過去の新規情報 VOL.2-6-2


赤鉛筆 過去の新規情報 (2003.07.01〜2003.08.30)

2003/08/30   クマ目撃情報相次ぐ(岩手県)icon   岩手県北上市の和賀町と口内町で、8月に入りクマの目撃情報が相次ぎ、8月20日までに14件にのぼっています。北上署は「冷夏と天候不順で山のエサが不足し、人里のに出没しているのではないか」とみており、残飯の処理の徹底など北上市とともに両地区を中心に注意を呼びかけています。また、地元猟友会も有害駆除の許可を得て警戒しています。(平成15年8月22日 岩手日報)

2003/08/30   
人身事故発生(岡山県)icon   8月21日、岡山県内で登山者がツキノワグマに襲われ負傷したとの情報が、岡山県の関係者から寄せられています。ただし、詳細は不明とのことです。岡山県内のツキノワグマの生息数はわずかですが、鳥取県や兵庫県と接している地域には、ツキノワグマが多く生息しています。

2003/08/30   
カレリアン・ベアドッグicon   9月1日(月)PM18:00~21:00、東京大学弥生講堂にて、米国ユタ州にある民間団体「Wind River Bear Institute」の創設者のキャリー・ハントさんと、作家のC.W. ニコルさんとの対談が開かれます。Wind River Bear Instituteでは、クマ対策犬「カレリアン・ベアドッグ」を利用したクマ対策を行っています。詳細は下記にお問い合わせください。

                ●お問い合せ/NPOピッキオ準備委員会
                長野県北佐久郡軽井沢町星 TEL/FAX 0267-46-3818 担当:田中、谷上

2003/08/22   
クマの農作物被害状況(岩手県)icon   今年は冷夏の影響で、家畜の飼料用に栽培しているデントコーン(とうもろこし)の生育が遅れています。その分だけクマによるデントコーン被害の時期がずれています。ただし、デントコーンよりも生育の早いスウィートコーンには、お盆の頃からクマの被害が発生しています。

岩手県北部にある山形村役場農林畜産課によると、スウィートコーンの被害はお盆の頃から発生している。畑を荒らしに来たクマに住民が被害を受けないように、防災無線などを利用して住民に注意を呼びかける予定とのことです。

8月中旬から9月に入り収穫が終わるまでの時期は、デントコーンやスウィートコーンの畑にクマが出没する可能性が非常に高くなります。クマが隠れていることに気付かずに畑に近づき、出てきたクマに襲われるという事故が過去にたくさん発生しています。農家も命がけです。ぜひ注意してください。

2003/08/22   
皆瀬川で4メートルの大蛇が目撃される!?icon   8月16日午後5時40分頃、秋田県十文字町佐賀会の皆瀬川右岸の堤防で、鮎釣りに来ていた横手市の男性が、3-4メートルの大蛇を目撃したとの情報が寄せられまして。それを受けて、国土交通省湯沢河川国道事務所十文字出張所は20日に「4メートルの大蛇が目撃されているので注意してください」と書かれた看板を2枚設置し、付近の住民に注意を呼びかけています。男性に見た大蛇は全体が黒っぽく、体の所々に白いはちまき模様があったそうです。詳しくはこちらをご覧下さい。(平成15年8月21日 秋田魁新報

2003/08/22   
男鹿沖で岩手県の男性が256センチのバショウカジキ釣り上げるicon   8月13日午前0時半頃、秋田県の男鹿沖で仲間と釣り船で釣りをしていた岩手県北上市の会社員・佐藤隆さん(31)が、体長256センチのバショウカジキを釣り上げました。秋田県水産振興センターも「定置網にはよくかかったが、釣り上げたのは珍しい」と話しています。詳細はこちらをご覧下さい。(平成15年8月16日 秋田魁新報

2003/08/20   
クマを2回投げ飛ばして追い払うicon   8月18日午後3時50分頃、長野県大町市平の山中で、キノコ採りをしていた神奈川県内で食堂を経営している男性(63)が、ツキノワグマに襲われましたが、クマを2回投げ飛ばし、さらに胸や鼻を数回蹴ってそのクマを追い払いました。男性も左手や左足を噛まれて負傷しました。詳細はこちらをご覧下さい。(平成15年8月18日 Yahoo! News/共同通信配信)

2003/08/19   
人とクマが安心して住める長野県を目指すシンポジウムicon   8月23日(土)の午後1時から4時半まで、信州大学共通教育センターの20番教室(長野県松本市)にて『県民シンポジウム・ヒトと野生動物の関係を考える集い「人とクマが安心して住める長野県を目指して」』(主催:人と動物の共生を考える集い実行委員会/(構成団体)NPOピッキオ準備委員会&信州ツキノワグマ研究会)、後援:長野県、信州大学山岳科学総合研究所、信濃毎日新聞社、松本ワンワンクラブ、協賛:(社)長野県環境保全協会、(株)インディ)が開催されます。参加費は500円(資料代)。どなたでも参加できます。

基調講演は「カレリアン・ベアドッグを使用したクマ対策プログラム」、講師は米国ユタ州から来日中の Carrie L. Hunt /Wind River Bear Institute (WRBI) 代表です。当日は会場に
カレリアン・ベアドッグも登場します。

シンポジウム話題提供は「特定鳥獣保護管理計画<ツキノワグマ>の現状と課題」(山岸 貴/長野県林務部森林保全課鳥獣保護係)、「県内でのクマとの共生に向けた取り組み」(後藤光章/信州ツキノワグマ研究会)、「軽井沢町でのクマとの共生に向けた取り組み」(田中純平/NPOピッキオ準備委員会)です。

会場までの交通は、松本駅バスターミナル6番乗り場より、浅間温泉行きバス乗車、信州大学西門前下車。大学及びその周辺に駐車場が少ないため、公共交通機関でのご来場をお願いしますとのことです。お問い合せは下記までお願いいたします。

          
●お問い合せ/NPOピッキオ準備委員会
                長野県北佐久郡軽井沢町星 TEL/FAX 0267-46-3818 担当:田中、谷上

2003/08/19   信州ツキノワグマ研究会のHPがリニューアルicon   信州ツキノワグマ研究会(代表:林 秀剛)のウェブページがリニューアルしました。新しいウェブページはこちらをご覧下さい。

信州ツキノワグマ研究会のウェブページには、信州ツキノワグマ通信第20号と第21号の内容が掲載されています。それから、8月23日(土)に開催されるシンポジウム「人とクマが安心して住める長野県を目指して」の案内も載っています。ぜひご覧下さい。
なお、信州ツキノワグマ研究会のウェブページとアウトバックのウェブページとは相互リンクしております。

          
●信州ツキノワグマ研究会 http://www011.upp.so-net.ne.jp/shinshu_kumaken/

2003/08/19   
WWFの取り組みと収支報告icon   国際的な自然保護団体であるWWF(本部:スイス/世界中に約450万人の個人サポーターと、1万社を越える企業・団体サポーターがいます)ネットワーク全体では、収入が約383億円、支出が約395億円(2001年6月〜2002年6月)あり、約170カ国で1,900件以上の自然保護活動のプロジェクトを行っています。

その中でWWFジャパンでは、収入が6億974万円で、支出が6億4246万円あり(2002年4月〜2003年3月)、その60%が自然保護のために使われています。弊社もWWFジャパンの法人会員として日本及び世界の自然保護活動に貢献しております。WWFジャパンの活動についての
詳細はこちらをご覧下さい

          
●WWFジャパン http://www.wwf.or.jp

2003/08/19   
岩手県立博物館友の会の企画「話のサロン」icon   8月31日(日)の13:00〜15:00まで、岩手県立博物館にて県立博物館友の会の企画「話のサロン」が開催されます。今回の演題は「わが国のクマ類の現状について」で、講師には青井俊樹(岩手大学農学部教授/日本クマネットワーク代表)さんをお招きします。聴講料は無料です。どなたでも参加できます。お問い合せは下記まで。

          
●お問い合せ/岩手県立博物館友の会事務局 TEL:019-661-2831

2003/08/18   
古代では「熊」は「神」だっ!?icon   神話に見る神と熊の関係について記述している、興味深いウェブページを見つけたのでご紹介いたします。さらに興味のある方は、中沢新一著・『熊から王へ』(講談社選書メチエ/¥1,600)をお薦めいたします。

          
●タイトル:カサとクマの話
           執筆者:三谷拓也
           内容:神話の中に現れる「クマ」と「神」の関係について、様々な記述から解き明か されています。古代の中国、韓国、日本では「熊」は「神」であったと。
           ULR:
http://www.palfan.co.jp/old_2002/contents/saint_topology/03/03.htm

          古代では「神」として崇められていた「クマ」も、時代が変われば農作物を荒らす迷惑な動物とされ、毎年およそ1,360頭が有害駆除(捕殺)されています(1965年から1997年までの平均値/環境省の狩猟統計資料より)。

2003/08/18   虫さされの特効薬!?icon   『現代農業』2003年9月号(発行・農山漁村文化協会/¥800)の中で、虫さされの特効薬として「フキの茎汁」が紹介されていました。紹介者は北海道沼田町で農業を営む青木正実さんで、ブヨや蚊などに刺されたときには、フキの切り口を刺されたところにグリグリ塗りつけるだけという簡単な方法です。

 昨日の夕方、犬を連れて裏山を散歩中に左足首付近をブヨに刺されてしまいました。早速青木さんの方法を試したところ、不思議なことにかゆみが消えてしまいました。100%天然素材のフキの汁なので、体にも環境にもやさしそうですね。

 なお、『現代農業』2003年9月号は「鳥獣害対策大特集」として、イノシシ、サル、モグラ、カラス、スズメ、ヒヨドリ、シカ、ネズミ、ハクビシンの被害対策が掲載されています。
詳細はこちらをご覧下さい。

           
●(社)農山漁村文化協会 http://www.ruralnet.or.jp/

2003/08/16   
人身事故発生(岩手県)icon   8月13日午後4時半頃、岩手県遠野市土淵町の山林で、キノコ採りを終えて帰宅途中の同市土淵の男性(61)が、ツキノワグマの子グマと遭遇し、長靴の上から左足を噛まれ、軽傷を負いました。(平成15年8月15日 岩手日報

2003/08/16   
応用生態工学会第7回大会のご案内icon   10月3日〜5日に九州国際大学にて、応用生態工学会第7回大会が開催されます。10月4日には、オーストラリア・グリフィス大学スチュアート・バン教授をお招きして、日本の研究者・実務者と議論していただく公開シンポジウム『川と川辺のリンケージ:健全な河川生態系を修復するために(仮題)』が開催されます(同時通訳あり)。

 また、10月5日には、ミニシンポジウム『有明海・八代海ミニシンポジウム−森・川・海の自然連鎖系を考える−』を企画しています。大会参加申し込みの期限等詳しくは下記のウェブページをご覧下さい。

          
●応用生態工学会第7回大会 http://www.ecesj.com/events/7th%20meet/7th%20meet.htm

2003/08/15   
クマが人家に侵入・人身事故発生(岩手県)icon   8月12日午後7時10分頃、岩手県川井村鈴久名の佐々木セツ子さん(67)が自宅の玄関で、侵入してきたツキノワグマに襲われ耳や額などを引っかかれるけがを負いました。

 宮古署の調べでは、佐々木さんが玄関のドアを閉めようとした際に、クマが入ってきたそうです。川井村では地元の猟友会に委託して捕獲用のワナを設置すると共に、防災無線で「屋外に残飯を置かない」などの注意を呼びかけています。(平成15年8月14日 
朝日新聞

2003/08/15   
クマが人家に侵入・人身事故発生(岩手県)icon   8月12日午後7時10分頃、岩手県川井村鈴久名の佐々木セツ子さん(67)が、自宅の玄関からはいってきたクマに襲われ顔などに軽いけがを負いました。佐々木さんは開けていた玄関のドアを閉める際にクマに侵入されました。大声を出したらクマは逃げたそうです。(平成15年8月13日 岩手日報

2003/08/14   
クマが乗用車と衝突(栃木県)icon   8月13日午前6時20分頃、栃木県那須町の県道で、乗用車を運転中の埼玉県岩槻市の自営業者が、道路左側から飛び出してきたツキノワグマと衝突しました。車はボンネットが損傷したが、クマは走って逃走。乗車していた家族3人にはけがはありませんでした。

 黒磯署の調べでは、クマは体長120〜130センチ。現場は牧草地や雑木林で、車にはクマの体毛が付着していました。(平成15年8月13日 
下野新聞

2003/08/14   
相互リンクのお知らせicon   林用軌道解体新書・秘境探検」のウェブページと、相互リンクいたしました。林用軌道解体新書・秘境探検」は、長野営林局と名古屋営林局の林用軌道を紹介するウェブページですが、長野県、岐阜県、群馬県、新潟県などのツキノワグマ情報も掲載しています。この方面に行かれる方はぜひご覧下さい。

          
林用軌道解体新書・秘境探検  http://homepage2.nifty.com/antique/explorer/adoriano.html

2003/08/12   
レクチャー「ヒグマに遭ったらどうするか」icon   毎年数百万人の観光客が訪れる北海道の知床国立公園は、貴重なヒグマの生息地でもあります。そのために、クマと人との遭遇は年間数百件にのぼります。地元斜里町の知床財団(知床自然センター)ではヒグマ管理活動を中心に野生動物対策を行っていますが、観光客を対象としたヒグマのレクチャー「ヒグマに遭ったらどうするか。」と寸「ヒグマって何食べているの」も実施しています。詳しくは知床自然センターにお問い合せください。

 1.
レクチャー「ヒグマに遭ったらどうするか」

 あなたが山道を歩いているとき、突然目の前にヒグマが現れた。
 悲惨な事故を招かないために、その時あなたがとるべき正しい行動は?
 知床財団のスタッフが、年間500回にもなるヒグマとの接近対応の中で蓄積した経験とデータをもとに、ヒグマとのトラブルを避けるための方法をお教えします。

 期間 8月9日〜8月20日  
 時間 13:50〜14:10  
 参加費 大人・小人とも500円
 場所:知床自然センター

 2.寸劇:「ヒグマって何食べてるの?」(夏休みバージョン)

 ゴールデンウィークにダイナビジョン館で行ったプログラムがリニューアル!
 「イメージが先行されがちなヒグマ、本当の姿をより多くの人に知ってもらいたい!」との思いがこもった企画です。野外にて演劇ふうに「ヒグマの食べ物」を紹介します。ヒグマの着ぐるみも登場し、子供から大人まで楽しめます。

 期間 8月12日から8月17日
 時間 12:00〜12:20
 参加費 無料     

 場所 知床自然センター集合。クマが会場までご案内します。

 お問い合せ
 知床自然センター
 〒099-4356 北海道斜里郡斜里町字岩宇別531番地
 Tel: 01522-4-2114  Faxl: 01522-4-2115
 URL:
http://www.shiretoko.or.jp/index.htm

2003/08/12   
熊撃退スプレーをレンタルしていますicon   知床国立公園はヒグマの生息です。知床連山登山道も例外ではなく、クマと遭遇する可能性が十分あります。特に、登山道の一部では彼らがアリを食べに出没し、定着していることがしばしばあります。

 鈴を携帯して物音を出すなど、ヒグマと遭遇しないように行動することが、安全に登山を楽しむ上でとても重要です。

 しかし万が一、至近距離でヒグマと遭遇してしまった場合、自己防衛的に攻撃される可能性があります。そのような場合、ヒグマの攻撃を停止させるのに有効な道具が
クマスプレーです。クマスプレーの成分は唐辛子エキスで、それがクマの顔にかかると強力な刺激により攻撃能力を奪い、身を守ることができる道具です。

ヒグマとの悲惨な事故を防ぐためにも、
クマスプレーの携帯をお勧めします。(*クマに疾病や障害を与えることはありません。)
(以上 「知床自然センタ」のウェブページからの転載)

 そこで、(財)しれとこ管理財団では、登山道におけるヒグマに関する 安全性の向上のために弊社の
熊撃退スプレー「カウンターアソールト」のレンタル(有料)を行っています。
 貸出期間は毎年5月1日〜9月31日。貸出料金は¥1,000/日(実際に借りた日数分)、デポジット料金は¥2,000(スプレー返却後に払い戻します。ただし、スプレーの使用及び破損紛失が確認された場合は返却されない)。貸出場所は木下小屋(羅臼岳登山口と知床自然センタ(斜里町)です。貸出資格は年齢18歳以上。写真付き身分証明書が必要です。詳細は下記のウェブページをご覧下さい。

          
●熊撃退スプレーとフードコンテナの貸出のご案内  http://www.shiretoko.or.jp/index.htm
          ●しれとこ管理財団(知床自然センター) 
http://www.shiretoko.or.jp/index.htm

2003/08/09   「都市のスズメバチ」とリンクしましたicon   スズメバチに関した情報満載のウェブページ「都市のスズメバチ」とリンクいたしました。

 ハチに刺されて死亡する人は、年間約50人もいるそうです。クマより恐ろしい生物は間違いなく「ハチ」です。特にスズメバチは大型のハチで、毒も強いので注意が必要です。どうしたらスズメバチに刺されないか、スズメバチに刺された場合の対処法、スズメバチの防除方法、スズメバチによる事故例、スズメバチの生態、スズメバチの図鑑など興味深い情報が「都市のスズメバチ」にたくさん掲載されています。

 しかも、「都市のスズメバチ」の運営者は、過去に15回も様々なハチに刺された経験の持ち主(凄すぎる)!
 「都市のスズメバチ」はスズメバチの専門家が運営しているので、スズメバチに関した相談も受け付けています。ぜひご覧下さい。

           ●「都市のスズメバチ」 http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/menu.htm

2003/08/08   
夏季休業のお知らせicon   北東北はまだ梅雨明けしておりませんが、蒸し暑い日が続き、裏山の雑木林からはアブラゼミや、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシなどのセミの声が聞こえています。

 さて、8月9日(土)〜8月17日(日)まで夏季休業とさせていただきます。その間の発送業務は停止させていただきますので、予めご了承ください。お客様には大変ご迷惑をおかけして申しわけございませんが、よろしくお願いいたします。

 なお、ウェブページの更新は、時間の許す限り続けたいと考えておりますので、引き続きおつき合い下さいませ。皆様もどうか楽しい夏をお過ごしください。

2003/08/08   
ピッキオのウェブページがリニューアル!icon   長野県軽井沢町の老舗リゾートホテル「星野リゾート」には、野生動植物の調査研究・イベント企画・自然ガイド・野生動物被害対策などを行う素晴らしい組織「ピッキオ」があります。ピッキオはツキノワグマやシカ、ニホンザルや野鳥、植物などの専門家や獣医師など、15名の正社員、実習生4名、アルバイト&パート7名、嘱託調査員1名で構成されており(2003年現在)、地域の人々と野生動植物の共存に向けた実践活動を行っています。そのピッキオのウェブページがこのほどリニューアルされました。ぜひご覧下さい。

 ピッキオでは軽井沢町からツキノワグマとニホンザルの被害防除を委託されており、特にツキノワグマの出没と被害対策の一環として、北米で注目されているカレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラムの導入を進めています。7月31日には
カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラムの創始者でクマの研究者でもあるキャリー・ハントさんと彼女のスタッフ、そしてカレリアン・ベアドッグ2頭が、ピッキオの招致で成田国際空港に到着しました。カレリアン・ベアドッグは検疫のために8月中旬まで成田空港の検疫所に留められますが、キャリー・ハントさんの講演会「人と野生動物の関係を考える集い」が明日(8/9)東京大学弥生講堂で開催されます。詳細はこちらをご覧下さい。

          
●ピッキオ http://www.picchio.co.jp/

2003/08/08   この夏超お薦めの映画icon   皆さんは映画館で映画を観ていますか?僕は映画が好きで、年間40本ほど映画館で観ています。現在、マトリクス・リローテッド、T3、踊る大捜査線2、パイレーツ・オブ・カリビアンなど面白い映画が複数上映されています。そんな中で、夏にふさわしい超お奨めの作品をご紹介します。

 『Blue Crush』(邦題「ブルークラッシュ」)はサーファー達の聖地、ハワイのマウイ島ノースショアを舞台に、サーフィン大会での優勝を目指すサーフ・ガールズ達の汗と涙、恋や友情、葛藤などを描いた、とてもさわやかな映画です。2002年に米国で上映され、世界中の音楽業界やファッション業界に大きなインパクトを与えた作品としても有名。とにかく凄いのは、現地ロケ、それも映画の40%が海で実際に撮影されているっていうこと!しかも、主演のアン役で出演しているケイト・ボワーズをはじめ、キャストの多くが実際に海でサーフィンをしているのが凄くいい。映像がとてもリアルだし、自分も一緒に海に入って映画を観ているような、とても新鮮な感覚が強烈でした。無理しても、この夏にぜひ観てもらいたい映画です!後でレンタルビデオやDVDで、テレビ画面に映して観たら、絶対に損した気分になります。大迫力の映画は絶対映画館の大スクリーンで観なくっちゃね!

 残念なのは上映している映画館が少ないこと(なんでやねぇ〜ん)。僕は渋谷のパルコ2にある、シネクイント(8月22日まで上映)でブルークラッシュを観ました。驚いたことは、観客の90%以上は女性だったこと。今は地球規模で「女性の時代」だっていうことが、如実に物語っています。
 なお、東北地区では宮城県仙台市の
MOVIX仙台で上映しています(1館だけです、さびし〜)。MOVIX仙台では8月22日まで上映予定(上映時間はウェブページで確認してください)。毎週木曜日は男性1,000円で観ることができるし、21時以降の回は男女とも1,000円で観ることができます。映画の詳細や上映館などの情報は下記のウェブページをご覧下さい。

          
●ブルークラッシュ公式ウェブページ http://www.gaga.ne.jp/bluecrush/top/top.htm
          ●ブルークラッシュの予告編が見られます 
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD3083/
          ●シネクイント 
http://www.parco-city.co.jp/cine_quinto/

2003/08/07   小樽のハンターによるヒグマ研究会発足icon   ヒグマの生態に精通したハンターを育成する目的で、北海道猟友会理事の大出武さん(小樽市、74才)が小樽ヒグマ研究会を設立しました。

 大出さんはヒグマの有害駆除歴30年以上のベテランですが、北海道猟友会小樽支部では会員の高齢化が進行し、安全で適切な狩猟技術の伝承が仮題となっていました。そこで、大出さんの次の世代にあたる50代、60代のハンター9人に呼びかけ、7月上旬に研究会の初会合を開きました。今後は月2回のペースで、ヒグマの習性などの勉強会を開く予定です。ヒグマの生態に詳しい北海道環境科学研究センターの職員も講師に招く予定です。
 さらに、ヘアートラップ法(ヒグマの体毛を採取してDNAを調べる)による小樽市内のヒグマの個体数の把握も行う予定です。
詳細はこちらをご覧下さい。(平成15年8月2日 北海道新聞

2003/08/07   
ツキノワグマのヒロコ大往生icon   富山市ファミリーパークで飼育されていたツキノワグマのヒロコ(雌)が、8月4日に急死しました。解剖の結果、死因は胃がねじれて向きが変わる胃捻転によるショック死と分かりました。ヒロコさんは21年間生きており、ツキノワグマとしては高齢だとのことです。詳細はこちらをご覧下さい。(平成15年8月6日 朝日新聞

ご冥福をお祈りいたします。

2003/08/07   
デイリーポータルZに掲載icon   日替わりの情報サイトとして興味深い出来事やホームページを毎日紹介している@nifty 「デイリーポータルZ」に、アウトバックのウェブページが紹介される予定です。掲載予定日:2003年8月8日午前11時〜8月9日午前11です。

「デイリーポータルZ」をのぞいてみると、
「いろいろなハチに過去15回も刺されているヒトの体験報告」など、本当に面白い、興味深い情報がたくさん掲載されていました。ぜひ皆さんも「デイリーポータルZ」をご覧下さい。

          
●デイリーポータルZ http://portal.nifty.com/

2003/08/02   
復活!アブラゼミicon   8月2日午後2時13分頃より、有限会社アウトバックの裏山の雑木林から、アブラゼミの鳴き声が響いています。空は灰色の雲で覆われていますが、かなり蒸し暑い天気です。岩手県盛岡市では、昨晩からさんさ祭りが開催されています。アブラゼミの鳴き声と夏祭り、気分は夏なのですが、梅雨明けはいつになるのでしょうか?

2003/08/02   
復活!岩手大学ツキノワグマ研究会icon   1990年代始めに赤塚謙一(岩手県ツキノワグマ研究会・代表)によって岩手大学に発足した岩手大学ツキノワグマ研究会は、その後主要メンバーの卒業や後継者不足などの理由で岩手県ツキノワグマ研究会と併合、活動に幕を閉じました。しかし、岩手大学ツキノワグマ研究会復活を希望する学生が現れ、この度めでたく岩手大学ツキノワグマ研究会が復活しました。そして、8月1日の午後からは、岩手県立大学の学生や岩手県ツキノワグマ研究会員を交えての、岩手大学ツキノワグマ研究会の自主ゼミと交流会が行われました。

2003/08/02   
野生ジカの肉サシ食べてE型肝炎icon   兵庫県内の男性4人が、野生ジカの肉を刺身で食べたのが原因でE型肝炎になったことが、東芝病院(東京都品川区)の三代俊治研究部長らの研究で判明しました。三代部長によると、2月下旬に同じシカの生肉を約100グラムずつ食べた2家族4人の男性がE型肝炎と診断されたそうです。

 また、鳥取県では1月下旬にイノシシの肝臓を生で食べた男性2人が約6週間後にE型肝炎を発病し、うち男性1人(70歳)が死亡しています。
 厚生労働省は8月1日、野生動物の肉を生で食べないよう呼びかける通達を都道府県に出しました。(平成15年8月2日 
岩手日報

          
●厚生労働省の関連したウェブページ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/08/h0801-4.html

 E型肝炎ではありませんが、ツキノワグマやヒグマの肉を刺身で食べて旋毛虫症(せんもうちゅうしょう)を発病した例が各地で報告されています。高知医科大学名誉教授で寄生虫学の権威・鈴木了司氏の著書『寄生虫の世界』(NHKブックス/発行・日本放送出版会)によると、「1974年に青森県内で射殺されたツキノワグマの肉を刺身にして食べた猟友会員などおよそ30人のうち、15人が下痢や全身の発疹、高熱、腹痛などに続いて、まぶたがむくむといった症状を示した。」(NHKブックス『寄生虫の世界』より引用)そうです。その後、弘前大学の山口富雄さんたちによって、食べ残した肉から旋毛虫の幼虫が発見され、日本にも旋毛虫が分布していることが明らかになりました。患者は旋毛虫症を発病したことが分かりました。

 その他にも、1979年に札幌市の郷土料理店で飼育されたエゾヒグマの冷凍肉(ルイベ)を食べた12人も、旋毛虫症を発病しています。1981年には三重県四日市郊外の食堂でツキノワグマを食べた437人を免疫学的検査したところ、60人が陽性だったと同書には書かれています。

2003/08/02   
ホッキョクグマに氷のプレゼントicon   兵庫県神戸市灘区の王子動物園で飼育されている2頭のホッキョクグマ、「アイス」(雄12才)と「ミユキ」(雌12才)に、7月21日に氷柱がプレゼントされました。重さ130キロの氷柱が3本と、冷凍した約10キロのアジや馬肉に2頭が駆け寄り氷にかじりつくと、約100人の来場者から歓声が上がりました。2頭は氷よりも、好物のアジや馬肉の方に夢中になっていたそうです。(平成15年7月22日 信濃毎日新聞)

2003/08/02   
北上川コンサート2003のご案内icon   2003年8月9日(土)に岩手県紫波町の紫波町運動公園河川グランド野外特設会場にて、「水の音原風景」北上川プロジェクト・「北上川コンサート2003」〜失われゆく水と音〜次世代へ伝えるもの(主催:ウォーターネットワーク、共催:紫波町、紫波町教委区委員会、後援:岩手県、国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所、他)が開催されます。入場は無料です。開場は午後3時30分、開演は午後5時30分です。この「水の音原風景」北上川プロジェクトは環境事業団・平成15年度地球環境基金の助成を受けて開催されます。

 午後3時30分から5時30分まで環境体験プログラムが行われます。詳細はウォーターネットワークまでお問い合せください。
 続いて、5時30分から「水清ければ月宿る」と題して、中野英明(水を知る会会長)氏から基調講演が行われます。
 午後6時より尺八、太鼓、浄などの和楽器やコンピュータープログラミングによるコンサートが開催されます。主な出演者は田辺洌山、杉浦邦雄、桜井智永、田村法子です。

 お問い合せは下記までお願いいたします。

 
ウォーターネットワーク 千葉県松戸市八ヶ崎7-33-1-501 TEL/FAX 047-340-3224 E-mail: waternet@be.mbn.or.jp

 
紫波町役場 環境課 岩手県紫波郡紫波町日詰字西裏23-1 TEL 019-672-2111 FAX 019-676-6103

2003/07/30   キャリー・ハント講演会情報icon   8月3日(日)午前11時から午後2時まで、よこはま動物園ズーラシアの多目的ホールにて、シンポジウムズーラシア「ヒトと野生動物は、共に生きていけるのか?」〜軽井沢と北米のクマ保護管理の事例に〜が開催されます。

  多くの野生動物が急速に絶滅への一途をたどっている一方、ヒトと野生動物の間には様々な軋轢が起こっています。その責任は動物たちだけにあるのでしょうか?住民とクマ、その双方を守る軽井沢でのツキノワグマ保護管理を事例に、お話や紙芝居を通じ、野生動物と共に生きる未来を探りますということで、小学校高学年くらいからを対象とにしたイベントです。後援者は増井光子(よこはま動物園園長)さん、栗原七保子(よこはま動物園)さん、キャリーハント氏(Wind River Bear Institute代表)さん、田中純平(NPOピッキオ準備委員会)さんです。なお、ファックスによる事前申込みが必要です。
詳細はこちらをご覧下さい。

2003/07/30   
子連れの母グマ射殺(北海道)icon   7月28日午前4時45分頃、北海道富良野市山部地区の畑に親子連れのヒグマが3頭いるのを、警戒中の猟友会富良野支部の会員(63)が見つけ、その場で母グマは猟友会員によって射殺されました。子グマ2頭は山に逃げました。

 富良野署や富良野市役所によると、現場は小麦とそばの畑で、母グマは推定120キロ、推定年齢が7歳前後。今月中旬に山部地区の農業用ハウスがヒグマに荒らされたので、猟友会員は市の要請で警戒していました。射殺されたクマは、農業用ハウスを荒らしたクマよりも小さいので、別のクマとみて、引き続き注意を呼びかけています。
詳細はこちらをご覧下さい。(平成15年7月29日 北海道新聞

コメント)日本の法律では有害鳥獣駆除の許可を得ていれば、対象となる加害者(被害を発生させたクマ)とは異なる、別の個体(クマ)を射殺しても罪になりません。有害鳥獣駆除とは被害を発生した(あるいは被害を引き起こす可能性のある)個体を捕殺(排除)することであり、特別に認められた特例行為だと思います。

しかし、現実には加害獣と特定されないまま、駆除は行われています。言い換えると、日本全国で行われている有害鳥獣駆除という行為は、「容疑を持たれただけで死刑」にするのと同様だということです。そのような「無差別殺戮」が容認されているのは、法令(「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」)に不備があるからではないでしょうか。今後の法改正に期待したいと思います。

2003/07/30   
テレビ番組案内icon   8月2日午後8時から、テレビ朝日系列の全国ネットで放送される『ビートたけしの!こんなはずでは!!』では、「動物VS人間の闘いSP!! 常識のウソ猛獣撃退法&凶暴化丸秘ペット逆襲」と題してクマやサメ、カミツキガメなどの危険な動物に遭遇した際の対処法などが、番組の中で紹介されます。アウトバック代表の藤村もビデオ出演(カットされなければ)する予定です。興味のある方はぜひご覧下さい。

2003/07/29   
クマによる人身事故発生(栃木県)icon   7月28日午前8時頃、栃木県塩原氏湯本塩原の山林で、山菜採りに出かけた男性(60)がツキノワグマに攻撃を受けた。男性は頭をひかかれ重傷。(平成15年7月28日 朝日新聞

2003/07/29   
カレリアン・ベアドッグが待望の来日!icon   北米で先進的なクマ対策で注目されている、カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策がいよいよ日本でも始まろうとしています。

 カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラムの導入を計画しているのは、長野県軽井沢町にある
星野リゾート・ピッキオです。ピッキオは自然保護や環境問題に積極的に取り組んでいる星野リゾート(星野佳路・代表取締役)の野生動物調査研究部署で、軽井沢町役場からツキノワグマとニホンザルの調査及び被害対策を委託されています。

 ピッキオでは2000年から米国ユタ州にある民間団体"Wind River Bear Institute"(WRBI)の代表で、カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラムの開発者でもある
キャリー・ハント(Carrie L. Hunt/動物学・野生動物学専攻)さんと交渉を開始。昨年の12月にはキャリー・ハントさんを軽井沢町に招致し、カレリアン・ベアドッグ導入の打ち合わせ、現地視察、民間や行政担当者を対象とした講演会の開催、田中康男長野県知事の表敬訪問などを実現させました。ただし、日本の検疫制度が障害となり、関係者の努力は報われずカレリアン・ベアドッグの来日は実現しませんでした。

 そして、いよいよ待望のカレリアン・ベアドッグが7月31日に日本に到着することになりました。今回のキャリー・ハント氏と彼女のスタッフ2名、カレリアン・ベアドッグ2頭の招致は、星野リゾート・ピッキオの全面的バックアップによるものです。

 北米においてのカレリアン・ベアドッグは、盲導犬や介護犬、災害救助犬などとして公式に認可されており、航空機内の乗客室への同乗も認められています。しかし、日本では検疫制度という障壁があり、2週間も成田動物検疫所で強制的に係留されます。ところが、未知の病原菌や危険なウィルスなどの媒介者の可能性が高い外国産の昆虫や野生動物が、検疫を受けずに堂々と輸入されているのも事実です!日本の法令の不備にはつくづく呆れかえります。結局、カレリアン・ベアドッグが日本の土を踏むのは、8月14日頃です。

 さて、星野リゾート・ピッキオから寄せられた情報によると、キャリーハントさんやカレリアン・ベアドッグの来日後にはたくさんのイベント(講演が9回)が予定されているとのことです。例えば、東京大学での講演会、多摩動物公園やよこはまズーラシアでの一般向けの講演会、軽井沢町での住民や別荘客・観光客を対象とした講演会、キャンプ場でのカレリアン・ベアドッグのパフォーマンス、長野県民向けのシンポジウム、C.W.ニコルさんとの対談などです。また、ピッキオのスタッフは、カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策のトレーニング行います。そして、クマに対するパトロールやお仕置き、追い払いを実践する予定です。

 それらの動向については、様々なマスメディアによって全国に紹介されることでしょう。皆さんも星野リゾート・ピッキオの取り組みと、カレリアン・ベアドッグの活躍にご注目ください。なお、キャリーハントさんは弊社で輸入している熊撃退スプレー・
カウンターアソールトの開発者の1人でもあります。

 カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策及び、キャリーハントさん達の今後の予定などについては、下記にお問い合せください。

          【お問合せ先】
          NPOピッキオ準備委員会
          田中 純平 (ツキノワグマ保護管理部門)
          TEL/FAX 0267-46-3818
          E-mail junpei@picchio.co.jp

          軽井沢町のニホンザルとツキノワグマ被害の記事(信濃毎日新聞)
          
http://www.shinmai.co.jp/photo/200008/00082101.htm

2003/07/29   講演会「ヒトとクマとが安心して住める地域づくり」icon   8月9日(土)午後3時より、東京大学・弥生講堂(東京都文京区小石川)にて「ヒトと野生動物の関係を考える集いがとして、講演会「ヒトとクマとが安心して住める地域づくり」(主催:NPOピッキオ準備委員会、共催:ヒトと動物の関係学会、日本野生動物医学会)が開かれます。基調講演は来日予定の Carrie L. Hunt( Wind River Bear Institute 代表 )さんで、「北米で活躍するクマ対策犬 カレリアン・ベアドッグ」についてビデオ映像を交えて講演いたします(逐次通訳付き)。

 今回、WRBI代表のハントさん来日にあたり、特に職業犬(盲導犬や介助犬、災害救助犬など)に関わる仕事をされている皆様や獣医師の皆様、犬やクマ、野生動物に興味のある皆様を対象に“講演会「人とクマとが安心して住める地域社会を目指して〜北米で活躍するクマ対策犬 カレリアン・ベアドッグ〜(仮題)」”を企画しましたとのことです。

 クマ対策の特殊犬「カレリアン・ベアドッグ」たちの仕事ぶり、彼等の有用性や可能性をご紹介すると共に「野生動物と人との正しい付き合い方やクマがクマとして、人が人として、安心して住める地域を如何にして創り上げていけるのか」を考える良い機会になればとの、主催者の思いが込められたイベントです。参加費は1,000円(資料代として)。定員は300人です。
詳細はこちらをご覧下さい

2003/07/29   自然観察会「クマを待つだけの時間」icon   8月22日(金)〜24日(日)に北海道の大雪山黒岳にて、自然観察会「クマを待つだけの時間」(野生動物教育研究室WEL企画)が開かれます。

 北海道大学ヒグマ研究グループでは、大雪山黒岳周辺での夏期ヒグマ調査を1991年より継続して行っています。その調査から、8月後半から9月上旬は比較的ヒグマを見やすい時期であることがわかっています。高山草原のハクサンボウフウというセリ科草本の花や根を掘って食べたり、ハイマツの実が主な食べ物です。クマ研がホームフィールドとしている大雪山黒岳で、ヒグマが見やすい時期を選んで、キャンプをしながらの調査体験にでかける企画です。参加費は38,000円(テント2泊、朝2昼1夕2食代込、)、定員8名です。
詳細はこちらをご覧下さい。

2003/07/24   
気になる東北の天気icon   7月23日付け岩手日報・朝刊にとても気になる記事が掲載されていました。『水稲生育 募る不安--10年前に似た低温、日照不足--県「水管理徹底を」』という見出しが付けられ、「県内の水稲は、低温の被害を最も受けやすい減数分裂期に入り、冷害の不安が増している。6月下旬からの低温は、今月いっぱい続く見込みで、作況指数「30」の大凶作となった十年前の1993年と似た状況となっている。」(7月23日付け岩手日報・朝刊より引用)といった内容のことが書かれていました。

 1993年は東北各地は大冷害に見舞われ、全国的に米が不足し、各地で米泥棒事件が多発しました。政府も米の緊急輸入を行い、中国やタイなど周辺国から大量の米が輸入されたのもこの年です。岩手県も冷害に見舞われ、その被害は惨憺たるものでした。私は岩手県ツキノワグマ研究会の一員として、遠野市などでクマの痕跡調査や被害現場の調査を行っていましたが、「青田刈り」というものを生まれて初めて目にして大変驚きました。8月下旬だというのにどこの田んぼも稲穂はすかすかで(もみに実が入らない状態)、青々とした稲が真っ直ぐ伸びていました。農家の人たちがその稲を稲刈り機で次々と刈り取っていく光景を見て、とても悲しい気分になりました。丹誠込めて育てた稲を、収穫前に刈り取って廃棄する農家の皆さんは、さぞ辛かったことと思います。

 辛かったのは農家ばかりではありませんでした。全国各地で頻繁にクマが里に出没し、クマによる被害が多発しました。山にクマの食糧になる木の実が不作だったのが、大きな原因と考えられました。そして、たくさんのクマが有害駆除によって命を失いました。

 1993年に発行された新聞記事の見出しを、次にいくつかご紹介すると・・・・
 『ジュラシック・下北  のっしのっし "荒れる"クマ--冷夏でエサ不足 畑を物色』(1993.9.スポーツ新聞)、『「クマを見た」が昨年の6倍以上〜青森県南、農作物被害相次ぐ〜危険だが「駆除かわいそう」 ”非難”の声に県も苦慮』(1993.9.22 デイリー新聞)、『植林無残、クマのえじき--樹液狙い皮はぐ--杉ごっそり 1000本被害も--小松「出荷前」林業家悲鳴--雑木林伐採、えさ場奪う?』(1993.5.18 北国新聞)、『クマ出没ご注意!!〜冷夏で山に木の実なく・奥多摩町の人里に』(1993.9.23 毎日新聞)、『キャンプ場に近くにクマ〜奥多摩湖畔、釣りの会社員襲う』(1993.9.20 朝日新聞)、『冷夏影響、山にエサなく クマ襲来 奥多摩で釣り人ヒヤッ うなり声あげシャツ引き裂く』(1993.9.20 中日新聞)、『クマ出没 県内 冷夏、長雨で木の実不足?』(1993.8.14 下野新聞)、『また熊だ!! 北海道 こちら2メートルのヒグマ、ハンターが顔や手を骨折−−秋田 農婦が襲われ重傷 顔を6カ所引っかかれる』(1993.10.3 スポニチ)、『クマ受難・人も受難 冷害に山追われ 人里で捕獲60頭 「共存の道」探れど・・・ 人的被害既に9件10人 昨年の倍』(193.10.17 岩手日報)、『農作業中クマ、重傷 花巻空港近くで男性 一時厳戒態勢、射殺』(1993.10.8 岩手日報)、『遠野でまたクマ襲う ハウス侵入、2人けが--被害、昨年の4倍強 農作物90件』(1993.10.11 岩手日報)

 新聞の見出しにも書かれていたように、岩手県遠野市は県内で最もクマ被害が甚大でした。市内各地でクマが頻繁に出没し、デントコーンやリンゴなどの農作物被害が急増、人身被害も発生しました。
 遠野市役所農林課の調べによると、1992年(平成4年)度のクマ被害件数は22件でしたが、1993年(平成5年)度のクマ被害件数は96件に急増しています。

 遠野市ではその反省と被害防除・クマと人との共存の模索などの観点から、翌年の平成6年には岩手県ツキノワグマ研究会が主催した、「日本ツキノワグマ集会 IN 遠野」(現・クマを語る集い)の同市での開催を受け入れていただきました。さらに遠野市では、電気柵による被害防除の実証試験を独自に実施し(弊社が納入した
電気柵を採用)、その成果を元に東北で初めての野生動物被害防除を目的とした電気柵の補助制度を9月定例議会で可決・成立させ、前倒しでこの年の10月から実施したのでした。その後県内各地の自治体が、クマなど野生動物被害対策の有効手段として、電気柵の補助制度を次々と導入しています。

 1993年は岩手県において、本格的なクマ被害対策が動き始める契機となった年でもありました。あれから10年が過ぎ、岩手県ではツキノワグマの生態調査(テレメ調査)の実施(平成10年度〜平成12年度)、全国初の「移動放獣マニュアル」の発行(平成13年度)、「ツキノワグマ保護管理計画」の策定(平成14年度)が行わました。
 そして、今年も米の大凶作となった10年前と似た状況となりました。今後の天候の推移を、注意深く見守りたいと思います。

2003/07/24   
博物館で白いツキノワグマも展示icon   岩手県立博物館(岩手県盛岡市上田字松屋敷)では平成15年度第2回テーマ展「夏休み! 自然探検大図鑑」を7月23日から開催しています。
 岩手県に生息している昆虫の標本や鳥獣の剥製、植物のカラー写真など約1,000点を展示。その中には、1991年に岩手県住田町で捕獲された、珍しいアルビノ(白化型)のツキノワグマの剥製も含まれています。その他にも、野外調査に必要なテントや捕虫網、樹高計などを展示市、動植物の観察方法を説明したり、クマや毒蛇など、危険を伴う生物と遭遇した場合の対処法なども紹介しています。

 会期は8月31日まで。開館時間は午前9時から午後4時半まで(入館は午後4時まで)。休館日は月曜日。入場料は大人300円、学生140円、高校生以下無料。お問い合せは下記まで。(平成15年7月23日 
岩手日報

          
岩手県立博物館 http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/

2003/07/22   NPO法人日本ツキノワグマ研究所の通常総会ご案内icon   7月26日(土)午後1時より広島県廿日市市吉和にて、特定非営利活動法人・日本ツキノワグマ研究所(理事長・米田一彦)の通常総会が開催になります。なお、通常総会への参加資格は正会員のみとなりますので予めご了承ください。詳細につきましては下記にお問い合わせください。

         
特定非営利活動法人・日本ツキノワグマ研究所
         広島県廿日市市吉和1107
         TEL/FAX: 0829-77-2080

2003/07/22   ヒグマ出没情報(北海道札幌市)icon   北海道札幌市のウェブサイトには、ヒグマ出没情報が掲載されています。ヒグマの痕跡が発見されたことにより、磐渓市民の森が6月24日から閉鎖されています。さらに、7月10日より豊滝市民の森も閉鎖されています。札幌市方面にお出かけになる場合にはこちらをご覧下さい。

2003/07/22   カラスに襲われた体験談(北海道札幌市)icon   クマの話題ではありませんが、カラスに襲われた方の体験談が札幌市のウェブサイトに掲載されていました。興味のある方はこちらをご覧下さい。

         
札幌市のウェブサイト http://www.city.sapporo.jp/city/

2003/07/22   ヒグマ出没情報(北海道渡島管内)icon   7月13日午後9時20分頃、北海道渡島管内福島町の国道228号線で、通行中のドライバーが国道にでてきたヒグマを発見し、松前署に通報しました。詳細は北海道新聞社のホームページをご覧下さい。(平成15年7月14日 北海道新聞


2003/07/22   ヒグマ出没情報(北海道石狩管内)icon   7月13日午前8時頃、北海道石狩管内当別町の水田で、ヒグマが歩いているのを近くに住む女性が発見し、役場を通じて札幌北署に通報しました。詳細は北海道新聞社のホームページをご覧下さい。(平成15年7月14日 北海道新聞


2003/07/22   ヒグマ足跡発見(北海道石狩管内)icon   7月12日午前8時45分頃、北海道石狩市八幡町の市道付近に、ヒグマの足跡が付いているのを通行人が発見し札幌北署に通報しました。同署によると足跡は約20センチで、市道から道路沿いの民家の脇を抜け、その裏手の畑まで続いていました。12日の朝に付いた足跡とみられるそうです。詳細は北海道新聞社のホームページをご覧下さい。(平成15年7月13日 北海道新聞

2003/07/22   ヒグマ出没情報(北海道石狩管内)icon   7月11日午前6時35分頃、北海道石狩管内厚田村の厚田・聚富小中学校の校庭を、ヒグマが歩いているのを散歩中の同校教頭が目撃して札幌北署に通報しました。同校の小学校は通常通り授業を行いましたが、屋外での授業や活動は中止にし、登下校はスクールバスにしました。中学校は石狩管内の中体連のため、授業は休みでした。詳細は北海道新聞社のホームページをご覧下さい。(平成15年7月12日 北海道新聞

2003/07/12   
クマとの共生を目指す植林事業icon   7月11日に岩手県紫波町山王海平成の森にて、クマと人との共生を目的とした「共生植林事業」が実施されました。本年度は紫波第一中学の生徒約50人が、岩手県地球温暖化防止活動推進員の松崎勝実さんから「人と森の関わり」についてお話をうかがった後、昨年度植林したミズナラとコナラの苗木の保育作業(下草刈り、苗木の補強)を、岩手中央森林組合の指導で行いました。
 事業に参加した生徒達は、午後は升沢公民館に移動して、アウトバック代表の藤村から「クマとの共生について」のお話しをうかがしました。午前中の作業の疲れにも関わらず、参加された生徒さん達はとても熱心に話を聞いておりました。

 紫波町が平成14年度から実施いている共生植林事業は今後も継続される予定です。クマなど野生動物との共存などの目的で、自治体が事業としてクリやミズナラなど堅果類の広葉樹を植林している例は、広島県戸河内町や島根県六日市町など極限られています。今後は地球温暖化防止や山の保水能力回復、野生動物との軋轢防止などの目的で、実のなる落葉広葉樹の植林を自治体が率先して実施する例が増えることを期待したいものです。なお、共生植林事業については下記にお問い合わせください。

         
紫波町環境課 生活環境室
         岩手県紫波郡紫波町日詰字西裏23番地1
         TEL:019-672-2111(内線5521)、FAX:019-676-6103


2003/07/12   テレビ番組のご案内icon   8月11日よりNHK教育テレビ(全国放送)で毎週月曜日午後10:25~10:50に、「人間講座”森から未来を見る”〜講師C.W.ニコル編」という番組が8回シリーズで始まります。8月25日放送予定の第3回目の放送では、森におけるクマの有用性というテーマで講師のC.W.ニコルさんがお話しをする予定です。

          
NHK人間講座 http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/

2003/07/12   ヒグマの生活記icon   7月10日発売の月刊誌『BE-PAL』(小学館)8月号には、自然写真家・伊藤健次さんが撮影した「ヒグマの生活記」が掲載されています。掲載されているのは、北海道で撮影された野生のヒグマの写真が9点です。ぜひご覧下さい。

          
BE-PAL http://www.shogakukan.co.jp/main/magazines/BE-PAL.html

2003/07/11   
幻の袋ナガサが復活icon   叉鬼山刀を世に広めた功労者、故西根 稔(三代目西根正剛)氏が生前お客様の注文でごく少数製作したことのある大振りの叉鬼山刀があります。それが9寸5分フクロナガサです。幻の叉鬼山刀と呼ばれ、その存在も関係者以外にはあまり知られることがありませんでした。
 9寸5分もの大型のフクロナガサを鍛造するのは、大変困難な作業でしたが、鍛造師・西根 登氏によって見事に復刻することができました。 弊社では9寸5分袋ナガサを特注品として限定発売いたします。
詳細はこちらをご覧下さい。

2003/07/11   
第14回ブナ林と狩人の会icon   去る6月28日〜29日に、山形県小国町の白い森交流センター・りふれにて開催された第14回ブナ林と狩人の会「マタギサミット in 小国」のレポートが、「山釣り紀行」のウェブサイトに掲載されています。マタギサミット in 小国について、克明に画像と文章でレポートされています。文句無く必見!ぜひご覧下さい。

2003/07/10   
小学校でヒグマの授業(北海道斜里町)icon   知床国立公園に接している北海道斜里郡斜里町では、6月23日に斜里町立ウトロ小中学校でヒグマの対処法を教える授業が開かれました。付近はヒグマの生息地でもあるので、講師はヒグマを町中に誘引しないためのマナーを児童に伝えました。何気なく捨てたジュースの空き缶が、ヒグマを誘引し、ジュースの味を知ったクマが町に出没する。駆除をせずに、クマと人とが共存するにはどうしたらよいのか、斜里町では模索が続いています。(平成15年7月10日 朝日新聞 「知床を守る」より)

2003/07/10   
ヒグマの被害を考える検討会のご案内・再掲載icon   浦幌ヒグマ調査会が主催する「ボランティアによる農業被害対策検討会in浦幌」が、2003年7月18日〜7月21日(2泊3日)に北海道十勝郡浦幌町で開催されます。ヒグマによる農作物被害を減らすにはどのようにしたらよいか、人とヒグマの軋轢を減らすには駆除という方法しかないのか・・・等について参加者を交えて検討し、農作物被害防除に効果を上げている電気柵設置現地での研修も行います。募集人員は15名。参加費は5,000円程度(宿泊費・保険代含む)。詳細の問い合わせ・参加の申し込みは下記までお願いいたします。

          
浦幌町立博物館 TEL:01557-6-2119
          又はイベント担当:高橋あかね akanet@mp.0038.net


2003/07/10   
東北は寒く、沖縄は暑い!梅雨明けはいつ!?icon   東北地方では梅雨が明けず、雨雲に覆われ気温が上がらず寒い天気が続いています。「7月なのにまだストーブが必要みたい」とは、笑えない現実です。7月8日(火)の岩手県盛岡市の最高気温は19.1度、最低気温は14.6度でした。それに比べて7日の沖縄県那覇市では最高気温が33.9度、昨年夏の最高気温33.3度を上回りました。早く梅雨が明け、太陽ガンガン、青空キリリの夏が訪れて欲しいものです。

 長雨や低温が続くと、クマの餌になるものが山に不足し、7月中でもクマが里の周辺に頻繁に出没するる傾向がみられます。そして、摘果した果樹や農作物を荒らしたり、民家の庭に置いているコンポストの生ゴミなどが食べられる被害が発生するようになるので、注意が必要です。

2003/07/10   
沖縄の雑誌に記事が載りました!icon   泡盛&沖縄・産直マガジン『カラカラ』(発行:プロジェクト・シュリ/700円)は、沖縄の美味しい食べ物や美味しい飲み物(特に泡盛)、文化、自然、観光など内地では得られない貴重な情報を満載している沖縄の雑誌(年4回発行の季刊誌)です。

 6月30日発行の『カラカラ』VOL.8 2003年夏号には、アウトバック代表 藤村の執筆した記事が掲載されています。泡盛情報に特に強い同誌の「泡盛ニュース」の中で、「泡盛不毛地帯をゆく」という人気企画(?)があります。今回は岩手県盛岡市内の超人気居酒屋「網玄」に、沖縄の泡盛(古酒/クース)4銘柄を置いていただき、お客様の反応をレポートするという内容です。取材の依頼を頂く以前にも、何度か泡盛を飲んだことがありました。度数の高い焼酎というイメージしかなったのですが、「泡盛」はロックや水割りにして飲んでも美味しい、ウィスキーやブランディーに近いお酒・・・という風に、認識が変わりました。『カラカラ』43ページに掲載されていますので、沖縄の皆さん(夏に沖縄に旅行される方も)ぜひご覧下さい。

 なお、『カラカラ』VOL.8 2003年夏号では、特集「沖縄ぬちぐすいカタログ」がバーンと載っています。ぬちぐすい(命の薬)とは、沖縄の人々が古くから命薬として親しんできたゴーヤーやウコンなどの食材をはじめ、もろみ酢やコスメなど、体と心に「健康&元気」を与えてくれる沖縄の食品のことです。今回の特集では「沖縄ぬちぐすい」が130種類も紹介されていて、それらを通信販売で入手できるという有難い企画です。そのほかにも、歌手の加藤登紀子さんのインタビューや、沖縄にまつわる楽しいエッセイ、泡盛情報、沖縄の伝統的なお祭り「ハマウイ」の取材記事などが満載です。『カラカラ』の問い合わせとご注文は下記までお願いいたします。

          
『カラカラ』/プロジェクト・シュリ
           沖縄編集部/903-0185 沖縄県那覇市首里金城町3-21-7
           TEL&FAX: 098-885-0288

           沖縄編集部ペリー事務所/900-0027 沖縄県那覇市山下町4-20-2F
            TEL: 098-857-8401 FAX: 098-857-8413
                 E-maul: shuri@ceres.ocn.ne.jp
                 
URL: http://www.karacara.ne.jp

2003/07/08   
熊撃退スプレーで助かったお客様icon   先日、福島県会津若松市内のお得意様から聞いた情報です。昨年の山菜採りの時期に、会津若松市にあるアウトドアショップ・ウッディライフで弊社が輸入販売をしている熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を、ある客様が購入しました。そのお客様がカウンターアソールトを携帯して、会津若松市近郊に山菜採り行くと、林道の彼方から黒い動物が近づいてくるのに気がついたそうです。相手がツキノワグマだと分かりましたが、そのうち自分に気がつくだろうと思ったそうです。ところが、クマがどんどんそのお客様に近づいてくるので、買ったばかりのカウンターアソールトを取りだし、クマに向けて構えていました。クマがさらに接近してきたので、そのお客様はカウンターアソールトのレバーを押し、クマに320万SHUの強烈なカプサイシン・ガスを噴射し、クマを追い払うことに成功しました。もちろん、お客様には怪我もなくて幸いでした。

 お客様はカウンターアソールトを1回で全て使い切ってしまいましたが(
注1)、クマとの難を回避した後にアウトドアショップ・ウッディライフを訪れ、「買っておいて助かりました!」とオーナーにクマと遭遇した様子などを伝え、さらにもう1本カウンターアソールトを購入されたそうです。
 カウンターアソールトがお役に立てて幸いでしたが、お客様の冷静な判断と行動によって事故を未然に防ぐことができたと思います。本当に良かったです。

 「カウンターアソールトを携帯していると、実際に使用しなくても安心できるので、冷静に行動できました」というお話しは、しばしば耳にします。クマと遭遇しても、冷静にクマや周りの状況を判断し、適切な行動を取ることによって、危険やトラブルを回避することが可能だと思います。当サイトには、クマの生態やクマと遭遇した際の対処法、クマと出合わない方法などをたくさん掲載しております。ぜひご活用下さい。

 なお、米国のBushwacker Backpack & Supply社(カウンターアソールト社)が製造している
熊撃退スプレー「カウンターアソールト」は、世界で初めて商品化されたカプサイシン(唐辛子エキス)を利用した動物用忌避スプレーです。カウンターアソールトはモンタナ大学の研究室で、グリズリーベアの専門家達によって数百頭のクマに実際に使用して効果を確認しながら開発された製品です。
 また、カウンターアソールトに利用されているカプサイシンは、刺激(痛み)の度合いが320万SHと最高の数値を示し、他の類似品にはまねができないクマ撃退効果があります。ただし、カプサイシンは食品でもあり、医薬品や健康食品などにも利用されている人体に安全な物質です。

注1)カウンターアソールトのヘッド部にあるレバーを押すと、消化器のように勢いよくカプサイシン・ガスが噴射されます。ただし、レバーを放すとガスの噴射も止まります。缶の中身が無くなるまで、何回かに分けて使用することが可能です。

2003/07/07   
クマ保護管理策への行政の取り組み(島根県)icon   野生動物被害対策として野生動物被害防除用にシステムが組まれている、電気柵が効果を上げています。ただし、費用がかかることから普及には行政の支援(助成、補助制度など)が欠かせません。

 島根県農林水産部では平成15年度、県内6カ所に
電気柵の展示場を設置しました。展示場には弊社が販売しているガラガーエイジ社製電気柵をはじめ、複数の電柵メーカーの製品が展示されており、電柵に関心を持つ農家が自由に見たり、設置方法などについて知ることができるようになっています。展示場は電気柵の普及に役に立つことでしょう。
 なお、
島根県農林水産部森林保全課鳥獣対策室では、獣害対策についての情報を島根県のホームページで公開しています。

                 
●島根県 http://www.pref.shimane.jp/
                 ●島根県農林水産部・鳥獣被害対策室 
http://www.chusankan.jp/chouju/Taisaku/
                 ●しまね鳥獣情報ステーション 
http://www.chusankan.jp/chouju/default.asp

2003/07/07   クマ保護管理策への行政の取り組み(兵庫県)icon   兵庫県の野生動物保護管理についての取り組みは、北海道や長野県と並んで今最も注目されています。兵庫県では野生動物による農林被害がここ数年、毎年約11億円程度発生していおり、シカやイノシシによる農業被害は微増、ヌートリヤ等の移入種による農業被害は増加の傾向にあります。また、ツキノワグマによる精神的な被害も問題になっています。それらのことも踏まえ、人と野生動物の共存する豊かな社会の構築を目指して、「生息地管理」・「個体数管理」・「被害管理」を総合的、科学的、計画的に推進する野生動物保護管理のための新しい取り組みについて、平成14年度から「森林・野生動物保護管理研究センター」(仮称)整備計画推進委員会が設置され、現在も活発な議論がかわされています。

 その構想の中で特に注目されるのは、新たに
「森林・野生動物管理官制度」(仮称)の創設を盛り込んでいることです。森林・野生動物管理官とは、地域の森林の状態や野生動物の生態に精通し、野生動物保護管理や被害防除、森林管理の知識や経験を兼ね備えた県職員(専門職?)のことだそうです。
 北米には野生動物を調査・研究・保護管理・被害対策・駆除などを行う専門機関が連邦政府及び各州政府に設置され、自然や野生動物の専門官がスペシャリストとして活動しています。そのような組織や人材の必要性について、15年以上前からクマの研究者グループは様々なシンポジウムや集まりなどでアピールしてきたのですが、いまだ実現には至っていないのは周知の通りです。
 兵庫県で「森林・野生動物保護管理研究センター」や「森林・野生動物管理官制度」が実現するまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、今後の推移に注目していきたいと思います。

 なお、上記の内容は森林・野生動物保護管理研究センター(仮称)整備計画推進委員会が作成した、「森林・野生動物保護管理研究センター(仮称)整備基本方向報告書」を参照させていただきました。

2003/07/07   
クマ保護管理策への行政の取り組み(長野県)icon   長野県内ではツキノワグマ・シカ・ニホンザル・イノシシ・ハクビシン・タヌキなどの哺乳類や、カラス・ハトスズメムクドリ・ヒヨドリなどの鳥類による被害が発生し、それらの農作物被害額は9億2千万円(平成13年度)に達しています。特に中山間地域では毎年発生する鳥獣被害に生産意欲が低下し、転作や離農など営農活動に深刻な影響が出ています。

 平成15年7月、長野県農業会議(会長・楯 種臣)では
『かしこく防ぐ鳥獣害〜特徴と対策事例』(監修・江口祐輔/制作・(社)農山漁村文化協会 提携事業センター)という冊子(A4版 33ページ、カラー印刷/非売品)を発行しました。内容は「獣害」(イノシシ・サル・ハクビシン・タヌキ・シカ・クマ)、「鳥害」(カラス・ハトスズメムクドリ・ヒヨドリ)、「長野県の被害と防除例」について、豊富な事例と種別の被害防除策がイラスト入りで分かりやすく紹介されています。特に巻頭に書かれてある「獣害防除の十ヵ条」には、「その一 相手を知る・・・・相手を知ることから防除の対策は始まる」、「その二 当事者になる!・・・猟師さんにまかせるだけではなく、(中略)自分でできる対策も見えてくる。」、「その六 集落に入れさせない!・・・耕作放棄地、放置された収穫残渣など、動物たちを集落に引き寄せるエサ場がないかどうか点検」などは、長野県以外の被害発生地域に全て共通していることだと思います。(引用文献/長野県農業会議・発行「かしこく防ぐ鳥獣害〜特徴と対策事例」」)

 巻末には全国鳥獣防除資材メーカーの一覧も掲載(弊社も載っています)されているので、被害農家にとっては、大変有難い鳥獣防除のテキストになるでしょう。鳥獣被害に困っている農業生産者に対して、行政はもっと積極的に情報(野生鳥獣の正しい生態や被害防除策など)を提供するべきでしょう。長野県農業会議の今回の取り組みは、とても良い事例になったと思います。

2003/07/07   
クマ保護管理策への行政の取り組み(岩手県紫波町)icon   各地で毎年多発するクマによる農作物や養蜂などへの被害や、集落や人家付近に頻繁に出没する集落依存型のクマ増加が、経済的な損害の他にも住民生活や精神にダメージを与えており、地域によっては大きな社会問題となっています。そうした状況の中で、各地の自治体では様々な取り組みが行われています。今回は最近行われている行政の取り組みで、注目したい事例をいくつかご紹介します。

 南部杜氏発祥の地でもある岩手県紫波町では、平成14年度からクマと人との共生を目的とした取り組みを、町の事業として行っています。
 
「共生植林事業」として昨年町有林に実のなる広葉樹の苗木を、地元の中学生約280名のボランティアによって植林しましたが、今年も7月11日に苗木の保育作業(下草刈り、苗木の補強)を実施する予定です。今回は自主的に参加を希望している約50名の中学生が、岩手中央森林組合の指導で苗木の保育作業を行う予定です。また、岩手県地球温暖化防止活動推進員の松崎勝見氏とアウトバック代表の藤村が当日講演を行う予定です。

 クマと人との共生や農作物被害などの防除には、クマが里に出没せずとも安心して生活できる、山の自然環境の保全が必要です。また、日本の未来を担う次世代の若者達が、積極的・自主的に参加できるような環境作りも大切だと思います。紫波町の取り組みに注目していただきたいと思います。なお、「共生植林事業」につきましては紫波町環境課生活環境室までお問い合せください。

                 
●紫波町環境課生活環境室
                  岩手県紫波郡紫波町日詰字西裏23-1
                  TEL:019-672-2111 FAX:019-672-2311


2003/07/07   
相互リンク情報icon   フライフィッシャーマンの"Osugichan"が運営している"のんびり楽しもう My Life! Fly Fisher Osugichan's Memory"のホームページと相互リンクしました。釣りのレポートやギャラリー、BBS等で構成されています。北海道に遠征したときに撮影した、ヒグマの足跡の写真も載っています。

                 
●"のんびり楽しもう My Life! Fly Fisher Osugichan's Memory" http://happytown.orahoo.com/shigeru/

2003/07/07   
東北各地で鮎釣りが解禁・その2icon   先週福島県の会津若松市に仕事で行ってまいりました。地元のアウトドアショップからの情報では、福島県も7月1日から鮎釣りが解禁になりました。会津若市周辺の河川では、鮎釣りはあまりよい状況ではないとのことでした。山形県も7月から鮎釣りが解禁になりました。

2003/07/04   
東北各地で鮎釣りが解禁icon   7月1日から宮城県、岩手県、秋田県などで待望の鮎釣りが解禁になりました。各県の状況は次の通りです。

 秋田県西木村の桧木内川では、解禁日の7月1日に早朝から多数の釣り人が鮎釣りを堪能したそうです。今期の鮎は20センチ前後の大型が多いそうです(秋田魁新報 平成15年7月2日)。
 岩手県の気仙川では、7月1日の鮎釣りの解禁日に県外を含め多数の釣り人でにぎわいました。ある釣り人は3時間で50匹釣り上げたそうです。今期の鮎は15センチ前後だと言うことです。(秋田魁新報 平成15年7月2日)
 宮城県内は水温が低く、鮎釣りにはあまりよい状況ではないそうです。宮城県内にある取引先の釣具店から寄せられた情報では、(川の名前を聞き忘れましたが)7月1日の鮎釣りの解禁日でもボウズの釣り人が少なくなかったそうです。その店のオーナーも、5時間ねばって10匹釣り上げるのがやっとだったとか。今後の天候に期待したいものですね。

2003/07/02   
「現在農業」に広告掲載icon   7月1日発行の月刊誌「現代農業」2003年8月号(農文協)に、熊撃退スプレーと野生動物被害防除電気柵の広告を掲載しました。
 同誌は農業者向けの専門誌ですが、「自然な暮らしを村に町に」というキャッチコピーが付けられているとおり、自然派志向で環境に優しい農業を指向している感じです。今月号は「追跡! 海のミネラル 力」という特集を組み、海水や塩、にがりや海草、貝殻などを利用した農業の、各地での実践例が紹介されています。その他に、「米ぬか散布+草生栽培で、灰カビに強いハウスブドウ」や「”野積み”の代わりに シート利用の堆肥化施設」など興味深い記事がたくさん載っています。
 また、「ミカンの皮で菜園のアブラムシを撃退」や「ペパーミントで果樹のカメムシ害を防ぐ」・「歯槽膿漏も下痢も治る柿渋はわが家の万能薬!」など、農業や生活に役に立つ情報も多数紹介されています。月刊誌「現代農業」については
農文協にお問い合わせください。

           
●(社)農山漁村文化協会(農文協) http://www.ruralnet.or.jp/
           ●「現代農業」2003年8月号 
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200308/200308_f.htm

2003/07/01   
野生動物画像満載のウェブサイトicon   先日山形県小国町で開かれた第14回ブナ林と狩人の会で、野生動物写真家の前川貴行さんと出会いました。前川さんはアラスカに滞在してホッキョクグマやグリズリーベアなどの野生動物や自然の写真を撮られている動物写真家です。前川さんのウェブサイト『EARTH FINDER』には、ホッキョクグマやグリズリーベア、ハクトウワシやニホンザルなどのとても素晴らしい画像がたくさん掲載されていますので、ぜひご覧下さい。きっと素晴らしい作品に出会うことでしょう。

          
●EARTH FINDER http://www.earthfinder.jp/

2003/07/01   
クマが車と衝突(岩手県)icon   6月29日午前9時半過ぎ、岩手県矢巾町和味の町道で、突然飛び出してきたツキノワグマが走行中の乗用車と衝突しました。場所は矢巾総合射撃場(通称・煙山射場)近く。クマも車もそのまま立ち去ったが、後続車が近くの駐在所に通報しました。
 紫波署員が現場周辺を捜索しましたがクマは見つかりませんでした。同署はパトカー4台を出動させ、地元の住民に注意を呼びかけています。(平成15年6月30日 朝日新聞)

備考)煙山射場で以前聞いた話ですが、この近辺でたまにクマが目撃されているそうです。

2003/07/01   アジア・イノシシ隊員募集のご案内icon   宮崎県宮崎市の日本獣害管理技術センター(代表・高木直樹)では、アジア地域において野生イノシシの保護管理および被害管理に関わる現地隊員を募集しております。配属地は第1期が日本・韓国・中国、第2期がロシア・北朝鮮〜東南アジア諸国、第3期が中央アジア・西アジアです。募集締切は7月7日(月)です。詳細は以下にお問い合せください。

          
高木直樹(日本獣害管理技術センター・獣害医)
          Technical Management Center for Wildlife Damage
          〒880-0014 宮崎県宮崎市鶴島1-1-1-406
          tel.0985(31)3691. fax.0985(31)3692
          nihon-jyuugai@m9.dion.ne.jp




gif. Old Bear Information 2-6-1 (2003.01.06~2003.06.30)

gif. Old Bear Information 2-5-3 (2002.10.03~2002.12.27)

gif. Old Bear Information 2-5-2 (2002.07.01~2002.09.11)

gif. Old Bear Information 2-5-1 (2002.01.01~2002.6.29)

gif. Old Bear Information 2-4-3 (2001.08.02~2001.12.28)

gif. Old Bear Information 2-4-2 (2001.06.01~2001.07.31)

gif. Old Bear Information 2-4-1 (2001.01.01~2001.05.31)

gif. Old Bear Information 2-3-2 (2000.07.01~2000.12.22)

gif. Old Bear Information 2-3 (2000.01.11~2000.06.23)

gif. Old Bear Information 2-2 (1999.10.04~1999.12.24)

gif. Old Bear Information 2-1 (1999.01.17~1999.09.28)

gif. Old Bear Information 1-1 (1998.03.06~1998.12.14)

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