックユーザーの中尾謙氏が、2000年1月に発売された初期型iBookのパーツを、ZERO HALLIBURTON のパースケースに組み込んで製作した、世界でたった1台のMACです。とにかく中尾謙さんのサイト "Welcome to HALLI MAC"をご覧下さい!

2001/07/06   
臨時のお休みのお知らせicon 7月6日(金)〜7月8日(日)(日曜日は休業日)は業務をお休みいたします。ご迷惑をおかけして申しわけございません。

2001/07/04   
更新のお知らせicon CoffeeBreakのコーナーを本日更新しました。冒険家・河野兵市さんとの思い出に触れてみました。

2001/07/04   
相互リンクのお知らせicon 定山渓自然の村(北海道札幌市)のサイトと相互リンクしました。定山渓自然の村は札幌市教育委員会が設置し、財団法人札幌市青少年婦人活動協会が管理運営している自然体験型の施設です。「熊について」のページでは、ヒグマの生態やトラブル回避の知識などが詳しく紹介されています。例えば、ヒグマは前足で2センチの鉄筋を簡単に曲げてしまうほどの力があり、時速60kmの車と一緒に20分間も走り続けた等の記録があるそうですよ! これから北海道の旅行を計画されている方は、定山渓自然の村のサイトをぜひご覧下さい。なお、クマ関連サイトのリンク集はこちらをご覧下さい

2001/07/01   
防犯ブザーを教員に配布(神奈川県)MagLight icon 大阪府池田市の大阪教育大学付属小学校で起きた校内示度王殺傷事件を受けて、神奈川県横浜市港南区は6月30日、区内の学校、幼稚園などの教職員向けに携帯型の防犯ブザーを配布すると発表した。公立・市立の小中高校、幼稚園、保育園など教職員約2,000人が対象。希望に応じて、1個1,000円程度の防犯ブザーを配布、教職員が構内で携帯し、非常時に使えるようにする。(平成13年7月1日 岩手日報)

2001/06/30   ヒグマ出没情報(北海道)icon 平成13年6月27日に、北海道札幌市の白川市民の森散策路入口から約500m奥で、複数のクマの糞らしきものが発見されています。6月20日に、札幌市定山渓自然の村遊歩道を管理事務所から約400m離れた奥で、ヒグマの足跡が発見されています。6月13日には札幌市簾舞、豊滝市民の森の散策路入口から約1.5kmと2km奥の地点で、ヒグマの糞が発見されています。 以上の情報は札幌市役所のサイトからの情報です。同サイトには、「ここ数年南区内でのクマ出没情報が増えており、また、今年クマに襲われての死亡事故が発生しています。南区内の山岳・山林はヒグマの生息地です。」ときちんと説明書きが表示されています。クマが棲息している他の行政も、札幌市の取り組みを見習ってほしいものです。ひどいところだと、観光に影響するとして、クマが出没していることを隠している公営キャンプ場もあるそうです。
 6月26日には、親子と思われるヒグマの痕跡と、それとは別にヒトの跡をつけてきたかもしれない単独のクマが羅臼町で目撃されています。さらに羅臼湖入口前の知床横断道路を横切るクマの目撃情報などがありました。
詳細はこちらをご覧下さい

2001/06/30   
これから北海道を旅する人にお薦めする2冊icon これからの季節、北海道に登山や釣り、キャンプ、ツーリング、オートキャンプなどで旅行することを計画している方に、是非お薦めしたい本があります。今年は既に3件のヒグマによる死亡事故が、北海道内(白糠町札幌市門別町)で発生しています。さらに、知床国立公園のある斜里町ではウトロの市街地に出没するヒグマが例年より増えているなど、道内各地でクマの出没が多いということです。クマによる人身事故の原因として、主に次のことが考えられます。(1)子グマを連れている母グマが、子グマを守るために攻撃する。(2)人間と突然遭遇し、驚いたクマが自分を守るために攻撃する。(3)残飯などに餌付いたクマ(餌付け熊、問題グマ、ガーベッジ・ベアー)が、人間に対する恐怖心(心理的バリアー)を失い攻撃する。(4)特にヒグマの場合、自分のエサ(シカなど動物の死骸、土に埋めて隠している場合もある)に不用意に接近した人間を攻撃する。(5)手負いにされたクマが人を攻撃する場合。(6)人間に追われ、逃走中のクマが出会った人間を攻撃する。(7)極まれなケースとして、はじめからヒトを狙っている場合。(8)その他。

 クマによる被害を防ぐために、クマについて書かれた本(クマの専門家が書いた本)を事前に読み、クマの正しい生態を知っておくことが大切です。そこで、ヒグマについて専門家が執筆した本を2冊ご紹介します。どちらも、アウトバックが自信を持ってお薦めできる本です。

 1冊目は今年出版されたばかりの『
しれとこライブラリー(3)「知床のほ乳類ll」』(編集:斜里町立知床博物館、発行:北海道新聞社)です。知床の哺乳類を紹介している本ですが、その大部分がヒグマについて書かれています。執筆者は斜里町知床自然センターの岡田秀明さんと、斜里町役場自然保護課係長の山中正実さんです。ご両人とも長年ヒグマの保護管理に関わっているベテランの方達です。山中正実さんはNATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版』(日経ナショナルジオグラフィック社)2001年7月号でも紹介されています。『しれとこライブラリー(3)「知床のほ乳類ll」』についての情報(購入方法など)はこちらをご覧下さい。
 2冊目は昨年刊行された
『ベア・アタックス』(上下2巻・スティーブン・ヘレロ著/嶋田みどり・他 翻訳/北大図書刊行会出版)です。『ベア・アタックス』はカルガリー大学(カナダ)のスティーブン・ヘレロ博士がクマがなぜ人を襲うかについて長年調査・研究してきたことを、一般にも分かりやすく書いた本で、1985年に出版されています。ネイチャーフォトグラファーの星野道夫氏がカムチャッカ半島でヒグマに襲われ死亡した事故がきっかけとなり、「星野道夫さんの不幸な事故を繰り返さないために」と、星野道夫氏の友人だった嶋田みどりさんや大山卓悠さんによって翻訳されました。また、日本クマネットワーク(国内の主なクマ研究者が運営している民間団体)のメンバー有志が、日本のクマの現状について解説したり、クマの生態などのアドバイザーをつとめ、翻訳作業をサポートしてきました。さらに、星野道夫氏の理解者でもあるスティーブン・ヘレロ博士自らが、「星野道夫の死」と題した章を新たに書き加えられた記念すべき貴重な本です。『ベア・アタックス』は当社でも販売しております。上下2巻を御注文されたときには、送料無料サービスを行っております。ぜひこの機会にご利用下さい。また、その他のクマ本についてはこちらをご覧下さい

    
ヒグマに関連したサイト
    ・
ヒグマの棲息分夫などの情報(北海道環境科学研究センター)・・・捕殺されたヒグマの胃の内容物の画像アリ。にんげんの捨てた残飯や、不法投棄された海産廃棄物などが出てきた。
    ・
ヒグマのによる被害の写真など掲載(北海道環境科学研究センター自然環境部道南地区野生生物室)
    ・
札幌市役所のクマ出没情報掲示板(札幌市役所)
    ・
知床のヒグマについて紹介しているサイト(知床サイト)
    ・
知床の羅臼に出没しているヒグマ情報(知床サイト)
    ・
その他のクマ関連サイト・リンク集(アウトバック)

2001/06/30   
道がヒグマの春グマ駆除を限定解除icon 道内で今春、ヒグマによる人身事故が多発したことを受け、堀達也知事は27日の道議会一般質問で、春グマの計画的な駆除を来年、13年ぶりに渡島半島で復活させる方針を明らかにした。頭数や具体的な場所などは今後検討するが、行動範囲など科学的データに基づき、人に遭遇する可能性が高いと認められるヒグマを駆除する。  来春の駆除は、人間の生活圏とクマの行動範囲が近い同半島での人身事故防止やヒグマの個体群存続などが目的。道が昨年策定した「渡島半島地域ヒグマ保護管理計画」に基づいて行われる。具体的な方法や捕獲の基準、頭数については今後、専門家や市町村などと詰める。道によると、同半島には516頭が生息すると推定している。

 ヒグマは、種の保存法に基づく国際希少野生動植物種に指定されている。ヒグマの保護を目的に、道は1989年まで実施していた春グマ駆除を1990年から中止している。それ以降は、人里近くに出没するなど危険な場合に限って駆除を許可していた。 本年度のヒグマによる人身事故は、釧路管内白糠町と札幌市、日高管内門別町で計3人が死亡、1人が重傷を負った。3人の死者が出たのは1976年以来。(平成13年6月28日 
北海道新聞社

2001/06/30   
クマ牧場でクマ避けグッズを販売開始icon 北海道登別市温泉町の「のぼりべつクマ牧場」(登別温泉ケーブル)では、同クマ牧場山麓の売店で、クマ撃退スプレーなどクマ対策グッズの販売を始めました。今後、通年販売する予定です。今年、道内でクマによる死傷事故が相次いだのを受け、「クマを飼育する施設としても注意を喚起しよう」と扱うことにしたもので、撃退グッズの販売は今回が初めて。同クマ牧場の売店では、熊撃退スプレーやクマ避け鈴を販売している。同牧場ヒグマ博物館の前田菜穂子学芸員は「(販売中の)撃退スプレーは、国内外の研究者の実験などで高いクマ撃退効果が実証されている。クマと遭遇した場合、背中を見せて逃げるのが一番危ない。落ち着いてスプレーを構える姿勢を見せるだけでも、クマが逃げることもある」と話している。 (平成13年6月26日 北海道新聞社

 
「のぼりべつクマ牧場」では当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」や南部熊鈴などを販売していただいております。同クマ牧場にお寄りの際は、宜しくお願いいたします。

2001/06/30   
登校中の中学生とクマが鉢合わせ(岩手県)icon 6月28日午前7時50分頃、岩手県金ヶ崎町西根の町道で、金ヶ崎中学校の男子生徒(15)が自転車で登校中にクマと遭遇し、右足とクマの歯が接触した。生徒は自転車ごと転倒し、左ひじと右ひざに軽い擦り傷を負ったが、クマはそのまま逃げ去った。接触したのは右足親指部分で、履いていた運動靴には、表面に歯形が残っていたが、裏底には跡が無く、力強くかんだ様子はない。同校は「襲われたのではなく、ぶつかっただけ」と説明している。生徒は驚いた様子で、「突然で、ビックリした」と話している。クマは1頭で体長1メートル超、黒色だったという。(平成13年6月28日 岩手日報・夕刊)

2001/06/30   
お詫びと訂正icon 6月29日に、7月2日放送予定の『タケシのTVビタックル』(テレビ朝日、毎週月曜日放送)で、当社のクマ避けグッズが紹介されるとお知らせしましたが、番組内容が変更になったために中止になったという連絡が、制作会社から本日届きました。お詫びして訂正させていただきます。

2001/06/29   
催涙スプレーを学校に配備(千葉県)MagLight icon 大阪府池田市の児童殺傷事件を受けて、千葉県浦安市は42の市立小学校・中学校、幼稚園、保育園に、催涙ガス噴霧器を1基ずつ配備することに決めた。侵入者に有効な対抗手段を警察関係者と話し合って決めたという。(平成13年6月29日 朝日新聞)

 大阪府池田市の大阪教育大学付属小学校で起きた児童集団殺傷事件以来、弊社にも防犯・護身用唐辛子スプレー「OC-10」の問い合わせや御注文が、全国各地の学校・幼稚園・保育園から寄せられております。学校や幼稚園・保育園などで防犯目的の催涙スプレーを採用される場合には、有効成分や噴霧方式など、いくつかの点に特に注意する必要があります。

 1.有効成分:防犯・護身用の催涙スプレーには、有効成分に
OC-10のように、天然唐辛子から抽出した唐辛子エキス(カプサイシン)等の天然成分を使用したものと、CN(クロロアセトフェノン催涙剤:通称メースまたはカーブ)やCS(オソクロロベンザルマルオノニトリル)などの化学薬品を使用したものがあります。OC-10のように唐辛子エキス(食品になっている)を使用したものは、人体にも環境にも安全ですが、米国ではCNによる死亡例がいくつか報告されています。CSは網膜を焼くこともあるため、医療処置が必要とされています。幼児や児童のいる学校・幼稚園、保育園では、天然成分の催涙スプレーを採用されることをお薦めします。

 ただし、「唐辛子エキス」を有効成分に使用している催涙スプレーでも、威力が異なることも知っておく必要があります。すなわち、「唐辛子エキス」(カプサイシン)にも種類があって、刺激の度合い(強さ)が異なるということです。また、表示されている濃度が高くても、原料として使われている唐辛子エキスが、刺激度(SHU)の低いものであれば、護身効果は低いと言えます。
 刺激の弱い(護身効果が少ない)ものが、店頭や通信販売で安価に市販されているので、購入時には注意が必要です。
OC-10は、米国の警察機関では初めて利用された、2百万スコビル熱単位(辛さ評価の単位)を持つ10%濃度の唐辛子エキスを含有した強力噴霧スプレーです。警察官は4メートルの距離まで対象者(暴漢や犯人)を抑制することができるとされています(OC-10 Mサイズの使用時)。

 2.噴霧方式:スプレーを噴射する方法には次の4通りあります。フォーム(泡状)、直流、円すい噴霧、および高圧噴霧です。各々、異なった噴射範囲、パターン、および効力をもちます。最も有効なのは高圧噴霧型です。弊社で輸入・販売している
OC-10は高圧噴霧型を採用しています。

 3.使用実績:催涙スプレーとして販売されている市販品の中には、噴射距離が1メートル前後の安価なものがあります。興奮状態の暴漢との距離を1メートルに保ち、落ち着いて催涙スプレーを発射することが現実にできるでしょうか?
 対象者抑制距離が長い(噴射距離が長い)ほど安全だといえます。噴射(噴霧)距離が最低限3メートルの催涙スプレーをお薦めします。
OC-10 の噴霧距離は、Sタイプ(6,800円)が約3メートル、Mタイプ(7,800円)が約4メートルです。
 また、「米国の警察関係者が使っている」と宣伝している防犯スプレーの中には、真偽が疑わしいものも市販されています。護身用に使用する催涙スプレーなので、きちんとした使用実績のある製品を採用するべきです。
OC-10は1990年頃から米国で販売されており、現在では全米各地の警察官・機動隊、刑務所の警務員などが使用しています。また、OC-10は熊撃退スプレー「カウンターアソールト」(世界で初めて開発された熊撃退スプレー)から作られています。初めからヒト用として作られた、他社の護身用催涙スプレーとは威力が異なります。

2001/06/29   
日本クマネットワークが意見書を京都府に提出icon 今年の5月9日に京都市嵐山に出没・駆除されたツキノワグマに対する京都府の対応について、日本クマネットワーク(代表・青井俊樹/岩手大学教授、会員数:145名)が6月21日に、荒巻 禎一京都府知に意見書を提出しました。西日本におけるツキノワグマの生息状況が地域的な絶滅が危惧される状態となっているにもかかわらず、5月9日に行われた京都市の駆除のあり方は適切ではないとした上で、意見書の中で問題点の改善と今後の保護管理体制の充実を求めております。意見書の内容は全文掲載しましたのでこちらをご覧下さい。

 なお、
日本クマネットワーク(JBN)は、人とクマとの共生を考えることを最大目標とし、そのために必要な様々な活動、調査・検討および情報交換を行うことを目的に設立された非営利・非政府組織です。会員はクマ類をはじめとした野生動物の研究者、行政および野生動物に関わる民間の実務家、ハンター、市民、学生などで構成されています。

2001/06/28   アースアカデミー・大場満郎冒険学校icon 6月20日に山形県最上町前森高原・ビッグハウスにて、『アースアカデミー・大場満郎冒険学校』開校記念式典が開催されました。同冒険学校は世界で初めて南北両極を単独徒歩横断に成功した、冒険家・大場満郎さんが長年暖め続けてきた夢が実現したものです。当日は初夏を感じさせる好天にも恵まれ、これまで大場満郎さんを支援し続けてこられた、たくさんの関係者が集い、皆で祝合いました。詳細はこちらをご覧下さい。国際的アルピニストの野口健さんと大場満郎さんとのツーショット(!)の写真を含め、5枚の画像ファイルもアップしています。

2001/06/28   
N.G.7月号でグリズリーベアの特集記事を掲載icon NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版』(日経ナショナルジオグラフィック社)2001年7月号では、「グリズリー 北の大地を支配する巨大なクマ」と題したグリズリーベアの特集記事を24ページにわたって掲載しています。執筆者は科学ジャーナリストのダグラス・H・チャドウィック氏、写真は写真家のジョエル・サートレイ氏が担当しています。表紙の写真にもグリズリーベアの大きな顔が写っています。昨年渡米した際にお世話になった、モンタナ州魚類野生生物局のティム・マンレーさんとWind River Bear Institute 代表のキャリー・ハントさん達の活動についても、記事に中で紹介されています。
 また、本誌「読者フォーラム」のページでは、北海道・知床の斜里町で日夜ヒグマ対策に取り組まれている、斜里町役場の山中正実自然保護係長のことが紹介されています。当サイトでも山中正実さんから提供いただいた、「
ヒグマとの遭遇時の対応に関するマニュアル」や「屋外クマ対策フードロッカー」に関する情報などを公開しております。夏休みに北海道旅行を計画されている方は、ぜひご覧下さい。

2001/06/28   
クマ本コーナーを更新しましたicon クマに関する書籍を紹介する『クマ本』のコーナーを更新しました。新たに4冊のクマ本が蔵書に加わりました。gif

2001/06/27   
臨時休業のお知らせicon 6月30日(土)は決算棚卸しのため臨時休業します。7月1日(日)は休みですので、よろしくお願いします。7月からは創業13年目に突入です!!

2001/06/27   
在庫切れのお知らせicon お客様にご好評頂いております、カラフルな6色のクマ避け鈴、「熊鈴 クラシック」(カナダ製)の在庫が切れております。既に発注しておりますが、入荷時期は未定です。ご迷惑をおかけして申しわけございません。

2001/06/27   
岩手山の登山解禁情報icon 岩手山山麓に位置している雫石町、滝沢村、西根町、松尾村、盛岡市など6市町村は6月25日に、岩手山東側の4ルートに限って入山規制を、来月1日午前0時から解除することを正式に決定しました。詳細は各市町村役場にお問い合わせ下さい。

2001/06/23   
ホッキョクグマのサイトicon 極北の地で生活するホッキョクグマに魅せられた動物写真家のHisashi Okadaサンのサイトです。カナダ極北にあるチャーチル(ホッキョクグマの集まる町としてとても有名)での5年目になる白熊の写真撮影と、そのノンフィクション物語で構成されています。写真も3万枚を超え、7回目の取材と写真撮影の準備中とのことです。とにかく素晴らしい写真がたくさん載っています。また、雄のホッキョクグマが母子グマを襲う場面など、手に汗握る感動のエッセイ等自信を持ってオススメできるコンテンツです。ぜひご覧下さい。

2001/06/22   
住宅地にハンターが手負いにしたクマが(岩手県)icon 6月20日、岩手県北上市北鬼柳の住宅地に、手負いのクマが出没した。猟友会によると、目撃されたクマは成獣と見られ、首から血を流していた。北上市村崎野で19日に、別の猟友会員がクマを見つけて威嚇で撃った散弾があたったとみられる。20日にも猟友会などが追いかけたが捕獲できなかった。クマは傷を負っており、北上市は「人を襲う可能性もある」と警戒を呼びかけている。北上署の調べでは、クマは午前9時半頃、同市大通4丁目の国道4号線を横切った。同10時頃、同市北鬼柳の八幡神社近くの杉林で北上市猟友会のメンバーがクマを発見し散弾銃を発砲した。現場近くの江釣子小学校と江釣子中学校は授業やクラブ活動を早く切り上げた。(平成13年6月21日 岩手日報・朝刊)

2001/06/22   
県内でスキミングの被害急増(岩手県)MagLight icon クレジットカードの時期情報を盗む「スキミング」でカードを偽造、悪用する犯罪が岩手県内でも増えている。クレジット会社によると、スキミング被害はここ1年で急に増えた。スキミング被害を受けたある男性(33)は、今年5月上旬に盛岡市内のサウナで就寝中にロッカーのカギを盗まれており、この時スキミングをされたらしい。偽造されたカードが大阪で使用され、40万円の被害を受けた。スキミングは「スキマー」という磁気情報を読みとる専用機が使用される。カードの所有者が気がつかないため、発覚が遅れる。素棄民気で偽造したカードは紛失、盗難と異なり、悪よされても保険が適用されない。県警などによると、スキミングされやすいのは飲食店や風俗店、コインロッカーなどカードを手元から放す場所。店のカード端末機にスキマーを取り付けたり、携帯用のスキマーを店の従業員に持たせる手口もある。県警は「店員の動きに注意し、利用明細書を保管すること。見覚えのない請求があれば速やかに警察、クレジット会社に連絡を」と呼びかけている。(平成13年6月21日 岩手日報・朝刊)

2001/06/22   
防犯にもクマ避けにもなるアラーム115MagLight icon アラーム115は115デシベル(人間の耳に聞こえる最高の音)の大きな音を発生する、防犯・護身用のボンベ式アラームです。もちろんクマ避けにも使用できます。詳細はこちらをご覧下さい。

2001/06/22   
1日講師を務めましたicon 6月20日に岩手県千厩町の千厩農村勤労福祉センターで開かれた、岩手県千厩地方振興局が岩手高齢者大学千厩校(千厩地方振興局保健福祉環境部)で有限会社アウトバックの代表取締役・藤村が1日講師を務め、「岩手のツキノワグマ」について講義を行いました。千厩町は北上山地の南端に位置しますが、千厩地方振興局に今年はクマ出没の届け出が3件あったとのことです。クマが出没した際には、千厩町では防災無線などで住民に注意を呼びかけています。保健福祉環境部のクマの担当者の話では、例年クマの出没が数回あるが、被害はほとんど無いという話でした。

2001/06/17   
山と渓谷7月号で熊撃退スプレーが紹介されました!icon 月刊山岳誌『山と渓谷』7月号(山と渓谷社)で弊社が輸入販売している熊撃退スプレー(カウンターアソールト)が紹介されています。場所は11ページの『今月の安全登山 Caution 』です。野生動物写真家の久保敬親さんが撮影したヒグマの写真と並んで、カウンターアソールトの写真が載っています。山でクマに遭遇しないためのアドバイスと、遭遇したときの対処法について、クマと正しくつき合うためのマナーなどが詳しく書かれています。ぜひご覧下さい。それから、しばらく在庫を切らし、皆様にご迷惑をおかけしておりましたカウンターアソールトが入荷しました。月曜日(18日)から徐々に出荷いたしますので、よろしくお願いします。

2001/06/17   
県人パーティーがマッキンリー登頂成功icon 米国アラスカ州のマッキンリー(6,194メートル)の登頂に、盛岡山友会の岩手県人パーティー(隊長:橋本久)が現地時間9日午後1時15分(日本時間10日午前6時15分)成功しました。そして、登頂に成功した4人はふもとの町タルキートナに無事戻りました。登頂に成功した隊員の中に、弊社がいつもお世話になっているICI石井スポーツ盛岡大通店の荒川勉副店長さんがおります。登頂のご成功おめでとうございます。全員そろって笑顔で帰国してください。

2001/06/17   
ツキノワグマ人身事故防止の通知をアップicon 岩手県自然保護課が13日に県関係課・公所と市町村長に通知した「ツキノワグマによる人身被害防止」で、県政記者クラブで公開したものをアップいたしました。このサイトを御覧になっている行政関係者やマスコミ関係者、その他クマの事故に興味のある方はこちらをご覧下さい。

2001/06/14   
子グマの列車事故(岩手県)icon 岩手県遠野市上郷町細越のJR釜石線の線路内で、6月12日釜石発花巻行きの普通列車(2両編成)がツキノワグマをはね、はねられた子グマは即死した。はねられたツキノワグマは体重30キロ。釜石署などによると、クマが線路を横切っているのを運転士が直前で気付いてブレーキをかけたが間に合わなかった。(平成13年6月14日 朝日新聞・岩手版)

 
なお、死亡したクマの頭骨は、研究資料として森林総合研究所東北支所に提供されています。また、クマの列車事故は日本だけでなく外国でも発生しています。先月米国ワイオミング州ジャクソン・ホールで開催された第13回国際クマ会議でも、カナダの研究者の発表の中で、1994年〜1997年に調査地域において、発信機を付けたアメリカ・クロクマが2頭、列車事故で死亡したことが報告されていました。(F)

2001/06/14   
県が市町村にクマの人身事故防止を通知(岩手県)icon 岩手県遠野市で9日に地元の男性がクマに襲われて死亡した事故を受け、岩手県自然保護課は13日に「ツキノワグマによる人身被害防止」の通知を県関係課・公所と市町村長に通知した。クマを引き寄せない方法、遭遇した場合の対処方法などを記した。通知は「昨年の(注1)豊作が高い出産率を導き、攻撃性の高い子連れのグマの活動が活発になっていると推察される」と指摘。「夏の交尾期(注2)にかけてさらに人身被害の多発が懸念される」として、住民や農畜産行従事者らへの啓発を求めている。(平成13年6月14日 岩手日報)

 注1:前年の秋に堅果類(クリ、ミズナラ、コナラ、ブナ等)が豊作だと、翌年はクマによる人身被害が増える可能性が高い。詳しくはこちらをご覧下さい。
 
注2:ツキノワグマの交尾期は通常6月ー7月です。交尾期になぜクマが危険なのかについてはこちらをご覧下さい。

2001/06/14   クマ遭遇情報(長野県)icon 弊社のサイトを御覧になった群馬県在住のHさんから、貴重なクマ遭遇情報をお寄せいただきました。ご本人の承諾が得られましたのでご紹介します。Hさんどうもありがとうございました。

 6月10日(日)PM4:30ごろ長野県鬼無里(戸隠方面)地区内で裾花川上流小川の支流にて、釣りをしていた時にクマと遭遇した。クマの方が先にHさんに気付き逃げ出す。大声を出すと山の斜面で一度振り返るが再び怒鳴ると山の中へ消えていった。何10年も釣りをしていて山の奥の源流部でさえ熊には遭ったことがなかったのに、あのような里川で、しかも村人がさっきまで畑仕事をしていたと言う場所でクマと遭遇するとは!今年は雪が多かったせいか各地で目撃談が聞かれます。群馬県内でも何件か報告されていて、そのうち何件かはけが人も出ているらしく、人間にとってもクマにとっても、今年は大変な年になりそうです。

2001/06/13   
OC-10がグッズインデックスで紹介されました!icon 当社の新製品、防犯・護身スプレー『OC-10』(オーシーテン)が特選街7月号別冊『GoodsiNDEX』(「グッズインデックス 2001 夏号」/編集兼発行:特選街出版・マキノ出版/650円)で紹介されました(p66)。『GoodsiNDEX』は「こだわり人のモノ選びマガジン」というコンセプトで、買得情報を満載した 『特選街』別 冊の情報誌(年2回刊。 )です。ぜひ書店でご覧下さい。
 
防犯・護身スプレー『OC-10』は熊撃退スプレー(カウンターアソールト)のメーカー(米国)が、グリズリーベア(ヒグマ)の撃退の実績を元に開発した、激烈な威力を備えた携帯用唐辛子スプレーです。前身は熊撃退スプレーなので、初めから人間用に作られている他社の製品とは威力が違います!米国では1990年代から販売されており、既に全米各地の警察署や刑務所などでも採用され、犯人逮捕や暴漢やデモ隊の鎮圧にも多くの実績があります。青森県弘前市で発生した武富士襲撃放火事件や、大阪市で起きた小学校襲撃刺殺事件などのような悲惨な事件も、あの場にOC-10が備わっていたならば防げたかもしれません。ご家庭や職場、危険と遭遇する可能性が有ると感じている方に、防犯・護身スプレー『OC-10』をお薦めします。

2001/06/12   第12回マタギサミット(秋田県)icon 6月9日、10日秋田県北秋田郡阿仁町の打当温泉マタギの湯にて、第12回ブナ林と狩人の会(マタギサミット)が開催され、東北地方を中心に全国からマタギ関係者が約120名参加しました。マタギサミットの内容については、秋田・源流釣友会のサイトに詳しく紹介されていますので、そちらをご覧下さい。プロ顔負けの運営者菅原さんの写真を堪能できます。会場の写真には・・・アリャマ、私のヒゲづらも右端に写ってたわい。(^^;

2001/06/10   
ツキノワグマによる死亡事故発生(岩手県)icon 5月9日午後10時半頃、岩手県遠野市青笹の山林で、同市青笹の農業Sさん(70)さんが倒れて死んでいるのを、行方を心配して捜査していた友人が発見し110番通報した。遺体の顔面にクマに襲われたとみられる傷跡があったといい、遠野署は現場に急行し、詳しい状況の確認をいそいでいる。Sさんは同日午後3時ごろから山菜採りに行くといって出かけたまま、夜になっても帰宅しなかった。岩手県内では、1984年9月、岩泉町穴沢の山林内で、キノコ採りをしていた町内の男性(65)がクマに襲われて出血多量で死亡する事故が起きている。(平成13年6月10日 岩手日報)

2001/06/09   
日本ツキノワグマ研究所がNPOに!icon 民間の調査研究機関「日本ツキノワグマ研究所」(広島県吉和村・代表:米田一彦)が特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所に変わります(認可予定月平成13年9月)。同研究所から届いた『特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所の初年度の活動方針につきまして』によると、本部は広島県で、他の事務所は愛媛、山梨に設置し、徐々に事務所を整備していきます。主な事業としては、被害対策支援ホームページの立ち上げ、被害対策法講習会開催、中国黒竜江省でのクマ類の予備調査などを予定しています。また、代表の米田一彦さんのお話しでは、電気牧柵など各種クマ被害防除機器の常設展示場も考えているとのことでした。現在、NPO設立に向けて準備が進んでいますが、設立や当初の活動資金の支援を広く一般に求めております。特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所についての詳細や、個人会員・法人会員についてのお問い合せは、直接日本ツキノワグマ研究所にお願いいたします。寄付金の送金先は下記の通りです。

 
日本ツキノワグマ研究所への寄付や募金の振込先:郵便振替口座・日本ツキノワグマ研究所  口座番号・01300-2-38439

2001/06/09   
クマ遭遇情報(群馬県)icon 弊社のサイトを御覧になったお客様、Mさんからお寄せいただいた情報です。平成13年5月の第4週に群馬県上野村の乙父沢で釣りをしていたときに、Mさんはクマと遭遇したそうです。上流の方から勢いよくデカイ熊が走ってきて、5~6Mのところで、Mさんに気付いたらしく、止まってクンクンしているような、かんじで、その間に、走って逃げていきました。この情報はMさんのご承諾を得て掲載しています。貴重なクマ情報をお寄せいただき、Mさんどうもありがとうございました。

2001/06/09   
生息数と生息地icon 日本のクマの生息数についてよく尋ねられます。日本産クマの推定生息数と生息地についての情報を、「クマ知識」に載せましたのでご覧下さい。

2001/06/06   
クマの畑今年も始まるicon 民間団体の「ツキノワと棲処の森を守る会」(宮城県仙台市・代表:板垣悟)はクマによるデントコーン(牛に食べさせる飼料用トウモロコシ)被害を防ぐために、5年前から宮城県川崎町や蔵王町で「クマの畑」を耕作しています。今年も4月29日にたくさんの参加者を得て、「クマの畑」の種まきと防鳥用の糸張りが行われました。また、5月中旬には蔵王町でも種まきが行われました。
 昨年は世界で初めて『畑でトウモロコシを食べ荒らすクマの映像』を地元の宮城テレビで撮影に成功し、大変話題になりました。「クマの畑」とは、クマに食べさせるためのデントコーン畑のことです。「クマの畑」にクマを引き寄せることによって、農家のデントコーン畑の被害を減らそうというわけです。「ツキノワと棲処の森を守る会」の試みは日本では初めてであり、世界でもあまり例がありません。2001年から10年間、WWF-J(財団法人世界自然保護基金日本委員会)より『クマの畑』の活動に対して助成が行われます。助成は総額で270万円、年間27万円です。ただし、『クマの畑』の活動はボランティアで行われており、年間約40万円の費用が必要となります。募金や寄付金は随時受け付けていますので、彼らの活動に興味のある方は、下記にお問い合せ下さい。

          
「ツキノワと棲処の森を守る会」:〒982-8691 宮城県仙台市太白区長町南2-15-21-3 
                          TEL&FAX:022-246-0496 E-mail: DQM0546@nifty.ne.jp kumall.9@f4.dion.ne.jp
           
振替口座:『ツキノワと棲処の森を守る会』02220-2-34255
                『クマの森基金』02200-9-9555

2001/06/06   
動物サミット2001 in NAGOYAicon 『手を取り合おう 動物たちのために』をテーマに、「動物サミット2001 in NAGOYA」(主催:動物の命を救う会TAPS, 後援:中日新聞、他)が愛知県名古屋市で7月21日-23日に開催されます。写真パネル展やシンポジウム、紙芝居、ビデオ上映などが予定されています。そのイベントに、民間団体の「ツキノワと棲処の森を守る会」(宮城県仙台市・代表:板垣悟)が出展することが決まりました。「ツキノワと棲処の森を守る会」のニュースレター『ツキノワグマの代弁』No.55(2001年6月発行)によると、オリジナルのステッカーやTシャツなどを会場で販売するそうです。

           「動物サミット2001 in NAGOYA」のお問い合せ:
動物の命を救う会TAPS E-mail:mie@taps.gr.jp

2001/06/06   
ラジオ番組に出演しましたicon 6月6日午前8時45分から放送になった『朝の情報交差点』(IBCラジオ)に電話出演しました。今年特に目立つ人里に出没するクマ(集落依存型のクマ、里グマ)の問題に関連して、その原因と対策、山に行くときの注意点、アウトバックの活動の紹介などについてお話しをさせていただきました。それから、番組の合間に放送になった盛岡市の広報でも、クマを引き寄せる原因ともなっている生ゴミの処理の徹底や、お墓のお供え物を置きっぱなしにしておかない等の注意事項が伝えられておりました。(F)

2001/06/05   
小学校にクマ出没(岩手県)icon 6月4日午後3時過ぎ、岩手県遠野市土淵の土淵小学校の敷地内に子グマが出没した。校長の話では子グマは裏山から後者北側の菜園に侵入した。出没した当時中高学年は教室にいたが、低学年の数人が肯定で遊んでいたため、校舎の中に避難するように校内放送をして、児童を避難させた。全員無事であった。クマは敷地内をしばらくうろついていたが、公務員が爆竹をならすと、近くの小烏瀬川沿いの河原へ姿を消した。(平成13年6月5日 岩手日報)

2001/06/05   
クマ出没情報(岩手県)icon 6月4日午前7時半頃、岩手県大船渡市猪川町久名畑の国道107号をクマが歩いているのを市民が見つけ、大船渡署に通報した。現場は住宅街近くで交通量も比較的多い地域。盛川方面から国道を横断し、付近の山林に姿を消したそうだ。同署はパトカーで巡回し警戒にあたった。また、大船渡市も防災無線で住民に注意を呼びかけた。(平成13年6月5日 岩手日報)

2001/06/05   
鮎釣り人クマに襲われ入院(広島県)icon 6月4日午後1時頃、広島県筒賀村中筒賀の太田川で、川の中で鮎釣りを していた同県大野町のTさん(60)が、2匹の子グマを連 れたツキノワグマに襲われ、頭や顔、左手に約1カ月の怪我を負った。同県によると、川で釣り人がクマに襲われたのは初めてという。広島県警加計署の調べによると、Tさんが1人で岸から約15メートル離 れた川の中で鮎釣りをしていたところ、親子グマ3匹が下流の河原からやってきた。10メートルほど接近したときに、親グマがいきなり水の中に入り、Tさんに襲いかかったそうだ。 クマはTさんの左手にかみついた。Tさんが右手でクマを殴ったが、今度は左顔面をかんだり、ひっかいたりし た。Tさんが大声で叫ぶと、クマは子グマを連れて南側の山の方 へ逃げ去った。親グマは体長約1.2メートルほどだったという。Tさんは近くの民家まで逃げて助けを求め、広島県加計町の病院に入院した。 現場を調べた筒賀村役場や加計町役場の担当者は「子グマを連れて いたので親グマが過敏になり、人に気付きとっさに襲ったのではないか」とみている。広島県芸北地域事務所によると、4月以降、管内でのクマ目撃情報は14件、例年に比べペースが早い。加計署は付近のパトロールを強化した。筒賀村と加計町は防災無線で 注意を呼び掛けている。また、地元の猟友会のメンバーらも警戒に当たている。 (平成13年6月5日 中國新聞)

2001/06/05   
岩手山まもなく解禁(岩手県)icon 噴火の危険防止のために長らく入山禁止処置がとられていた岩手山ですが、平成13年7月1日、東側4ルートに限って3年ぶりに入山規制が解除される予定です。規制解除は東側の御神坂(雫石町)、柳沢(滝沢村)、焼走り、上坊(西根町)の各コース。10月8日(体育の日)まで入山が可能となる。西側の禁止区域を通る西根町の登山道は代替ルートを設定。西側の網張(雫石町)、七滝、松川(松尾村)の登山道は規制を継続すると、地元紙に報じられていました。

          ●岩手山の火山活動に関した情報サイト 
http://www.pref.iwate.jp/~hp0108/

2001/06/05   
テレビの取材がありましたicon 6月4日午後4時から、テレビ岩手のニュース番組の取材がありました。最近岩手県内各地でクマの出没や目撃例が多い。また、先日金ヶ崎町で家に上がり込んだと思われるクマが有害駆除で射殺され、役場に抗議が殺到したことなどから、今後の行政の対応はどうあるべきか、なぜクマが出没するようになったのか、などについてインタビューを受けました。その内容については、6月7日午後6時20分から、『ニュースプラス1』(テレビ岩手)で放送になる予定です。

2001/06/02   
有害駆除のルールは必要icon 5月27日付けの岩手日報朝刊に、『クマとの共存 道険し・県内 出没相次ぎ住民不安・射殺には講義が殺到 生け捕りに難題多く・専門家「駆除にルール必要』という記事が載りました。以下のその主な内容です。岩手県内では人里へのクマの出没が相次いでおり、各地で養蜂被害やリンゴの食害などが起きている。また、クマが出没している地域では、集団登下校を実施したり、農作業や山菜採りに影響がでており、地域住民の不安が大きくなっている。岩手県では平成10年から平成12年度かけ、生け捕り再放逐方の確立を目指して調査事業を実施、19頭を捕獲した。顔に唐辛子スプレーを噴射して「お仕置き」を行い、別の場所に放すと、被害が収まる場合もあった。しかし、「クマを放獣する場所の土地所有者の理解が得られない。相当の人手もかかる」(県自然保護課)など、実行には課題が多い。頻繁にクマが出没し、民家にもクマが侵入している金ヶ崎町では、県の許可を得て17日にクマを有害鳥獣駆除したところ、動物愛護団体や個人から町役場に講義が殺到した。日本ツキノワグマ研究所(広島県吉和村)の米田一彦所長は、「家などに入った場合は駆除、山際にでたときは見送るといった有害駆除のランク付けが必要ではないか。それを公表した方が分かりやすい」と指摘する。(平成13年5月27日 岩手日報)

 新聞にはクマに襲われた養蜂場の写真が写っていましたが、クマの被害を防ぐための電気牧柵は見あたりませんでした。クマの生息地や出没する可能性がある地域では、養蜂箱の周囲に電気牧柵を設置することが常識となっています。正しい防除対策を行わずにクマの被害が起きた場合、非は人間の側にあるといえます。また、家に上がり込んだり、鶏や家畜を食害するような問題グマは、人身被害を起こす可能性も高いので有害駆除されても仕方がないと思います。ただし、そのクマが犯人であるかを確実に見極めた上で、駆除を行う必要があります。また、クマの駆除が報道されると、動物愛護団体や個人などから、感情的な、あるいは感傷的とも思える抗議が役場や猟友会に殺到します。マスコミの報道のあり方にも問題がありますが、感情にまかせた抗議は適切な野生動物の保護管理を普及する上で支障となり、好ましくありません。
 さて、岩手県では県知事がクマの有害鳥獣駆除の許可権限を持っています。現実には各地域にある県の出先機関(保健所)の担当者が被害者から申請を受け、有害駆除の許可を出すか出さないかを判断しているようです。実は、岩手県は全国に先駆けて、既にクマの有害駆除のルール(内規)を整備しています。1994年1月20日に岩手県環境保健部長名で各出先機関に出された、
「ツキノワグマ有害駆除許可事務取扱要領の制定について」という通達がそれです。この内規によって、岩手県内では有害駆除に一定の歯止めがかけらています。たとえば、クマの生息地である山で人が襲われても、クマがいて当然なので有害駆除の対象から外されます。畑にクマ出没しただけでは、駆除の許可を出ません。農家が自主的にマを追い払うか、電気牧柵を設置するように指導されます。人身被害の可能性がでた場合には駆除の対象となります。
 さらに岩手県の素晴らしいことは、社団法人岩手県猟友会も「極力クマの有害駆除は行わない」という方針を貫いていることです。県下の複数の地域猟友会で、クマの捕獲移動放獣が既に実施されています。私が岩手県を誇りに思うことは、有害鳥獣駆除で捕殺されるクマの割合が、狩猟で獲られるクマの割合よりも少ないことです。不思議に思われるかもしれませんが、私がかつて鳥獣関係統計(環境庁自然保護局・発行)などで調べたところ、岩手県以外の多くの県では、狩猟よりも有害鳥獣駆除で捕殺されるクマの割合が多かったのです。定められたルール(法令)を守った上での狩猟は、正当な行為であります。有害鳥獣駆除も「狩猟及ビ鳥獣保護ニ関スル法律」で認められております。しかし、現在はクマを殺さずに、電気牧柵や威嚇弾、お仕置き放獣、訓練された犬による追い上げ方など、非殺傷的被害防除手段で被害を防ぐことが可能になってきております。それらの新しい被害防除策を、日本に普及させるための努力を、弊社は12年前から続けております。有害鳥獣駆除によって殺されるクマを1頭でも減らし、なおかつ、クマの被害で苦しむ人々を救済することが弊社の事業目的でもあります。
  なお、岩手県の
「ツキノワグマ有害駆除許可事務取扱要領の制定について」の詳細は、岩手県生活環境部自然保護課にお問い合せください。(F)

2001/06/02   秋田でマタギサミットicon 第12回ブナ林と狩人の会(通称マタギサミット/主催:秋田県阿仁町役場・その他)が6月9日、10日に阿仁町打当温泉「マタギの湯」で開催される。クマ猟を行うマタギ達の交流やマタギ文化の継承、情報交換を目的に東北地方を中心に毎年開かれており、同町での開催は3回目。初日は交流会を行い、2日目は午前9時から同町ツキノワグマ研究所の小松武志さんが「クマ研究所の近況」と、森林総合研究所東北支所の三浦慎吾さんが「特定鳥獣保護管理制度に対する対応」と題して講演する。岩手県で最近目撃された白いクマなども話題に上る予定。講演は一般も聴講できる。問い合わせは阿仁町役場内マタギサミット事務局(TEL. 0186-82-2117)。(平成13年5月27日 岩手日報)

2001/06/01   
クマ保護管理対策事業報告書(岩手県)icon 岩手県生活環境部では平成10年度〜平成12年度にかけて、ツキノワグマ保護管理対策事業の一環としてツキノワグマの生態及び行動圏の調査などを実施してきました。それらのことが『ツキノワグマ保護管理対策事業報告書』〜移動放獣技術マニュアル〜(岩手県生活環境部自然保護課・編集発行/A4版90ページ・平成13年3月)にまとめられ、このほど発行になりました。この中で特に注目される事柄は、「移動放獣技術マニュアル」を行政が作製したことです。私の知る限りにおいて、国内で「移動放獣」のマニュアルを行政がまとめ、発行した例はこれが初めてではないでしょうか(他に事例があれば情報をお寄せください)。

 クマによる人身被害や人里への出没、農作物などへの被害を防止するために、我が国ではほとんど全ての自治体で駆除捕殺が推進されてきました。その結果、ツキノワグマ個体群が絶滅の瀬戸際まで激減した地域も現れ、環境庁(現在は環境省)のレッドデータブックにも、「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されています。
 しかし、岩手県が行ったツキノワグマ保護管理対策事業はその目的として、「ツキノワグマ個体群の保護を図りながら、ツキノワグマによる農作物並びに人身被害防止を図るため、
非捕殺的な侵出防止対策として、人里に出没し農作物などに被害を与えらクマに学習付け(おしおき)をしたうえで奥山に放獣する「移動放獣」を試験的に実施し、その侵出防止効果の検証を行う。併せて、未解明なツキノワグマの行動圏などの生態について解明を行うとともに、追い払い技術の普及などを行い保護管理に資すること」と明確に掲げています。このことからも、岩手県の取り組みは高く評価されて良いでしょう。詳細はこちらをご覧下さい。クマの科学的な保護管理策の普及を目指している環境省からも、いまだに明確なマニュアルが出されていない現状では、岩手県生活環境部自然保護課がまとめた『ツキノワグマ保護管理対策事業報告書』〜移動放獣技術マニュアル〜は、クマの被害対策のオプションとしてこれから「移動放獣」を取り組む計画がある自治体にとって、とても参考になると思います。
 なお、報告書および移動放獣マニュアルに関しては、県自然保護課に直接お問い合わせください。

          
岩手県生活環境部自然保護課:〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
                        TEL:019-629-5374(ダイヤルイン) FAX:0196-25-0287
          
岩手県のホームページ:http://www.office.pref.iwate.jp/

2001/06/01   
クマ出没でマニュアル(岩手県)icon クマの人里への出没が相次ぐ中、岩手県は31日、ツキノワグマ保護管理対策事業報告書(移動放獣技術マニュアル)を公表した。射殺の他、状況によっては、ワナで捕獲し、唐辛子スプレーで「お仕置き」した後、人里離れた山中に放す「移動放獣」のやり方を紹介している。猟友会や警察、行政関係者に配り、この方法を広めたいとしている。
 クマの駆除は、行政の有害鳥獣駆除許可を得て射殺が全国的に一般的に行われている。今年5月岩手県金ヶ崎町で、民家に上がり込んだクマを射殺したことに対する批判が、町役場に全国から殺到した。有害駆除だけでは個体群を絶滅させかねないなどの仮題も指摘されている。(平成13年5月30日 朝日新聞・岩手県版)

2001/06/01   
川の雨量や水位がITで分かるicon 国土交通省は6月1日から、全国の1級河川109水系について、水位や雨量などの情報をインターネットや携帯電話(NTT DoCoMo i-mode )を通じてリアルタイムで公開します。提供する情報は雨量、水位、水質、洪水予報、水防警報など。水位のデータは10分ごとに更新。河川のレクリエーション時の事故防止に役立ててもらえればとしている。(平成13年6月1日 日本経済新聞)

          ●国土交通省の雨量・水位の情報サイト:
http://www.river.go.jp
          ●NTT DoCoMo i-modeの雨量・水位の情報サイト:
http://i.river.go.jp


gif. Old Bear Information 2-4-1 (2001.01.01~2001.05.31)

gif. Old Bear Information 2-3-2 (2000.07.01~2000.12.22)

gif. Old Bear Information 2-3 (2000.01.11~2000.06.23)

gif. Old Bear Information 2-2 (1999.10.04~1999.12.24)

gif. Old Bear Information 2-1 (1999.01.17~1999.09.28)

gif. Old Bear Information 1-1 (1998.03.06~1998.12.14)

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