過去の新規情報 VOL.2-7-2




赤鉛筆 過去の新規情報 (2004.05.02〜2004.12.24)

2004/12/24    緊急ワークショップが終了icon  本年は北陸・近畿・中国地域などにおいてツキノワグマの人身被害や出没・目撃情報は急増し、全国的にも関心が高まっております。ツキノワグマ異常出没の原因については、現在様々な推測がマスコミ報道されております。しかし、ツキノワグマの人身事故防止や保護管理を今後推進するためには、詳細な現地調査に基づいた原因分析と解決策を検討する必要があります。
そこで、全国のクマ研究者が中心となって運営している民間団体の日本クマネットワーク(JBN)では、ツキノワグマの出没対応や現地調査に関わっている方々に最新情報を提供していただき、出没の原因や解決策を探るため、緊急ワークショップ「ツキノワグマ出没の原因とその対策を探る」を企画し、去る12月11日、12日に岐阜大学において開催しました。なお、
日本クマネットワークのウェブページに、『緊急ワークショップ「ツキノワグマ出没の原因とその対策を探る」総括』が掲載されましたので、合わせてご覧下さい。

          ●日本クマネットワーク(JBN) http://www.japanbear.org/

2004/12/20    【公募】ピッキオ・クマ保護管理部の嘱託社員icon  長野県軽井沢町でクマの調査、被害対策、追い払い等の事業を町からの委託で行っているピッキオでは、2005年度のクマ保護管理スタッフ(嘱託社員)を募集しています。応募方法など詳細はピッキオのウェブページをご覧ください。

            ピッキオ http://www.picchio.co.jp/staff.html 
            事業の詳細に関して 
http://npo.picchio.jp/

           <募集概要>
           募集職種:ツキノワグマ保護管理(嘱託社員)
           募集人員:1名
           勤務内容:クマの被害対策、クマの捕獲、電波発信器による追跡、データ解析など
           給  与:月給150,000円〜(固定給、面談にて決定します)
           勤 務 地:おもに長野県軽井沢町
           応募締切:2005年1月18日
           ※電波発信器による追跡調査、被害対策経験者 大歓迎!

2004/12/17   
『山と渓谷』1月号で野生動物問題特集icon  『山と渓谷』2005年1月号(山と渓谷社)の特別企画として、『野生動物問題を考える』(監修:羽山伸一/日本獣医畜産大学助教授・獣医学博士)が掲載されています。

チャプター1「クマ問題」では、2004年に各地で問題となったツキノワグマの異常出没や被害問題など、昨今のクマ問題について、状況分析と今後の課題などについて、米田一彦さん(NPO法人日本ツキノワグマ研究所理事長)が執筆されています。さらに、長野県軽井沢町で軽井沢町役場が民間団体に委託して実施している、先進的なクマ対策の取り組みについて、玉谷宏夫さん(NPO法人ピッキオ)が執筆しています。

その他にチャプター2では「シカ問題」、チャプター3では「絶滅危惧種」の問題について掲載されています。ぜひご覧下さい。

2004/12/10   
マタギと行くかんじきツアーicon  新しい旅のかたちを提案する「地図にない旅」(エクスプレイヤー主催・NPO法人設立準備中)では、2005年2月、秋田県阿仁町にて「マタギと行くかんじきツアー」を開催します。地図にない旅は、村人たちが旅のコーディネーターとなり、1人では行けない、その土地の人しか知らない場所を巡り、旅人たちに記憶に残る旅を提供していくこと目的としています。今回のイベントはその第一弾となります。イベント概要は以下の通りです。詳細及び申込み・お問い合せは「地図にない旅」のウェブページご覧下さい

<イベント概要>
■日程/2005年2月11日(金・祝日)〜13日(日)■参加料金/35,000円(税込)
■定員/30名
■基本行程/秋田県阿仁町現地集合、2泊3日
■食事/朝2回、昼1回(弁当)、夜2回
■宿泊/打当温泉「マタギの湯」
■内容/1日目は到着後ミーティング解散。
    2日目の朝から山に入り、昼食をはさみウサギ狩りを体験。 夕食を兼ねてマタギとの懇親会。3日目は午前中で解散となります。
■地図にない旅 
http://www.explayer.net/map

2004/12/08   
お奨めの1冊『銀輪の覇者』icon  岩手県盛岡市在住の作家・斎藤純さんの作品『銀輪の覇者』(早川書房刊/定価2,100円 ISBN4-15-208562-2 )が、12月8日に発売の2005年版「このミステリーがすごい!」(宝島社刊/通称:このミス/定価730円 ISBN4-7966-4406-7)のランキングで国内編の5位にランクインしました。『銀輪の覇者』は、2001年1月〜2002年3月まで地元紙の岩手日報に連載された冒険小説「銀輪の覇者」を、齋藤純さんが書き直した作品です。詳細は朝日新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年12月8日 朝日新聞岩手版)

なお、自然とバイク、ジャズをこよなく愛している齋藤純さんは、岩手県ツキノワグマ研究会の会員でもあります。『銀輪の覇者』は、昭和の初めの時代設定で、下関から青森に至る前代未聞の自転車レースを題材にしたとてもユニークな冒険小説です。ぜひご一読下さい。それから、リンク集には齋藤純さんのその他の作品を紹介するページも用意しておりますので、そちらもご覧下さい。


          ●朝日新聞の記事 
http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6826
          ●宝島社 
http://www.takarajimasha.co.jp/
          ●早川書房 
http://www.hayakawa-online.co.jp/

2004/12/08   
海外からも注目!?icon  ニュージーランドの某大学で、日本学を学んでいる大学院生の方からメールをいただきました。博士論文で日本のツキノワグマの保護と管理について研究しているそうです。当社のウェブページをよくご覧になり、参考にされているというとても嬉しい内容でした。

アクセス・ログ・リポートを調べてみると、当社のウェブページは日本はもとより、オーストラリア、米国、カナダ、クロアチア、フランス、イタリア、台湾、南アフリカなど、世界各地の人たちが閲覧していることが分かります。英語版のコンテンツは不足しているので、もっともっと内容の充実に努めなくてはならないと強く感じました。これからもよろしくお願いいたします。


2004/12/08   
相互リンクのお知らせicon  山梨県内の熊目撃情報・熊出没マップや、山梨県の観光案内・山梨の美味しいお店など、山梨の情報を掲載しているウェブページ「山梨の情報広場」のウェブページと相互リンクしました。クマの生息地ごとの、ローカル情報を掲載したウェブページがたくさん公開されると良いですね。当社のウェブページが、クマ情報のポータルサイトになるように頑張ります!

          
山梨の情報広場 http://www7.ocn.ne.jp/~ipax/

2004/12/07   
韓国のクマ研究者が今年のナンバーワンに選ばれる!icon  韓国のクマ研究の第一人者の韓尚勲博士(韓国国立公園管理公団 ツキノワグマ保護管理チーム代表)が、先月行われた韓国記者クラブの記者投票でにて、今年いちばん活躍した人に選ばれ、12月1日に表彰されました。この情報はNPO法人日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長から寄せられたものです。

韓尚勲博士はロシアの研究者と共同で、ロシアで捕獲されたツキノワグマを韓国に再放獣し、絶滅の危機にある韓国のツキノワグマの再生事業を精力的に行っております。また、韓尚勲博士は日本ツキノワグマ研究所の米田一彦氏の強力なサポートを受け、
智異山国立公園でツキノワグマの保護・調査活動に取り組んでまいりました。現在、日中韓のクマ研究者と協力しながら、中国のツキノワグマを保護するための調査も行っており、中国での活動も中国中央電視台(中国のNHK)で取り上げられています。残念なのは、日本のマスコミはそのような活動についてほとんど報道していないことです。韓国のマスコミ人の方が、人を見る目があるということでしょうか。
なお、韓尚勲博士はツキノワグマの他にも、カワウソやモモンガなど様々な野生動物の優れた研究者でもあります。また、日本の大学でも学ばれた経験を持ち、大の日本通でもあります。


          
韓尚勲博士を日本語で紹介しているウェブページ http://www.enviroasia.info/contents/japanese/conference/1st/han.html
          
●韓国のツキノワグマ http://www.asahi-net.or.jp/~xi1k-ymzk/S_Korea.htm
          ●韓尚勲博士が高知県で開かれたカワウソのフォーラムで基調講演した際のウェブページ http://hb5.seikyou.ne.jp/home/Tetsulow.Tomita/8-2-1.htm


2004/12/07   ツキノワグマの痕跡写真集icon  今回ご紹介する「ツキノワグマの痕跡写真集」は、野生動物の専門家が運営しているツキノワグマの痕跡(足跡、爪痕、クマ棚、糞、食痕、越冬穴など)の写真を集めたウェブページ、分かりやすい説明も記述されている、超お奨めのウェブページです。こちらにもリンクしています

「ツキノワグマに出会いたい人も、出会いたくない人にとってもツキノワグマの痕跡を知ることはツキノワグマの生態をより深く理解する上で重要です。また、被害回避や安全確保の上でも痕跡の正確な判別は必要です。」とトップページに管理者のフジタマさんが書いています。痕跡の他にも、ラジオテレメトリー調査や被害防除策についても、詳しい情報が掲載されています。ぜひご覧下さい。


          
「ツキノワグマの痕跡写」 http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

2004/12/07   
読売新聞東海版にクマ記事掲載icon  12月3日の読売新聞東海版に日本クマネットワーク(JBN)代表・坪田敏男さん(岐阜大学教授)の、「クマ異常出没」に関連した投稿記事が掲載になりました。

今年の北陸地方や近畿北部で顕著にみられたツキノワグマの異常出没の原因について、既に諸説が出されているが、それらを科学的に実証したデータはまだ示されていないとしている。さらに、「射殺」によるクマ対策よりも、射殺以外の被害対策、例えば「学習放獣」などの選択や、クマ出没に備えて自治体は危機管理マニュアルを作成、そのような事態に対応できる野生動物保護管理官の配置などの提案を行っています。記事についての詳細は
読売新聞のウェブページをご覧下さい。

2004/12/02   
毎日新聞の連載記事にクマが登場icon  毎日新聞の連載記事「生き物たちのシグナル 第5部 共に生きる」の10月25日付け東京朝刊に、第7番目としてツキノワグマが登場しています。

「生き物たちのシグナル 第5部 共に生きる/ツキノワグマ」では、7名の記者が取材を担当し、とても良い内容に仕上がっていると感じました。記事は以下のテーマで構成されています。「なぜ人里に−−荒廃する里山、人間側の問題は?」、「鶏舎襲い、民家に居座り…」、「生息地分断、進む近親交配−−アルビノ出没する北上山地」、「クマは森の“種子配達人”−−70種以上の果実を食べ、あちこちへ」、「ブナの実の豊・凶と、出現・駆除数は連動−−データにくっきり」、「増加傾向の「有害駆除」」、「射殺、やむを得ない?−−「奥山放獣」の呼びかけも」。なお、取材を受けたのは森林総研東北支所の岡輝樹さん、東京農工大の古林賢恒さん、NPO法人日本ツキノワグマ研究所の米田一彦さん他です。記事の詳細は
毎日新聞社のウェブページでご覧下さい。

2004/12/01   
国会の環境委員会でクマ問題が議論icon  去る11月9日に国会(衆議院)で第161回第2号 環境委員会が開かれ、クマ問題についても議論されました。その中で、民主党の村井宗明衆議院議員が今年のクマ出没や被害について質問に立ち、山に生息しているクマと、住宅街に出没するクマとでは対応が異なるので、二重の基準に基づいた保護管理(被害対策)が必用であるとの提案が出されました。さらに、クマの捕獲にはくくり罠やトラバサミ罠は使用しないで、ドラム缶罠を用いて学習放獣すべきである。そして、クマも維持できるような生態系や保護のためにも、国は森林保全の問題、広葉樹林の維持管理なども取り組んで欲しいとの提案も出されました。詳細は衆議院のウェブページ(会議録議事情報→環境委員会→第161回→第2号の順番にクリック)をご覧下さい。

なお、村井宗明議員は民主党の「クマと生息域に関するワーキングチーム」の一員として、他のメンバーと一緒に富山県内の被害地などを現地視察しています。この件については、
村井宗明衆議院議員のウェブページをご覧下さい。

2004/12/01   岩手県、ツキノワグマの狩猟自粛処置icon  岩手県は、11月15日に狩猟解禁になったツキノワグマについて、保護管理計画で定める年間捕獲上限枠(106頭)を越える恐れがあるとして狩猟自粛を決め、11月29日までに各都道府県に通知しました。岩手県のツキノワグマの狩猟自粛措置は初めてです。

今年県内で人里などに出没して狩猟解禁前に有害駆除されたクマは70頭。例年よりもやや少ないペースでしたが、冬に狩猟期間に毎年80頭前後が捕獲されるため、今年6月に見直した年間捕獲上限を越えることは確実視されていました。さらに北陸地方では今年、クマ被害が多発したために有害駆除が激増。そのため、石川県では狩猟期の捕獲禁止、福井県や富山県も自粛措置をとった影響で、岩手県内に他県よりハンターの流入が増えることが懸念されることから、岩手県でも種の保存の観点から自粛に乗り出しました。既に社団法人岩手県猟友会も捕獲自粛を決め、県内各支部に指示したほか、他県の猟友会にも協力を要請しました。詳細は
岩手日報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年11月30日 岩手日報)

          ●岩手日報/記事の全文 
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m11/d30/NippoNews_8.html

2004/12/01   緊急クマシンポジウム開催のご案内icon  平成17年1月29日(土)午後1時〜午後5時まで京都府京都市の京都市国際交流会館にて、『緊急クマシンポジウム 〜なぜクマが人里に出没するのか?その対策はどうすべきなのか?〜』(主催:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、企画:日本クマネットワーク(JBN)、岐阜大学21世紀COEプログラム、後援:WWFジャパン、日本哺乳類学会、日本野生動物医学会、京都府)が開催になります。

「今年度のクマ出没に関して正確な情報を提示し、今後のクマ対策を押し進めるための提言を行なう。とくに、出没の原因、その背景となるクマ側の要因 と環境の要因、出没した時の対応策、今後のクマ保護管理対策などについて、今われわれがわかっている範囲でわかりやすく説明し、クマ保護管理の必要性に ついて普及啓発を図る」ことを趣旨として、今年国民各層に大きな関心を呼んだクマ異常出没や被害問題について、以下の蒼々たる陣容(各地で活動されているクマの専門家)が一般にも分かりやすく発表されるものと期待されます。対象は一般市民、行政担当者等約200名を予定しています。なお、参加費は無料ですが、事前登録が必用です(申し込み締め切り:平成17年1月20日)。定員に達した場合、入場できないことがありますのでご注意下さい。
詳細についてはこちらをご覧下さい。


          『緊急クマシンポジウム 〜なぜクマが人里に出没するのか?その対策はどうすべきなのか?〜』

          座長:大井 徹(森林総合研究所関西支所)、青井俊樹(岩手大学)

          講演者:1)米田政明((財)自然環境研究センター)
               「今年日本ではクマが問題になった!−全国クママップ情報−」

              2)山本茂行(富山クマ緊急調査グループ・富山市ファミリーパーク
               「北陸地域では何が起こったのか−富山県の例−」

              3)高柳 敦(京都大学)
               「クマの頻繁な出没にどう対応したか?−行政・地域の取り組み−」

              4)片山敦司((株)野生動物保護管理事務所)
               「クマを殺さずにすむ被害対策の試み−奥山・学習放獣−」

              5)坪田敏男(岐阜大学)
               「なぜクマは秋にたくさんえさを食べるのか?−冬眠と繁殖の不思議−」

              6)山中正実(知床自然センター)
               「異常なクマとは一体何だろう? そして自然に振る舞うクマとその対処について」

              7)青井俊樹(岩手大学)
               「近年のクマ出没増加の背景にあるもの・・今後の共生にむけて」


2004/11/29   
岩手県もツキノワグマの狩猟自粛icon  岩手県環境生活部自然保護課は11月25日に、岩手県内におけるツキノワグマの狩猟自粛について発表しました。

同自然保護課より(社)岩手県猟友会に対して、今年度の狩猟についてツキノワグマの狩猟可能頭数が求められておりました。岩手県では平成15年度よりツキノワグマ保護管理計画(国の定めた特定鳥獣保護管理計画)が実施されており、ツキノワグマ保護管理検討委員会によって年度ごとに捕獲枠(捕獲上限)が決められています。平成16年度の捕獲上限は106頭でしたが、解禁直後の11月18日時点での有害捕獲数は既に70頭に達しておりました。ツキノワグマの捕獲を認めている大多数の自治体では、「有害捕獲数」が「狩猟捕獲数」を上回っておりますが、岩手県は法定猟期中の「狩猟捕獲」が「有害捕獲数」を上回る数少ない県です。

例年ですと約80頭ほどのツキノワグマが狩猟捕獲されているので、(有害捕獲)70頭+(狩猟捕獲)80頭=150頭>(捕獲上限枠の)106頭となることから、「持続可能な自然資源の利用」、「ツキノワグマ絶滅の回避」の観点から、(社)岩手県猟友会が11月22日に「岩手県におけるツキノワグマの捕獲自粛」を自主的に決定し、県内各地区猟友会にその旨を通達しました。それを受けて岩手県環境生活部自然保護課では、優れた自然環境の指標種であるツキノワグマを次世代に残すためには、狩猟自粛はやむを得ないと判断し、「岩手県内におけるツキノワグマの狩猟自粛について」(自 第570号)を11月25日に発表しました。
なお、(社)岩手県猟友会に確認したところ、「岩手県におけるツキノワグマの捕獲自粛」は本年度の猟期のみの限定的な処置とのことでした。

          ●岩手県自然保護課  http://www.pref.iwate.jp/~hp0316/hogoka/top.html
          
●社団法人岩手県猟友会  http://www.iwate-ryoyu.org/

2004/11/29   
岩手県はカモシカの保護管理計画を策定icon  岩手県環境生活部自然保護課では特定鳥獣保護管理計画(カモシカ)を策定し、11月19日に岩手県自然保護課のウェブページに掲載しました。詳細は岩手県自然保護課のウェブページをご覧下さい。

          
●岩手県自然保護課  http://www.pref.iwate.jp/~hp0316/hogoka/top.html

2004/11/26   
決算棚卸しによる営業休止のお知らせicon  決算棚卸しのため、11月31日(火)は臨時休業とさせていただきます。発送業務なども休止いたしますので、ご注意下さい。なお、12月1日からは平常通り営業いたします(AM9:00~正午 PM1:00~PM:18:00)。

2004/11/26   
カウンターアソールトの入荷予定についてicon  熊撃退スプレー「カウンターアソールト」の入荷予定をお知らせいたします。2004年最後の入荷は12月上旬になります。ご予約をいただいているお客様には、入荷後に優先的に順次発送いたします。なお、輸入品のため、航空機の到着の遅れや通関作業の状況によっては入荷が多少遅れる場合もございますので予めご了承下さい。

2004/11/24   
緊急シンポジウム「いま、クマとの共存を考える」開催icon  去る11月21日(日)午後1時よりに東京大学弥生講堂(東京都文京区)にて、『緊急シンポジウム「いま、クマとの共存を考える」−生かして防ぐクマの害』(主催:NPO法人日本ツキノワグマ研究所/野生生物保護法制定をめざす全国ネットワーク)が開催になりました。

主催者の野生生物保護法制定をめざす全国ネットワークの関係者から挨拶と、野生生物保護法制定をめざす全国ネットワークができたいきさつ、今回の緊急シンポジウムが開催に至った経緯などの説明がありました。
次に、主催者でもある特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所の理事長・米田一彦さんの基調講演が始まりました。
続いて、関西学院大学総合政策学部客員教授として来日中のマルコム・フィッツアール博士(カナダ・ノースバンクーバー ノースショア・ブラックベア・ネットワーク代表、カナダ・ノースバンクーバー キャピラル・カレッジ生物学部名誉教授)による講演「原生自然と都市が出会う場所、カナダ・バンクーバー・ノースショアのアメリカクロクマの殺処数削減」が行われました。
その次に、環境省鳥獣保護業務室長の渡部聡氏より、今年のクマ被害や環境省の取り組みについての現況報告がありました。
休憩をはさみ、羽澄俊裕(株式会社野生動物保護管理事務所・代表取締役)さんの座長によるパネルディスカッションが開かれました。
最後に、参加者の多数の賛同を得て声明『日本のクマの危機〜保護管理対策の推進に向けて』が採択されました。

今回の緊急シンポジウムについては、後日改めてレポートを掲載する予定です。
北海道新聞に掲載資されたの記事はこちらをご覧下さい。なお、当社はNPO法人日本ツキノワグマ研究所の活動をサポートしております。

2004/11/18   
クマやサルに被害対策にイヌの放し飼い特区icon  「飼い犬の放し飼いが禁じられてから、クマやサル、イノシシなどの野生動物が里に出没するようになった」という話は、ハンターや被害農家の方から何度も聞いてきました。また、行政の担当者からも「地域の合意があり、時間帯を制限したり、イヌのしつけをきちんとするなどの制度を設ければ、(野生動物対策として)イヌの放し飼いは可能ではないか」という話を聞いたことがありました。

平成16年11月17日付朝日新聞のコラム「青鉛筆」に、クマやサルの被害に悩む長野県と同県南部の木曽郡が11月16日に、農作物被害のある地域限定で、イヌの放し飼いが認められる構造改革特区を国に提案することを決めたことが紹介されていました。同記事によると、屋外でのイヌの放し飼いは、柵で囲った場合を除いて慎むように環境省が告示しているが、特区では人に害を与えないように訓練したイヌについては規制を緩めてもらうとしています。面白いのが特区の名称、「クマやサルを成敗するぞ!忠犬特区」でした。


2004/11/18   続・野生生物保護学会のご案内icon  11月26日~11月28日まで、東京農工大学農学部(東京都府中市)にて野生生物保護学会第10回大会が開催になります。今回の学会では、次のようなクマ関連の発表が予定されています。野生生物保護学会第10回大会についての詳細は、同大会の公式サイトをご覧下さい。公開シンポジウムについてはこちらで掲載しています。なお、当社は野生生物保護学会第10回大会に協賛しております。

口頭発表
11月27日(土) A会場 13:00〜13:45
A10 「ツキノワグマの糞に訪れる動物と飛来する糞虫の二次散布者としての可能性」(小池伸介・他)
A11 「Activity senser付GPS解析によるツキノワグマのメス成獣の日周行動」(小坂井千夏・他)
A12 「Activity senser付GPS首輪を用いたツキノワグマの行動追跡」(後藤優介・他)
自由集会
11月27日(土)
1.『研究するきっかけ見つかります〜クマってどんな動物? クマを研究することって?〜』(A会場 14:00〜16:00)
  責任者:小池伸介(財団法人日本生態系保護協会)、葛西真輔(奥多摩ツキノワグマ研究グループ)、後藤優介(東京農工大農学部)

2.『「幻の動物ツキノワグマ」の問題を考える』(A会場 16:00〜18:00)
  責任者:古林賢恒(東京農工大森林性物保全学研究室)

ポスター発表
11月26日〜28日 P会場
P9 「ツキノワグマに対する小学生の意識調査(アンケート)」(今野万里子・他)
P10 「ツキノワグマに荒らされないゴミ箱の設置とその効果〜長野県軽井沢町での事例〜」(玉谷宏夫・他)
P11 「栃木県におけるツキノワグマの奥地放獣試験」(丸山哲也・他)

          ●野生生物保護学会第10回大会 http://www.wcsjpn.org/taikai/2004/taikai2004.html

2004/11/15   
お知らせicon  日本語版のページにフレームを設定し、他のページに移動しやすくしました。フレームが現れない場合には、トップのページからお入り下さい。

2004/11/12   
NPO法人日本ツキノワグマ研究所の北陸クマ被害状況視察icon  NPO法人日本ツキノワグマ研究所(理事長:米田一彦)のウェブページに、同研究所が10月12日〜14日に実施した北陸クマ被害状況視察についての報告が掲載されています。また、同研究所理事長の米田一彦さんが今年のクマ出没の所感を述べられています。詳しくはNPO法人日本ツキノワグマ研究所のウェブページをご覧下さい。

          
●特定非営利活動法人(NPO) 日本ツキノワグマ研究所 http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/

2004/11/11   
最後の西目屋マタギと自然との共生についてicon  11月10日付日本経済新聞の文化欄に、現役の白神マタギ(最後の西目屋マタギ)・工藤光治氏の寄稿『自然と共生 白神のマタギ 〜先祖代々の伝統を受け継ぎ、独自の文化を後世に伝える〜』が掲載されました。

工藤光治氏は先祖代々マタギの家系に生まれ育ち、シカリ(マタギの頭領)だった兄に連れられ最初にクマ猟に出猟したのは、1957年の15歳の時だったそうですから、私が生まれる前の年から工藤マタギはクマ猟をしていることになります。その前夜、工藤さんは父より「おれたちは憎いから生き物を殺すんじゃない。生きていくために仕方ないから殺す。そのためには情け無用で一息に殺してしまえ。鬼のような心になれ。」と言われ、生き物を殺すたびに、また鬼の心になる・・・・だから、マタギとは「又鬼」なのだと教えらます。

また、寄稿の中で、工藤マタギはマタギの掟(ルール)についてもいくつか触れられています。例えば、マタギは自然の恵みをいただいて生活する(生かされる)ので、山菜やクマなどの山の恵みをとりすぎない、良いものを必用な分だけ山から分けてもらう、といったような厳しいルールを自ら課してきた。このことはまさに、国際自然保護連合(IUCN)等が提唱している
サステナブル・ユース(Sustainable Use/持続可能な利用)を意味します。マタギ達は先祖代々、生物資源を枯渇させないように、持続可能な利用を「掟」や「伝統」「文化」の中で実践してきたといえます。

見つけた山菜やタケノコ、キノコやヤマブドウは取り尽くし、持ち込んだゴミを平気で山に捨て去る都会や町場の人方とは、根本的に異なった価値観と精神文化をマタギ達は持ち続けたのではないでしょうか。マタギを初めとした杣(木こり)や、山間地で暮らす山棲みの人々こそが自然と共生しているのであって、都会で自然保護を朗々と訴えている人々は自然と共生していないのではないか・・という疑問を抱き始めたのが、私がいまの事業を立ち上げる要因の一つでした。私は30年以上前から自然保護の活動を実践してきましたが、日本の自然保護活動に段々と疑問を感じていました。クマを保護するのではなく、クマの被害を減らすことによって、駆除されるクマを少しでも減らしたい・・・そして、被害が減り被害農家が助かり、結果的にクマの保全に寄与できればそれで良い。これが、当社の活動目的の重要な一つです。

今年のツキノワグマ異常出没によって、里に下りてきたたくさんのクマが有害駆除の名目で殺されております。その駆除数は1700頭以上ともいわれています。工藤マタギは『最近は食糧不足から人を襲うクマが問題なっているが、マタギは本来、里に下りてきたクマを撃たなかった。 何よりクマは特別な生き物で、神からの贈り物と考えてきた。だから「殺す」ではなく「授かる」と言う。』、と説明しています。マタギは山の神よりクマを授かると、神に感謝しクマの魂をあの世に送るために儀式を行います。そして、全てのクマの部位を余すことなく大切に使い切るのです。有害駆除で殺されたクマの大多数は埋められるか、燃やされるかゴミのように処分されたのではないかと危惧しています(学術的資料として研究機関に送られたものをあったと思いますが)。

さて、青森・秋田両県にまたがる白神山地は世界自然遺産に指定されていますが、その理由として世界最大規模のブナ原生林がそこに残されていたことが挙げられます。実は、そのブナ原生林は大規模林道建設(青秋林道/せいしゅうりんどう/ブナ原生林を横断して青森県と秋田県を結ぶ広域林道)などで壊滅的な危機を迎えた時期がありました。その林道建設反対に積極的に取り組み、白神山地のブナ原生林を守ったのがマタギの工藤光治氏や登山家の根深 誠氏達でした。林道建設が凍結され、生態系保護地域の指定を受け、さらに世界自然遺産に指定を受ける過程で、様々な制約が白神山地に課せられるようになり、自分たちが命がけで守った白神山地に、工藤マタギや地元の人々が、自由に入ることができなくなったのは皮肉なことだと思います。マタギは先祖代々大切に守り続けてきた猟場を失い、後継者も不足し、今や絶滅の危機に瀕しているそうです。「自然保護には異論はない。だが、私たちは乱獲や乱開発とは正反対の関係を山と築いてきた。このままではその生活文化まで失われてしまう。」と、工藤マタギは危惧しています。そこで、4年前からマタギ仲間や家族7人で「白神マタギ舎」を作り、後継者の育成を行いながら、マタギへの関心を高めるための各種活動を始めたそうです。

なお、工藤マタギの活動を応援している弘前大学の牧田 肇教授(弘前大学生物共生教育研究センター長)は工藤マタギと共同で、マタギ文化の記録を残す活動を行っています。白神山地の自然やそこで自然と共生しながら生活する人々の暮らし、マタギの文化などを記録したビデオテープが発売されているので、興味のある方はぜひ御覧下さい(
)。

          
『白神に棲む』目屋マタギ・自然資源利用の伝統 (VHS30分/制作・著作 弘前大学/制作 ITB)
            お問い合せ:1.弘前大学 0172-36-2111(大代表)  2.アウトドアショツプ オ−ク 0172-26-9192


          ●参照・引用文献:日本経済新聞 平成16年11月10日
          ●白神山地に関する情報(東奥日報) 
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/shirakami/

2004/11/09   クマ関連TV番組icon  11月9日(火)PM19:30~19:58 NHK総合テレビの「クローズアップ現代」にて、「クマ出没〜境界線がなくなった」を放映予定です。番組では今年問題となっているクマ異常出没の最新調査と、その対策に頭を抱える自治体の苦悩がレポートされます。ゲストにクマの生態に詳しい羽澄俊裕さん(野性動物保護管理コンサルタント)が出演します。

          
●NHK  http://www.nhk.or.jp/

11月14日(日)のPM20:00~20:54 TBSテレビ系列の番組 
「どうぶつ奇想天外!」の特集では、「北海道小熊物語」を放映予定です。北海道に残されたわずかな野生動物の楽園と、そこで生活するヒグマの親子がレポートされます。

          
●TBS  http://www.tbs.co.jp/

また、11月15日(月) 深夜26:12分~26:42(11月16日 AM2:12~)テレビ朝日系列の番組 
「テレメンタリー2004」では、「世界遺産は誰のため〜クマと暮らしと知床と〜」(制作:北海道テレビ)を放映予定です。世界遺産の候補地として2005年には正式に推薦される見通しの知床ですが、人間を怖がらない新世代のヒグマが悠然と人里に出没し、それを目当てに訪れる観光客や写真家、知床の自然が目当ての釣り人やカヌーイースト・キャンパーなどのアウトドア・ピープルなどとの間で、いつ事故が起きても不思議ではない危険な状態にあります。知床の自然をどのように守り、増加する観光客をどのように受け入れていくのかについて、番組では地元の苦悩と課題を検証します。水中カメラでとらえたヒグマの泳ぐ姿など珍しい映像も紹介されるそうですのでぜひご覧下さい。

なお、知床の自然やヒグマなどの野生動物の保護・管理や啓蒙・普及活動に尽力されている、
(財)知床財団の活動を当社はサポートしております。

          
●テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/
          
●知床自然センター http://www.shiretoko.or.jp/
          ●(財)知床財団 
http://www.shiretoko.or.jp/04zaidan/zaidan_main.htm

以上の情報は、当社のウェブページを御覧いただいている視聴者の方からお寄せいただいたものです。東京のTさんありがとうございました。

2004/11/08   
熊撃退スプレーがNHKで紹介されましたicon  11月6日にNHK教育放送で午後7時から放送された「サイエンスZERO」では、『被害急増 ツキノワグマに何が起きた』が放送になりました。クマの保護管理及び被害対策の手法として関心が持たれている「移動放獣」が番組の中で紹介され、クマのお仕置き用に使用されている当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」も紹介されました。
なお、「移動放獣」(奥山放獣とも呼ばれています)については
「クマの知識」のページをご覧下さい

2004/11/08   公開シンポジウムのご案内icon  11月28日(日)に東京農工大学(東京都府中市)で開催中の野生生物保護学会第10回大会にて、公開シンポジウム『野生生物保護の現在と将来』(コーディネータ:古林賢恒)が開かれます。公開シンポジウムには学会員以外の方も参加可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。

2004/11/08   緊急シンポジウム「いま、クマとの共存を考える」のご案内icon  11月21日(日)PM13:00~17:00まで、東京大学弥生講堂にて『緊急シンポジウム「いま、クマとの共存を考える」−生かして防ぐクマの害』(主催:NPO法人日本ツキノワグマ研究所/野生生物保護法制定をめざす全国ネットワーク)が開催になります。当日はNPO法人日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦さんによる基調講演とビデオの上映や、スペシャルゲストのマルコム・フィッツアール博士(ノースショア・ブラックベア・ネットワーク/カナダ)による基調講演 「カナダ、ノースショアでのクロクマとの共存の試み」、環境省からの現状報告、関係者によるパネルディスカッションが予定されています。参加費は500円です。詳しくはこちらをご覧下さい。

なお、
野生生物保護法制定をめざす全国ネットワークでは10月19日、環境省に対して「ツキノワグマの保護管理対策を求める要望書」を提出し、緊急的な措置としての捕獲上限の設定などの提言を行いました。
また、NPO法人日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦さんは日本人で初めて
熊撃退スプレー「カウンターアソールト」をツキノワグマに使用し、クマの追い払いに成功した研究者(フィールドワーカー)です。『山でクマに会う方法』(山と渓谷社)や『活かして防ぐクマの害』(農文協)などのクマに関連した著作が多数あります。当社はNPO法人日本ツキノワグマ研究所の活動をサポートしております。

2004/11/08   
相互リンクのお知らせicon  日本の景色(渓色)に似合う、籐巻きと漆を組み合わせたフライ・ロッドを製作している「Factory Haru」のウェブページと相互リンクしました。現在は漆塗りのバンブーロッドのプロモーション・モデルを制作中とか。思わず、ため息が出てしまう美しさですので、ぜひご覧あれ。

          
●アウトドア関連のリンク集(相互リンクも多数あります) http://outback.cup.com/outdoor_link.html
          
●総合リンク集(クマやマタギ関連のリンクもあり) http://outback.cup.com/what's_new.html

2004/11/05   
今秋のクマ異常出没の原因と当面のクマ対策icon  11月4日(木)深夜 24:00〜24:10にNHK総合で放送された「あすを読む」で、『クマはなぜ里へ下りたか』が放送されました。その中で、今年たくさんのクマが里に下りてきた原因として次のようなことが指摘されました。まず、日本海側の地域では9割の地区でブナやナラ(ドングリ)が凶作で、その原因として台風の影響が大きかった、ブナの豊凶とクマが里に下りてきて駆除される数に相関関係がある、カシノナガキクイムシが運ぶ菌によるナラ類枯死が日本海側を中心に増加している、森林の変化(1960年〜1990年の間に300万ヘクタールの森林が伐採され、広葉樹に替わってスギやヒノキなどの針葉樹を植林)によってクマの生息域が狭められたなどの複数の環境要因や、人を恐れない集落依存型のクマ(新世代グマ)の増加などの要因が複合的に重なり合った結果、富山県などの日本海側でクマの異常出没がみられたのではないかとのことでした。そして、その対策として以下のことが紹介されました。

【当面のクマ対策】
●学習させて奥山放獣
●(クマを誘引する)生ゴミの徹底管理


【必要とされるクマ対策】(矢印以後は当社の補足分)
●特定鳥獣保護管理計画の策定→現時点では、クマの生息している都道府県の内、ツキノワグマの特定鳥獣保護管理計画を策定したのは長野県・岩手県・京都府・兵庫県など10府県しかなく、行政レベルの取り組みが立ち後れています。
●広葉樹林の復元→当社の知る範囲では、広島県山県郡戸河内町では「材は人に、実はクマに」のキャッチフレーズのもとに、町有地47ヘクタールにシバグリ(野生のクリの木)を植林(詳細は『熊と向き合う』栗栖浩司・著/創森社をお読み下さい)。和歌山県のNGO「紀伊山地野生鳥獣保護友の会」(会長:冨田雅之)では、事前調査を含め約15年前より「自然造林計画」を実施し、民有地にクリなどを造林。岩手県紫波郡紫波町では平成14年度から町の取り組む「クマとの共生・森林の再生」事業の一環として、同町の中学生が町有林30アールにヤマグリやミズナラを各300本植林し、岩手中央森林組合の組合員の指導を受けながら毎年育林に励んでいる。
 
里山・雑木林の機能回復
●野生動物の専門家育成と体制整備→大学や民間レベルでは、北海道大学ヒグマ研究グループ(北海道大学)・岐阜大学ツキノワグマ研究会(岐阜大学)・株式会社野生動物保護管理事務所(神奈川県)・NPO法人ピッキオ(長野県)・財団法人知床財団(北海道)などが野生動物(クマ)の専門家の育成の場となっている。しかし、行政レベルで野生動物の専門家の育成に取り組んでいる例は皆無に等しく、北米と比較して日本は大変遅れている。

2004/11/05   林野庁がブナ等の結実状況に関する緊急調査についてプレリリースicon  11月4日に林野庁は、「ブナ等の結実状況に関する緊急調査 〜32都府県、166地区に対するアンケート調査の結果〜」についてプレリリースしました。

今年、北陸地方などの地域においてツキノワグマによる人身被害が増加していることに関して、専門家からはクマの餌となるブナ等堅果類の結実状況の悪化や、ナラ類の枯損被害等との因果関係が指摘されています。そこで、林野庁では、環境省が実施している「ツキノワグマの大量出没に関する原因調査」に協力する観点から、都道府県の協力を得て「ブナ等の結実状況に関する緊急調査」を実施し、その結果を11月4日に公表しました。
調査事項は、(1)ブナ及びミズナラの結実状況、(2)結実状況への影響要因、(3)クマの目撃状況 以上の3点です。
その結果、ブナの結実状況は日本海側地域では凶作の地区が約9割、ミズナラの結実状況に関しては、日本海側地域で凶作の地区が約9割だったことが判明しました。調査についての詳細は
林野庁のウェブページにPDF形式で掲載していますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

          
●林野庁 http://www.rinya.maff.go.jp/
          ● 林野庁ブナ等の結実状況に関する緊急調査プレリリース
 http://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h16-11gatu/1104buna.htm

2004/11/04   
クマ関連TV番組icon  11月4日(木)深夜 24:00〜24:10 NHK総合テレビの「あすを読む」にて、『クマはなぜ里に下りたか』が放送になる予定です。

さらに、11月6日(土)PM19:00〜19:45 NHK教育テレビの
「サイエンスZERO」にて、『被害急増 ツキノワグマに何が起きた』が放送になる予定です。ぜひご覧下さい。

          ●NHK http://www.nhk.or.jp/

2004/11/01   
野生生物保護学会のご案内icon  11月26日~11月28日まで、東京農工大学農学部(東京都府中市)にて野生生物保護学会第10回大会が開催になります。詳細は公式サイトをご覧下さい。

2004/10/31   
クマ関連TV番組icon  10月31日24:25~24:55(午前0時25分〜) 日本テレビ系列の全国ネットで放送の「NNN ドキュメント'04」で、『列島異変 クマが出た! 密着ジゴローの400日(軽井沢町の400日)』が放送になります。

長野県軽井沢町では別荘地や住宅地に複数のツキノワグマが毎晩のように出没している問題を抱えています。町ではクマ対策
をNPO法人ピッキオ委託し、ピッキオではクマの捕獲・テレメ調査・地域住民への普及啓蒙活動、クマ対策ゴミ箱の開発・クマ追い払い作業などクマ対策を24時間体制で行っています。そして、北米で注目されているカレリアン・ベアドッグ(クマ対策犬)の導入が検討され、昨年は米国ユタ州に本部を置く、クマ対策犬を利用したクマの保護管理活動を行っている民間団体"WIND RIVER BEAR INSTITUTE"(WRBI)の代表者キャリー・ハントさんとスタッフが、2頭のクマ対策犬を連れて1ヶ月ちかく軽井沢に滞在し、ピッキオのスタッフと一緒に、クマ対策犬を利用したツキノワグマの追い払い作戦を展開し、効果が確認されています。今年5月には、ピッキオのスタッフが渡米して、WRBIから2頭のクマ対策犬を譲り受け、現在では軽井沢町に出没するクマの対策に、カレリアン・ベアドッグ(クマ対策犬)が導入されています。

本番組では、残版やホテルなどの生ゴミに強い執着を持ち、軽井沢町に毎晩のように出没しているツキノワグマ(通称・ジゴロー)の追い払い作業に取り組んでいるピッキオの活動などが紹介される予定です。昨日岩手県盛岡市で開催された『第11回クマを語る集いin盛岡』で基調講演したNPO法人ピッキオのツキノワグマ対策スタッフで、日本で初めてのカレリアン・ベアドッグ(クマ対策犬)のハンドラーの田中純平さんや、クマのお仕置きに利用されている当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」も登場する予定です。遅い時間帯の番組ですが、今秋問題になっている北陸地方や西日本のクマ異常出没の問題にも関連した内容ですので、ぜひ多くの方に御覧いただきたいと思います。番組の内容については
日本テレビ(ニッテレ)のウェブページをご覧下さい。

2004/10/31   クマを語る集いが盛岡で開催icon  全国各地でクマ被害が相次ぐ中、研究者や自然保護団体のメンバーがツキノワグマとの共生を考える「クマを語る集いin盛岡」(主催:クマを語る集いin盛岡実行委員会)が10月30日(土)に岩手県盛岡市内で開催され、クマにゴミを荒られないようにし、人間の出したゴミに餌づけされないようにすることが被害防止につながるなどの発表がありました。

長野県軽井沢町の委託で別荘地などのクマ対策実施している
特定非営利活動法人(NPO法人)「ピッキオ」の田中純平研究員は、クマ対策犬がクマを捜したり、追い払ったりして活動している事例を紹介しました。イヌの嗅覚でクマの足取りや何がクマを誘引したかなどを突き止め、人里に出没した理由なども分析できるということでした。これらの経験から田中さんは「クマにゴミを食べさせないことが重要」と指摘しています。

また、今年、参加者からの質問が出た北陸地方でクマの出没が相次いでいる原因について、クマを語る集いin盛岡実行委員会のメンバーで、独立行政法人・森林総合研究所東北支所の岡輝樹主任研究官は「東北ではブナなどの堅果類の作柄とツキノワグマの出没に因果関係があった。北陸でも関係があるのは間違いないだろう」とコメントしました。(2004年10月31日 岩手日報)


2004/10/31   クマ1754頭捕獲 ヒト100人負傷1人死亡icon  10月31日付朝日新聞の生活欄に、『クマに出会ったら・・・』という見出しの、とても気合いの入ったクマの記事が掲載になりました。朝日新聞のまとめによると、4月以降、長野県で1人がクマに襲われて死亡したほか、けが人は少なくとも19県で100人にのぼり、有害目的で捕獲や駆除されたツキノワグマは23府県で1754頭に達したそうです。有害駆除によるツキノワグマの捕獲数が1754頭の大台に上るのは、近年あまり例のないことであり(2003年度は1200頭)、今後の環境省をはじめ、関係する府県の取り組みが注目されます。

同記事の中では、富山県内で10月27日にクマに襲われ負傷した被害者や、長野県軽井沢町の委託で同町内でクマ対策に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)「ピッキオ」の樋口洋研究員、ヒグマを題材とした『ウエンカムイの爪』で小説スバル新人賞を受賞し、今年は「マタギ」を題材とした『邂逅の森』で山本周五郎賞と直木賞をW受賞した作家の熊谷達也さんのコメントが載っていました。

27日の事故は、柿の木が点在する20数軒の集落で、洗濯物を干しに庭に出た女性(71)が柿を食べに出てきたとみられるツキノワグマと鉢合わせ。女性は叫び声をあげ、クマに背を見せて逃げようとしたが、クマに後頭部を引っ掻かれ転倒し、クマはその横をすり抜けていきました。
また、長野県の別荘地・軽井沢町は、90年代半ばからクマに悩まされてきています。軽井沢町ではホテルの出した生ゴミをクマがあさり始めたのを契機に、別荘地でもゴミ箱を荒らすようになりました(※)。町から委託を受け、
NPO法人「ピッキオ」は出没したクマを罠で捕獲、お仕置きをして山奥に放獣しています。2001年以降、それでも戻ってきて再被害を出したクマなど3頭をやむお得ず安楽死(薬殺処分)しました。今年、クマの臭いに敏感で、クマの追い払いにとても実績のあるカレリアン・ベアドッグ(クマ対策犬)2頭を米国から導入しました。その他にも、クマは開けることができなクマ対策ゴミ箱を開発し、町内各所に今年から設置し始めた結果、町内でゴミ箱が荒らされた件数は、1999年の126件から、今年は22件に減少したそうです。

当社も朝日新聞から電話による取材を受けていましたが、同記事中の「まず予防 音出し接近知らせて」の欄では、クマ避け鈴や当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」などが紹介されていました。

また、同記事中の「注意点は 走って逃げては危険」では、今年度90件ほどのクマ目撃情報があり、今年6月5日に登山者が2人クマに襲われ負傷している日光国立公園尾瀬ヶ原の山の鼻ビジターセンターの職員・星野睦冶氏が、クマと遭遇したときの体験談や、襲われないためのアドバイスなどが載っていました。(引用記事 平成16年10月31日 朝日新聞)

2004/10/29   
クマを語る集いが明日開催icon  10月30日(土)AM10:00〜PM16:40まで岩手県盛岡市の岩手女子高校にて、「第11回クマを語る集いIN盛岡 〜人とクマと自然と〜」(第11回クマを語る集いIN盛岡実行委員会主催)が開催になります。参加費は500円(資料代)で、どなたでも参加できます。詳細はこちらをご覧下さい。

2004/10/29   
クマ関連TV番組icon  10月29日(金)NHK総合 PM23:00時~23:45時の番組「にんげんドキュメント」にて、『知床 ヒグマの森で〜北海道・対策チームの苦闘〜』を放映予定です。北海道の斜里町・知床国立公園で(財)知床財団(知床自然センター)等によって精力的に行われているクマ対策などが紹介される予定です。再放送予定は 11月4日午前2:20〜の予定です。ぜひご覧下さい。

なお、知床の自然やヒグマなどの野生動物の保護・管理や啓蒙・普及活動に尽力されている、
(財)知床財団の活動を当社はサポートしております。

2004/10/25   
駆除に出動中の猟友会員がクマに襲われ負傷(秋田県)icon  10月24日午前6時半頃、秋田県峰浜村目名潟の山林で、ツキノワグマの有害鳥獣駆除に出かけた地元猟友会の男性(57)がクマに襲われ、左足に4週間の裂傷を負いました。クマは男性を襲った直後、近くにいた猟友会員に射殺されました。駆除されたクマは体長約150センチ、体重約140キロ、12歳前後の雄です。詳しくは秋田魁新報のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月25日)

2004/10/25   
ブナの植樹2万本を達成(秋田県)icon  「鳥海山にブナを植える会」(須田和夫会長)とTDK秋田総務部の植樹祭が10月23日日、秋田県象潟町の鳥海山3合目・霊峰公園の駐車場付近で行われ、県内外から参加した約320人が計700本のブナを植えました。同会は今年で10周年を迎え、植樹2万本を達成しました。詳しくは秋田魁新報のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月24日)

200410/21   
クマが民家に侵入 3人軽傷(富山県)icon  10月20日午前8時頃、富山県上市町の民家にツキノワグマが侵入し、男女3人が手をかまれたり、頭を引っかかれるなどして軽傷を負いました。現場は町の中心部に近い商店街。詳細は日本経済新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月20日 日本経済新聞)

2004/10/21   
富山県自然保護課がクマ情報を公開icon  富山県生活環境部自然保護課野生生物係が富山県のウェブページに、ツキノワグマによる人身被害防止の情報を公開しています。興味のある方はこちらをご覧下さい

          
富山県生活環境部自然保護課野生生物係 http://www.pref.toyama.jp/sections/1709/1709.htm

2004/10/21   環境省がクマの緊急調査を開始icon  クマの出没が相次ぎ、人身被害や有害駆除が急増しているため、環境省は19日までに、原因や生息地域の状況などを緊急に調査することを決め、ツキノワグマが生息していない北海道や九州を除く関係各都府県にデータ収集などの協力を依頼する文書を送付しました。 今回の調査は実態把握と原因解明が目的で、環境省は「被害防止などで直ちに有効な対策をとることは難しいが、出没激増の原因が天候など短期的な理由なのか、生息地が減るなど長期的な理由かを確認し、今後の対策を考えたい」としています。詳細は京都新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月20日 京都新聞)

2004/10/19   
クマが鶏舎を襲い鶏約150羽死亡(富山県)icon  10月19日午前11時15分ごろ、富山県魚津市東城の養鶏場がツキノワグマに襲われ、鶏約150羽が死んでいるのが発見されました。クマは鶏舎側面のトタンを破り中に侵入、その穴からクマが南側の山に逃げていくが養鶏業者に目撃されています。魚津署の調べでは、クマが数羽を殺し、残りはその際にショック死したらしいとのことです。魚津署員や地元猟友会員が、周辺で警戒に当たっています。富山県自然保護課によると「クマが鶏舎を襲うことは富山県内では珍しく驚いている」とコメントしています。(共同通信配信)詳細は京都新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月19日 京都新聞)

2004/10/19   
富山県で19人目の人身被害発生・女性が顔に重傷icon  10月18日午後6時41分ごろ、富山県魚津市小川寺の天神山で、仕事場から歩いて帰宅中の同市在住の女性(73)がクマに襲われ、顔などに重傷を負いました。
魚津署の調べによると、女性は天神山中腹にある天神山温泉で働いており、自転車を山 のふもとに止め、山中の道を歩いて同温泉まで往復していました。救急隊員の話では、女性は顔面が陥没し、両目付近が裂けて血だらけだったが、意 識ははっきりしていたそうです。現場付近では1,2週間前にもクマが目撃されそうです。魚 津署では現場付近をパトロールし、住民に注意を呼びかけています。なお、富山県内で今年に入ってツキノワグマに襲われた負傷者は19人になりました。詳細は
富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月19日)

2004/10/19   
クマ出没が依然続いている秋田県、ブナの実の不作が原因!?icon  秋田県内ではツキノワグマの出没が依然としてハイペースで続いています。秋田県警生活環境課に寄せられた目撃情報は、今年に入り223件(10月18日現在)で、既に昨年1年間の107件を上回っています。例年だと目撃件数が減る秋になっても途絶えません。秋田県森林整備課によると、駆除件数も9月末現在で199件に上り、前年同期の30件を大幅に上回っており、10月17日には秋田市下北手の住宅そばの山林で、体長約130センチの雌グマが射殺されています。

目撃情報がハイペースで続いていることについて、県森林整備課は「餌となるブナの実の豊凶がクマの出没に影響を与える。今年はブナの実が不作の年にあたり、餌を求めて例年よりも早い時期に活動を始めたのではないか」とみています。さらに、「冬眠を始める12月上旬までは出没は続くと見込まれるので、入山には注意してほしい」と注意を呼び掛けています。 詳細は
秋田魁新報のウェブページをご覧ください。(平成16年10月19日)

200/10/19   
自然学習センターでクマ対策に電気柵を設置(秋田県)icon  秋田県秋田市仁別の太平山自然学習センター「まんたらめ」では、相次ぐクマの出没対策として、今月施設周囲に7000ボルトの高圧電流が流れる電気柵を張り巡らせました。同センター及び同市植物園など周辺施設では、今夏以降クマの出没が相次いでおり、電気柵は利用者の安全対策として設置。夜間に通電し、クマの学習能力に働きかけて、クマの侵入を恒常的に防ぐのが目的です。県内の公共施設では初の試みです。詳細は秋田魁新報のウェブページをご覧ください。(平成16年10月19日)

200410/19   クマに襲われ2人が重軽傷(滋賀県)icon  10月15日午前10時10分ごろ、滋賀県朽木村宮前坊の民家前で、近くの団体役員の男性(70)が、民家のガレージから出てきたツキノワグマに襲われた軽傷を負いました。男性はつめで引っかかれ、あごや両ひじに軽傷。その約10分後、約200メートル南の機械部品会社で屋外作業中の男性(52)が後ろからクマに襲われ、手の指などに重傷を負いました。クマは山中に逃げました。最初に襲われた男性は、クマがガレージに入るのを目撃し、様子を見に行ったところ襲われたそうです。現場は、朽木村役場から安曇川を挟んだ対岸の住宅地。
今津署や朽木村などによると、クマは体長約1.4メートルの成獣とみられます。同署や同村、地元猟友会などの約25人が警戒にあたっています。 詳細は
京都新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月15日 京都新聞)

2004/10/19   
車にはねられたクマを殺処分(滋賀県)icon  10月14日午前3時半頃、滋賀県湖北町小倉の国道8号でツキノワグマが乗用車にはねられ、高時川方面に逃げていきました。湖北町猟友会や県、町、虎姫署の約20人が捜索していました。
10月15日午前7時半頃、滋賀県湖北町馬渡の高時川岸辺にある竹やぶ内に、ツキノワグマ1頭がいるのを、捜索中の猟友会員が見つけ射殺しました。 クマは体長136センチ、体重98キロの雄。死がいは、現場付近に埋めたそうです。 県自然環境保全課によると、有害駆除目的でクマを射殺したのは約2年ぶり。現場周辺でこのクマが目撃された13日午後に、県自然保全課では有害駆除を決めていました。その理由として、「国道に現れたら交通事故や人への被害が懸念される」「山まで遠く、追い払いが困難」「住宅地では麻酔銃による捕獲が困難」などの点を考慮したとのことです。 詳細は
京都新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月15日 京都新聞)

2004/10/18   
テレビ番組のご案内icon  10月18日(月)AM8:00~9:55フジテレビ系列の全国ネットで放送の「とくダネ!」の番組中に、当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」「熊よけリンリン」、「熊よけホイッスル」が紹介される予定です。熊撃退スプレーに興味のある方はぜひご覧下さい。

           
●フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/index.html

2004/10/18   
富山気象台は立山の初冠雪を宣言icon  10月15日午後に富山気象台は北アルプス立山の初冠雪を宣言いたしました。例年よりも15日遅れています。北アルプス立山・室堂(標高2,450M)では前日からの降雪が25cmに達し、県道公社では除雪車を2台を初出動させ、大観台から室堂までの15キロを除雪しました。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月16日 富山新聞)

2004/10/18   日本ツキノワグマ研究所の米田一彦氏富山県庁で会見icon  NPO法人日本ツキノワグマ研究所(広島県)の理事長・米田一彦氏が10月13日に富山県庁を訪れ、県生活環境部自然保護課の高田元課長ら担当者3人から富山県内でのクマの出没状況や被害などについて説明を受けた後、会見を行いました。米田理事長はクマの生態や出没地域の特徴などを詳しく紹介した後、ツキノワグマが人里に下り てきている理由について「山間部のナラが何らかの理由で枯れ、クマの餌になるドングリが不足し ているのではないか」などと見解を示しました。同理事長は、13日の上市町の現場や、11日に富山市内で男女三人がクマに襲われ た現場も視察しました。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月14日 富山新聞)

2004/10/14   テレビ番組のご案内icon  10月15日(金)PM13:55~日本テレビ系列の全国ネットで放送の「ザ! ワイド」で、当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」が紹介になる予定です。熊撃退スプレーに興味のある方はぜひご覧下さい。

           
●日本テレビ(日テレ) http://www.ntv.co.jp/index.html

2004/10/14   
キノコ採りの男性が子連れの親グマに襲われ重傷(岩手県)icon  10月13日午後2時半頃、岩手県岩手町沼宮内の通称朽木林の山林で、キノコ採りをしていた同町の男性(73)が、クマに襲われ頭や肩に怪我をしたほか、左手骨折などの重傷を負いました。男性は自力で下山し、盛岡市内の県高度救命救急センターに運ばれました。
岩手署の調べによると、現場はIGRいわて銀河鉄道御堂駅から東方約8キロの山林。男性は1人で入山し、親子連れのツキノワグマ3頭と遭遇し、襲われたとうことです。岩手町役場、地元猟友会などは14日午前9時から約20人態勢で現地で警戒にあたります。詳しくは
岩手日報のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月14日 岩手日報)

(コメント)岩手県の対応指針では、クマの生息地である山中で人がクマに襲われた場合には、有害駆除の対象としないとあります。今回の新聞報道について岩手県自然保護課に問い合わせたところ、「岩手町からの要請があり、追い払いの目的で地域を管轄する地方振興局が有害駆除の許可を出した。ただし、最悪の場合にはクマを射殺することもある。」との回答を得ました。

男性を襲ったクマ(雌)は子グマを連れていたことから、子グマを守るための防衛行動であったと推測されます。雌グマの行動面積は雄に比べて狭く、約20平方キロメートル〜60平方キロメートルといわれています。本来の棲息地にいるクマを「追い払う」という行為は正しいのでしょうか?猟銃を持ったハンターが20人近くも「警戒」(山狩り)をした場合、警戒心の強い子連れのクマに与える圧力は相当強いと考えられ、状況によっては攻撃行動を誘発させることにもつながります。その結果、本来は駆除する必用のないクマを射殺することになった場合、県が許可した行為が正統であったか否かについて検証されるべきだと思います。

それから、岩手県自然保護課は(人身事故が続いた)6月の時点で、クマに関する通達を出したそうですが、今回の事故でも分かるとおり、通達の内容(主旨)は県民に徹底されていないと思います。今年7月には、岩手県知事の秘書室の職員の男性が、渓流釣りをしていてクマに襲われ入院している事実もあります。そのことを自然保護課には指摘し、再度関係市町村に対してクマに関する注意を促す通達を出すべきであると助言いたしました。なお、今年4月以降の岩手県内の人身被害者数は、今回の事故で11人になりました。


2004/10/14   
キノコ採りの男性が子連れの親グマに襲われ負傷(秋田県)icon  10月11日午前8時半頃、秋田県象潟町横岡の中島台キャンプ場付近のブナ林で、キノコ採りをしていた同町の男性(63)が、子連れの親グマ襲われ負傷しました。男性は右上腕を噛まれ、右耳と右目の上を引っかかれるなどの軽傷を負いました。象潟署によると現場は県道から2、300メートル入ったブナ林で、男性を負傷させたツキノワグマは体長約150センチでした。詳細は秋田魁新報のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月11日 秋田魁新報)

2004/10/14   日刊紙「ナイガイ」でクマ避け商品が紹介されましたicon  10月8日付けの日刊紙「ナイガイ」(内外タイムス)の文化・社会欄で、当社のクマ避け商品(熊に金棒南部熊鈴3鈴型カウンターアソールト)と叉鬼山刀(マタギナガサ)が紹介になりました。記事のタイトルは『出た!!クマだ 「ドラエもん作戦」で撃退だ!』です。

2004/10/14   青森県内でヒグマ発見!?icon  10月6日午前10時15分頃、青森県青森市四戸橋の青森市農業指導センターに、「クマが死んでいるようだ」と、付近で山菜採りをしていた男性が届け出ました。同センターの職員と通報を受けた青森署員が約3キロ離れた国有林の中の現場に駆けつけると、林道脇の荒れ地に倒れているクマを発見。ところが、それは本州に生息していないはずのヒグマの剥製だと判明しました。(平成16年10月8日 ナイガイ/内外タイムス)

2004/10/13   
NHK報道の誤りについて研究者が危惧icon  10月12日(火)午前7時46分頃に放送されたNHKの番組「おはよう日本」の中で、誤った内容が報道されていたことが、専門家の指摘で判明しました。番組の中はツキノワグマ被害多発について取り上げられ、クマ被害増加の原因として「ナラ枯損のために、食料のドングリが足りないから」と説明されました。その中で、富山県の学芸員の方が「南方の材について入ってきたキクイムシによってナラ(ミズナラやコナラ)が枯損している」という誤った説明が、NHKという公共放送によって全国に報道されたということです。

ナラ枯損について研究している独立行政法人 森林総合研究所関西支所の黒田慶子氏は、「カシノナガキクイムシは日本に棲息する昆虫で、外来の害虫ではない」、「ミズナラ、コナラは虫が直接枯らしているのではなく、カビによる病気で枯れている」、「クマの被害増加の要因はいくつかあり、ミズナラ枯損との関係のみを強調すべきではない」など、NHKが誤った情報を報道することによって、誤った認識が広がることを危惧しているそうです。


なお、11日に終了した日本哺乳類学会2004年大会の会期中も、最近のツキノワグマ被害多発とその原因について研究者の間でとても話題になっておりました。
日本クマネットワークに所属しているクマの研究者たちには、毎日多くの問い合わせや取材がマスコミから寄せられおり、どのマスコミからも「ツキノワグマ被害多発の原因」についてコメントを求められていますが、簡単に答えられるようなものではないとのことでした。
ツキノワグマ被害多発の原因としては、ナラ枯損を含め、集落依存型のクマの増加、自然の攪乱(開発や伐採など)などの環境要因、堅果類の豊凶、猛暑や台風、冷夏などの気象要因、ゴミの投げ捨てなど山に入る人間のマナーの悪化、廃棄果樹・廃棄野菜・生ゴミやコンポスト普及によるクマ誘引物の増加、行政の取り組みの悪さ、クマの生態(行動様式)の変化、中山間地問題、過疎化問題、農林業施策の変化、産業構造の変化、狩猟者人口の減少と高齢化など複数の要因が考えられます。さらに、地域ごとの特異性もあり、それらが複雑に絡み合っていると考えられています。
黒田慶子氏が指摘されているように、「ナラ枯損」=「ツキノワグマ被害多発の原因」といった単純なものではありません。仮にある地域においてはナラ枯損がツキノワグマ被害多発の主要原因であったとしても、他の地域では当てはまらないと考えるべきでしょう。誤った情報を、検証もせずに報道することによって、さらに被害を増加させる危険性は大きいといえます。かつて日本各地の行政が行ってきた主なクマ対策は、「有害駆除」でした。被害や出没の要因や実態を科学的に調査もせずに(要因の放置)、適切な取り組みを行わなかった結果、クマ被害は年々増加する結果となりました。いま問題となっているツキノワグマ被害多発は、適切な取り組みと努力を怠ってきた行政の付けの結果ともいえるのではないでしょうか。

富山県や石川県などの日本海側や、兵庫県などの関西方面で起きているツキノワグマ被害多発と同じ現象は、岩手県や秋田県など他の地域でもかつて何度も経験しています。このようなツキノワグマ被害多発が起きることを、クマの研究者達は20年以上前から警鐘を鳴らし続け、行政に対しても積極的に働き続けてきたのです。残念ながら、行政の対応は後手後手にまわっております。今回のようなツキノワグマ被害多発は全国至る所で、きっかけがあればいつでも起こりえることだという現実を、行政は直視し、研究者の警告と助言に素直に耳を傾け、適切な取り組みや施策(調査・研究・被害防除対策・住民への情報提供・適切な狩猟者の育成など)を速やかに実施していただきたいと強く希望します。

2004/10/12   
クマに襲われ男性重傷(兵庫県)icon  10月11日(月)午後5時40分頃、兵庫県美方町石寺の畑で、前日にクマの被害を受けた柿の木を見回りに行った男性(73)が、居合わせたクマに襲われ48針縫う重傷を負いました。男性は柿の木の様子を見ようと懐中電灯を照らしたところ、クマが向かってきたそうです。石寺地区では3日連続現場付近でクマの痕跡が見つかっており、町では警戒を呼びかけていました。詳細は読売新聞のウェブサイトをご覧下さい。(平成16年10月11日 読売新聞)

2004/10/12   
富山市内でクマに男女3人が襲われ重傷(富山県)icon  10月11日午前6時6分頃、富山県富山市月岡西緑町の公園からクマが走り去るのを、散歩中の住民が目撃し富山署へ通報しました。その約10分後に、近くの畑で作業をしていた同市在住の女性(76)がクマに襲われ、顔に大けがを負いました。 その5分後には、同市中布目の路上で、同市在住の男性(77)がクマに襲われ頭を強く打ち重傷を負いました。さらに約30分後の午前6時55分頃、現場から約3キロ離れた同市辰尾で、男性(90)が物音に気付いて自宅庭の倉庫を見に行き、クマに襲われ左腕を骨折する重傷を負いました。3人を襲ったとみられるクマは、午前9時15分頃、付近を捜索していた同市猟友会員らが発見し、射殺しました。富山署によると、クマは体長約170センチ、体重約100キロのオス。 なお、富山県内クマによる人身被害者は17人です。詳細は読売新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月11日 読売新聞)

2004/10/07   お知らせicon  日本哺乳類学会2004年度大会(神奈川県厚木市・東京農業大学厚木キャンパス)に出席のため、10月8日(金)〜11日(月)までIT担当及び広報担当の藤村は事務所を留守に致します。その間は電子メールによる送受信が遅れます。お急ぎの用事の方、商品の御注文、在庫確認、お問い合せなどの方は、事務所のほうに電話もしくはファックスなどで直接ご連絡下さいますようにお願いいたします。

なお、クマ関連の取材を予定されているマスコミ関係の皆様には、全国各地からクマの専門家や研究者が多数参集し、様々な発表が行われる
日本哺乳類学会2004年度大会に取材されることをお奨めいたします。日本哺乳類学会2004年度大会に関しては公式ウェブサイトをご覧下さい。

          ●有限会社アウトバック TEL:019-696-4647 FAX:019-696-4678

          ●日本哺乳類学会2004年度大会 http://www.university.jp/mammalogy/
          ●日本哺乳類学会 
http://www.mammalogy.jp/japanese/

200410/07   
テレビ番組のご案内icon  10月8日(金)のAM11:25~13:05放送の「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日)に、当社のクマ避け商品が紹介される予定です。クマ対策に関心のある方はぜひご覧下さい。

          
●テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/

2004/10/07   
クマ射殺のハンター。夜間発砲の容疑で取り調べ(富山県)icon  9月27日の晩に富山県上市町のリンゴ畑で、同町の猟友会員が出没したツキノワグマを射殺したのは、日没以降の駆除(発砲)を禁止した鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)に違反した疑いがあるとして、上市署が10月6日までに発砲した猟友会員(男性)から事情を聴いていたことが分かりました。(社)富山県猟友会では同日に開いた会合で、法律の順守を再確認したが、住民の安全を守るために(夜間に)発砲したので会員の中には同情論と不満も出ているそうです。

9月27日午後6時頃、上市町湯上野のリンゴ畑にツキノワグマが出没しました。クマは一旦近くの山に逃げたのですが、同日午後8時頃、再びリンゴ畑に出没したのでパトロール 中の上市町猟友会員の男性が射殺しました。猟友会員は当時1人でしたが、付近に住宅があったため、射殺に踏み切ったとのことです。

鳥獣保護法では、有害駆除であってもクマを射殺できるのは日の出から日没までと定められています。富山県では夜間にクマに遭遇した場合には発砲せず、檻に捕獲したり、別の方法でクマを追い払うように指導していいます。富山県自然保護課は(社)富山県猟友会に対して法律の徹底と再発防止についてあらためて要請しました。
詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年10月7日 富山新聞)

【コメント】今年は秋田県でも有害駆除で出動中のハンターが夜間発砲する事故が起きています。法令は順守するために存在するのであって、例外を認めれていけば形骸化するのではないかと思いますが、いかがでしょうか。参考資料として関連する鳥獣保護法を掲載します。

【参 考】「鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律」より
(銃猟の制限)

第三十八条 日出前及び日没後においては、銃猟をしてはならない。

第六章 罰則
第八十三条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

 四 第二十五条第一項、第二十六条、第三十五条第二項、第三十六条又は
第三十八条の規定に違反した者

2004/10/06   
新製品!「秋田杣薪割斧」予約受付中icon  叉鬼山刀の鍛造師・西根登氏の手打ちの斧「秋田杣薪割斧」の販売を開始いたします。初回ロットは完売いたしましたので、次回入荷分のご予約を承り致します。入荷時期は今月末〜11月頃の予定です。

林業王国・秋田県で造林木の伐採に使用されていた斧が、「秋田杣薪割鉈」の原型です。「杣」(そま)とは、今で云う林業のことです。「秋田杣薪割鉈」は主に薪を割るときに使用する斧で、用途に合わせて大・中・小の3タイプを用意しました。この「秋田杣薪割鉈」を鍛造したのは、叉鬼山刀(マタギナガサ)の唯一の鍛造師として有名な西根 登氏です。そして鋼材には、100年以上前に製造されたレール(線路)が使用されています。西根 登さんの説明では、昔から斧の鋼材として、レールが使われてきたそうです。このレールは、1900年に製造されたもので、西根さんが何度もテストを繰り返し、斧の鋼材に適していることが確認されています。詳細はこちらをご覧下さい。

2004/10/06   
台風の影響で、クマ被害増加か?icon  10月6日付けの日本経済新聞に『クマ被害、台風が影響?〜北陸などで急増〜木の実落果、エサ求めて民家に〜』という記事が掲載になりました。

クマが人を襲い、負傷させる被害が全国各地で増えています。山中ばかりでなく、クマが人里に下りてきて民家周辺に出没するケースも目立っています。クマの住環境が変化していることに加え、相次いで上陸した台風の影響でエサとなる木の実などが落果したことなどが原因と見られます。クマが冬眠に入いる12月頃までは活発にエサを求めるため、自治体は注意を呼びかけています。富山県金沢市では、クマ被害を未然に防ぐための注意書きのチラシを約2000枚作製し、クマ出没した付近の住民に配布しています。
クマの出没が多いのは中部、北陸地方。富山県では今年の4月から9月末までに13人がクマに襲われ負傷。例年は2〜4人で、今年は特に増えています。富山県福光町では9月16日、民家の庭先などに出没したクマに3人が次々襲われ、1人は重傷を負いました。本州と四国に生息しているのはツキノワグマで、山中に生活し、木の実や昆虫などを食べて暮らしています。本来性格はおとなしいとされています。
多くの専門家は「エサ不足」が被害増加の原因と指摘しています。4月以降9人が人身被害にあった秋田県では「今年は山中のブナの実が凶作」(秋田県森林整備課)だとのこと。
NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」(広島県)の米田一彦(まいたかずひこ)理事長は、「台風などで木の実が落果してしまい、エサを求めて里に下りてきている」とみています。また、「酷暑でクマの行動が混乱してしまったことも考えられる」そうです。(平成16年10月6日 日本経済新聞)

2004/10/06   
ヒグマと列車衝突、特急などにダイヤ乱れる(北海道)icon  10月3日午後3時20分頃、北海道上川管内中川町佐久のJR宗谷線で、稚内発音威子府行き普通列車がヒグマと衝突しました。乗客2人と乗務員1人には怪我はありませんでしたが、ヒグマは死亡しました。列車は16分後に運転を再開しましたが、死亡したヒグマの撤去に時間がかかり、後続の札幌発稚内行きの特急スーパー宗谷3号に約50分の遅れが生じ、約130人に影響が出ました。(平成16年10月4日 北海道新聞)

2004/10/06   
テレビ番組のご案内icon  10月7日(木)の19:00〜放送の「天才!志村どうぶつえん」(日本テレビ)では、『トンデモ動物と命がけで修行だョスペシャル 』が放送されます。番組では、タレントがアフリカでライオンにかまれたり(!?)、トラの一撃で番組が中断したり、主演の志村ケンさんが食品スーパーを荒らす暴れザルを説得したり、2メートルヒグマを撃退した一児の母の話などが紹介される予定です。なお、当社のクマ避け鈴も登場する予定ですので、ぜひご覧下さい。

          
●日本テレビ(日テレ) http://www.ntv.co.jp/index.html

2004/10/05   
クマの講演会のご案内icon  11月13日(土)の18:30より、神奈川県民活動サポートセンターの301号室にて『足尾のクマの生活』〜アニマ賞受賞カメラマンが足尾のクマを語る〜が開かれます。講師は写真家の横田 博氏です。詳細はこちらをご覧下さい。

200410/04   
当社のクマ避けグッズがTBS『ウォッチ!』で紹介されましたicon  10月4日(月)のAM5:30~放送のTBSの番組『ウォッチ!』の中で、「寝たふりは安全か? 全国で頻発のクマ被害 驚きの撃退グッズとは」というトピックスが放送され、当社のクマ避け鈴熊撃退スプレー「カウンターアソールト」などが紹介されました。

200410/04   
第11回クマを語る集いのご案内icon  10月30日(土)に岩手県盛岡市の岩手女子高等学校にて午前10時から開催される、『第11回クマを語る集いin盛岡〜人とクマと自然と〜』(主催:第11回クマを語る集いin盛岡実行委員会、後援:岩手日報・他、協賛:有限会社アウトバック)のプログラムが決まりました。基調講演は高槻成紀先生(東京大学総合博物館)の「野生動物を観る眼」と、田中純平先生(特定非営利活動法人ピッキオ)の「軽井沢のクマ対策とベアドッグの導入」です。その他の発表・プログラム・会場の案内はこちらをご覧下さい。

2004/10/04   
日本哺乳類学会2004年度大会のご案内icon  10月8日(金)〜11日(月)まで、日本哺乳類学会2004年度大会が東京農業大学厚木キャンパス(神奈川県)にて開催になります。詳細は日本哺乳類学会2004年度大会の公式サイト及び日本哺乳類学会のウェブページをご覧下さい。

今回の大会で行われるクマ関係の発表は次の通りです。
口頭発表(10月9日AM9:00~10:45 B会場):「本州中部ツキノワグマ個体群の遺伝構成:ミトコンドリアDNA解析から個体群成立の歴史的背景をさぐる」(大西尚樹/森林総合研究所関西支所・他)、「ニホンツキノワグマ頭骨に見られる地理的変異」(下稲葉さやか/京都大学・理・動物、他)、「軽井沢のゴミに餌付いたツキノワグマ行動圏の特徴」(小山克・他/NPO法人ピッキオ)、「安定同位体解析によるツキノワグマの体毛の成長過程の解析と食性解析への応用」(水上留美子/東京農工大・院・連合農、他)、「長野県に生息するツキノワグマのヘアートラップ法による個体識別」(森光由樹・他/野生動物保護管理事務所)、「四国におけるツキノワグマに対する住民意識」(金澤文吾・他/NPO法人四国自然史科学研究センター)、「縄文ヒグマの古代DNA分析と動物地理的変異」(増田隆一/北大・先端科学研究センター・遺伝的多様性、他)

ポスター発表(10月10日〜11日 P会場):クマ関連の発表は13題あります
公開シンポジウム2(10月10日 13:30〜17:30 C会場・とりにてぃ・ほーる) 「哺乳類の採食行動」のなかで「ヒグマの食性〜地域による違いと年変動」(佐藤喜和/日大生物資源学部)の発表あり。

          
●日本哺乳類学会2004年度大会 http://www.university.jp/mammalogy/
          ●日本哺乳類学会 
http://www.mammalogy.jp/japanese/

2004/10/04   クマ目撃情報(長野県)icon  当社のウェブページを御覧になりましたお客様から寄せられたクマ目撃情報です。。お客様の承諾を頂きましたのでご紹介させていただきます。貴重な情報をお寄せいただきどうもありがとうございました。トラブルが起きなくて良かったですね。

「私たちも7月25日上高地小梨平ベースキャンプ、徳沢〜長塀山〜蝶ガ岳〜横尾のコースで帰り徳沢pm4:30歩きだして15分程歩いたところで、熊に出会いました。茂みにいる熊とにらみ合いながらホイッスルを吹き、熊笹から顔だけ出していましたが、首をすくめ耳だけだし、隠れたので、通り過ぎて来ました。」

2004/10/04   
日本クマネットワークのウェブページが移転しましたicon  日本クマネットワーク(JBN)のウェブページが、ドメインを取得し、仮公開から正式公開に替わりました。新しいウェブページはこちらをご覧下さい。

なお、2006年10月には長野県軽井沢町にて、アジアで初めてのIBA国際クマ会議日本大会(17th International Association for Bear Research and Management)が開催になります。そのお知らせも掲載されています。

          
●日本クマネットワーク(JBN) http://www.japanbear.org/

2004/10/04   クマが老人ホームに侵入(富山県)icon  9月28日午前5時半頃、富山県上市町舘の特別養護老人ホーム「常楽園」に、ツキノワグマが玄関の自動扉のガラスを割って侵入しました。施設内のガラスの扉を壊すなどして玄関から一旦外に逃げましたが、再び侵入し、入園者の部屋に通じる扉(夜間はしまっている)にぶつかり、外に逃げ出しました。入園者には被害はありませんでした。施設は山の麓で民家が点在している田園地帯にあります。富山県では今年に入ってクマによる被害が相次ぎ、これまでに13人が重軽傷を負っています。(平成16年9月29日 朝日新聞)

2004/10/04   人身事故発生(新潟県)icon  9月26日午後5時半頃、新潟県村松町矢津の農道で、近くに住む女性(78)がクマに襲われ、頭と腕に軽傷を負いました。五泉署の調べによると、クマは体長1メートル。女性が畑仕事を終え、自転車に乗っていると、農道脇の茂みからクマが出てきて女性の背後から体当たりして、転んだ女性を引っ掻いたそうです。クマはその場から逃げ去りました。(平成16年9月27日 日本経済新聞)

2004/10/04   
民家の庭にクマ出没(福井県)icon  9月26日午前7時頃、福井県大野市新塚原の民家の庭にツキノワグマが出没し、住民が大野署に通報しました。約1時間後に猟友会が現場に駆けつけ、クマを射殺しました。
同日午後零時45分頃にも、大野市蕨生の民家の庭にクマが出没し、駆けつけた猟友会員によって有害駆除にて射殺されました。さらに、午後2時半頃、大野市五条方の民家の敷地にもクマが出没しましたが、山に逃げていきました。住民に被害はありませんでした。大野署はパトカーによる巡回を強化し、周辺住民に注意を呼びかけています。(平成16年9月27日 日本経済新聞)

2004/09/27   
水田に出没したクマを有害駆除で射殺(秋田県)icon  9月25日午前9時48分頃、秋田県仙北町横堀字王野田の水田にツキノワグマが出没、警戒していた地元の猟友会員によって射殺されました。大曲署の調べによると、クマは体長約160センチの成獣でした。同日午前8時半頃、クマが出没した水田から約2キロ離れた川戸賀地区児童会館付近でクマが目撃されており、通報を受けた同署員や役場の職員、有害鳥獣駆除の許可を受けた地元猟友会員が警戒していました。(平成16年9月26日 秋田魁新報)

2004/09/27   
「クマ知識」に仔グマに鳴き声に関する情報をアップしましたicon  不思議なクマの生態やクマに関した情報を紹介する「クマ知識」のコーナーに、子グマの鳴き声に関しての情報をアップしました。

           
●クマ情報総合案内 http://outback.cup.com/bear_info._outback.html
           ●クマ知識 
http://outback.cup.com/bear.knowledge.html

2004/09/21   
山菜採りの女性、クマに襲われ全治1ヶ月の裂傷、クマと車が衝突(秋田県)icon  9月18日午後3時頃、秋田県中仙町栗沢の杉林で、山菜採りをしていた同町の女性(79)がクマに襲われ、左頬などに1ヶ月の裂傷を負いました。角館署の調べでは、女性は1人で山菜を採っていたときにクマに遭遇、正面から顔を引っ掛かれたそうです。

さらに、女性が襲われた約10分後、現場から約300メートル離れた県道で、同町の女性が運転していた自動車が、左側から飛び出してきたクマと衝突、クマは即死しました。クマは体長約1メートル、女性には怪我はありませんでした。角館署は死んだクマが女性を襲ったクマと同一だと確認できないとして、付近の住民に注意を呼びかけています。19日には地元猟友会が付近を捜索します。詳細は秋田魁新報のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月18日 秋田魁新報)

2004/09/21   
寺の縁の下に隠れていたクマを射殺(富山県)icon  9月19日午前10時10分頃、富山県福光町祖谷の本敬寺で、縁の下に隠れていたクマが見つかり、巡回中の町猟友会員が射殺しました。福光署の調べでは、射殺されたクマは推定年齢10歳のツキノワグマで、体長約1.2メートル、体重は約60キロでした。同日午前6時20分ごろ、本敬寺周辺でクマを目撃したと同署に通報があったので、町や地元猟友会が警戒にあたっていました。

また、同日午後1時50分頃にも、 福光町小院瀬見の町道でクマを目撃したと福光署に通報がありましたが、まだ見つかっていません 。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月19日 富山新聞)

2004/09/21   
富山県内各地でクマ目撃、クマと車が衝突事故もicon  9月18日午前7時頃、富山県城端町立野原の桜ケ池で、クマが泳いでいるとの連絡が町に寄せられました。また、同日午前7時40分頃、約1キロ離れた同町塔尾の塔尾公民館付近で、クマが桜ケ池方面へ歩いていると、110番通報が入りました。桜ケ池で目撃されたクマは成獣で、塔尾公民館付近で目撃されたクマは子グマとみられています。
さらに、18日午後5時25分頃には、富山県黒部市宮野の宮野運動公園にあるハイツ宮野付近で 、付近を車で走行中のドライバーが子グマを目撃して黒部署に通報しました。子グマは立ち去りましたが、付近に親グマがいる可能性があるので、同署では猟友会に連絡し、パトカーで住民に注意を呼びかけています。

また、9月17日午後11時半頃、魚津市上野のスーパー農道で、走行中の乗用車とクマとが衝突しました。車は時速約60キロで走行し、左前部を破損しましたが、クマはそのまま山手へ走り去りました。魚津署では住民に警戒を呼びかけています。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月19日 富山新聞)

2004/09/21   
富山県内山沿いではクマ厳戒態勢が続くicon  9月16日に富山県福光町の住宅地で、男女3人がクマに襲われ重刑傷を負った被害を受けて、同町では17日、福光署と地元猟友会が巡回を強化し、全小学校4校が集団登下校を続けるなどの厳戒態勢が続いています。

福光町では17日、クマ被害に注意を呼びかけるチラシ(A4版)を作製し、18日の富山新聞などに折り込み、町内の各戸に配布します。同町によると、クマが主食とするブナやミズナラの実が今年は例年にない凶作で、冬眠に向けてクマが人里まで降りてきているとみられています。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月18日 富山新聞)

2004/09/21   ク
マの襲われ3人負傷、クマが住宅に侵入(富山県)icon  9月15日に富山県福光町舘地区の林道で、キノコ採りをしていた女性(76)が2頭連れのツキノワグマに襲われ、約1ヶ月の重傷を負いました。
また、9月16日の午前8時55分頃、福光町吉江野の北島工務店作業場で、作業中の男性(60)がツキノワグマに右手を引っ掻かれて軽傷を負いました。男性が追い払うと、クマは北側に逃走。さらに、午前10時頃に現場から約1キロ離れた福光町下野で、男性(77)が自宅玄関前に1人でいたときに、体長約1.5メートルのクマに襲われ、頭蓋骨骨折などで重体。
その約10分後には、襲われた男性方から約100メートル離れた福光町下野の住宅に、クマが玄関のガラスを割って侵入。家人の女性(56)がクマに殴られ、顔面骨折などで重傷を負いました。同日午前10時20分頃、近くを巡回していた猟友会員がクマを射殺しました。射殺されたクマは体重80キロのツキノワグマでした。現場は、JR福光駅から東南の方向に約1キロの地点で、民家や田が広がる平野部です。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月17日 富山新聞)

2004/09/21   
台風18号による被害・富山県甚大icon  9月7日の台風18号による富山県内の農作物被害は、リンゴやナシの落果などで約5億6千万円に上ることが、9月13日の県議会9月定例会の席で、富山県農林水産部長が明らかにしました。今回の台風18号では、富山県内17市町村でリンゴ約800トンが落果した他、ナシが7市町で約170トンが落果しています。なお、富山市内では台風18号により、観測史上最高の瞬間最大風速を記録しています。詳細は富山新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月14日 富山新聞)

2004/09/17   
新製品・小型動物用忌避音波発生装置(米国製)を発売開始!icon  米国製の『ヤードガード』(Yard & Garden Protector) は、庭に勝手に侵入してくる招かれざる犬や猫などを近付けないための、乾電池で作動する、超音波による忌避音波騒音発生する米国製の装置です。米国製の『ヤードガード』はモーションセンサーを内蔵しているので、ネコやイヌなどが接近すると、対象となる動物が不快に感じる周波数の超音波を発生させ、それらを寄せ付けないようにする野外専用の装置です。通常販売価格19,000円(税込19,950円)のところ、初回輸入分を発売記念価格16,000円(16,800円)で販売いたします。『ヤードガード』(Yard & Garden Protector)についての詳細はこちらをご覧下さい。

2004/09/16   
キノコ採り男性が熊に襲われ重傷(岩手県)icon  9月15日午前11頃、岩手県衣川村増沢の山林で、岩手県胆沢町在住の男性(61)がキノコ採りをしていた最中にツキノワグマに襲われ、左耳裂傷の重傷を負いました。水沢署の調べによると、男性は親族と2人で午前10時頃からキノコ採りで入山しました。別行動していたところ、熊に襲われ、左耳を殴られたそうです。(平成16年9月16日 岩手日報)

2004/09/16   
岩手山登山情報〜水についてicon  今年全山解禁になり、登山者の人気も上昇中の岩手山ですが、これから連休に掛けて登山を予定している方にお知らせします。本日、岩手県自然保護課に確認したところ、岩手山の水は枯れていないので大丈夫だとのことです。それから、8合目付近に水場もあります。登山中に水の摂取が不足すると、脱水症状など様々なトラブルを引き起こします。無理のない計画と、水や非常食の携帯をお忘れなく。なお、岩手山及び岩手山山麓はツキノワグマの棲息地です。クマよけもお忘れなく!

          
【あると便利グッズ】
          ●クマ避け鈴 
http://outback.cup.com/nanbu_bear_bell.html
          ●熊撃退スプレー「カウンターアソールト」 
http://outback.cup.com/counter_assault.html
          ●安全キャップ  
http://outback.cup.com/safety_cap.html
          ●簡易浄水器「美味しい水 カッパー君」 
http://outback.cup.com/kapper-kun.html

2004/09/16   
ヒグマ対策も踏まえ知床五湖の木道整備などが検討(北海道)icon  9月13日環境省は、北海道網走管内斜里町で開いた知床国立公園利用適正化検討会議(座長:辻井達一北海道環境財団理事長)にて、知床五湖地区の適正利用について、既存展望台や木道の整備を柱とする案を示しました。環境省の案は、一般の利用者の自由な利用を安定的に確保するのが狙い。既存の五湖遊歩道(木道)については、何らかの形で利用に制限を加え、斜里町が整備した既存の展望台・木道を改善し、ルートを延長する考え。ただし、改善の方策やルートの延長距離などは明示されませんでした。五湖地区の適正利用については、時期や時間帯による利用の混雑やヒグマ出没などの安全面で懸念が出されていました。 詳細は北海道新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月14日 北海道新聞)

2004/09/16   
ブドウ園荒らしのクマ捕獲・駆除(秋田県)icon  9月11日午前5時頃、秋田県横手市大沢字羽根山のブドウ園で、有害鳥獣駆除による捕獲用の箱罠にツキノワグマが1頭が捕獲されているのを巡回中の地元猟友会員が発見し、県の許可を得て射殺しました。横手市や猟友会によると、クマは体長約130cm、体重約80Kg、5歳ぐらいの雄。檻の中で激しく暴れていました。解体したところ、巨峰やモモなどが胃袋もたくさん入っていました。なお、同市内では先月から、大沢地区や金沢地区でリンゴやブドウなど食害が相次いでいます。詳細は秋田魁新報のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月11日 秋田魁新報)

2004/09/16   
移動放獣用の改良型ヒグマ捕獲器が登場(北海道)icon  北海道小樽市の機械製作会社「小川鉄工所」は、ヒグマを傷つけずに捕獲し山に戻せる「おたる式くま捕獲器」の改良型を発売しました。ドラム缶を横に寝かせたような形状で、従来の片方だけだった入り口を両側に設けるなど、捕獲性能をアップ。

改良型「おたる式くま捕獲器」は鉄製で全長3.6m、重さ150kg(分割して人力で運搬可能)。中につるした餌をクマが引くと入り口の扉が閉まる仕組みは同じですが、旧型と比べ、扉を2カ所に増やし、開閉装置に改良を加えました。 価格は1台35万円。旧型は1998年に同社が考案し、これまでに道内15市町村に計22台を販売した実績があります。 改良型「おたる式くま捕獲器」の写真と記事の詳細は北海道新聞のウェブページをご覧下さい。(平成16年9月9日 北海道新聞)

2004/09/13   
BOOKS『自遊人』9月号別冊「夢の海外生活」icon  現在発売中の『自遊人』9月号別冊「夢の海外生活」(カラット発行)に、友人で、米国モンタナ州に移住した野生動物写真家の原田純夫ファミリーが紹介されています。なお、今年の夏の原田家は、アラスカへ鮭釣りに出かけるという幸運に恵まれたそうです。そして、釣り三昧に明け暮れた結果、なんと紅鮭を30キロも持ち帰えり、スモークサーモン、マリネ、そしてルイベと鮭三昧の暮らしをしていいるという、超うらやましーメールが届きました。そのなアウトドアファミリーの原田家が、原田純夫さんが撮影した素敵な写真と供に紹介されている『自遊人』9月号別冊「夢の海外生活」を、ぜひご覧下さい。

なお、原田純夫さんはロッキー山脈に生息しているマウンテンゴート(シロイワヤギ)に魅せられ、モンタナ州に家族と一緒に移住してしまった方です。グレイシャー国立公園にほど近い山の中に家を建て、奥さん公美さんと、愛娘の萌ちゃんと、2頭の犬と暮らしています。たまには庭にグリズリーベアやアメリカンブラックベアが徘徊するような場所ですが、とにかく素敵なお宅です。モンタナに移住するようななったいきさつなどは、原田純夫さんの著作『パパは動物カメラマン』(地球丸・刊)に詳しく紹介されています。それから、
原田純夫さんの著作を紹介するウェブページはこちらです

2004/09/13   
BOOKS『沈黙の森』のご紹介icon  2004年8月15日に講談社文庫から出版された『沈黙の森』(C.J.ボックス著、野口百合子訳/講談社/ISBN4-06-274844-4/714円)をご紹介します。『沈黙の森』の著者C.J.ボックスは、米国ワイオミング州で生まれ育った生粋のアウトドアマンで、狩猟、フィッシング、ハイキング、乗馬、スキーといったアウトドアの達人でもあります。牧場労働者、測量技師、フィッシングガイドなど様々な職業を経て、現在は旅行マーケティング会社を経営。2001年に『沈黙の森』(原作:"OPEN SEASON")で文壇にデビューしました。本書はアンソニー賞、アカヴィティ賞、バリー賞、ガムシュー賞という新人賞を史上初の4冠を達成し、エドガー賞の最終候補となっています。

『沈黙の森』の舞台は雄大な自然に囲まれ野生動物もたくさん生息している米国ワイオミング州で、主人公のジョー・ピケットはワイオミング州猟区管理官です。米国は日本と異なり、狩猟を管轄する部署が州政府内にあり、狩猟許可証の許認可や狩猟の監視、密猟者の取締などを州政府の猟区管理官が行っています。猟区管理官には逮捕権があり、ハンドガンや散弾銃などの携帯及び発砲が認められています。日本には狩猟を統括する専門の政府機関は存在しておらず、狩猟の許認可は都道府県が行い、狩猟の監視や密猟者の取締などは都道府県の職員の他に、行政から委託された民間人の鳥獣保護監視員(普通は地元の猟友会員)が主に行っています。当然ですが、鳥獣保護監視員には逮捕権はありません。

主人公のジョー・ピケットは釣りの許可証を携帯していなかったワイオミング州知事を誤って逮捕したり、密猟者に銃を奪われるようなドジ男ですが、自然や野生動物に対する畏敬の念や自分の職務に対する誇りと使命感、家族に対する深い愛情を備えたナイス・ガイでもあります。そんな主人公はとんでもない事件と陰謀に巻き込まれていくうちに、ニュー・ヒーローに生まれ変わるという手に汗握るナイスなストーリーです。

僕が特に好きな部分は『ハンターたちが肉を求めているぶんには、ジョーにとってなんの問題もない。セロファンがかかったトレイの肉をスーパーで買うことに比べれば、狩りのほうが根本的なところで正直だと、彼は感じていた。チーズバーガーにかじりつきながら狩りに反対する人々の議論が、どうしても理解できなかった。自分たちが肉を食べるために動物が死んでいることを知るのは、人間にとって大切なはずだ。獲物を探して殺し、処理して食べるといったプロセスは、食肉加工工場で処理されて最終的にはショッピングカートの中の小さなパックになる牛を食べるよりも、ジョーにとってはるかに単純でやさしく、理解しやすかった。』(『沈黙の森』より引用)です。僕も実猟を始めて4年になりますが、狩猟に興味を持った理由の一つは、自分で獲物を獲り、その獲物を解体し、調理して、家族に食べさせたいと以前から思っていたからです。日本では狩猟に対する評価がとても低く、偏見や誤解が横行していますが、狩猟に対する考え方に、著者と共通している部分があると知って、僕は大変嬉しくなりました。ぜひ多くの方に『沈黙の森』を読んでいただきたいと思います。

2004/09/13   
日本野生動物医学会第10回大会のご案内icon  9月16日〜9月19日に東京大学農学部弥生講堂において日本野生動物医学会第10回大会が開催されます。詳細やプログラムはこちらの公式サイトをご覧下さい。

          
日本野生動物医学会第10回大会 http://www1.bbweb-arena.com/harubuuu/igakukai.htm


なお、大会会期中には次のような狩猟に関係した自由集会が開かれます。

日本野生動物医学会第10回大会自由集会:「野生動物の若手研究者へ-ハンターの知恵袋,引継ぐのは誰?-」

日時:9月18日(土)12:00〜13:30
場所:東京大学農学部弥生講堂 
東京都文京区弥生1-1-1 
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/map.htm

アクセス
地下鉄→南北線「東大前」駅下車 徒歩1分 または千代田線「根津」駅下車 徒歩8分
バス→ 茶51駒込駅、王子駅または、東43荒川土手行「農学部前」バス停 徒歩1分

集会概要:近年、中山間地域を中心とした野生鳥獣による農林漁業被害は全国各地で深刻な問題となっております。その対策として、被害防除や有害捕獲、特定鳥獣保護管理計画に基づいた個体数調整が行われていますが、その役割の多くを担っている狩猟者数は減少の一途をたどっています。高齢化・過疎化が進む中山間地域ではさらに被害が拡大し、場合によっては都市部にも被害が及ぶと考えられます。

 このような状況から、今後は野生鳥獣の保護管理の知識や技術を持った人材の育成が求められてきます。
 そのためには、まず、野生鳥獣の研究に際して、実際に現場で狩猟者の方にご協力を頂いている若手研究者のみなさん!! 私たちが狩猟者が長年培ってきた知識と技術を受け継ぐ、もしくはその必要性を訴えていかねばならないのではないでしょうか?
 集会では、全国各地の研究機関等に協力をされている猟友会、協力を得ている研究者の方のお話を紹介し、昼食を食べながらざっくばらんに若い学生みなさんの狩猟に対する考え等をお聞きしたいと思います。皆さんのご参加・ご意見お待ちしております。
尚、当日不参加だけれども、「是非、若人に一言言っておきたい!」という方、行政や研究者の方の狩猟に対しての考え・今後の狩猟のあり方、狩猟者のかたで今までこんな研究者とこんな協力をしてきたなど、以前にも活発に議論がありましたが、今回は狩猟の狩の字も知らない若者がターゲットです。経験豊富な皆様のご意見を募集致しますので、よろしければ9月17日までに下記連絡先までお寄せくださいとのことです。

 

          ●上記の自由集会に関するご意見・お問い合せ先
           日本獣医畜産大学大学院獣医学研究科 野生動物学専攻 博士課程1年
           日本野生動物医学会学生部会日獣野樂團総長
           安富 舞 mail to: m.tomy@isis.ocn.ne.jp  tel:0422−31−4151(内線301)


2004/09/13   
日本鳥学会2004年度大会のご案内icon  9月17日〜9月20日に奈良女子大学において日本鳥学会2004年度大会が開催されます。詳細やプログラムはこちらの公式サイトをご覧下さい。

          
●日本鳥学会2004年度大会公式サイト http://gi.ics.nara-wu.ac.jp/OSJ04/

2004/09/10   
クマに関係する国際シンポジウムのご案内icon  9月29日(水)AM10:00〜PM17:00に鈴乃屋ホール(東京都台東区上野)にて、国際シンポジウム『環境を守る最新技術』〜HEPで取り戻す 川の流れ・森のつながり〜(主催:財団法人日本生態系保護協会、後援:環境省、国土交通省、農林水産省、財団法人河川環境管理財団、日本ビオトープ管理士会)が開催になります。

シンポジウムでは事例紹介としてデビット・マットソン氏(アメリカ合衆国内務省地質調査所 南西部生物化学センター野生動物研究官)が『北米におけるクマの保護管理と回廊再生計画の検討ーーー合意形成ツールとしてのハビタット評価手法』を発表します。詳細及び参加申込みは下記にお願いいたします。

          
●(財)日本生態系保護協会
           171-0021 東京都豊島区西池袋2-30-20 音羽ビル
           TEL 03-5951-0244 FAX 03-5951-2974
           
http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/

2004/09/07   
ハンターが狩猟法違反の夜間発砲でクマを駆除(秋田県)icon  9月6日未明、秋田県河辺町山内字砂子淵の民家敷地内のほこらで、鳥獣保護法で禁じられている猟銃による夜間発砲で有害駆除した猟友会員(71)は、違反と知りながらクマによる人身被害を未然に防ぐために発砲したことが分かりました。秋田署は「鳥獣保護法に違反することは明らかだが、緊急避難や正当防衛として違法性が阻却される可能性もある」とみて、クマに対して3発発砲した同会員から事情を聴いています。なお、現場周辺ではクマの出没が頻発し、付近を含めて同町三内のほとんどの地域が8月27日から9月25日までの間、県の有害駆除許可を受けています。クマは体長約120センチの雌グマでした。ほこらにハチが巣を作っており、クマは蜂蜜を食べるのが目的だと見られています。詳細は秋田魁新報社のウェブページを御覧ください。(平成16年9月6日 秋田魁新報)

2004/09/07   
兵庫県でもクマが民家に侵入icon  9月3日午後2時半頃、兵庫県浜坂町の農家に、体長1.3メートルのツキノワグマが侵入し、物音で気がついた家人は窓から外に逃げ出しました。警察や町役場では住民に「自宅からでないように」と注意を呼びかけましたが、クマは廊下で眠り込むなど元気がありませんでした。約4時間半後、クマは麻酔銃で捕獲され、夜間に山に放獣されました。獣医師の見立てではクマは10歳ぐらいの雄で、やせて病気の可能性もあるそうです。(平成16年9月4日 朝日新聞)


2004/09/01   アップルが世界最薄のデスクトップPC発表icon  米国のアップルコンピューターがまたやってくれました。今度は、なんと幅約5センチの、モニター一体型の世界最薄のデスクトップ・パソコン、New iMac G5の登場です!! 価格は$1299より(ディスプレーは17インチモデルと20インチモデルが用意されている)。発売は9月中旬の予定だそうだ(NIKKEI NET)。詳細はアップルコンピューターのウェブページをご覧下さい。

2004/08/31   
クマは地ビールが好き!?(USA)icon  米国のワシントン州のあるキャンプ場で、アメリカンブラックベア(推定2歳)がキャンパーからくすねた缶ビールを36本がぶ飲みし、泥酔して寝ていた所を発見されたという情報は、既に8月20日に日本クマネットワーク(JBN)のメーリングリスト上で、アメリカ通の会員によって配信されていました。そのニュース記事が8月31日付の朝日新聞でも紹介されていました。そこで、インターネットでその情報を検索してみると、面白いネタだけにたくさんヒットしました。ここでは、CNNとBBCのウェブサイトに掲載された記事を紹介しますが、興味のある方はご自分でも検索してみてください。

          
●関連記事
           CNN.com
http://www.cnn.com/2004/US/West/08/18/bear.beer.reut/
           BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/3580626.stm

今年の8月、ワシントン州の州都シアトル北部から約129キロ離れたBaker Lake Resortのキャンプ場で、アメリカンブラックベアがキャンパーのクーラーから盗んだ缶ビールを36缶飲み干し、泥酔して寝ている現場をキャンプ場の職員達によって発見されました。調べてみると、大量生産されているBush beer(!)は1本だけ試しただけで、あとの35本は地ビールであるRainier Beerを呑んでいたそうだ。野生動物保護管理官によってそのクマは追い払われたが、、翌日また出没したので、ドーナツと蜂蜜とRainier Beerの缶を入れていた罠で捕獲され、奥山に移動放獣されました。

2004/08/30   
秋田県阿仁町ではクマが養鶏場を襲うicon  8月29日午前10時頃、秋田県北秋田郡阿仁町戸鳥内の養鶏業者から、飼育中の比内鳥がクマに襲われ25羽が死亡したという届け出が、役場を通じて森吉署に届けられました。森吉署の調べでは、業者が29日午前6時頃に養鶏場を見回りしていたら、比内鳥25羽が被害を受け、既に18羽は死んでいた。養鶏場の周囲に張りめぐらせた、高さ1.5メートルの網(下が金属製、上がビニール製)のビニールの部分が破られ、クマの体毛と思われる動物の毛が付いていました。詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年8月30日 秋田魁新報)

2004/08/30   
福島県でもクマが民家に侵入icon  7月16日の晩、日光国立公園・尾瀬の玄関口の福島県桧枝岐村の民家に、ツキノワグマが台所の窓を割って侵入し、台所の流しを物色していました。その後もクマは4回も来襲し、7月22日に有害駆除されました。

また、8月10日前後には、桧枝岐村の養蜂業者の蜂箱が2回にわたりクマに荒らされています。尾瀬保護財団がまとめている同国立公園内のクマの目撃情報も、今年は8月25日までに60件と、既に昨年の51件を上回っています。(平成16年8月29日 岩手日報)


2004/08/25   ヒグマフォーラムin苫小牧2004のご案内(北海道)icon  9月18日-20日に北海道苫小牧市にて、ヒグマフォーラムin苫小牧2004「クマがでた、さあどうした、さあどうする」(主催:ヒグマの会 後援:苫小牧市 北海道胆振支庁 環境省西北海道自然保護事務所)が開催になります。18日は関係者が案内するヒグマ出没騒ぎの現地視察、19日はウトナイ湖鳥獣保護センターでフォーラム、20日はコリドー関連の現地視察の予定です。詳しい日程についてはこちらをご覧下さい。なお、参加申込みは9月8日までとなっているのでご注意下さい。

昨年11月、苫小牧市では市街地にヒグマが出没し、ヘリコプターやパトカーが出動する大きな騒ぎとなりました。「複数頭が出没」という情報も流れましたが、結局は若い個体1頭の迷い込みと判断され、大捜索陣もあっけなく解散しました。「無事に済んでよかったね」としたいところですが、人間側の対応はあれでよかったのか!? 公的機関の対策や判断、報道内容などを振り返り、この件が地域住民にどんな影響をもたらしたのか、今後のヒグマ対策に学ぶべきことを今回のヒグマフォーラムでは考えます。また、出没地域の一部にはもともとヒグマが移動するルートがあり、ヒグマにとって重要な場所が含まれています。私たちが安全に暮らしながら、ヒグマも末永く生存するためには何が必要なのか。ヒグマによる問題発生時の危機管理はどうしたらいいのか。当時、現場に立った方々の貴重な証言や研究の成果を元に考えていきたいと思います。(引用:ヒグマフォーラムin苫小牧2004の開催趣旨・内容からの抜粋)

2004/08/25   
第2回柿もぎツアー参加者募集中(兵庫県)icon  10月16日-17日に兵庫県美方町にて、グリーンツーリズムバスで行く”第2回柿もぎツアー in美方町”(主催:東中国クマ集会、共催:美方町新屋地区)が開催されます。現在参加者を募集中です。ただし、申し込み締め切りが9月20日なのでご注意下さい。

里山の集落に、野生動物を誘引する原因となる柿の実をもいでジャムを作ったり、温 泉に入ったりと、楽しくも、野生動物問題に悩む中山間地域の現状を体感できる、昨年秋に行い好評だったた、野生動物による被害防除ボランティア企画「柿もぎツアー」を、今秋も東中国クマ集会が地元の兵庫県美方町新屋地区の住民と一緒に開催します。今年は、柿の葉を使いながら染物も行う予定だとのことです。詳細はこちらをご覧下さい。

2004/08/25   
第131回芥川賞・直木賞の贈呈式・祝賀会開催icon  去る8月20日(金)、東京都千代田区の東京會舘9階ローズルームにて、第131回芥川龍之介賞及び直木三十五賞の贈呈式と、受賞者を囲んでの祝賀パーティが(財)日本文学振興会の主催で開催されました。なお、芥川賞はモブ・ノリオオ氏「介護入門」(文學界6月号)、直木賞は奥田英朗氏「空中ブランコ」(文藝春秋刊)と熊谷達也氏「邂逅の森」(文藝春秋刊)が受賞しました。なお、奥田英朗氏はアテネで開催中のオリンピックの取材のため、当日は欠席でした。

マタギを題材にした作品「邂逅の森」で直木賞を受賞した熊谷達也さんとの御縁で、生まれて初めて芥川賞・直木賞の贈呈式と祝賀パーティに参加いたしました(これも、熊とマタギの御縁です、山の神様に感謝!)。会場には熊谷達也さんがお世話になっている新潟県山熊田のマタギ達をはじめ、マタギの里・秋田県阿仁町役場の小松武志さん(獣医学博士)や『共生の民族智 小国マタギ』(農文協・刊)の執筆陣でご一緒した村上一馬さん(近世狩猟史)も祝いに駆けつけており、熊谷達也さんや熊谷さんのご両親・ご兄弟・奥様を囲んで、マタギサミットさながらの楽しいひとときを過ごさせていただきました。

さて、受賞者のスピーチの中で熊谷達也さんは、「邂逅の森」の読者から寄せられたたくさんの感想の中からいくつかが紹介されました。その中には「『邂逅の森』を読んで、分からなかったマタギの世界が理解できるようになった」という感想の他にも、「マタギはスケベだということがよく分かりました」という女性読者からの感想が紹介され、会場を埋め尽くした参加者からわかりと拍手がわき上がりました(何がスケベだったのか知りたい方は、ぜひ『邂逅の森』をお読み下さい)。そして、受賞した直木賞と頂いた拍手と賞賛を、作品を支えてくれたマタギ達に捧げたいという言葉でスピーチが締められました。(Text by 藤村正樹・有限会社アウトバック 代表取締役)


2004/08/25   北陸地域鳥獣対策ネットワークが設立icon  去る8月12日、石川県金沢市の金沢広坂合同庁舎1偕大会議室にて、「北陸地域野生鳥獣対策協議会」の設置と「北陸地域野生鳥獣対策ネットワーク」の設立総会及び合同研修会が開催(主催:農林水産省北陸農政局生産経営流通部農産課)されました。

なお、「北陸地域野生鳥獣対策協議会」は野生鳥獣の適切な保護・管理・効率的な被害防止対策の在り方などについて検討するため組織で、主に県関係(新潟県、富山県、石川県、福井県)の担当部署及び試験研究機関と試験研究機関(独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター耕地環境部鳥獣害研究室、独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター地域基盤研究部鳥獣害研究室長、独立行政法人 森林総合研究所関西支所生物多様性研究グループ長)、国関係(環境省/北関東地区自然保護事務所新潟支所生物多様性企画官、中部地区自然保護事務所新潟支所生物多様性企画官、農林水産省/林野庁近畿中国森林管理局森林整備課、北陸農政局企画調整室調査官、北陸農政局生産経営流通部農産課長、北陸農政局整備部農産整備部長、北陸農政局統計部生産流通消費統計課長)で構成されています。また、「北陸地域野生鳥獣対策ネットワーク」は先の北陸地域野生鳥獣対策協議会のメンバーと、北陸地域で野生鳥獣対策を進めている市町村協議会などで構成され、さらに全国各地の野生鳥獣被害対策施設・機器などの製造販売企業、専門家など約40社以上が賛助会員として参加しています(当社も賛助会員です)。

当日は北陸地域野生鳥獣対策ネットワークの構成員の他にも、賛助会員となった20社以上の民間企業や専門家が多数詰めかけ、会場の後方で各社の野生鳥獣被害対策施設・機器などの製品が展示されていたので、会場となった金沢広坂合同庁舎1偕大会議室はとても狭く感じられました。
午後1時から北陸地域野生鳥獣対策協議会の設置と今後の活動計画(案)の説明が事務局からあり、満場一致で承諾されました。続いて、北陸地域野生鳥獣対策ネットワークの設立総会が開催され、満場一致で、北陸地域野生鳥獣対策ネットワークの設立が承認され、代表に吉野谷村長・林 繁氏(白山麓鳥獣害対策協議会会長)が選出されました。

合同研修会では、独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター耕地環境部鳥獣害研究室 研究員の山口恭弘氏(専門分野:鳥類)より鳥害とその対策について説明がありました。その中で、野鳥の研究者はたくさんいるが、鳥害の研究者は全国に3名(4名)しかいないというお寒い日本の現状が紹介され、鳥害被害を防除するためには鳥獣と人との緊張状況をつくる(鳥獣が出にくい環境や状況をつくる)ことや農家の意識改革が必要との説明がありました。また、鳥害防除には畑や果樹園全体を防鳥ネットで覆うのがほぼ100%効果があるとのことでした。

次に、独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター地域基盤研究部鳥獣害研究室長の仲谷 淳氏(専門分野:イノシシ)より、イノシシの被害や生態、問題点などが説明され、イノシシは最高120センチまでジャンプする能力があると紹介されました。また、イノシシはとても繁殖力が高いので、生息数の半分以上を捕獲しないと減少しないのではないかとのことでした。被害対策としての忌避剤は、効果の高いものはまだ確認されていない。被害の出にくい環境づくりが必要であり、中山間地域の振興の視点での対策やその評価と効果測定が必要だとのことでした。そして、鳥獣害対策に行政は頑張っているので、その行政をバックアップする体制づくりと、データの収集体制の構築の重要性が指摘されました。また、農家は自分達で対策が思いつかないと行政に泣きついてくるが、それは正しくない。行政は正しい情報を提示することが必要であり、農家は自己努力が必要であるということです。

最後に、独立行政法人 森林総合研究所関西支所生物多様性研究グループ長の大井 徹氏(専門分野:サル)より、サル被害の実態や対策、問題点などが説明されました。その中で、サルがなぜ農地に誘引されるのか、その原因を調べ、その要因を取り除く(環境改変)研究が必要であると説明があり、環境改変の実例として宮城県の実例が紹介されました。サルは田畑に誘引される理由の一つが、稲の収穫後に田に残された落ち穂だと調査で分かったので、落ち穂を秋の内に田にすき込むことによって、サルを誘引する要因を取り除いているそうです。さらに、サルの移動ルート上にある桑の木や柿の木、栗の木を伐採する(サルの誘引要因の除去)ことによって、サルの出没頻度が減少したことが説明されました。ただし、この方策は住民の理解と協力がなかなか得られないことがネックになるそうです。
また、駆除をしても野生鳥獣被害は減らないということです。駆除に頼る一方、被害を増やす要因をそのままにしてきたのではないかとの指摘がありました。今後は、地域にあった総合的な防除方法を研究していきたいとのことです。

なお、次回の北陸地域野生鳥獣対策ネットワークの研修会は、来年の2月に福井県で開催され、近畿や東海の鳥獣害ネットワークとの交流も予定されています。

2004/08/19   
クマが台所に侵入し食料を食い逃げ(岩手県)icon  8月18日午前1時15分頃、岩手県釜石市甲子町のSさん(63)宅にクマが侵入し、台所にあった食料を食べた後、裏山に逃げました。釜石署の調べによると、クマは勝手口から侵入したとみられ、台所にあったリンゴ、ブドウ、トマトなどを食い荒らしていました。ただし、梅干しを吐き出した後もありました。
釜石署員が駆けつけたときには、クマはまだ約30メートル離れた畑にいたため、爆竹を鳴らし、午前2時50分頃に裏山に追い出しました。クマは体長180センチで成獣とみられ、他にもう1頭いたらしいとのことです。Sさんは母親と娘夫婦、孫2人の6人暮らし。署員は熊避け唐辛子スプレーを家周辺に散布しました。
現場は、釜石と遠野市の境の仙人峠につながる国道283号線沿いです。(平成16年8月18日 岩手日報 夕刊)

(コメント)地元のハンターによると、現場となった仙人峠付近はもともとクマが多い地域だということです。クマが人家に侵入することはかなり危険な兆候といえます。野生のクマは通常人を恐れるので、人を避ける傾向があります。人里に出没し、人家にまで侵入するクマは、人に対する恐怖感が薄れ、かなり人慣れしていると思われます。そのような人慣れしたクマがさらにエスカレートすると、人を見ても逃げず、逆に人を排除しても食べ物を取ろうとしたり、積極的に人に対して攻撃を行う「悪質なクマ」に変貌する可能性が高くなります。また、人の食べ物や残飯などに「餌づけ」されたクマは、同じ行為を繰り返す可能性も高いといえます。

1996年8月8日にロシアのカムチャッカ半島で、自然写真家の星野道夫さんがTBSの人気番組『動物奇想天外』の取材中にヒグマに襲われ死亡するという痛ましい事故が発生しています。星野道夫さんを襲ったヒグマも、そのような人慣れし、人間の食糧に異常な執着心を持った「餌付けされた熊」だったと専門家はみています(詳細については
『ベア・アタックス』(S・ヘレロ著/北海道大学図書刊行会)をお読み下さい。当社でも販売しています)
そのような人を恐れなくなった「餌付け熊」に対する対策は、(1)捕獲して唐辛子スプレーなどで忌避学習(お仕置き)した後に山に移動放獣(あるいは現地放獣)する、(2)動物園などの施設に収容する、(3)有害鳥獣駆除の手続きをとり捕殺・・・などが考えられます。

なお、釜石署が行ったように、家の周囲に熊撃退スプレーの唐辛子成分を散布しても、あまり効果は期待できません。仮に、そのクマが以前捕獲され、熊撃退スプレーを噴射された経験を持っていれば、その時の痛みや苦痛と臭いを学習しているので、唐辛子エキスの臭いを嗅いだだけで逃げていくかもしれませんが、そのような経験を持たないクマには効果が期待できないでしょう。

2004/08/19   猛暑でスズメバチが激増icon  猛暑の年にはスズメバチの被害が増える可能性が高いことを、当社では早々に予測し、警告しておりましたが、「週刊朝日」8/27号(朝日新聞社)に『猛暑で激増 都心で大発生 スズメバチWARS』という記事が掲載になりました。それによると、東京都内の「東京都ペストコントロール協会」に寄せられたハチ駆除の相談件数は、昨年の99件に対して既に206件にものぼっているそうです。名古屋市のスズメバチ駆除を一手に引き受けている名古屋市生活衛生センターでも、これまで寄せられたスズメバチの苦情の累計は500件に達しているそうです。ハチの激増の原因や各地の事故事例、ハチに刺されないための工夫、ハチに刺されたときの対処法などについて知りたい方は、ぜひ「週刊朝日」8/27号(朝日新聞社)をお読み下さい。

          
●ハチに即効性 ハチ専用殺虫スプレー http://outback.cup.com/insect_repellent.html

2004/08/19   
クマがお墓のお供え物を食害(岩手県)icon  8月17日午前5時半頃、岩手県玉山村芋田の妙光寺の墓地で、お墓のお供え物を食べているクマに、墓参りに訪れた人が気がつき村などの通報しました。盛岡東署員らが駆けつけたときにはクマはいませんでした。玉山村はお供え物を置かないように防災無線などで呼びかけました。16日夕方にも、付近で子グマが目撃されています。(平成16年8月18日 岩手日報)

(コメント)クマがお墓のお供え物を食い荒らしていた事件は、かなり以前から岩手県内外の別の地域でも発生しています。また、お祭りのために用意していたお供え物がクマに食べられた例もあります。対策としては、供養が終わった後はお供え物を持ち去ること。食べ物は屋外に出したままにしないことなどが挙げられます。キャンプの時にも、食べ物や飲み物、残飯などを外に出したままだと、クマを誘引する原因になります。食料と残飯の適切な管理が必要です。

2004/08/19   
クマとワゴン車が衝突(岩手県)icon  8月16日午後6時35分頃、岩手県宮古市根市の国道106号で、宮古市在住の女性(23)が運転する軽ワゴン車とツキノワグマが衝突しました。クマはそのまま立ち去り、女性には怪我がありませんでした。(平成16年8月17日 岩手日報)

2004/08/18   
クマに襲われ男性死亡か?(長野県)icon  8月13日午後9時頃、長野県信濃町の川で、信濃町柏原在住の男性(61)が倒れているのを家族が見つけ119番通報しました。男性は町内の病院に運ばれましたがまもなく死亡が確認されました。長野中央署の調べによると、男性には顔や頭にクマの爪で付けられたとみられる引っ掻き傷があり、犬の散歩中にクマと遭遇、襲われて3メートル下の川に転落して死亡したとみて調べています。現場は上信越自動車道の信濃町インターの近く。(平成16年8月14日 岩手日報)

2004/08/18   
県内各地で熊出没(岩手県)icon  8月10日岩手県内の釜石市、岩手町、雫石町でクマが出没しました。釜石市では午後7時頃、東前町の民家の裏山で、吠えながら歩くクマ数頭を付近の住民が目撃。午後6時40分頃には岩手町沼宮内の民家裏のトウモロコシ畑で、家人がクマを目撃。午後6時頃雫石町西安庭の県道で、子グマが横切るのをドライバーが目撃しました。(平成16年8月11日 岩手日報)

2004/08/17   
散歩中の夫婦がクマに襲われる(秋田県)icon  8月16日午後2時半頃、秋田県秋田市手形字大松沢の雑木林の遊歩道を散歩していた、同市の夫婦(60代)が、林から飛び出してきたツキノワグマに襲われ怪我を負いました。夫は額や左太股を引っ掻かれ約2週間の怪我、妻が左指を引っ掻かれ約1週間お怪我です。秋田署の調べによると、夫婦がクマ避け鈴を鳴らしながら遊歩道を歩いていたところ、左側の林から体長約100センチのクマが前に飛び飛び出し、二人を引っ掻いてから、反対側の林に走り去ったそうです。このほかにも、16日午後4時半ごろには、現場から約1.7キロ離れた秋田自動車道太平山パーキングエリア付近で子グマが目撃されています。詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年8月17日 秋田魁新報)


2004/08/16   カレリアン・ベアドッグ講演会のお知らせicon  8月18日(水)午後13時30分より、長野県北佐久郡軽井沢町星野のホテルブレストンコート/ブルーミングコロネードにて、講演会「日本にやって来た、ベアドッグの子犬たち!!」〜ルナとブレットの未来に捧げる生みの親からのメッセージ〜が開催になります(参加費無料・定員100名)。主な内容は、「日本に渡ったベアドッグたちへの思い(仮題)」 Ms.Carrie L. Hunt (Wind River Bear Institute 代表) ※ 通訳あり、「軽井沢のクマの現状説明とべアドッグの導入について(仮題)」 田中純平 (特定非営利活動法人 ピッキオ)、ビデオ上映「ベアドッグの活躍」です。詳細はNPOピッキオのウェブページをご覧下さい。

なお、 野生動植物との共生を目指し、軽井沢でツキノワグマの保護管理活動を行っているNPO法人ピッキオでは、軽井沢のクマ対策に
カレリアン・ベアドッグを導入すべく、米国ユタ州に本部を置く民間団体Wind River Bear Instituteの創設者Ms.Carrie L. Huntから2頭のカレリアン・ベアドッグの子犬を譲り受けて育成中です。ハント氏がこの夏、2頭にトレーニングを行うため軽井沢にやって来ます。ハント氏の彼らに託した思い、そしてハンドラー(飼育訓練士)となったピッキオスタッフのベアドッグ育成奮闘記を、それぞれ語ります。会場にはベアドッグも登場しますのでご期待下さい。

          
(上記の講演会の問い合わせ先)
          長野県北佐久郡軽井沢町星野
          軽井沢野鳥の森ピッキオビジターセンター
          TEL:0267-45-7777  FAX:0267-46-6666

          (会場までの行き方)
http://www.hoshinoresort.com/acsess/up.html

2004/08/10   夏季休業のお知らせicon  8月11日(水)〜8月16日(月)まで夏季休業いたします。この間は御注文・お問い合せ・商品発送及び資料ご請求など、全ての業務をお休みいたします。皆様にはご不便をお掛けいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

2004/08/10   
クマ出没情報(岩手県)icon  8月7日午後、岩手県宮古市の民家と、松尾村の八幡平アスピーテラインでツキノワグマが目撃されました。
7日午後5時半頃、宮古市八木の民家の庭に体長約1メートルのクマが出没、家人は家の中に避難しました。クマは畑を横切り裏山に去っていきました。警察などが警戒を呼びかけています。
7日午後零時58分頃、松尾村寄木の学習院八幡平松尾校舎そばの八幡平アスピーテラインスノーシェルター付近で、くるまで移動中の運転手がクマを目撃し、岩手署に通報しました。同署ではパトカーを繰り出して警戒しています。(平成16年8月8日 岩手日報)

2004/08/06   
クマ目撃情報(岩手県)icon  8月5日午後4時25分頃、岩手県久慈市の枝成小学校近くの市道に親子連れのクマ3頭がいるのを車で通行中の男性が目撃しました。現場は同校の北東約800メートルで、学校近くには民家もあります。久慈署などによりますと、クマは親1頭、子グマが2頭で、男性がクラクションを鳴らすと山の方に逃げていったそうです。同校では電話連絡網で児童に外出しないように注意を促しています。また、久慈署ではパトカーで付近を警戒しています。(平成16年8月6日 岩手日報)

2004/08/04   
ハチに刺され!?男性が死亡(岩手県)icon  7月30日午前11頃、岩手県久慈市山根の県有林で下草刈りをしていた久慈市森林組合の作業員の男性(53)が、ハチに刺され病院に運ばれましたが、同日午後1時過ぎに死亡しました。
久慈署の調べによりますと、男性は31日午前8時頃から仲間5人と作業していましたが、ハチに右手甲を刺された後に、横になって休んでいましたが、意識を失ったために仲間が消防署に通報、病院へ収容され、死因を調べています。ハチの種類は不明で、現場には数匹のハチが飛んでいたそうです。(平成16年7月31日 岩手日報)

          
●ハチ被害防除 http://outback.cup.com/insect_repellent.html

2004/08/03   
新刊のご案内icon  7月15日に山と渓谷社より、新刊『野外毒本』〜被害実例から知る日本の危険生物〜(羽根田 治・著/1,700円+消費税/ISBN4-635-50026-8)が出版になりました。本書では日本国内に棲息している哺乳類・両生類・爬虫類・魚貝類・昆虫類・植物などので、人に害を及ぼす可能性のある「危険生物」(※)とその被害予防法や対処法などが、多数のカラー写真と図版で分かりやすく解説されている良書です。さらに、サブタイトルにもあるとおりに、豊富な被害実例が掲載されていることが、他の類似本にはない本書の特徴でもあります。もちろん、ヒグマやツキノワグマのについても詳しく書かれており、ヒグマの専門家である(財)知床財団事務局長の山中正実さんと、ツキノワグマの専門家でもある茨城県立自然博物館の山崎晃司さんが本書の監修を行っているほどの力作です。ぜひ多くの方に読んでいただきたい本です。詳細については山と渓谷社のウェブページをご覧下さい。

※ただし、冒頭で筆者は本書の意図について次のように述べています。「まず最初にご理解いただきたいのは”危険生物”という言葉はあくまで人間側の一方的な立場からの定義であるということだ。 彼らは人間に危害を加えるために存在しているわけではない。彼らには彼らの存在意義があり、(中略)そこに人間が立ち入ろうとするから問題が起こる。(中略)我々が野外へ出ていくときには、常にそのことを認識すべきである。フィールドは本来彼らのものであり、我々はしばしそこに立ち入らせてもらっているのだということを。(中略)大事なのは、謙虚な気持ちで自然に接するということだ。(中略)便宜上、本書でも”危険生物”という言葉を使ってはいるが、本書の意図するところは人間と野生生物との対立関係を増長させることではなく、共存関係を構築していく一助になればということである。(以下省略)」(本書の”はじめに”より一部引用)

なお、本書の中で当社で販売している
熊撃退スプレー『カウンターアソールト』『クマ対策携帯用食糧コンテナ』ハチ専用殺虫スプレー『ハチノック』などが紹介されています。

          
●山と渓谷社 http://www.yamakei.co.jp/dsn/index.htm

2004/07/27   
御礼・170,000アクセス達成!icon  お世話になります。お陰様で本日170,000アクセスを達成致しました。これからもコンテンツの充実及び交信、情報発信に努めてまいりますので、今後ともご支援ご支持をよろしくお願い申し上げます。

2004/07/27   
第11回クマを語る集いのお知らせicon  26日に第11回クマを語る集いin盛岡実行委員会の第3回目の打合会が岩手大学農学部にて開かれ、プログラムの大枠が決まりました。詳しい内容が決まり次第改めてお知らせいたします。

          
『第11回クマを語る集いin盛岡』(主催:第11回クマを語る集いin盛実行委員会/代表:岩城 光/岩手県立大学4年)
          開催日:平成16年10月30日(土) AM10:00~PM16:40
          場 所:岩手女子高等学校 2偕 AV室
          内 容:(第1部)基調講演2題、(第2部)発表5題、総合討論  その他:クマ写真のパネル展示
              なお、当日はPM17:30~懇親会を予定しております。

          お問い合せ先:第11回クマを語る集いin盛岡実行委員会 事務局
                 岩手県盛岡市大沢川原1-5-34
                 岩手女子高等学校 気付
                 赤塚謙一
                 TEL:019-623-6467 FAX:019-652-3327


2004/07/24   作家・熊谷達也さんがNHK BS2に登場しますicon  山本周五郎賞に続き、7月には直木賞を受賞し、史上初めてのダブル受賞となった『邂逅の森』(文藝春秋)の作家・熊谷達也さんが、7月25日(日)AM.8:00~8:45 にNHK BS2で放送予定の『週刊ブックレビュー』にゲストとして出演します。詳しくはNHKのウェブページをご覧下さい。

          ●熊谷達也さんの作品を読んでみる→Amazon.co.jpへようこそ!

2004/07/24   
神社の境内付近で女性がクマに襲われ重傷(群馬県)icon  7月21日に群馬県桐生市川内町5丁目名久木地区で、女性(35)がクマに襲われ重傷を負いました。通報を受けた救急隊員が現場に駆けつけところ、近くに住む主婦が右腕や頭部などから血を流して倒れていたのを確認し、市内の病院へ搬送しましたが、重傷のために入院しました。クマが出没したとおもわれる現場は民家にほど近い神社境内の付近でした。詳しくは桐生タイムスのウェブページをご覧下さい。(平成16年7月21日 桐生タイムス)

          
●桐生タイムス http://www.kiryutimes.co.jp/
          ●事故現場付近を確認したい→MapFan Web
http://www.mapfan.com/

2004/07/20   
フキ採りの女性がクマに襲われるicon  7月19日、秋田県東成瀬村の大柳沼自然公園内の山林で同日午前9時30分頃、夫と一緒にフキ採りをしていた東成瀬村の女性(81)が、クマに襲われ顔の骨を折るなどの重傷を負いました。

増田署の調べによると、女性は夫(79)と二人で同日午前8時頃に入山し、別々にフキ採りをしていました。女性がクマに襲われ、頭から顔などにかけて、爪で引っ掻かれたほか、肩や腰にも裂傷を負いました。
戻るのが遅いので、夫が心配していたところ、頭などから血を流して倒れている女性を発見し、車で5キロ離れた親類の家まで運びました。その後119番通報して湯沢市内の病院に運ばれました。現場は大柳沼自然公園から西へ約1キロ入った山林。地元猟友会が現場付近を捜索しています。(平成16年7月20日 秋田魁新報)

2004/07/20   
クマによる人身事故各地で発生icon  7月19日、秋田県と山梨県、富山県の山中でクマによる人身事故が3件発生し、4人が重軽傷を負いしました。

秋田県東成瀬村の大柳沼自然公園内の山林で同日午前9時30分頃、付近に住む主婦(81)がフキ採りをしているときに、クマに襲われ右頬の骨が折れるなどの重傷を負いました。
また、山梨県小菅村の奥多摩・鹿倉山ー大寺山間の登山道では、19日午後2時頃に東京都足立区在住の男性(62)が子連れのクマと遭遇し攻撃を受け、右目に軽い怪我をしました。
さらに、富山県立山町の遊歩道では、同日午後1時15分頃、富山市内の小学6年生の男児2人(11)がクマに襲われ、右腰などに切り傷を負いました。(平成16年7月20日 朝日新聞)

2004/07/20   
ハチに刺されて男女12人が軽傷を負う(京都府)icon  7月19日午後1時15分頃、京都府京都市左京区鞍馬貴船町の鞍馬寺で、参詣者の男女12人がハチに刺されて軽傷を負いました。病院に運ばれましたが、意識ははっきりしており、いずれも軽傷でした。下鴨署によると、スズメバチによる事故でした。(平成16年7月20日 朝日新聞)

(コメント)猛暑になるとハチによる事故が多発する傾向があります。スズメバチやアブに対してに即効性の殺虫力がある、プロが利用しているハチ専用の殺虫剤「ハチノックS」「ハチノックL」をお勧めします。

2004/07/20   尾瀬での人身事故の現地取材記事icon  7月15日発売の月刊誌「山と渓谷」204年8月号(山と渓谷社)では、今年6月5日に群馬県や新潟県などにまたがる日光国立公園の尾瀬ヶ原で2人のハイカーがクマに襲われ負傷した事故に関しての緊急ルポ「偶然は2度続かない」がp232〜p235に掲載されています。是非ご一読下さい。gif

2004/07/16   
祝・クマとマタギ文学の作家・熊谷達也さんが直木賞受賞!icon  第131回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日に東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞にモブ・ノリオさん(33)の「介護入門」(「文学界」6月号)が、直木賞には奥田秀朗さん(44)の「空中ブランコ」(文藝春秋)と熊谷達也さん(46)の「邂逅の森」(文藝春秋)が選ばれました。「邂逅の森」は6月に山本周五郎賞を受けており、初のダブル受賞となりました。(平成16年7月16日 日本経済新聞)

(コメント)今朝の新聞を開いてビックリ!朝日新聞のコラム「人」に、『「邂逅の森」で第131回直木賞に決まった作家 熊谷達也さん(46)』と載っているのがまず目に入ったからです。「えぇー!熊谷さんが今度は直木賞とったんだ!」とビックリ。続いて、日経新聞と岩手日報をめくると、当然ながらそのニュースがドーント載っていました。熊谷達也さんとは1997年に『ウエンカムイの爪』(集英社)で第10回小説すばる新人賞を受賞したとき、友人で作家の斎藤純さんの紹介でに知り合いました。そして、7月3日、4日に新潟県で開かれた第15回ブナ林と狩人の会(マタギサミット)でお会いしたばかりでした。まさか、直井賞まで受賞するとは考えず、ちゃっかり「邂逅の森」にサインしてもらいましたが・・・

熊谷達也さんはクマやマタギをはじめ、自然や野生動物をモチーフにした素晴らしい作品を次々発表している優れた作家です。その他にも、アテルイをモチーフにした歴史物や、子供の頃の思い出題材にした作品などジャンルにこだわらない作品を発表しており、そのどれもが個性的で魅力的なので僕は彼の作品が大好きです。大好きな作家が名誉ある直木賞を受賞したことはとにかく嬉しいことであります(乾杯!)。この機会にぜひ多くの人達に熊谷達也ワールドに浸っていただきたいと思います。

          
●熊谷達也さんの作品を読んでみる→Amazon.co.jpへようこそ!


2004/07/14   
白いツキノワグマを学術捕獲(岩手県)icon  岩手県の北上高地で7月7日にアルビノのツキノワグマが、日本で初めて学術捕獲され、翌8日に発信機を付けて北上高地の山中に放獣されました。以下は7月13日付岩手日報の朝刊と、捕獲に立ち会った関係者の話によるものです。岩手日報の記事は岩手日報社のウェブページをご覧下さい。白いツキノワグマの画像がカラーで載っています。

岩手県環境保健研究センターと岩手大学、独立行政法人森林総合研究所東北支所は、北上高地でアルビノ(白化体)のツキノワグマを学術捕獲し、発信機を装着して放獣しました。3年前から目撃情報があった北上高地に、学術捕獲の許可を得て捕獲用のドラム缶式ワナを設置。7月7日にアルビノのツキノワグマが捕獲されたのが確認されました。そして、8日の早朝に関係者が集まり、血液や体毛などの調査資料を採取し、体重や体長などを計測した後、首に電波発信機を取りつけ北上高地の山中に放獣しました。

捕獲した白いツキノワグマは体調約1メートル、体重約35キロの三歳前後の雌のツキノワグマで、大変おとなしい性格だったそうです。森林総合研究所東北支所などのよると、新潟県などを除いて全国的にも確認例がほとんど無い白いツキノワグマが、岩手県内の北上高地では過去20年間に10例も確認されるなど頻度が高い。森林総合研究所東北支所ではツキノワグマの生息域が狭められたことによる近親交配の可能性などを、遺伝子学的に研究を進めています。

アルビノのツキノワグマの学術調査に加わる岩手大学農学部農林環境学科の青井俊樹教授は、「アルビノ個体出現の要因や遺伝子分析を継続的に研究できれば」と、日本で初めてとなるアルビノのツキノワグマのテレメトリー調査に期待を寄せています。森林総合研究所東北支所の岡秀樹主任研究員も、「調査でアルビノの行動特徴や繁殖力への影響が解明されれば、ツキノワグマの保護管理策にも影響する」と調査の意義を強調しています。

          ●岩手日報社の記事 http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m07/d13/NippoNews_5.html

2004/07/13   
クマとの遭遇レポート(福島県)icon  当社のウェブページを御覧になったお客様より、クマと遭遇したときのレポートが寄せられました。ご本人の承諾が得られましたので、以下にご紹介いたします。貴重な遭遇情報をお寄せいただき誠にありがとうございます。今年はクマの事故が各地で頻発しているので、皆さまもご注意下さい。

(ここから)
2004年7月3日、福島県会津高田町松坂周辺の林道をオフロードバイクで走行中、前方約20mに熊が歩いていた。急ブレーキをかけ、その音で熊は、こちらを向き、目と目が合ったところで、熊は狂乱状態に近い状態で逃げて行った。成獣ではなく、人間であれば、15歳くらいか。逃げていった地点で爆竹を10発ほど鳴らして、そのまま渓流釣りへ行った。その周辺は熊出没の看板が2枚出ている。また、4.5年前その渓流で前方50mで熊を目撃している。熊はこちらは気づいてなかった。そのときの熊は、成獣で肩幅もあり歩き方も堂々として、ライオンが歩くような有様で、それを見たら恐くなり、竿をすぐにしまい走りながら逃げてきました。

(終了)

2004/07/13   
相互リンクのお知らせicon  宮城県在住のフライフィッシャーマンが運営するウェブページ "Grayback" と相互リンクしたのでお知らせいたします。(→→アウトドア関連リンク集

"Grayback" は釣り情報をはじめ、ロッドビルダーの情報、書籍や音楽など幅の広い情報が満載のとてもクールなウェブページです。さらに、運営者ご本人が2004年7月10日に、宮城県内の河川でツキノワグマと至近距離で遭遇した時の、手に汗握るレポートもアップされています。これは必見、ぜひご覧下さい。

          
●Grayback http://www.grayback.net/

2004/07/12   
子グマを威嚇して親グマに男性襲われる(岩手県)icon 7月11日午後5時頃、岩手県安代町字松木田の山林で、山林作業中の男性(76)が子連れのツキノワグマに襲われ顔や右手首に軽傷を負いました。岩手署の調べによると、男性は所有する山林へ木の手入れのために入山したところ、木から子グマが落ちてきたそうです。驚いて持っていた鎌で威嚇したところ、親グマが現れ、男性を攻撃してきたそうです。さらに、木から別の子グマも落ちてきたとのことです。岩手署員と猟友会が、現場付近一帯を捜索しましたが、三頭のクマは見つかっていないそうです。詳細は岩手日報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年7月12日 岩手日報)

コメント)実は事故が起きた日に、四駆クラブの林道ツーリングに参加のために、私も事故現場の安代町にいたので、このニュースを聞いて驚きました。私たちがツーリングしていたのは、安比スキー場のある安比高原付近の林道なので、事故現場からは離れていました。人身事故が起きた岩手県岩手郡安代町松木田は、国道282号線を安比よりもさらに秋田方面に進んだ所にあり、地図で見ると国道から直線で1キロも離れていない場所でした(詳しい場所は、MapFun Web http://www.mapfan.com/ で、「岩手県岩手郡安代町松木田」と入力して検索してください)

今の時期は、冬眠中に冬眠穴の中で出産した親グマが、子グマ(平均2頭)を連れて山の中を育児と教育を行いながら、エサ(食糧資源)を求めて移動しています。子グマはまだ力が弱く、単独では自分を守ることができません。さらに、クマの交尾期なので、雄グマに見つかると子グマが殺されることもあり、親グマは非常に警戒心が強くなっているので注意が必要です。

安代町に一日中いなかったので正確でないかもしれませんが、当日は朝から雨が降っていました。昼頃に一時強く降った他は、小雨だったと思います。さらに、場所によっては濃い靄が発生して見通しがあまり良くありませんでした。クマの活動が活発になるのは朝や夕方の薄暗い時間帯ですが、日中でも曇りや小雨、霧や靄などで薄暗いときには活動しているといわれています。

今回の事故のケースは、木の上から子グマが落ちてきたことから、人間の接近を察知した親グマが2頭の子グマを危険回避のために木に登らせていたところ、それを知らずに被害者の男性がその場所に接近したために、驚いた子グマが誤って木から落ちてしまった。それを見て驚いた男性が、林業作業用に持参していた鎌で追い払おうとしたところ、子グマが攻撃されたと判断した親グマが、隠れていた藪の中から我が子を守るために飛び出し、被害者の男性を威嚇のために攻撃したのではないかと推測できます。
あるいは、子グマが木に登って遊んでいるところへ、被害者の男性が偶然通りがかったということも考えられます。

子グマのいる所には、必ず近くに親グマが隠れています。子グマは可愛いし、人の怖さを学習していない子グマは人に近づいてくることさえありますが、絶対に子グマに近づいてはいけません。今回の事故例のように、警戒心の強い親グマに威嚇や攻撃を受けることになります。子グマを見つけたら、静かにその場から離れることをお薦めいたします。


          
●岩手日報社のウェブページ: http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m07/d12/NippoNews_4.html

2004/07/12   
クマと車の衝突事故発生(秋田県)icon 7月10日午前9時頃、秋田県鷹巣町小森の国道285号線で、比内町方向から鷹巣町方向へ乗用車を運転していた大館市の男性(41)が、南側の山林から飛び出してきたツキノワグマと衝突しました。乗っていた乗用車は左前部を破損しましたが、クマはそのまま南側の山林に走り去ったそうです。鷹巣署は役場などと共に住民に注意を呼びかけています。詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年7月10日 秋田魁新報)gif

          
●秋田魁新報社のウェブページ: http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20040711e

2004/07/08   
クマ対策用の医療キットと人獣共通感染症icon 山など人里から離れた場所でクマに襲われた場合に、救急隊員が到着するまでに時間がかかる状況が考えられます。そのような状況下で、医療の専門知識や資格を持っていない者が、被害者(負傷者)に応急処置をするために必要なクマ対策用の医療キットが存在するかというご質問を頂きました。残念ながら、知る限りではクマ対策に特化した医療キットは存在しないようです。この件に関して、日本クマネットワークのメーリングリストを利用して質問したところ、「どの程度の被害によるかによって対処もだいぶ違ってくる。あらゆる被害に対する救急医療キットを揃えるのは難しいのではないか。とくにクマ用ということではなく、一般の外傷に対する救急医療キット(包帯、絆創膏、消毒薬、ピンセット、抗生剤など)を用意するのが現実的ではないか。」との助言をお寄せいただきました。

私はキャンプや渓流釣りに行く場合、切り傷などの化膿止めとして複合抗生物質製剤のテラマイシン軟膏 (ファイザー製薬)、虫さされ・ハチ刺され用には抗ヒスタミン剤のレスタミン コーワ軟膏(興和株式会社)、防水テープのバンドエイドを常備しています。また、 腕や足を折られた(骨折した)場合には、中に空気を入れてふくらませる添 え木が、登山用品店などで販売されていますし、救急用(携帯用)の担架なども市販されています。

次に、クマに噛まれた場合の感染症についての質問が寄せられました。同じく日本クマネットワークのメーリングリストで質問したところ、「クマに関わる人獣共通感染症(人と動物の間で感染が成立する病気)は3つあって、1)狂犬 病:1957年以降日本ではクマ以外(とくにイヌ)でも発症をみていないが、今後発生しないという保証はない。主として咬傷によって移る脳神経系のウイ ルス病。発症すればほとんど致死的。これまでにアメリカクロクマとホッキョクグマでの発生の報告あり。2)トキソプラズマ症:病原体はトキソプラズマ・ ゴンヂイ(原虫)で、ネコおよびネコ科動物が終宿主(親虫が感染)であるが、人を含めた哺乳類、鳥類にも子虫が感染。肉や糞から経口的に感染。これまで にアメリカクロクマで発生あり。3)旋毛虫症(いわゆるトリヒナ):感染源は、感染した動物における幼虫を有する食肉やその加工品からの経口感染。日本 では、ツキノワグマとヒグマの肉の生食による発症例あり。よって、咬まれたり、引っ掻かれた場合には狂犬病のみが問題となりますが、今のところ日本での心配はありません。ただし、旋毛虫症の危険が伴うのでクマの肉(糞?)の生食 はやめましょう。」と、専門家より情報提供と助言を頂きました。

以上二つの質問とその回答は、大切な事項だと判断いたしましたので本ウェブページでも紹介させていただきました。なお、
日本クマネットワーク(JBN: Japan Bear Network/代表 坪田敏男/岐阜大学応用生物科学部教授)は、クマ研究者が核となって運営している民間の全国組織(ネットワーク)です。

          
●日本クマネットワーク公式ウェブページ(試験運用版) http://www.geocities.jp/tsukinowakun/page020.html

2004/07/07   クマ出没情報(岩手県)icon 7月6日午前6時半頃、岩手県釜石市八雲町にある旧私立八雲小学校の校舎の裏山で、親子グマとみられる3頭のツキノワグマを見たとの通報が、釜石警察署へ住民から寄せられました。発見現場は住宅街に隣接しており、通学路にも近いので、釜石消防署は防災無線で市民に注意を呼びかけています。
 釜石役所農林課によると、今年度のツキノワグマの目撃情報は7月6日現在で28件。最も多かった2002年、2003年の61件を上回る可能性が高いそうです。(平成16年7月7日 朝日新聞)

2004/07/06   
第15回マタギサミット開催(新潟県)icon 去る7月3日・4日に新潟県山北町勝木の交流の館 八幡にて、第15回ブナ林と狩人の会(マタギサミットinさんぽく)が開催され、マタギ関係者や狩猟関係者、研究者、作家、写真家、マスコミ関係者、学生などが約130名が全国各地より参加しました。

3日のPM5:45より交流会が開会され、実行委員長の挨拶に続いて仙北町長と仙北町議会議長の挨拶が続き、幹事である
狩猟文化研究所代表の田口洋美氏より挨拶と講演者の紹介がありました。その後は懇親会が催され、地元有志によるアトラクションがステージで繰り広げられました。

翌4日は、「猟友会の新たな展開」をテーマに、マタギサミットがAM8:30より開催されました。演題と演者は次の通りです。「マタギと文学、その可能性」
熊谷達也氏(作家)、「(社)大日本猟友会の現状と問題点」小熊 實氏(社団法人大日本猟友会専務理事)、「マタギ特区構想について」小松武志氏(秋田県阿仁町役場)、「地域個体群保全管理狩猟の構築へ向けて:朝日連峰猟友協議会設立構想」田口洋美氏(狩猟文化研究所代表・東京大学大学院)。その後に演者によるパネルディスカッション『猟友会の新たなる展開』が行われ、とても貴重な意見や提言が出されました。

なお、『ブナ林と狩人の会〜マタギサミット』は、平成2年(1990)年3月に第1回目の会が新潟県村上市の三面公民館(今はダム建設によって水没してしまった、由緒あるマタギ集落・三面の移転地)で開催されて以来、毎年1回開催されている広域的山村交流会議です。発起人である狩猟文化研究所代表の田口洋美氏の呼びかけに応じて、新潟県村上市松山三面(元・岩船郡朝日村三面)、秋田県北秋田郡阿仁町、長野県下水内郡栄村秋山郷の猟友会員、青年会、婦人会などの有志が集まったことに始まります。本会の目的は、狩猟文化(マタギ文化)を基礎に、中山間地域の生活文化の継承と発展を目指し、それぞれの集落が21世紀をどのように生き抜いていくのか、生活者自らが問題解決に向けて模索していくための場となることです。(以上、「第15回ブナ林と狩人の会」のプログラムより抜粋)

2004/07/05   
パンダのテレビ番組のお知らせicon 世界には7種類のクマが生息しています。その中の一つ、中国に生息しているパンダの生態が、今晩のテレビ番組で紹介になります。

ハイビジョン特集 「決定的瞬間 野生パンダを撮る 〜カメラマン岩合光昭 中国秦嶺山脈からの報告〜」が、7月5日(月)PM8:00〜9:50 NHK BSHI(NHK衛星ハイビジョン放送)で放送になります。野生動物写真家の岩合カメラマンが中国の竹林に分け入った一年間、秦嶺山脈に生きる珍獣たちの生態と、珠玉の大自然映像をご紹介します。どうぞご覧下さい。

2004/06/30   
県内各地でクマ出没中(岩手県)icon 岩手県宮古市の住宅街に6月28日に、ツキノワグマが長時間出没し、警察や宮古市などが警戒しました。クマは夕方には姿を消しました。
さらに、29日には岩手県北上市和賀町藤根の住宅地にも、ツキノワグマが出没し、警察や消防団が付近を警戒し、住民に注意を呼びかけています。

2004/06/29   
カレリアン・ベアドッグが日本にやってきた!icon 北米で活躍しているクマ対策犬のカレリアン・ベアドッグが、いよいよ日本でも活動を開始しました。

優れたクマ猟犬として、ロシアとフィンランドの境にあるカレリア地方で長年改良され続けられたカレリアン・ベアドッグは、米国のクマ研究者であるキャリー・ハント女史(
Wind River Bear Instituteの創設者/米国ユタ州)によって、優れたクマ対策犬として育て上げられました。そして、米国やカナダにおいて、カレリアン・ベアドッグはクマ保護管理に大変有効であることが証明されています。

そのクマ対策犬としてのカレリアン・ベアドッグの子犬が2頭、今月に長野県軽井沢町にあるNPO法人ピッキオにやってきました。北米以外の地域で、クマ対策犬としてのカレリアン・ベアドッグが導入されるのは日本が初めてになります。ブレット(雄)とルナ(雌)と名付けられた子犬たちは、ハンドラー(飼育兼訓練係)の田中純平氏と樋口洋氏によって、飼育とクマ対策犬としてのトレーニングなどが行われています。ただし、カレリアン・ベアドッグはペットとしては不向きだということです。

なお、今年の8月には、Wind River Bear Instituteのキャリー・ハントさんが、カレリアン・ベアドッグの成犬を連れて、子犬たちのトレーニングをするために再び来日する予定です。NPO法人ピッキオの取り組みや来日したカレリアン・ベアドッグの子犬については、
NPO法人ピッキオのウェブページをご覧下さい。

          
カレリアン・ベアドッグ関連のウェブページ
          ・Wind River Bear Institute  
http://www.beardogs.org/
          ・NPOピッキオ  
http://npo.picchio.jp/
          ・アウトバック  
http://outback.cup.com/karelian_bear_dog.html

2004/06/29   
浦幌ヒグマ調査会のご案内icon 北海道の浦幌ヒグマ調査会からニュースレターが届いたのでお知らせします。

『浦幌 クマ便り』Vol.6 no.1のコンテンツ:・代表から  ・2004年度研究計画/北大ヒグマ研究グループ浦幌で調査やります その2/ヒグマが好む背擦り木とは!?/背擦りをするのは誰だ?/電気柵による農地侵入防止効果/mtDNA 多型分析を用いた, 北海道浦幌町へのヒグマ流入の実態調査と流入源の推定/実はこんな方々がエゾジカの残滓(ざんし)を食べていました!〜エゾジカ残滓を利用する野生動物〜・北海道委託調査  ・浦幌で頑張る学生紹介  ・2003年浦幌町におけるヒグマ駆除  ・出張授業・報告など/青少年を対象としたヒグマに関する教育活動事業〜出張授業「ヒグマを知ろ う」@浦幌〜/出張授業「クマってなーに」@神奈川県藤沢市  ・平成15年度 総会報告  ・「電気柵を設置して農地もヒグマも守る」イベント(7月25日〜28日)参加 者募集の案内(申し込み締め切り6月30日)  ・事務局からのお知らせ

なお、浦幌ヒグマ調査会では会員やボランティアを募集中です。年会費は2000円です。お問い合せ・お申し込みは下記まで。

          浦幌ヒグマ調査会・事務局(佐藤喜和)
          北海道十勝郡浦幌町字桜町16-1
          浦幌町立博物館内
         TEL:01557-6-2009 FAX:01557-6-2452
          E-mail: ysato@brs.nihon-u.ac.jp

2004/06/27   
岩手県でクマによる人身事故3件発生icon 6月27日に岩手県内で3件のツキノワグマによる人身事故が発生しました。
27日午前11時50分頃、岩手県岩泉町乙茂の三田一川で釣りをしていた男性(47)が、子連れのツキノワグマに襲われ頭部に怪我を負いました。また、午後0時頃に岩手県山田町の住宅地に近い山林で、山菜採りをしていた地元の女性(60)がクマに襲われ、顔や左腕に重傷を負いました。さらに、午後1時頃に岩手県川井村田代の山林で、男性(37)が体長1メートルほどのツキノワグマに襲われ、頭や肩などに怪我を負いました。なお、詳細は
NHKのウェブページ(地域ニュース)をご覧下さい。(平成16年6月27日 NHKウェブページ)

2004/06/27   
広島県でクマが事務所に侵入して人を襲うicon 6月27日午前9時頃、広島県安芸高田市にあるゴムメーカーの工場の事務所にクマが侵入し、作業員の男性(30)の頭や顔に噛みつきました。さらに、男性が逃げ込んだ2階の部屋のドアにクマは体当たりまでした後、山の方に逃げていきました。警察と安芸高田市では有線放送などを使って住民に注意を呼びかけ、地元猟友会のメンバーが山に入ってクマの行方を捜しています。なお、詳細はNHKのウェブページ(地域ニュース)をご覧下さい。(平成16年6月27日 NHKウェブページ)

2004/06/27   
クマのテレビ番組のご案内icon 当社のウェブページを御覧頂いているお客様よりお寄せいただいた情報をご案内いたします。

6月28日(月)午後8時00分〜8時43分 にNHK総合/地上デジタル放送で放送予定の番組「地球!ふしぎ大自然」では、『ヒグマが潮干狩りに潜水? 北の王者 大繁栄の秘密』が放送予定です。ヒグマの狩りの様子や、海岸で器用に2枚貝を採る様子、オオカミの群がカリブーを食べているところに割り込み、獲物を横取りする場面など、貴重なヒグマの生態の映像が紹介されます。ぜひご覧下さい。詳細は
NHKのウェブページ(地球!ふしぎ大自然)をご覧下さい。

また、7月4日(日)午後8時00分からTBS系全国ネットで放送予定の番組「どうぶつ奇想天外!」では、熊本県阿蘇にある動物園「カドリー・ドミニオン」のショーに出演するための、仔グマの適性を試す実験のコーナーが予定されているそうです。ぜひご覧下さい。詳細は
TBSのウェブページ(どうぶつ奇想天外)をご覧下さい。

2004/06/26   
人身事故情報(岩手県)icon 6月24日正午頃、岩手県北上市和賀町煤孫の水田で、同町媒孫在住の男性(76)が水田の見回り中にクマに襲われ、左手親指を噛まれ、全治2週間の怪我を負いました。
北上署の調べによると、男性は自宅から300メートル南の水田を見回り、他のあぜ道を渡って帰宅途中に、左側の林から出没したクマにいきなり手を噛みつかれたそうです。クマは大きさなどからツキノワグマの成獣とみられます。北上署や北上市では広報車などで住民に注意を呼びかけています。詳細は
岩手日報社のウェブページを御覧下さい。(平成16年6月25日 岩手日報)

2004/06/26   
第11回クマを語る集いの開催日決定icon 6月24日午後6時半より、岩手大学にて第11回クマを語る集い実行委員会の第2回目の打合会が開かれ、盛岡市内の私立高校をお借りして、今年10月30日(日)に「第11回クマを語る集い」を開催することに決定しました。また、同実行委員長には岩手県立大学総合政策学部4年生の岩城 光氏(岩手大学ツキノワグマ研究会所属)が就任し、同事務局長には赤塚謙一氏(岩手県ツキノワグマ研究会代表、高校教諭)が就任しました。講演者やプログラムなど、詳細が決まりしだいお知らせいたします。

なお、「クマを語る集い」(旧名称:日本ツキノワグマ集会)はクマを取り巻く諸問題について、様々な立場の人達が同じ場に集って話を聞き、知恵を出し合いながら、問題解決の糸口を見つけようなどの目的で、平成5年からほぼ毎年東北各地で開催され続けているクマ問題を考える集まりです。これまでは、主に岩手県ツキノワグマ研究会(岩手県)とツキノワグマと棲処の森を守る会(宮城県)が交互に実行委員会を設立し、大会の運営を行ってまいりました。また、アウトバックでは、「クマを語る集い」を第1回目の開催よりサポートしてまいりました。

【これまでに開催地(開催年)と今後の開催予定】
  第1回  宮城県鳴子町(1993年) 「日本ツキノワグマ集会」の名称で開催
  第2回  岩手県遠野市(1994年) 「日本ツキノワグマ集会」の名称で開催
  第3回  山形県山寺 (1995年) 「日本ツキノワグマ集会」の名称で開催
  第4回  岩手県盛岡市(1996年)
  第5回  宮城県蔵王町(1997年)
  
第6回  秋田県阿仁町(1998年)
  
第7回  青森県むつ市(1999年)
  
第8回  宮城県仙台市(2000年)
  
第9回  岩手県盛岡市(2001年)
  
第10回 宮城県村田町(2003年)
  第11回 岩手県盛岡市(2004年10月30日開催決定)
  第12回 山形県内(2005年開催予定)

2004/06/22   
ブナの豊凶パターンを左右する要因は何か?icon 北海道の自然史研究ネットワーク2000「みなみ北海道」から、会報『Oshimanography』No.10 2003年12月号が12月5日に発行されています。今回の特集は、「道南の自然〜十年間で何が分かったか〜」です。その中でクマに関連のある内容は、「道南のブナ林歴史」(紀藤典夫)・「ブナの豊凶パターンを左右する要因は何か?」(今 博計)・「渡島半島地域におけるヒグマの生態調査」(釣賀一二三)です。
その他にも、シリーズ「道南の生き物たち」に、間野勉さん(北海道環境科学研究センター)が連載「南限のヒグマを追って」第9話を執筆しています。また、当社の取引先である函館の(有)自然倶楽部(アウトドアショップ)のオーナーが、コラム「こんなことをやっています」に登場しています。

『Oshimanography』No.10 2003年12月号及び自然史研究ネットワーク2000「みなみ北海道」に関してのお問い合せは、下記までお願いいたします。

          
●自然史研究ネットワーク2000「みなみ北海道」
           北海道函館市港町3−1−1
           北海道大学水産学部 野田隆史気付

2004/06/21   第2回ツキノワグマ保護管理検討委員会開催(岩手県)icon 6月10日午前10:00より岩手県盛岡市の岩手県立県民生活センターにおいて、第2回ツキノワグマ保護管理検討委員会が開催になりました。今回の議題は、(1)平成16年度ツキノワグマ捕獲上限数について、(2)堅果類の豊凶調査について、(3)不要農作物の林内投棄に関する問題点について、でした。検討委員会での討議の主な内容は次の通りです。

岩手県では平成15年度よりツキノワグマ保護管理計画(特定計画)が施行されています。その中で、県内のツキノワグマ地域個体群を北奥羽と北上高地の2つに分け、個別に捕獲上限数を毎年度算定し、個体数管理を行うこととしています。基本的には、各地域個体群において、今年度の捕獲(有害駆除及び狩猟による殺処分)及び繁殖数を考慮した来年度(平成17年夏)の予測生息数が、現在(平成16年夏)の推定生息数に対して3%以上減少していることがないように捕獲数を算定します。このことは、個体群生息数が対前年比-3%以上が個体群維持の条件と仮定しているからです。
特定計画策定時の岩手県内のツキノワグマの推定生息数は、北奥羽が375頭と北上高地が727頭で、合計1,102頭でした。そして、平成15年度のそれぞれの捕獲上限数は、北奥羽が60頭で北上高地が100頭で、合計160頭でした。しかし、平成15年度の捕獲実数は、北奥羽が41頭で北上高地が125頭、合計166頭になりました。それを元に繁殖率や産子数、自然死による減少などのパラメータを加味して平成15年の推定生息数を算定し、さらに、平成16年のツキノワグマ推定生息数を算定すると、北奥羽が330.8頭(-3.69%)で北上高地が560.4頭(-10.36%)、合計891.2頭になります。その数字を元に
平成16年度の捕獲上限数を算定すると、北奥羽が37頭で北上高地が69頭、合計106頭となりました。
捕獲上限数には有害駆除と狩猟による捕獲数が含まれているので、有害駆除で捕獲上限数に達した場合(あるいは、捕獲上限数を超えた場合)でも、狩猟による捕獲を規制することができません。検討委員からは、捕獲上限数を決めたからには、それを守らなくては意味がない。有害駆除数をコントロールするしかないのではないか、等の意見が出されました。

ツキノワグマの人里への出没は、ブナ、ミズナラなど堅果類の豊凶と密接に関連していると言われています。そこで、高い相関関係が確認されているブナ堅果の豊凶を調査し、ツキノワグマの出没の「警報システム」の確率をめざすために、本年度よりブナ堅果の豊凶調査(シードトラップによる定量的調査)が実施されます。具体的には、盛岡・花巻・北上・水沢・一関・二戸の各地方振興局管内毎に2箇所ずつ、1箇所あたり10本の対象となるブナにシードトラップ(落下する堅果を捕獲する)を設置します。
なお、ツキノワグマ保護管理計画を策定している兵庫県や鳥取県などでは、すでに堅果類の豊凶調査が実施されています。

岩手県ではツキノワグマのテレメトリー調査を、岩手大学ツキノワグマ研究会に委託して実施しています。その調査の中で、不要農作物の林内投棄に関する問題点(クマ生息地におけるリンゴ廃果の投棄に関する問題点)が明らかになりました。具体的には、盛岡市内のクマによる果樹被害やクマ出没が発生している地域において、廃棄されたリンゴが林内に多量に野積み(投棄)されており、それを食べに複数のクマが出没していました。廃果の利用個体が廃果に対する嗜好性を高めれば、クマを餌づけしていると同じ事になります。その結果、嗜好性を高めた個体がリンゴを求めてリンゴ園に出没し、リンゴの被害を発生させることになります。また、リンゴが廃棄された場所に接近した人間が、クマに襲われる危険性も高くなるなどの問題が生じます。その一方で、不要農産物の処理が農家の負担になっていることも事実であり、検討委員からは廃果の林内投棄の実態とクマの行動に及ぼす影響の調査や、不要農産物処理の適正化に関する法的な検討、農家への啓蒙活動などの実施要望が事務局(県)に対して提案されました。
農林水産部から参加された検討委員からは、リンゴの廃果は産業廃棄物になるので、穴を持って埋めるなど適切に処理するように農家には指導しているとの発言がありました。ただし、盛岡に限らず、県内各所でリンゴの廃果がごく普通に野積み(投棄)されている現実をみれば、県の指導がリンゴ生産農家に徹底されていないと考えるべきでしょう。また、今年11月から、畜産農家が行っている家畜の糞尿の野積みが法律で禁止されることから、環境問題や野生動物被害問題などの観点からみても、不要農産物の回収と処理システムの構築と並行して、廃棄果実の野積も法的に規制されるべきではないでしょうか。

2004/06/20   
東北自動車道・滝沢IC付近にクマ出没(岩手県)icon 6月19日午後6時頃、岩手県岩手郡滝沢村滝沢の東北自動車道・滝沢ICから南西に約200メートル付近で、大きなクマが歩いているのを近くの村道を走行中の運転手が発見し、盛岡西警察署に通報しました。その約1時間前にも、同IC北東付近に小さなクマがいるとの通報が寄せられており、同署では親子グマの可能性があるとみて、現場周辺で警戒を呼びかけています。(平成16年6月20日 岩手日報)

2004/06/15   冒険家・大場満郎さんら本日帰国予定icon 「地球縦回り一周の旅」の第一弾として、グリーンランドで内陸氷床縦断などの活動をしておりました冒険家の大場満郎と長谷川徹志(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境学専攻)さん、宮下典子(津田塾大学学芸学部国際関係学科卒)さんの3名は、6月15日(火)の14時50分に成田航空第2ターミナルに到着予定です(NH210便)。

なお、到着後、16時より成田空港第2ターミナル2偕A-7号室において、帰国の報告会が開かれます。詳細につきましては地球縦回り事務局にお問い合せ下さい。

          
●地球縦回り事務局 東京都台東区上野1-11-5 時計開館1偕
           TEL:03-5807-7313 FAX:03-5807-8301 E-mail: mail@global-edventure.net


2004/06/14   
前川貴行の写真展「Hey! BEAR」icon 東京・銀座を皮切りに、全国のキャノン サロンを巡回展示中の野生動物写真家・前川貴行さんの写真展『HEY! BEAR』が、6月7日から6月18日まで札幌市のCANON サロンで開催中です。そして、キャノンが発行している月刊誌『Canon Circle』2004年6月号(キヤノン販売株式会社・キャノンクラブ/定価800円)に、前川貴行さんの写真展『HEY! BEAR』が特集されています。

広大な景色の中で、川を眺めているヒグマの後ろ姿、知床で撮影された母子が寄り添うヒグマの親子、アラスカの森で出会ったアメリカクロクマ・・・、それらの写真と共に、『Hey! BEAR』に取り組んだ前川貴行さんのインタビューが”特集・前川貴行の「Hey! BEAR」”に紹介されていました。「Hey! BEAR」という今回のタイトルは、地元の人やハイカー達が見通しのきかない森を歩くときの”クマ避け”のかけ声だそうです。「ヘイ・ベアー!ヘイ・ベアー!」と大声を出して、ここに人がいることをクマに知らせる。クマとの遭遇を未然に防ぐという、民俗知でしょうか。

         
前川貴行・写真展 『Hey! BEAR』の今後の開催予定
          ●札  幌 '2004年6月7日(月)〜6月18日(金) お問い合せ(011)728-0665
          ●福  岡 '2004年7月5日(月)〜7月16日(金) お問い合せ(092)411-4173
          ●仙  台 '2004年8月2日(月)〜8月13日(金) お問い合せ(022)217-3210
          ●名古屋  '2004年8月23日(月)〜9月3日(金) お問い合せ(052)939-1830
          ●大坂梅田 '2004年9月16日(木)〜9月22日(水) お問い合せ(06)4795-9016

          前川貴志さんのウェブページ”EARTH FINDER”
http://www.earthfinder.jp/

2004/06/14   
チャグチャグ馬コ今年も盛況icon 国の無形民族文化「チャグチャグ馬コ」が6月12日(土)に開催され、あでやかに着飾った92頭の馬のパレードが、岩手県滝沢村の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約15キロを練り歩きました。馬コ達は金メッキされた特製の鈴がたくさん付けられた赤や黄色、紫、水色など色鮮やかな衣装を着せてもらい、首よろいや鼻隠しなどの装具で着飾り、「チャグチャグ」とさわやかな鈴の音を響かせながら行進しました。

 当社で販売している熊避け鈴の
「熊よけチャグチャグ」には、「チャグチャグ馬コ」で使用されている金メッキされた特製の鈴が2個用いられています。

          
●岩手日報社の「チャグチャグ馬コ」の記事 http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m06/d13/NippoNews_6.html

2004/06/10   
ワラビ採りの女性クマに襲われ負傷(山梨県)icon 6月9日午後4時頃、山梨県北都留郡小菅村の山林内の畑で、ワラビを取っていた女性(80)がツキノワグマに襲われ、頭や肩など軽傷を負いました。同日は大月、都留両市内で合計で3頭の目撃情報がありました。現場は県道上野原丹波線の約200メートル北側で、被害者の女性の自宅から約500メートル離れた場所です。
大月市や都留市では、先月下旬から延べ12頭のクマが目撃されており、通行中の車にクマが乗り上げる被害も発生しています。詳細につきましては
山梨日日新聞社のウェブページをご覧下さい。(平成16年6月10日 朝日新聞)

          ●山梨日日新聞社 http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news.php?y=2004&m=06&d=10&s=1 

2004/06/08   
第2回ツキノワグマ保護管理検討委員会開催のお知らせ(岩手県)icon 6月10日午前10:00〜12:00まで、岩手県立県民生活センター2階大ホール(岩手県盛岡市)にて第2回ツキノワグマ保護管理検討委員会が開催になります。今回の議題は、(1) 平成16年度ツキノワグマ捕獲上限数について、(2) 堅果類の豊凶調査について、(3) その他です。
なお、この検討委員会を傍聴することができます(定員10名)。傍聴希望者は、上記の開催予定時刻までに会場にお越しください。受付は会場で行います。 受付開始時間は当日9時45分からです。傍聴の受付けは先着順に行い、定員になり次第終了となります。詳細についてのお問い合せは岩手県環境生活部自然保護課(TEL 019-629-5371)までお願いいたします。

          ●第2回ツキノワグマ保護管理検討委員会の案内  http://www.pref.iwate.jp/~hp0316/kaigi/annai/2004/06_10.html
          ●第1回ツキノワグマ保護管理検討委員会の議事録 http://www.pref.iwate.jp/~hp0316/kaigi/kekka/2004/2_04.html

2004/06/08   
早池峰山車両交通規制のお知らせicon 岩手の秀峰・早池峰山の登山口付近の交通混雑を解消するため、今年も車両の乗り入れ規制が実施されます。登山される方は、ふもとの無料駐車場に駐車し、登山口へはシャトルバス(有料)をご利用下さい。詳細は岩手県のホームページ(http://pref.iwate.jp/~hp316/)をご覧下さい。お問い合せは岩手県自然保護課(TEL 019-629-5372)、大迫町生活環境課(TEL 0198-48-2111)まで。(早池峰シャトルバス運営協議会)

          
【規制の内容】
          ●期間:平成16年6月13日(日)〜8月1日(日)までの土・日曜日及び祝日(16日間)
          ●時間:大型車両/午前5時から午後5時まで  普通車両/午前5時から午後1時まで
          ●区間:主要地方道紫波川井線(大迫町内川目岳地内〜川井村江繋地内の約1.6キロ)
          ●規制対象外車両:乗り合いバス(路線バス、シャトルバス)・タクシー・ハイヤー・二輪車・許可車両(事前に警察の許可を受けている車両)

          ※規制区間に接する林道からの侵入はできません。
          ※
貸し切りバス・観光バスなども規制の対象になります。
          ※貸し切りバス・観光バスの利用者はシャトルバスの予約が必要です。
          ※
規制時間内の車両の移動は違反となりますので注意してください。
          
※早池峰山では携帯トイレの使用を推奨しています。
          ※帯トイレは、峰南荘、河原の坊・早池峰総合休憩所、小田越監視所詰所で取り扱っています。

          ●岩手県自然保護課 http://pref.iwate.jp/~hp316/


2004/06/07   
タケノコ採りの男性クマに襲われ重傷(秋田県)icon 6月5日午前8時頃、秋田県矢島町城内の鳥海山3合目(通称「駒の王子」)付近の国有林で、タケノコ採りをしていた男性(54)が、ツキノワグマに襲われ右腕骨折、頭部裂傷、左腕挫傷などの重傷を負いました。矢島署と矢島消防署によると、男性は入山地点の県道・象潟矢島線から300メートルほど入った国有林内でタケノコを採っていたところ、ツキノワグマにいきなり後ろから襲われ、数回引っかかれたそうです。クマは体長1メートルの成獣とみられます。詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年6月6日 秋田魁新報)

           
●秋田魁新報 http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20040605g

(コメント)東北地方の山々では、タケノコ採りのシーズンを迎えています。タケノコとはチシマザサ(ネマガリタケ)のタケノコのことです。実は、この時期のツキノワグマは、そのタケノコを主食にしています。この時期にタケノコ採りに山に入るということは、クマの菜食場所に危険を冒して自ら出かけることを意味します。人はタケノコを採ることに夢中で、クマに対する警戒心が散漫になるし、クマもタケノコを食べることに夢中で、人に気付くのが遅くなるそうです。それで、クマと人が至近距離でばったり出会うことになり、事故につながる可能性が高くなるのではないでしょうか。
以前秋田市内の登山用品店で聞いた話ですが、当社の
熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を毎年3,4本購入するお客様がいるそうです。その方は山菜採りのプロで、タケヤブの中でクマと遭遇したときには1メートルも離れていないことが何度もあったので、カウンターアソールトをヒモに結わえ、いつも首から下げているそうです。年に熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を3,4本購入するということは、そのお客様はかなりの回数クマと遭遇しているということになります。
タケノコ採りに行かれる方は、クマと遭遇して事故に遭われないように、
クマ避け鈴やホイッスル、ラジオ、ラジカセなど音を出す(クマに自分の存在をしらせる)ものを身につけたり、もしもの備えに熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を持参することをお薦めいたします。

2004/06/06   
尾瀬ヶ原で再び人身事故発生(群馬県)icon 6月5日午前8時半頃、群馬県片品村戸倉の日光国立公園の尾瀬ヶ原で、東京から会社の同僚と入山した男性2名(53歳と63歳)が、笹藪から現れたツキノワグマに襲われ、腕や肩などにそれぞれ1ヶ月の重傷を負いました。群馬県警沼田署の調べによると、現場は東電小屋から鳩待峠方面へ木道を200メートルほど行ったところです。同署によると、クマによる被害は今年初めてです。2001年5月にシカ駆除中の猟友会員がクマに襲われる事故が発生し、1999年6月には青森県から観光に来た夫婦のハイカーがクマに襲われ、いずれも大けがをしています。詳細は朝日新聞社のウェブページをご覧下さい。(平成16年6月6日)

          
●尾瀬のクマ事故関連情報
           
http://www.asahi.com/national/update/0605/019.html (朝日新聞社のウェブページ)
           
http://www.oze-fnd.or.jp/ (財団法人尾瀬保護財団)
          ●クマの人身事故対策情報
           http://outback.cup.com/bear_attack.html (有限会社アウトバック)
           
http://outback.cup.com/bear_shiretoko_warning.html (有限会社アウトバック)

2004/06/06   
クマによる人身事故発生(長野県)icon 6月5日午後4時50分頃長野県長野市七二会の山林で、草刈り作業で山林に入っていた男性(79)が、ツキノワグマに襲われ顔を爪で引っ掻かれるなどの重傷を負いました。男性は長野市内の病院に運ばれました。長野中央署や地元猟友会がクマの捜査を行いましたが発見できず、6日早朝から捜査を再開します。(平成16年6月6日 日本経済新聞)

2004/06/06   
クマによる人身事故発生(石川県)icon 4月28日午前6時20分頃石川県湯涌荒屋町の山林で、山菜採りをしていた金沢市の男性(71)がツキノワグマに襲われ、左顔面に1ヶ月の重傷を負いました。金沢中署の調べによると、男性は奥様と2人で午前5時半頃から山菜採りで山に入り、1頭のツキノワグマと遭遇しました。クマは男性を負傷させた後、奥様にも体当たりして逃げたとのことです。(平成16年4月28日 日本経済新聞社ウェブページ)

2004/06/03   第6回岐阜シンポジウムのご案内icon 6月11日・12日に岐阜大学(小講堂、インキュベーション施設)にて、第6回岐阜シンポジウム(主催:岐阜大学)が開催されます。今回のテーマは「岐阜大学21世紀COEプログラム 野生動物の生態と病態からみた環境評価」です。

クマ関連の発表は、11日にDr. Barbara Durrant(サンディエゴ動物園希少種繁殖センター主任研究員)氏による基調講演『ジャイアントパンダの自然史と保全生物学』と、坪田敏男(岐阜大学応用生物科学部教授)氏による『クマ類および猛禽類の生理・生態からみた環境評価』が予定されています。
詳細はこちらをご覧下さい。

2004/06/02   
大場満郎さんらグリーンランド内陸氷床縦断達成!icon 地球縦回り事務局から、冒険家・大場満郎さんらが無事にグリーンランド内陸氷床縦断を達成したとの連絡が寄せられました。

冒険家・大場満郎(51歳、アースアカデミー大場満郎冒険学校主宰)さんが中心となって進めている「地球縦回り一周の旅」の第一弾として、大場満郎、長谷川徹志(27)、宮下典子(28)の3名が3月31日にグリーンランドに入りました。そして、大場満郎さんと長谷川徹志(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境学専攻)さんは4月5日にグリーンランドの内陸氷床(北緯61度35分、西経45度50分)に降り立ち、2,500キロメートルの縦断にスキーセールを用いて挑戦し、現地時間5月31日14時54分に57日間かけて北緯81度、西経49度59分に到達することができました。

その間、長谷川さんは環境調査(大気観測や降雪サンプリング、紫外線調査)を続け、貴重なデータを収集することができました。また、大場さんと長谷川さんの北上に合わせて、グリーンランド各地を移動していたベースキャンプマネージャーの宮下典子(津田塾大学学芸学部国際関係学科卒)さんは、自然と調和して生きているイヌイットの文化や生活を調べて紹介したり、衛星電話やデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、インターネットなどを利用して、日本各地ののパイロット校(小中学校、高校)と定期的に交信したりすることができました。

今回、大場と長谷川が無事にグリーンランド内陸氷床縦断を成し遂げることができ、とても嬉しく思っております。皆さまの暖かいご支援に心より感謝申し上げます。(以上は地球縦回り事務局から寄せられたお知らせからの転載です)

大場満郎さん、長谷川徹志さん、宮下典子さん、グリーンランド内陸氷床縦断達成おめでとうございます!

          
●「地球縦回り一周の旅」  http://www.global-edventure.net
          ●冒険家・大場満郎さん 
http://www.ohba-mitsuro.com
          ●大場満郎さんの活動を紹介するウェブページ 
http://outback.cup.com/ohba.index.html

2004/06/01   
祝・アクセスカウンター160,000達成!!icon 当ウェブページのアクセスカウンターが160,000回を達成いたしました。これもひとえに皆さまの絶え間ない応援のお陰であります。本当にどうもありがとうございました。
今後ともウェブページの更新、コンテンツの充実に努めてまいりますので、一層のご支援とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

2004/06/01   
クマによる人身事故発生(秋田県)icon 5月30日午後4時半頃、秋田県北秋田郡森吉町米内沢字大野岱にて、山野草を採っていた同町の男性(68)がツキノワグマに襲われ、頭部に2週間の傷を負いました。森吉署の調べでは、男性は30日の午後1時半時頃から1人で山野草採りをしていたところ、体長約1メートルの成獣とみられるツキノワグマが突然やぶの中から出没して、男性を襲いました。クマはそのまま逃げ去ったそうです。現場は国道105号から東へ約100メートル入った地点です。 詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年5月31日 秋田魁新報)

          
●ツキノワグマによる人身事故が発生した現場付近の地図(MapFun Web
           
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.23.33.5N40.08.55.8&ZM=10

2004/06/01   クマに遭遇した男性難を逃れる(岩手県)icon 盛岡市内の取引先から寄せられた未確認情報です。5月の某日、岩手県久慈市の山林で男性がツキノワグマと遭遇し、危なく襲われるところでしたが、持っていたものを振り回してなんとか難を逃れたそうです。詳細については不明ですが、5月8日には久慈市の遠島山で、ハイキングをしていた男性がツキノワグマに襲われ怪我を負っています。

2004/06/01   再・クマの写真展のご案内icon動物写真家の前川貴行さんの写真展『Hey! BEAR』が6月7日〜6月18日まで、札幌市のCANON SALONで開催されます。

前川貴行さんは東京生まれの動物写真家で、野生動物達の世界をテーマに精力的に撮影に取り組むナイスガイです。主な著作には写真絵本
「こおりの くにの シロクマおやこ」(ポプラ社)やphoto CD 「極北の王者ホッキョクグマ」(メディア・ファイブ)などがあります。今回の写真展のテーマは「Bear」。北海道のヒグマをはじめ、カナダのホッキョクグマ、アラスカなどで撮影されたグリズリーベアやアメリカクロクマなど、たくさんのクマたちが皆さまのご来場をお待ちしています。写真展の会場と日程は以下の通りです。開館時間や休館日などの詳細については、直接会場までお問い合せ下さい。

なお、前川貴行さんも当社の熊撃退スプレー「カウンターアソールト」のユーザーです。前川さんのウェブページ
「EARTH FINDER」とは相互リンクしています。「EARTH FINDER」には、前川さんが撮影した、ホッキョクグマやグリズリーベア、ハクトウワシ、ニホンザルなどの素晴らしい作品が多数掲載されています。さらに、前川さんの撮影日記や、絵本・ポストカードなの作品も紹介されています。 ウェブページもぜひご覧下さい。

          
前川貴行・写真展 『Hey! BEAR』の今後の開催予定
          ●札  幌 '2004年6月7日(月)〜6月18日(金) お問い合せ(011)728-0665
          ●福  岡 '2004年7月5日(月)〜7月16日(金) お問い合せ(092)411-4173
          ●仙  台 '2004年8月2日(月)〜8月13日(金) お問い合せ(022)217-3210
          ●名古屋  '2004年8月23日(月)〜9月3日(金) お問い合せ(052)939-1830
          ●大坂梅田 '2004年9月16日(木)〜9月22日(水) お問い合せ(06)4795-9016

          EARTH FINDER
http://www.earthfinder.jp/

2004/05/28   
森吉山野生鳥獣センターがオープン(青森県)icon5月28日に青森県森吉町の森吉山で、環境省が整備を進めていた森吉山野生鳥獣センターが開所します。鳥獣センターはクマゲラなどの周辺に生息する野生動物の生態を模型や写真などで紹介する施設で、施設近くのブナ林に設置したカメラが撮影した映像を、施設内のモニターで観察することもできます。開所時間は午前9時から午後4時半まで。年内は10月31日まで利用できます。(平成16年5月28日 河北新報)

          
●森吉山野生鳥獣センター関連のウェブページ
             
http://town.moriyoshi.akita.jp/site/trek/choujyu1.html (森吉町)
             
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/cgi-bin/page_art_data.cgi?id=1085657964&tempNo=3 (環境省)

コメント)5月23日に一足先に森吉山野生鳥獣センターを見てまいりました。同センターは森吉山の麓にあり、周りの山々を一望できる高原に建っているので眺望は素晴らしいです。近くには本州で最初にクマゲラの繁殖が確認されたブナ林(クマゲラの森)があるし、キャンプ場や町営の宿泊施設(森吉山荘)などもあるので、1泊か2泊ぐらいの予定で滞在すると、思い出に残るエコツーリングが楽しめると思います。なお、森吉山とその周辺はツキノワグマの棲息地ですので、クマ対策もお忘れなく。

2004/05/25   
クマが列車と接触し40分停車(岩手県)icon5月23日午後7時19分頃、岩手県安代町のJR花輪線横間ー田山駅間の北田沢踏切付近で、下り普通列車とツキノワグマが接触し、列車は点検のために約40分停車するという事故が発生しました。
 現場は北田沢踏切から約200メートル離れた林内。母グマと体長90センチほどの小グマ2頭が現れ、2歳とみられる子グマが1頭列車と接触し、線路脇に飛ばされ死亡しました。記事の全文は
岩手日報社のウェブページをご覧下さい。(平成16年5月24日 岩手日報)

2004/05/21   
グリズリーベアによる人身事故発生(米国モンタナ州)icon5月16日(日)に米国モンタナ州のグレイシャー国立公園内で、早朝にジョギングをしていた男性(43)がグリズリーベアに襲われるという事故が発生しました。その男性はクマに足を噛みつかれましたが、持っていたペパースプレーでクマを撃退しました。幸い男性は向こうずねの上に引っかき傷と穴を開けられただけで、命には別状ありませんでした。
同国立公園の職員達は、国立公園の訪問者達にクマに油断しないように注意を呼びかけています。(グレイシャー国立公園内の)トレイルを走ることは、クマを驚かせ、攻撃や警戒を誘発することになるので、思いとどまった方がよいそうです。(5月19日付 The Daily Inter Lake)

●グリズリーベアの貴重な生息地であるグレイシャー国立公園では、毎年のようにクマによる死亡事故が発生しています。グリズリーベアに襲われたその男性が、もしもペパースプレー(カプサイシンを主成分にした熊撃退スプレーの総称)を持ていなかったら、最悪の事態に発展していた可能性もあります(クマはその男性を林の中に引きずり込もうとしていた)。クマの生息地に行かれる方は、元祖熊撃退スプレー「カウンターアソールト」を携帯することをお薦めします。事故は何時発生するか分かりませんが、持っていて安心なのがカウンターアソールトです。カウンターアソールトはペパースプレーの代名詞です。

2004/05/18   
新製品・「熊に金棒」登場icon新型のクマ避け鈴「熊に金棒」を販売いたします。「熊に金棒」(1,700円/税込み1,785円)は必要に応じて音を止めることができる画期的なクマ避け鈴です。渓流で音に敏感なイワナやヤマメを釣っているときや、登山者の多い登山道を歩くときに、鈴の音を止めたいと感じることはよくあることです。「熊に金棒」はとてもユニークなアイデアで、鈴の音を止めることができます。熊に金棒の詳細はこちらをご覧下さい。

2004/05/18   
NPO法人ピッキオのHPリニューアルicon長野県軽井沢町で人と野生動植物の共存をめざして積極的な活動を行っているNPO法人ピッキオのウェブページがリニューアルしました。
NPO法人ピッキオでは、ツキノワグマやニホンザル、シカなどの調査研究と被害対策の活動や、浅間山山麓全体の地域生態系保全と生物多様性維持の活動、地域住民への普及啓発活動窓を行っています。そして、今年からは、クマ対策犬「カレリアン・ベアドッグ」を米国から導入し、カレリアン・ベアドッグ利用したクマ対策を、北米以外の地域で初めて実施します。詳細は
NPO法人ピッキオのウェブページをご覧下さい。なお、NPO法人ピッキオのウェブページと当社とは相互リンクしております。

2004/05/18   
第1回IBA日本開催実行委員会会議が開催icon5月15日(土)午後1時より東京都台東区の(財)自然環境研究センター・会議室において、第1回IBA日本開催実行委員会会議(委員長:青井俊樹 岩手大学農学部教授)が開かれました。

国際的なクマ研究者の団体であるIBA(The International Association for Bear Research and Management)は、毎年のように北米か欧州においてIBA Conference(国際クマ会議)を開催しています。そして、2006年10月には、アジアで初めての国際クマ会議が長野県軽井沢町で開催になります。その記念すべき第1回IBA日本開催実行委員会会議では、今年2月に米国カルフォルニア州のサンディエゴで開催された第15回国際クマ会議サンディエゴ大会の総会において、2006年の日本開催が正式に承認されたいきさつ等が、日本代表団として参加した青井委員長から発表されました。その後、各委員の役割分担や、予算案、今後の日程などについて話し合われました。


2004/05/18   
各団体のニュースレター到着icon4月末から5月17日にかけてアウトバックに届いたニュースレターは次の通りです。NPO法人信州ツキノワグマ研究会、ツキノワグマと棲処の森を守る会、IBA(The International Association for Bear Research and Management)

なお、アウトバックはクマと人の共存・共生の活動をしている団体をサポートしています。


2004/05/13   
岩手日報に冬眠明けのクマの写真が掲載icon岩手大学農学部農林環境科学科の青井俊樹教授の研究室と、岩手大学などの学生で組織された岩手大学ツキノワグマ研究会は、今年冬眠から覚めたばかりのツキノワグマの写真の撮影に成功しました。12日付の岩手日報の朝刊に岩大クマ研が提供した冬眠明けのクマ写真が2枚掲載になり、話題を呼んでいます。新聞に掲載された写真は、岩手日報社のウェブページでも公開されていますので、詳細はそちらをご覧下さい。

          
●岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m05/d12/NippoNews_8.html

2004/05/13   
大森山動物園にまもなく子グマがデビュー(秋田県)icon秋田県秋田市の大森山動物園で、今年2月下旬にツキノワグマの子グマが2頭生まれました。2頭とも体長約40センチ、体重約3キロで順調に育っています。子グマは母グマのカエデの母乳を摂取している段階。同園の話では今月中に一般公開を希望しているそうです。詳細は秋田魁新報のウェブページを御覧下さい。(平成16年5月12日 秋田魁新報)

          
●秋田魁新報 http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20040511h

2004/05/10   
迷惑電話”ワン切り”対策教えますMagLight iconそれは夜中に携帯電話へかかってきた、怪しい電話がきっかけでした。着信を見ると、「03-5488-XXXX」という覚えのない電話番号でした。誰だろうかとしばらく考えても、心当たりがありませんでした。そこで、念のためにインターネットの検索サイト「Google」で、その電話番号を調べてみると・・・・

出るは出るは、「03-5488-XXXX」に関連したウェブページが多数検索に引っかかりました。そして、この怪しい電話番号は、携帯電話などに無差別に電話(ワン切り)かけまくる、風俗系サイトの電話番号だということが判明したのです。以前、うっかり「ワン切り」にリダイヤルしてしまい、嫌な経験をしたことがあったので、今回はインターネットで検索して正解でした。着信履歴を削除し、携帯電話を操作して、着信拒否リストに「03-5488-XXXX」を登録たのは言うまでもありません。

「ワン切り」は無視するのが一番です。絶対にリダイヤルしてはいけません。誤ってリダイヤルしてしまうと、悪質業者に自分の電話番号が登録されてしまいます。一度登録されると、出会い系サイトの勧誘や架空債権の請求などの電話が次々とかかってくるそうです。覚えのない怪しい電話がかかってきたら、着信履歴を調べ、インターネットで検索してみることをお薦めします。悪質ワン切り電話番号のリストを、インターネットで公表しているウェブページが複数見つかるはずです。

          
●「ワン切り」対策に役立つウェブページ
           
http://www.ii-park.net/~sandaru/one.htm(ワン切り電話番号リスト公開)
           
http://www7.ocn.ne.jp/~kinryu/denwabangouichiran.htm(ワン切り電話番号リスト公開)
           
http://www.yumenara.com/i1/(ワン切り電話データベース、かかってきたワン切りの順位も公開)
           
http://tmhiko.hp.infoseek.co.jp/nekomimi_com/soft/Online_soft/Security/Dl/1Giri_List.txt(ワン切り電話番号リスト公開)
           
http://home.att.ne.jp/aqua/oreteki/keitai.htm(悪徳商法電話番号リスト公開)
           
http://www.justplan.net/ke/one.html(ワン切り電話番号リスト公開、ワン切り電話対策も載っています)
           
http://www.nurs.or.jp/~shame/(ワン切りの検索エンジン、ワン切り電話対策も載っています)

2004/05/10   岩手県でクマによる事故発生icon5月8日(土)午前11頃、岩手県久慈市の遠島山(1263m)の八合目付近の山林で、久慈市在住の男性(55)がクマに襲われ、顔や後頭部に軽傷を負いました。

久慈署の調べるによると、男性は職場の同僚と3人でハイキングをしていました。沢づたいに歩いていたところ、最後尾にいたその男性の背後からクマがいきなり襲ってきたそうです。男性はクマに引っかかれましたが、そばにいた同僚達が笛を吹いたり、スコップを振り回すなどしてクマを追い払いました。(平成16年5月9日 岩手日報)

2004/05/10   島根県がイノシシ対策ビデオを作成icon西日本ではイノシシの被害が深刻ですが、島根県ではイノシシの被害増加の背景や生態、防護柵のポイントなど、これからの被害対策に役立つ情報が収録された鳥獣害対策啓発ビデオ「しまねのイノシシ対策」(VHS仕様で放送時間30分)を制作し、県内での貸出を行っています。
 このビデオは、島根県中山間地域研究センターの小寺祐二特別研究員らによって調査研究された成果を、島根県がビデオ化したのもです。島根県内の集落等で上映の希望がある場合には、最寄りの役場で「しまねのイノシシ対策」の貸し出しを行っています。

2004/05/02   
道の駅付近にクマ出没(秋田県)icon5月1日午前7時半頃、大館市長走の「道の駅やたて峠」付近でクマが目撃されました。場所は道の駅から200メートル離れた矢立峠橋付近の藪の中。通報を受けた大館署は大館市役所、地元猟友会に連絡し、パトカーで住民に注意を呼びかけています。詳細は秋田魁新報社のウェブページをご覧下さい。(平成15年5月1日秋田魁新報)

2004/05/02   
クマのテレビ番組の休止icon先日ご案内いたしましたNHK総合で5月1日(土)に放送予定だったNHKスペシャル『「足尾銅山よみがえる森」緑化作戦50年の苦闘 ▽帰ってきた幻のツキノワグマ』は、野球の放送番組が延長したため休止となりました。次回の放送予定は未定ですが、ぜひ近日中に放送していただきたいものです。

gif. Old Bear Information 2-8-1 (2005.01.03~2005.02.28)

gif. Old Bear Information 2-7-1 (2004.01.01~2004.04.28)

gif. Old Bear Information 2-6-3 (2003.09.05~2003.12.25)

gif. Old Bear Information 2-6-2 (2003.07.01~2003.08.30)

gif. Old Bear Information 2-6-1 (2003.01.06~2003.06.30)

gif. Old Bear Information 2-5-3 (2002.10.03~2002.12.27)

gif. Old Bear Information 2-5-2 (2002.07.01~2002.09.11)

gif. Old Bear Information 2-5-1 (2002.01.01~2002.6.29)

gif. Old Bear Information 2-4-3 (2001.08.02~2001.12.28)

gif. Old Bear Information 2-4-2 (2001.06.01~2001.07.31)

gif. Old Bear Information 2-4-1 (2001.01.01~2001.05.31)

gif. Old Bear Information 2-3-2 (2000.07.01~2000.12.22)

gif. Old Bear Information 2-3 (2000.01.11~2000.06.23)

gif. Old Bear Information 2-2 (1999.10.04~1999.12.24)

gif. Old Bear Information 2-1 (1999.01.17~1999.09.28)

gif. Old Bear Information 1-1 (1998.03.06~1998.12.14)

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